ポケモン廃人に転生してしまった。バトルスタンバイ   作:エンパイア

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ヤクサジム

 今俺はヤクサシティという街に着いた。ここにはアニメオリジナルのジム、ヤクサジムがある。

 このジムはノーマルタイプのジムでありカントーのノーマルタイプはそこそこ強いのが多いので気を付けなければならない。

 

 ジムの中に入ると清掃員の人しかいなかったので

 

「すいません。ジムリーダーはいますか?」

 

 清掃員に聞いてみる事にした。

 

「ジム戦ですね。こちらへどうぞ」

 

 清掃員に連れられてバトルフィールドに着くがジムリーダーの姿が見えない。

 

「すいません、ジムリーダーは何処にいるのでしょうか?」

 

「ここにいるでしょう」

 

 と言いバトルフィールドに立った。どうやら本当にこの清掃員がジムリーダーのようだ。

 

「…どうしてジムリーダーが清掃員の格好をしているんですか?」

 

「経費削減のためです。協会からでる予算もそれほど多い訳ではないので自分で掃除してます。この格好は私服がよごれないようにです。全くもっと予算を増やしてくれてもいいのに、おっとすいませんつい愚痴をこぼしてしまいました」

  

 どうやらジムリーダーも色々大変のようだ。何はともあれすぐにジム戦をしてくれるようなので俺もバトルフィールドに立った。

 

「申し遅れましたが私の名前はヤマダ、ルールは使用ポケモンはお互いに3体、ポケモン交代はチャレンジャーのみ、いいですね?」

 

 ニビジムは使用ポケモン2体だったがヤクサジムは3体のようだ。

 

「わかりました」

 

「お願いします、ラッタ!」

 

「ラッタタ!」

 

「サイホーン、バトルスタンバイ!」

 

「サイ!」

 

 ノーマルタイプの技はサイホーンにはいまひとつだが、ノーマルタイプは色んな技を覚えるので油断出来ない。

 

「ラッタ、『れいとうビーム』!」

 

「ラッタ!」

 

 案の定じめんタイプにばつぐんのこおり技を使って来た。

 

「サイホーン、『つのドリル』で受け止めろ!」

 

「サー!」

 

 ゲームでは出来ない攻撃技を防御に使った。『つのドリル』は『とっしん』みたいに技の間だけ突っ込む力を強化したり、『でんこうせっか』のように技の間だけスピードを強化したりする事が出来ない。しかし、『つのドリル』は高密度エネルギーを角に纏わせて攻撃する技なのだが、そのエネルギーは他の技と比べてエネルギー量が桁違いなのだ。

 それもそうだ、『つのドリル』は一撃必殺で当たればどんなポケモンでも戦闘不能にする事ができる技なのだ。

 『つのドリル』を盾にする事で同じ一撃必殺以外のほぼ全ての攻撃技を防御出来るのだ。Z技やダイマックス技とかは分からんが。

 

 だが勿論、弱点はある。技のダメージは防御できるが衝撃までは防御できない。

 なのでサイホーンの足腰の力を超える衝撃が来たら吹き飛ばされて大きな隙が出来てしまう。

 だから最近はハヤシガメと押し合いをして足腰を鍛えている。

 

 特訓の成果が出てラッタの『れいとうビーム』を防御した。

 

「『じならし』!」

 

 防御したらすかさず攻撃を指示する。『じならし』でラッタの素早さを下げつつダメージを与える。

 

「ラッタ、『ひっさつまえば』!」

 

 遠距離技ではダメージを与えられないと思ったのか今度は接近戦に持ち込もうとしているみたいだが、ノーマル技ではサイホーンに大きなダメージはない。

 

「サイホーン、『とっしん』!」

 

 逆にこっちは『とっしん』でダメージを与えていく。しかも特性『いしあたま』でこっちにダメージは来ない。

 『とっしん』を受けて地面に倒れたラッタは直ぐに立ち上がろうとするが

 

「『じならし』!」

 

 体勢を整える前に『じならし』でラッタを戦闘不能にした。

 

「ご苦労様ですラッタ。お願いします、ケンタロス!」

 

「モォー!」

 

 2体目はケンタロスだった。特性が『いかく』なのかサイホーンをジッと睨んでいる。

 攻撃の下がった状態のサイホーンでは不利なので交代する。

 

「戻れサイホーン。ニドキング、バトルスタンバイ!」

 

「ニド!」

 

 交代して出したのはニドキングだ。ケンタロスはパワーがあるのでこちらもパワーで対抗出来るニドキングを選んだ。

 

「ケンタロス、『すてみタックル』!」

 

「ンモー!」

 

 強烈な勢いで突っ込んでくるケンタロスに

 

「ニドキング、『じしん』!」

 

「ニドド!」

 

 『じしん』を指示した。『じしん』はフィールド全体を揺らしてダメージを与えるわざなので地面に足を付けてこっちに駆けているケンタロスにダメージが入る。

 

 しかし、それでも走る勢いは落ちず『すてみタックル』がニドキングに直撃する。中々のダメージを受けたがその直後ケンタロスの体が紫色に光った。

 

「ン…モウ」

 

「『どくのとげ』ですか」

 

 ケンタロスの苦しそうな状態から察したようだ。

 

「『ベノムショック』!」

 

「ド!」

 

 『ベノムショック』は相手が毒状態または猛毒状態の時威力が2倍になる技だ。

 特性が『どくのとげ』であるのと『どくどく』を覚えているので『ベノムショック』の効果が発動しやすいので覚えさせた。

 

 2倍の威力になった『ベノムショック』を受けてケンタロスが戦闘不能になった。

 

「おつかれ様ですケンタロス。お願いします、カビゴン!」

 

「カンビー!」

 

 最後のポケモンはカビゴンだった。カントーのノーマルタイプと言えばのポケモンだった。

 

「ニドキング、『どくどく』!」

 

「ニド!」

 

 カビゴンは体力が多く打たれ強いので『どくどく』で猛毒状態にしようとしたが

 

「カビ?」

 

「チッ、特性は『めんえき』か!」

 

 『どくどく』を受けたのにも関わらず何も変わらないカビゴンを見て特性が『めんえき』だと分かった。

 カビゴンの特性は『めんえき』と『あついしぼう』の2つがあるが前世のゲーム対戦では『あついしぼう』のカビゴンが主であり『めんえき』のカビゴンなど見た事が無かった。

 しかし、この世界では厳選などはしないので前世では2つある特性の内、使用率の少ない方の特性を持っているポケモンも普通にバトルに出てくる。

 前世の常識に引っ張られたミスである。

 

「カビゴン、『のしかかり』!」

 

「カンビー!」

 

 隙を突かれニドキングに『のしかかり』が直撃して、ニドキングが戦闘不能になった。

 

「ニドキングすまない。相手の特性を見誤った俺の責任だ」

 

 くだらない先入観でぬるい指示を出してしまった事を謝罪しボールに戻した。

 

「マンキー、バトルスタンバイ!」

 

「ウキィィ!」

 

 3体目はマンキーに決めた。かくとうタイプの技で有利に戦う事にした。

 

「マンキー、『ビルドアップ』!」

 

「ウキ!」

 

「カビゴン、『はらだいこ』!」

 

「カビィ!」

 

 お互いに能力を上げるがカビゴンの上がり幅の方が大きい。だが、その代償でカビゴンの体力が半分になった。

 

「『ねむる』」

 

 しかし、失った体力もすぐに『ねむる』で回復してくる。カビゴンは眠り状態になったがすぐに攻撃する事はしない。カビゴンは眠り状態でも攻撃できる技を覚えられるので冷静に行動する。

 

「もう一度『ビルドアップ』だ!」

 

 こちらがすぐに攻めて来ないと分かったのか相手は先に仕掛けて来た。

 

「カビゴン、『いびき』」

 

 やはり眠り状態でも攻撃できる技を持っていた。『いびき』を回避させカビゴンに接近させる。

 『いびき』で攻撃できても眠り状態には違いがないので攻撃を避けたり出来ない。

 

「決めろ『けたぐり』!」

 

 その隙を逃がさず『けたぐり』で攻撃する。体重の重いカビゴンに『けたぐり』はよく効く。

 『ビルドアップ』で攻撃を上げたのも相まって一撃で戦闘不能にした。

 次の瞬間マンキーの身体が光り進化が始まった。

 

「ウギィィー!」

 

 マンキーはオコリザルに進化した。

 

「オコリザルご苦労だった」

 

 オコリザルを労いボールに戻してヤマダからバッジを貰った。

 これでバッジは3つ目だ。




 シンジは技を覚えさせるのを重点的に鍛えています。なので例えばサイホーンが『つのドリル』を覚えていますが、レベルが滅茶苦茶高いという訳ではありません。
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