マジンガーを作りたかっただけなんだゼェーーーット   作:753101938315

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この頃、作品の展開が難しいのと家の用事のせいで続きが投稿できず申し訳ありませんでした。

なんか最近銀行で騒ぎをおこして魔王の力で〜って広告がウザすぎて悩みのタネになってます。

でもなんだかんだで作品書くの気持ち良すぎだろ!
ってことでちょっとおかしい点はあるかもしれませんが一応投稿しておきます。

それではどうぞ。


アニメ放送開始編‼︎その1

「ふぅ....」

 

と、激は複雑な気持ちで深い息を吐いた。

 

今はアイが勝手に沸かした風呂に入っており、せめてもの安らぎの時間であるために肩までどっぷりと湯に浸かっていた。

 

心の中は伽藍堂とも言ってもいい程空っぽになっており、頭に浮かぶのはこれからの先の不安の事だ。

 

少なくとも激の家にはコンドームやピルといった避妊のための道具は何一つないし、女性と共に一夜を過ごしてベッドに血がついているという事はそのような行為をしたという事だろう。

 

 

妊娠なんてしていたらそれこそ人生にピリオドを打つ羽目になる。

 

たとえ望まぬ妊娠であったとしても激はそれを堕ろせとか、捨てろなど無責任な事を言うつもりは毛頭ないがそれでも色んな意味でショックなのは変わりない。

 

嫌な予感を感じつつも風呂から上がると、用意しておいた服を来てアイのいるリビングに向かった。

 

 

アイは昨日と同じ服を着ていたが、平気そうにソファーに寝転がりながらスマホをいじっていた。

 

複雑そうな顔をしながら激は近くの椅子に座ると、ゆっくり口を開いた。

 

 

「昨日ってさ......俺とお前...やっぱりそういう行為とかやっちゃったのか、な。」

 

顔を隠す様にしてアイに問いかけると、アイは激に視線を向けて静かに頷いた。

 

 

「ゔ〜〜ゔ〜ん....」

その答えに激は声にならないような呻き声を上げると顔を両手で必死に覆った。

 

だが、行為をしたとしてもこれで妊娠が確定したというわけではない。

きちんと病院に行って診察してもらえば、アフターピルも処方されるからそれさえ服用すれば性行為からそれほど時間がたったわけではないので妊娠して子供ができるということはないだろう。

 

 

 

今現在激が1番悩んでいるのはアイの所属している事務所についてだ。

 

社長とかに裁判なんて起こされようものならマジンガーの企画や最悪俺の人生そのものが終わりかねない。

 

しかし、それよりも激はアイに伝えたい事があった。

「なぁ、アイ。俺はさ、お前とそういう事をしちまったワケだがお前が自信が嫌じゃなかったらっていうか傷物にしちまったからさちゃんと....そ、その責任をとりたいんだが......」

側から見たら激の顔はイチジクの様に真っ赤になっている事だろう。

 

多くの人間はいざ告白するとなれば、そこら辺で適当な告白をするのではなくムードのある所だったり場所がダメだったとしてもしっかりと自分の気持ちを好きな人に伝えたいと考えるであろう。

 

だが、考えてみてほしい。

酒の勢いで知り合いとはいえあまり付き合いのない異性と性行為をして、貴方を傷物にした責任を取って結婚したいだなんて男女問わずあまりに情けないだろう。

だからこそ激はまだアイの顔をハッキリと直視できないでいる。

 

だが、当の本人はお構いなしに激に近づいて左耳にこう囁いた。

「.....激ちゃんがよかったらの話になるけど、これも2人だけの秘密にする?」

 

その瞬間激は自身の背中に背中を悪寒とも戦慄とも言えないナニカが走っていくのを感じた。

 

俺の近くにいるのは最早ただのアイドルなんかではない。

サキュバスや悪魔といった人を堕落させる怪物だと激は思った。

そしてお構いなしにアイは続ける。

 

「大丈夫だよ。私ってばウソをつくのって得意だから。」

 

指の隙間から見えたアイの瞳は激にこんな事を言い詰めている様だった。

 

“お前の目の前にいる女を誰だと思っている。“

 

“私は()()()()()()だぞ。“

 

 

激は自分のできる範囲でアイの制御をしてきたつもりであった。

だが、それは激自身ができていると思い込んでいたに過ぎないという事をよりにもよってこんな時に思い知らされる。

 

 

(俺なんかじゃ駄目だ。もっとアイの手綱を握る事のできる人間に仲介役をしてもらわないと、そうしないといずれこの女の操り人形となってしまう。)

 

 

「そんなことしなくていい。だから、せめてお前の事務所の社長さんとかにはしっかりと話をしておきたいっていうか、さ...」

だが、激の根気強さもアイに負けてはいない。

彼なりに男としてのプライドや矜持はあるのだ。

 

つまらなそうな顔をしたアイは携帯を取り出すともう一度激に問いかけた。

 

「ホントにいいの?今ならまだ引き返せるんだよ。」

 

それに対して激はただゆっくりと頷いた。

 

 

 

 

 

 

 

-----------------------

 

 

 

「あんのバカアイドル。遂にやらかしてくれちゃったなぁ、オイ!」

アイが所属する事務所である苺プロの社長、斉藤壱護は修羅の様な形相でアイともう1人の男を社長室で待ち構えていた。

 

何せ稼ぎ頭のアイドルが知り合いの男と肉体関係を持ってしまったから相手も交えた話し合いをしたいだなんて言われたら誰だって怒りを覚えるだろう。

 

 

コンコン、とドアがノックされるのが聞こえた斉藤は部屋に入るように促した。

 

 

 

「ゴメーン、佐藤。遅くなっちゃった。」

なんて友人との待ち合わせに遅刻したくらいの軽さでやってきたのは問題の人物の1人の星野アイだ。

 

斉藤は呆れたような溜息をつくと、冷静に文句を言った。

「この、バカアイドル。いい加減に覚えろよ、俺の名前は斉藤だ!」

 

 

そんなやりとりをしているとアイの後ろから男が出て来た。

 

「ど、どうも、失礼します...」

そしてその後ろに着いてきたのは身長の低い、おそらく160cm程しか身長がないであろうアイには及ばないもののそれなりに顔の整った男であった。

 

この男がアイの言っていた男だろう。

 

しかし、この斉藤という男、激はどこか見覚えのある男であった。

(なんか前にこの人と会ったような気がする...!まぁ、いいか。)

なんてことを考えつつも激はアイの隣に座った。

 

アイと男が斉藤と向かい合うようにして椅子に座ると息を深く吸って大声で怒鳴った。

 

 

「こんの、バカども!!これからだって時に問題ごと起こしやがって!どう責任取るつもりだ!」

 

 

怒鳴り声に流石に相手の男も尻込みするものの、ある程度気持ちがスッキリしたのか2人にどんな経緯でそうなったのかを伺う事にした。

 

 

 

 

「そ、そんな事になっていたとは露知らず....ウチのバカが大変な事を...」

 

 

詳しく話を聞いた後、頭を必死に下げている斉藤と頭を無理矢理下げられているアイをなんとか宥めてようやく斉藤は頭を上げた。

 

「いや、間違って酒なんて飲んでしまった俺の方にも責任はあるわけですしそんなに謝らなくても。」

 

と、空笑いをしながら激が言うとため息をつきながら斉藤は改めて激に向き合った。

 

 

「まさか、酒を誤って飲んでしまってウチのアイが家に送ったって、その時激さんに対して抵抗するか無理矢理寝かせるかすればよかっただろ!?」

などとアイは斉藤にガミガミと言われるもまるで反省した様子はない。

 

 

空気を全く読んでいないと言わんばかりにアイは鞄から色紙を取り出すと斉藤に渡した。

「ハイ、これ斉藤の欲しがってたマジンガーZの人のサイン。忘れない内にね。」

 

と、渡された斉藤も複雑な表情をしながらしぶしぶ受け取ると激の一言で石になってしまった。

 

「なんか、自分のサインがそうやって渡されるのも複雑ですね、なんて...」

 

 

瞬間、確かに空気の凍る音がした。

 

斉藤の手から離れた色紙が音を立てて床に落ち、流石のアイも口をポカンと開けたままになっている。

 

慌てた激が急いでアイに質問した。

「お前まさか..俺がマジンガーの作者ってことをまだ斉藤さんに伝えてなかったのか...」

 

「えーと、伝えたつもりではあったよ。忘れたかもしれないけど・・・」

と、アイは焦った顔でぼやいた。

 

呆れたような激の声の後に斉藤の大声が鳴り響いたのは言うまでもないだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、斉藤の車に乗った3人は最寄りの産婦人科のある病院へと向かっていた。

 

オンラインでも受け取れる方法と迷ったが、妊娠を防ぐには時間がかかって薬の効果が薄くなるしこれでアイドルが妊娠したなんてバレたりしたらヤバいという斉藤の考えにより産婦人科から直接処方してもらうという方法が選ばれた。

 

 

 

「いつもは妻に運転してもらうんだが、状況が状況だし荒い運転になるのは我慢してくれ。」

 

そんな事を斉藤が話したりしているが車の中は話題を提示する事すら憚られるような重苦しい雰囲気に包まれていた。

 

 

 

 

 

流石の激もキツい雰囲気に耐えきれなかったのかは不明だが、ふとこんな事を斉藤に聞いてみた。

 

「斉藤さんとアイってどんなふうに出会ったんですか?」

 

あっ? と拍子抜けしたと言わんばかりの声が斉藤の口から漏れる。

 

教えてもいいかと口を開いたもののいつの間にかアイが激に可愛い笑顔で自慢げに教えていた。

 

 

簡潔にまとめるとこんな感じだ。

きっかけはアイが偶然にも斉藤からスカウトされた事からだった。

アイドル業界にも手を出そうとしていた斉藤が街を歩いていてビビッときたのがアイだったらしい。

アイも当初は真面目に取り合うつもりもなく話を適当に聞いてあしらう予定だったものの、本物の愛が今度こそわかるのではないかと思い斉藤に背中を押される形で了承したのだそう。

 

 

「で、結果的に私と長井先生がこの女に振り回されてるってワケなんですよ。」

 

愚痴が半分ほど混じったその言葉をため息と共に吐き出した斉藤は落ち込んだ顔をしながらも目的地に着いたのを確認して車を停めた。

 

 

 

 

急な予約でも偶然空いていたらしく10分程で呼び出された。

 

産婦人科医の方の見た目がどっかの、というか名札に美樹と書いてあり女性である時点でかなり嫌な予感がするが流石にないだろうと話を聞く事にした。

 

 

「えーっと、保志野さんですね。アフターピルを処方してもらいたいとの事ですので、保志野さんにいくつか質問してその後にどんなやつを処方するか決めたいと思います。まず最初にーー」

 

因みに、保志野というのはアイの苗字である星野の漢字を取り替えたもので、B小町のアイだとバレればヤバいので帽子をかぶって偽名を使う事となったのだ。

 

 

質問自体はすぐに終わり、軽めのやつを処方してもらった。

帰り際に先生に“火遊びはほどほどにせんと、痛い目見るから気をつけろよ、オヌシ。“なんで言われたがもう精神的にもかなりまいっていたので空返事をして部屋から出た。

 

 

 

アイはアフターピルをしっかりとコンビニで買ったミネラルウォーターで流し込んでいたのを激が見ていたのでこれでようやく一安心といったところであった。

しかし、どうにもアイのしてやったりという感じの笑みが引っかかっているがまぁいいかと考えるのをやめた。

 

 

 

 

 

 

 

「なんか、激ちゃんさ疲れてるの?」

 

帰りの車の中でアイにふとこんな事を言われた。

 

アイの持っている鏡を借りてみると、疲れきった酷い顔が写り込んでいる。これが今現在マジンガーを連載しようとしている男の顔だと言われても到底信じられないくらいだ。

 

「最近あんまりぐっすりと安眠できてないからかもな。」

と、気怠げに返事をすると斉藤がこのままではヤバいと感じたのか唐突にこんな事を言い出した。

 

「長井先生!今日はマジンガーの第1話が放送されるわけですし、事務所に泊まって見ていきませんか?部屋と布団ぐらいなら貸す事もできるので。」

思いつきで言ってはみたがリフレッシュになるのではと激も考えたのでお言葉に甘える事にした。

幸い激は速筆なため、来週分の原稿はもう送っておりリラックスしても大丈夫なのである。

 

 

晩御飯は事務所の近くにあるファミレスで済ませる事にして、早速3人はテレビに注目した。

 

 

マジンガーは日曜夕方の6時に放送のため、あと5分ちょっとで放送が始まる。

 

「よし、6時になった。」

丁度前のアニメが終了して、製薬会社のCMが終わるとあのイントロが流れ出す。

 

 

ホバーパイルダーが空を飛びプールが真っ二つに割れてその地下からマジンガーZが迫り上がるようにして現れる。

 

マジンガーとパイルダーがドッキングすると、デカデカと『マジンガーZ』の文字が映し出される。

 

 

 

そしてアニキに瓜二つ、生き写しと言っても過言ではないミュージシャン ー 水樹壱郎さんの歌声が聴こえてくる。

色々な男性のミュージシャンの方の声を聴き比べていた時に、運命の悪戯か、出会った人だ。

 

 

『とばせ 鉄拳ロケットパンチ!今だ 出すんだブレストファイアー!』

という歌詞にのせてガラダK7やダブラスM2が蹴散らされていく。

 

機械獣が薙ぎ倒されていく様をこの世界で観られるなんて思ってもみなかったが、俺はドキドキが止まらないまま一度観たにも関わらず子供の様に純粋な思いで作品を楽しめた。

 

 

ドガァァァァァァ‼︎ と音をたててマジンガーZが地上に現れると同時に第1話が終わり、アイの所属しているB小町の歌う、強き者よが流れ始める。

 

 

斉藤とここが良かった、なんて話をしていると知らないうちにアイがいなくなっていた。

 

「あれ、斉藤さん。アイってどこに行きましたか?いつの間にかいなくなってて...」

 

聞いてはみたもののマジンガーに夢中になっていたせいか斉藤さんにもわからない、となった時にちょうどアイが戻ってきた。

 

「ちょっとお花摘みに行ってたんですぅ。そんな事聞くなんてデリカシーってものが足りないんじゃない。」

それがいなくなっていたのはそれが理由らしいが、デリカシーが足りないなんてセリフは俺が最もコイツに言われたくないセリフだったのは秘密だ。

 

ともあれ、晩飯を食いに行くかとソファーを立ち上がると空になったペットボトルが見えた、アイがコンビニで買ってきて薬を飲む時に一緒に飲んでいたものだ。

 

(あれ、いつの間にか無くなってるけどコイツそんなに喉乾いてたのか。まぁいいか。)

と激は考えて斉藤について行った、アイはペットボトルを近くの机に置くと激に続いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

車に乗りながら、アイは激に小さな声でお礼を言った。

 

「ありがとうね激ちゃ、じゃなかった。ここまでも大変だったけどこれからもよろしくね!長井先生!」

 

急になんだと激は思ったが考えるだけ無駄だと思い適当に返事を返した。

 

 

隣にいるアイの星が真っ黒になっている事も知らずに。

 

 

話はマジンガーが放送されている途中まで遡る。

 

こっそりと部屋から抜け出したアイはトイレに向かうと手洗い場の所でミネラルウォーターの入ったペットボトルの中身を3分の2ほど捨てた。これ以上水を捨てるのはちょっと危ない。

その後に個室のトイレの中に入ると()()()()()()()()()()()ごと便器の中に捨てて流した。

 

そう、あの時アイは避妊薬を飲んでなどいない。

飲んだふりをしてこっそりペットボトルの中に舌を使って紛れ込ませていた。

 

「...クフッ、ク、ク....」

堪えきれないと言わんばかりの笑い声がアイから溢れる。

 

あんなに私のウソを見抜いておいて、こんな簡単なウソを見抜く事が出来ない彼がこんなにも愛おしく思えるだなんてやっぱり激ちゃんって凄いなぁ。

 

そんな事で頭の中はいっぱいだった。

何度か深呼吸をして落ち着くと流石に怪しまれると考えたので、空のペットボトルを持って部屋に戻ったというのが真実なのだ。

 

 

 

 

 

 

その事を思い出しながらアイはお腹をゆっくりとさすりながら考えた。

これからどんなアイにまみれた生活がやってくるのか、という事を。




なんか最近THEビッグオーを久しぶりに観ました。
改めて観てみるとロボットのデザインとか古いアメリカの街並みの様な世界観なんかが凄く良かったです。

あと1番のニュースはグレンダイザー‼︎
やってくれちゃったなぁ!もう!
楽しみすぎるわ!あと石油王⁉︎なにゆえ⁉︎とめっちゃ楽しみにさせてもらってます。

なんだかんだでこんな作者ですが最後までついてきてくれたら嬉しいです。

それでは753101938315でした。



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