「我が名は毛利元就! 日輪の申し子なり!」   作:ゆしゃ

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第15話

 

 

 

扉を蹴り、一気に舞踏室へ乗り込んだ。

入り口側の鬼の頸を切り落し、輪刀を腕でぐるりと回す。

 

 

──抜き手「烈」

 

 

何体かの鬼を上空へ打ち上げ、落ちてきたところで頸を落とす。

 

「あラァ、苛烈なお客様ですのネ。うふフ、いいですワ。いいですわネ。急なご参加も喜んデ。でモ、アナタ…そこの『香炉(稀血)』の効果はありませんものネ。

皆様、お相手して差し上げてくれませんコト?舞踏会(パーティー)も終盤。踊り(殺し)まショウ?

さア、足取り(ステップ)は軽やかニ。喉はそこらの血で潤してくださいナ。ワタクシもそう致しますのデ」

 

ドレスの女…ドレスの鬼は側にいた他の鬼の腕を落とすとその血を啜る。

 

「あ゛、ぎゃあああああ!!!」

「あラ、不味いコト」

 

ドレスの鬼は笑んだまま、その鬼の頭に手を添えた。

 

「──血鬼術 血雨(ちさめ)

 

パァンと鬼の頭に穴があく。…弾丸のような血鬼術か。

 

「うフ、うふフ。やはリ、人の血が良イ。ええ、そウ。そこの『香炉(稀血)』は格別ですワ」

 

そこの人間が入った檻さえこの部屋になければ、一掃出来るんだけど…。鬼の力でもあの檻は壊れないみたいだ。

なら…。

 

「今から貴様を後方へ飛ばす。邪魔だ」

「………?!」

 

入り口側を背にして檻の前に立ち塞がり、檻の中にいた人間…青年か、青年に声をかけたが恐怖から声が出ないっぽい。

恐怖の先は鬼だよな?

 

 

──弾き手「壁」

 

 

檻の前に光の壁を作る。だがこれは守るためのものではない(・・・・)

 

 

──返し手「転」

 

 

俺が2つに分けた輪刀を持って回転すると、光の壁は檻諸共入り口まで吹き飛んだ。その間にいた鬼たちは両脇に吹き飛ぶ。俺の周囲にいた鬼たちの頸もついでに落としておく。

 

入り口は光の壁で塞がれ、舞踏室にいるのは鬼共と俺だけ。

 

「あラ、追い出してしまわれたのネ。お客様方が怒るじゃありませんノ、うふフ」

「知ったことか」

 

壁際に寄り、もう一枚光の壁を作る。すぐには設置せずに更に力を込める。ドレスの鬼以外の鬼が光の壁に引き寄せられ、周囲に集まる。

先程、檻を舞踏室から追い出した要領で、返し手「転」を繰り出しピンボールのように弾き飛ばす。昏倒した所で流れるように頸を切っていく。

それこそ、ステップを踏むかのように。

 

「うフ、うふふふフ。素晴らしいワ!素晴らしイお客様ネ。廊下の不届き者たちとは大違いヨ」

「やはり…あの10()人は貴様が殺したか」

「ええ、そウ。飾り付けに良さそうでしたモノ。

でも、オカシイわネ。潜り込んだ不届き者は11()人でしたのニ」

「………何?」

「まア、1人くらいどうなろうと構いませんワ。きっと道中のお客様に食されたのでショウかラ。

それよりも、貴方、貴方ですワ!舞踏(ダンス)がとてもお上手ネ!

あア、今宵の素晴らしい旦那様(パートナー)踊り(殺し)まショウ!だって、今夜は舞踏会(パーティー)ですもノ!!」

 

ドレスの鬼が叫んだと同時に、奴の血鬼術の弾丸が降り注ぐ。

 

「うふふフ、あっははははハ!!」

 

弾丸の出処は奴のドレス自体から。くっそあのドレスも身体の一部かよ。

鬼共を吹き飛ばした弾き手「壁」の光の壁に封じ手「懐」を当て、入り口の壁と平行になるように転回した。その裏に潜り、弾丸を弾き飛ばす。近づけねぇな…。

 

「あア、美しいワ!その悲痛と憎悪が混ざった表情…!ワタクシはその顔が一等好ましいノ…!その表情のママ、食べてあげたいワ…!」

 

ドレスの鬼は恍惚した表情で口から涎を垂らしている。その間も弾丸は止まない。

 

ちっ、面倒だなあ。久しぶりに日輪ビームかますか。

このまま壁の裏からは反射してしまうから照射は出来ない。隙を見て壁の裏から出るしかない。

 

…今だ。

横にステップを踏み、ジャンプをして終の手「照」を繰り出す──はずだった。

 

 

 

 

 

 

 

パキン。

 

 

 

 

 

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