「我が名は毛利元就! 日輪の申し子なり!」   作:ゆしゃ

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第18話

 

 

 

 

「うーん、打ってもええけど、またすぐ壊れんで?」

 

 

なん、だと?

 

 

 

ここは刀鍛冶の里。

隠の案内のもと、刀鍛冶の里へ辿り着いた。その間、何人もの隠が入れ替わり立ち替わり案内役を務めた。

 

そもそも部外者もいるけど大丈夫?と最初の案内人である例の隠に尋ねると、「ああ!長曾我部様もお館様から許可を頂いておりますよ!流石に目隠しはしていただきますが!」と、うきうきしながら長曾我部に目隠しをしていた。

 

先に俺にしてくれよ。ムキムキマッチョが目隠しされてる姿なんか見たくないんだけど。入れ替わった隠は全員例の隠っぽかった。

なんか気持ち悪い。後生ですから踏んでくださいと言われた時はひっ叩いた。ありがとうございます!!という言葉は聞こえない聞こえない。

 

 

 

話を戻そう。来て早々、俺の日輪刀を打ったという刀鍛冶の里の長の所へ向かった。

直接来てねん、なんていうんだからさぞかし大事な話なんだろうな?あーん?(意訳)と煽り気味に話したらこの仕打ちである。

また壊れるのかー。しかもすぐ。

 

 

「壊れたんわ壊れるように打ったワシの所為やけど、中から壊れる以上は日輪刀は君の力に耐えられんのや。それを何とかしないと無理やね」

「…他に打てる者は居ないのか」

「うーん、君…『バサラ』って能力知っとる?」

「!」

「北外れの小屋を尋ねてみ。何とかなるかもしれんよ」

 

と、言われたので長曾我部を引っ張ってやってきました北外れ。

めっちゃ遠いんですけど?北外れっていうか一山越えたんじゃないの?

 

「毛利、あれじゃねぇか?一軒だけあるぜ」

「…やっとか」

「おい、誰か居るか?」

「…ああ、よくおいでなすった。ようこそ、バサラ屋(・・・・)へ」

 

ガンガンと戸を叩く長曾我部。その声に応じて男の篭った声がした。

戸が開き、現れたのは凶悪な粘土面を着けた背の高い男だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「いやぁ〜!婆娑羅者の客が直接家に来たのは初めてだ!しかも2人も!

(オレ)はここの武器師、砂金鉱乃(いさごこうの)と言う。

(オレ)は鬼狩りの刀を渡したことはねぇが、婆娑羅者の武器ならいくらでも打ってやるさ。ソイツが武器なら何だってやるさね。布も織るし、木も彫る。

いや〜、直接来たかァ〜」

 

なんかすっげぇ喋るな。きっと面の下は笑顔なんだろうな。それぐらい声が浮かれている。着けてる面と声が全然一致しない。

俺がじっと面を見ていることに気付いたのか声をかけてきた。

 

「おっと、おっかねぇか?こいつはカマ神様の面さね」

「カマ神ィ?」

 

長曾我部が「カマ神」について疑問を投げかけた。

 

(オレ)の家は代々、この面を受け継いでいる。北から流れて此処に着いた。長には感謝しても足りぬほどよ。親父共々頭が上がらねぇ。

カマ神様は釜の神様。釜の神様は火の神様さね。家の柱にカマ神様の面を祀っておくのさ。火がなくては(オレ)たち鍛冶はやってけねぇわな。

ま、ソイツを被っちまってる(オレ)が言うのもなんだがね」

「兎も角、我は刀が欲しい。我の婆娑羅にも耐え得る日輪刀がな」

「その時の日輪刀の欠片とかはあるかね」

「ああ、持っている」

「あんた持ってたのかよ」

 

持ってるよ、持ってるとも。だってなんか可哀想じゃん…。一部だけでも持っておこうと思って。

日輪刀の欠片を砂金に差し出すと、欠片の一つ一つを手でつまみ拡大鏡で覗き込んでいる。

 

「…ふんふん、ま、何とかなるわな。流石、長の打った刀だ。列記とした鬼狩りの刀さ。

だがね、婆娑羅者の貴殿が扱うには足りぬものが多い」

「何が足りぬと言う」

「あー…説明すると長くなる。かいつまんで話すと、鬼狩りの刀は『技で斬る』もんだ。婆娑羅者の武器は『技を放つ』ものと考えてくれさね。

それで『技で斬る』鬼狩りの刀は内側からの『技を放つ』力に耐えられなかった。貴殿は『呼吸』を使わんのだろう?」

「ああ、使う予定もないわ」

「なら決まりさね。あの日輪刀を形作る玉鋼で、婆娑羅者の武器を打てばいい。『技を放つ』刀にしちまえばな」

 

そう言うと砂金は指を2本にして俺たちの前に突き出した。

 

「2日だ。2日で仕上げる。

それまでは、そうだな…(オレ)の家に泊まるといい。歓迎するさね!」

 

 

 

 

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