マジンガーを作りたかっただけなんだゼェーーーット 作:753101938315
アンケートは明日の11時まで受け付けるのでよろしくお願いします。
それではどうぞ。
俺は郵送で原稿を送った後、それまでの疲れや精神的なストレスのせいかどっと疲れがきたような気がしたのでベッドで少し横になることとした。マジンガーが乗るのは来週のJAMPらしいので発売日になったら真っ先に買いにいかないとなと考えつつ眉を閉じた。
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連載漫画としてのマジンガーを描いていたり、敵の機械獣なんかのデザインを考えたりしているうちにあっという間に、JAMPの発売日となってしまい。俺は近くのコンビニに買いに行くことにした。
(大丈夫かな、ちゃんと人気が出るのかな?そもそも気が変わって載ってないなんてことは...)
そこまで思い詰めてしまったせいか近いはずのコンビニがまるでマラソンを走っているかのように遠く感じられた。
「いらっしゃいませー。」
やる気のなさそうな店員の声が店の中に響き渡る。
どうやら俺以外の客は言っちゃ悪いが、金髪でサングラスというヤクザかチンピラのような見た目をした男の人しかいない。
まぁ俺みたいな漫画家とかでもない限りはこんな平日の朝の10時くらいからコンビニなんて来ないし特殊な職業の人かもな。そう考えながら俺は今週のJAMPを探していく。でもまだ心臓はバクバクと音を鳴らし、緊張している。
「これか、なんで俺は雑誌1冊買うのにこんなに緊張してるんだ。」
JAMPは結構昔からある雑誌で俺も小学校の頃から中学の2年生くらいまでよく読んでいた。初めて漫画の賞を取ったのもこの雑誌のコンクールに応募したからだ。
まぁ最近というか漫画で食っていくようになってからは俺より売れている人を見るのがイヤで買わなくなったけど。
それを手に取り、他にも緑茶やスナック菓子を幾つか買い込み、レジへ行く。その途中でついビックリしたのはあの金髪の人がJAMPを買っていた事で、怖いなぁやだなぁと思いつつもアンケートでマジンガーに入れてくれますようにと祈っていた。
大学生ぐらいだろうか、女性の店員が静かにレジ打ちをしていく。
俺の方を見て、レジ袋はおつけしますか?ポイントカードはありますか?など聞いてくる。俺はポイントカードはない、レジ袋をくれと伝えると店員のありがとうございましたという声を聞きながら店を出た。
家に帰り、手を洗うと俺はソファーに座り込み、お菓子の袋を開け少し中身をつまみ、買ってきた緑茶を一口飲むと早速JAMPのページを開いた。
俺は雑誌についているグラビアには目もくれず、目次の部分を読んでみた。だがそれは中々最悪の状況な事を知らされる。
というのも俺の読み切り版のマジンガーZが載っている所はかなり有名な作品の次であったのだ。
「うげぇ、マジかよ。最悪じゃん。」
ついそんな言葉が口から漏れ出てしまう。
俺はなんとか自分の作品のページを見ようとしたが、どうにもプレッシャーや恐怖、そんな感情がごちゃごちゃになって結局見ることは出来なかった。
俺がこんな調子でどうするんだ!と思ってもこの世界ではマジンガーというものは売れない漫画家の新しい作品でしかないという事を嫌というほどわからされる。
結局俺はマジンガーのページまでの漫画を飛ばしてマジンガーZだけを読むことにした。
慎重に1ページ、ページを読んでいくと、どんどん不安が大きくなっていくのが実感できた。
何故ならこれはあくまで読み切り版であり、元から連載が前提で始まったマジンガーのとは雲泥の差がある。正直これだけでマジンガーのインパクトや迫力が伝えきれているかは不安でしかないのだ。
過激さんにお願いして編集長との交渉で何ページかは増やしてもらったもののハッキリ言うと焼け石に水くらいの効果しかなかったのだ。
俺は何度ももう読みたくないという気分になったが、途中から吹っ切れて結果最後まで読んでしまった。
「もうなんか、はぁ...全部が嫌になってきた。」
俺はそう思ってまだ昼頃からあまり時間が経っていないにもかかわらず。もうそこら辺の店でジュースやお菓子を買い込み、1人小さい宴会をすることに決めた。
所変わってここはとある芸能プロダクションの建物の一室、髪を金色に染めて、スーツを着た1人の男性が少年誌を夢中で読んでいると部屋に入って来たダンスレッスンの休憩中のアイドル---星野アイが話しかけてきた。
「あれ、佐藤JAMPなんて読むんだ。へー、意外と子供っぽい趣味をお持ちなんだね。」
男---星野アイをスカウトし、この業界に引き込んだ張本人、斉藤壱護はそんなアイに驚きつつもムッとした顔で閉じた雑誌でアイを指しながら言い返した。
「いいだろ別に、何の雑誌読もうが俺の勝手だろ。表紙に書いてある読み切りが俺の好きな漫画家の人だから買ってきたんだ。あと俺は佐藤じゃなくて斉藤だ。」
アイは適当にハーイ、と返事を返すと斉藤が再度開いて、読んでいたページに注目した。
丁度主人公の少年の乗った乗り物が巨大ロボットと合体し、動き出すシーンである。
「何これ?ロボット漫画。うわー、珍しいね最近そんなの見ないのに。ねぇ、これってどんな漫画なの、後でその雑誌貸してくれない?」
斉藤は深いため息を吐くとこうなると面倒くさくなるのを悟ったのか
「わかった、わかった。俺はまだ読んでないけど貸してやる、後でちゃんと返せよ。全く、最近のガキってのは生意気だなぁ。」
アイはありがとうね、と斉藤からJAMPを受け取ると早速読み始めた。
特別読み切り版の文字の後にはデカデカとマジンガーZ
の文字が描かれていた。
アイは興味津々でそれを読み始めた。
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頭に何か硬いものがぶつかったときの衝撃で長井激は目を覚ました。
しかし何故かソファーでもベッドでもなくリビングのフローリングでどうやらぶつかったのはテーブルの脚らしい
もう朝なのかと思いつつ体を起こして、カーテンを開く。
朝日が窓から差し込んできて、いい目覚めだなと考える前に体が悲鳴をあげていることに気づく。なんせ昨日は1人で宴会をしてテンションがハイになったせいか記憶が曖昧なのだ。しかもこんな硬い所で寝ていては体が痛くなるのも当然であろう。
肩をゴキゴキと鳴らし、携帯の画面の時刻見てみると7:31と出てきたのですぐに思ったより早く起きられたなと考えながらなんとなくテレビをつけてみる。すると朝の情報番組がやっておりゲストとしてB小町のアイや他のメンバーも2人ほど呼ばれていて、やっぱりこいつは人気なんだな、といやでも差を感じる。
俺はまだこれからだ。と自分を勇気づけるために頬を両手で挟み込むようにして叩き、顔を洗うかと洗面台に向かった時に気になることが耳に入って来た。
特別企画としてオススメの作品という企画が始まったので、長井激は勉強のためにも見てみることにした。
ソファーに腰掛けながら見てみるとレギュラーの有名人や司会者は大体が誰もが名前を知っている作品の名前を出している、つまんないなと考えた時に丁度アイの番になった。
加齢なのか少し顔のシワが多い司会者が
「やっぱりアイさんもこんな作品が好きなんです。って感じのやつもあるんですかね。」
と聞くとアイは少し悩む素振りをすると思い出したように答えた。
「えっと、最近JAMPっていう雑誌で読んだ、マジンガーZっていう漫画がすっごく面白くて、読み切り版って書いてあったんですけど。面白かったなぁ。」
と言うと、スタジオの空気が一瞬凍ったが、そこから、どんな作品か、どのように面白いかなど深掘りしていったが聞くのも恥ずかしいので俺はテレビ消して洗面台で冷水を顔に浴びせると。
両手を洗面台の隅に叩きつけて、
「何でだよ!!」
と大声で叫んで、その場にへたり込んでしまった。
なんだかんだで3話まで行きましたがこれから話の構成考えるので、ちょっと遅れるかも知れません。
しっかし、なんとなくアンケートみたらもう合計50をゆうに超えているのはビックリしましたね。普通に度肝を抜かれました。
推しの子がすごいんだか、マジンガーがすごいんだか、もしくは両方か...
まぁそんなこんなでグダグダやっていこうと思っています。
それでは753101938315でした。