マジンガーを作りたかっただけなんだゼェーーーット 作:753101938315
それではどうぞ。
※投稿した時よりちょっと内容を変更しました。
「いやー、予想以上に話題になったな。長井先生のマジンガーZって作品。あのアイのおかげもあるだろうがインパクトは充分だ。」
そう言った老年の男性ーーJAMPの現編集長こと短根正は他の編集者と共に居酒屋で話し合っていた。
「本当ですね。まさか私もここまで話題になってくるとは。流石にテレビとかではやってませんでしたがネットだとまぁまぁな話題になってきてますよ。」
左隣に座っていた長井激の担当編集者の過激は手に持ったウーロン茶を一気飲みしてそう言った。
そうは言いつつも過激は実はかなり不安であった。
(はぁ、一応飲み会だからってきてみたけど結構めんどくさいなぁ。
激ちゃんの漫画を連載してくださいって言ってみようとしたけどもう読み切り版だけで満足しちゃってる感じがあるんだよね、編集長。)
ため息を吐くと急に過激の電話に着信がきた。部屋から出て画面を見てみるとかけてきたのは長井である。
「はい、もしもし。過激ですけど。なんか用なの激ちゃん?」
『あ、もしもし過激さん。今ちょっと伝えたいことがあるんですけど良いですか。ちょっと話しにくいことがありまして...』
そして長井はマジンガーZアニメについて話し始めた。
「なるほどなるほど意外と好印象だったからアニメ化したいけど、読み切りを乗せた以上権利の都合で私の方に連絡とってきたわけね。
なんだかいきなりスケールの大きい話になってきたわね。激ちゃん。」
過激本人もかなり驚いたものの、もうなんというか驚きすぎて一周回って冷静になったのか落ち着いた口調で話していた。
『えぇ、なんとしても俺はこの作品をちゃんとした状態で世に出してみたいんです。お願いします過激さん、どうにか編集長を説得してもらえませんか。今日がダメなら俺がまた後日出版社に赴きます。
だから、何卒、お願いします。』
過激自身としてはどうにか長井の意志を尊重してやりたかったがあくまで過激は編集者、編集長の一存でダメと言われればダメなのだ。
「でも、最初から諦めるのは違うわよねぇ。」
過激は小さな声でポツリと呟くと
「わかった。なんとか話し合いの場を設けてみるわ。ダメになるかもしれないからそこだけは覚悟しておいて。」
と勇気を振り絞ってこたえてみせた。
『ありがとうございます過激さん。今度いくらでもお礼しますよ。
だから編集長の方はどうかお願いします。』
と長井も返すと過激はそれじゃあね。と電話を切って部屋に戻り、
「あの、すいません編集長。実はマジンガーZの件についてー」
となんとか話し合いの場を設ける為に奮闘した。
その後、長井へとある居酒屋にてその場を設けるというメールが届いた。
--------------------------------------------------------------------------------------
話し合いの日、長井は過激を車に乗せ目的地の居酒屋へと向かっていた。車の中はラジオが流れており、若い男性がリスナーから寄せられたメッセージに一喜一憂して反応を返している。
話しかけてきたのは長井の方であった。
「なんと言いますか、本当にありがとうございます過激さん。
俺なんかのためにこんな席を設けてくれて、感謝してもしたりませんよ。」
車を運転しながらそういうと過激はいいよいいよ、と返して続けてこう言った。
「実はあの時編集長が酔っていたのもあったし、他の編集者の人たちも何人か興味ありそうだったから意外と簡単だったよ。」
ふーん、そう言って長井は目的地に着いたことを確認し、車をゆっくりと停めると資料を入れた封筒を持って先に待っていた編集長たちのいる部屋に入った。
見てみると編集長以外にも副編集長の中曽根雄介や他の編集者の中森茂がいた。
「すいません、編集長。少し遅れました。」
長井がそう謝罪すると編集長はいいよ、別にと返して長井と過激に座るよう促した。
そうして長井と過激が編集長たちの向かい側に座るといきなり切り出してきた。
「えぇと、長井先生のマジンガーZがアニメになるかもしれないからウチに権利とかの都合でこんな場を設けたということでよろしいかな。」
それに対して長井は
「俺としてはマジンガーZをアニメ化したいのですがそれ以上にJAMPとかで連載してみたいというのが本音です。
しかし、マジンガーZはインパクトのあるのは今のうちだけという感じがします。ですからどちらかで作品を世に出してみて、反応を見たいと思っておりまして。」
と長井が話してみても編集長たちの反応は芳しくなかった。
「いや、正直に話すと長井先生はあんまりこうゆう作品をJAMPではやってほしくない。それにやはりアニメ化も反対だこんな面白いやつはうちだけにしたいし、読み切りでも充分に面白いじゃないか。
やっぱり長井先生はハレンチものというかギャグ系の作品でないと、ねぇ。」
と中曽根が話すと編集長も頷いていた。
すると、ずっと何も話さなかった中森がいきなり口を開いた。
「この際言わせてもらうけどよ。長井激にはそういう作品は似合わないんだよ。ロボットとかそういうバトルものはよ。」
長井はムッとなり睨んだが中曽根はそのまま続けた。
「JAMPでのバトル系の作品は俺の担当してる漫画とかで充分だ。アニメ化以前に漫画をJAMPとかではやめてくれ。」
中曽根たちが言っちゃったという顔をしているが短根はあえてこう言った。
「たしかに、アニメを作るにしてもそもそもこちら側は反対です。それに、JAMPは絶対にロボットはやらない。たとえ長井先生の頼みでもJAMPはロボット作品だけは絶対にやらない!」
取り敢えず前編を投稿しましたがここがおかしいと感じればどうぞコメントで教えてください。
それでは753101938315でした。