「うーん、打ってもええけど、またすぐ壊れんで?」
なん、だと?
ここは刀鍛冶の里。
隠の案内のもと、刀鍛冶の里へ辿り着いた。その間、何人もの隠が入れ替わり立ち替わり案内役を務めた。
そもそも部外者もいるけど大丈夫?と最初の案内人である例の隠に尋ねると、「ああ!長曾我部様もお館様から許可を頂いておりますよ!流石に目隠しはしていただきますが!」と、うきうきしながら長曾我部に目隠しをしていた。
先に俺にしてくれよ。ムキムキマッチョが目隠しされてる姿なんか見たくないんだけど。入れ替わった隠は全員例の隠っぽかった。
なんか気持ち悪い。後生ですから踏んでくださいと言われた時はひっ叩いた。ありがとうございます!!という言葉は聞こえない聞こえない。
話を戻そう。来て早々、俺の日輪刀を打ったという刀鍛冶の里の長の所へ向かった。
直接来てねん、なんていうんだからさぞかし大事な話なんだろうな?あーん?(意訳)と煽り気味に話したらこの仕打ちである。
また壊れるのかー。しかもすぐ。
「壊れたんわ壊れるように打ったワシの所為やけど、中から壊れる以上は日輪刀は君の力に耐えられんのや。それを何とかしないと無理やね」
「…他に打てる者は居ないのか」
「うーん、君…『バサラ』って能力知っとる?」
「!」
「北外れの小屋を尋ねてみ。何とかなるかもしれんよ」
と、言われたので長曾我部を引っ張ってやってきました北外れ。
めっちゃ遠いんですけど?北外れっていうか一山越えたんじゃないの?
「毛利、あれじゃねぇか?一軒だけあるぜ」
「…やっとか」
「おい、誰か居るか?」
「…ああ、よくおいでなすった。ようこそ、
ガンガンと戸を叩く長曾我部。その声に応じて男の篭った声がした。
戸が開き、現れたのは凶悪な粘土面を着けた背の高い男だった。
「いやぁ〜!婆娑羅者の客が直接家に来たのは初めてだ!しかも2人も!
いや〜、直接来たかァ〜」
なんかすっげぇ喋るな。きっと面の下は笑顔なんだろうな。それぐらい声が浮かれている。着けてる面と声が全然一致しない。
俺がじっと面を見ていることに気付いたのか声をかけてきた。
「おっと、おっかねぇか?こいつはカマ神様の面さね」
「カマ神ィ?」
長曾我部が「カマ神」について疑問を投げかけた。
「
カマ神様は釜の神様。釜の神様は火の神様さね。家の柱にカマ神様の面を祀っておくのさ。火がなくては
ま、ソイツを被っちまってる
「兎も角、我は刀が欲しい。我の婆娑羅にも耐え得る日輪刀がな」
「その時の日輪刀の欠片とかはあるかね」
「ああ、持っている」
「あんた持ってたのかよ」
持ってるよ、持ってるとも。だってなんか可哀想じゃん…。一部だけでも持っておこうと思って。
日輪刀の欠片を砂金に差し出すと、欠片の一つ一つを手でつまみ拡大鏡で覗き込んでいる。
「…ふんふん、ま、何とかなるわな。流石、長の打った刀だ。列記とした鬼狩りの刀さ。
だがね、婆娑羅者の貴殿が扱うには足りぬものが多い」
「何が足りぬと言う」
「あー…説明すると長くなる。かいつまんで話すと、鬼狩りの刀は『技で斬る』もんだ。婆娑羅者の武器は『技を放つ』ものと考えてくれさね。
それで『技で斬る』鬼狩りの刀は内側からの『技を放つ』力に耐えられなかった。貴殿は『呼吸』を使わんのだろう?」
「ああ、使う予定もないわ」
「なら決まりさね。あの日輪刀を形作る玉鋼で、婆娑羅者の武器を打てばいい。『技を放つ』刀にしちまえばな」
そう言うと砂金は指を2本にして俺たちの前に突き出した。
「2日だ。2日で仕上げる。
それまでは、そうだな…