扉を蹴り、一気に舞踏室へ乗り込んだ。
入り口側の鬼の頸を切り落し、輪刀を腕でぐるりと回す。
──抜き手「烈」
何体かの鬼を上空へ打ち上げ、落ちてきたところで頸を落とす。
「あラァ、苛烈なお客様ですのネ。うふフ、いいですワ。いいですわネ。急なご参加も喜んデ。でモ、アナタ…そこの『
皆様、お相手して差し上げてくれませんコト?
さア、
ドレスの女…ドレスの鬼は側にいた他の鬼の腕を落とすとその血を啜る。
「あ゛、ぎゃあああああ!!!」
「あラ、不味いコト」
ドレスの鬼は笑んだまま、その鬼の頭に手を添えた。
「──血鬼術
パァンと鬼の頭に穴があく。…弾丸のような血鬼術か。
「うフ、うふフ。やはリ、人の血が良イ。ええ、そウ。そこの『
そこの人間が入った檻さえこの部屋になければ、一掃出来るんだけど…。鬼の力でもあの檻は壊れないみたいだ。
なら…。
「今から貴様を後方へ飛ばす。邪魔だ」
「………?!」
入り口側を背にして檻の前に立ち塞がり、檻の中にいた人間…青年か、青年に声をかけたが恐怖から声が出ないっぽい。
恐怖の先は鬼だよな?
──弾き手「壁」
檻の前に光の壁を作る。だがこれは守るためのもの
──返し手「転」
俺が2つに分けた輪刀を持って回転すると、光の壁は檻諸共入り口まで吹き飛んだ。その間にいた鬼たちは両脇に吹き飛ぶ。俺の周囲にいた鬼たちの頸もついでに落としておく。
入り口は光の壁で塞がれ、舞踏室にいるのは鬼共と俺だけ。
「あラ、追い出してしまわれたのネ。お客様方が怒るじゃありませんノ、うふフ」
「知ったことか」
壁際に寄り、もう一枚光の壁を作る。すぐには設置せずに更に力を込める。ドレスの鬼以外の鬼が光の壁に引き寄せられ、周囲に集まる。
先程、檻を舞踏室から追い出した要領で、返し手「転」を繰り出しピンボールのように弾き飛ばす。昏倒した所で流れるように頸を切っていく。
それこそ、ステップを踏むかのように。
「うフ、うふふふフ。素晴らしいワ!素晴らしイお客様ネ。廊下の不届き者たちとは大違いヨ」
「やはり…あの
「ええ、そウ。飾り付けに良さそうでしたモノ。
でも、オカシイわネ。潜り込んだ不届き者は
「………何?」
「まア、1人くらいどうなろうと構いませんワ。きっと道中のお客様に食されたのでショウかラ。
それよりも、貴方、貴方ですワ!
あア、今宵の素晴らしい
ドレスの鬼が叫んだと同時に、奴の血鬼術の弾丸が降り注ぐ。
「うふふフ、あっははははハ!!」
弾丸の出処は奴のドレス自体から。くっそあのドレスも身体の一部かよ。
鬼共を吹き飛ばした弾き手「壁」の光の壁に封じ手「懐」を当て、入り口の壁と平行になるように転回した。その裏に潜り、弾丸を弾き飛ばす。近づけねぇな…。
「あア、美しいワ!その悲痛と憎悪が混ざった表情…!ワタクシはその顔が一等好ましいノ…!その表情のママ、食べてあげたいワ…!」
ドレスの鬼は恍惚した表情で口から涎を垂らしている。その間も弾丸は止まない。
ちっ、面倒だなあ。久しぶりに日輪ビームかますか。
このまま壁の裏からは反射してしまうから照射は出来ない。隙を見て壁の裏から出るしかない。
…今だ。
横にステップを踏み、ジャンプをして終の手「照」を繰り出す──はずだった。
パキン。