「我が名は毛利元就! 日輪の申し子なり!」   作:ゆしゃ

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第9話

 

 

 

 

 

泣いている。

 

 

一人は嫌だと叫んでいる。

 

 

一人にしてしまった。

 

 

一人で死なせてしまった。

 

 

次は

 

 

次こそは

 

 

 

 

───────────────────

 

 

 

 

 

 

やあ、毛利元就に成った人だよ!

任務任務で嫌になるねー。戦うのは好きだけど、仕留めた数を上げて目立つのはホントごめんなんだよね。

でも仕事しないと、職に就いた以上仕事はするよ。これ、元サラリーマンのプライドだから。

 

 

あれから色々鬼を倒しまくって階級が癸から戊に昇格しました。この間およそ一週間。ヤッベーな、目立っちゃってんじゃん。十中八九、上に目をつけられている。

だよね!日光自家照射可能な人間とか俺以外考えられないもんね!

そろそろ呼び出しとか、かかったらどうしよ…俺、毛利語自動翻訳機能があるから敬えないよ???いいの???

 

 

今日も今日とて、お仕事お仕事。

あ、今日は長曾我部が不在です。野郎共の様子を見に行ってくるんだって。漁の方も順調なようで、野郎共は完全に改心し、何だったら改心した野郎共が連れてきた逸れ者が増えていってるらしい。

その逸れ者たちも長曾我部のアニキ振りと野郎共のアニキ最高!話で次々改心しているという噂だ。

鬼ってなんだっけ。

 

 

「元就サマ!今日ノ獲物ハココカラ南南西!南南西デス!」

「そうか」

 

残間も俺に慣れてきたなぁ。鬼のことを獲物とか言い始めた。物騒だなぁ。俺の影響だろうけど。

 

さあて、お仕事(鬼退治)しますか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鬼を倒して倒して倒しまくってやっとまともな休日がやってきた。長曾我部の方も落ち着いたらしく、道中で合流して、かなり久しぶりに自宅のある山に戻って来た。来たのだが…。

 

「こりゃあ、供え物だな」

 

絶句した。ついでに顔が引き攣ったと思う。

 

山の入り口にかなりの量の供物供物供物供物。米に、餅に、野菜に、果物に、魚に、これは酒か?それぞれ三方に載せられ供えられている。

ここは神様が住む山ですか????それとも、俺は神様か何かですか????

 

あっ、毛利元就様って書いてあるわ。俺だわ。俺宛だわ。餅は嬉しいけど!

俺、神様じゃないから!!!

 

「も、毛利っ」

 

笑うな!指を指して笑うな長曾我部!!お前この事絶対知ってただろ!!!

おい、白状しろ。

 

「あんた、町の連中に『天照の御子』って呼ばれて神様扱いしてんだぜ」

「何故言わぬ」

 

俺のことを神様扱いしてたからあんなによそよそしかったのか…。

俺の今までの苦労は何だったんだ。「喋らなきゃいいじゃん!」は何だったんだ!

 

 

山中に鳥居が建ってた。もう『天照の御子』でも神様でもいいや…。

家にもか…。うわ、少ない休日で捌けるかなこれ。

 

 

 

 

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