ポケモン廃人に転生してしまった。バトルスタンバイ 作:エンパイア
ケーシィをゲットしたが『テレポート』しか覚えていないのは致命的だったので技の訓練をした。
その甲斐あってケーシィは『サイコキネシス』を覚えた。相手の攻撃を『テレポート』で躱して『サイコキネシス』で仕留める戦術でバトルにも勝てるようになった。
そしてクチバシティに到着した。クチバジムはゲームだとゴミ箱の中のスイッチを探して電気のバリアを解除するという面倒くさい事をしなければジムリーダーと戦えないのだ。しかも複数のゴミ箱から連続でスイッチを当てなければリセットされるという鬼畜ぶり、ゲームの赤緑では苦労した。
しかしアニポケではそんな事が無かったので普通にバトルができる。
早速ジムに行くが、ジムリーダーのマチスもジムトレーナーもガラが悪く
「ユーのようなボーイが何の用だ?」
「ジム戦に来ました」
「ククッ、怪我をしない内にお家に帰りな」
と煽ってきたのでバッジケースを開けて既にジムバッジを3つ持っていることを見せつけると
「ほぅ、最近のチャレンジャーの中ではマシの様だ」
と少しやる気になってくれた。早速バトルフィールドに案内されバトルをする。
「ゴー!ビリリダマ!」
「ビリリィ!」
「ニドキング、バトルスタンバイ!」
「ニドォォォ!」
こちらがじめんタイプを出した事で向こうは顔を顰めた。こちらを馬鹿にした態度を許した訳ではないのでじめんタイプで圧倒しようと思った。
「ニドキング、『じしん』!」
『ドォォォ!』
早速じめん技で攻撃すると
「ビリリダマ、『だいばくはつ』!」
ビリリダマが『だいばくはつ』をした。フィールド全体まで広がった爆発はニドキングにも届き、爆煙が収まると目を回したニドキングとビリリダマが倒れていた。
「…いきなり『だいばくはつ』は大人気無いんじゃないですか?」
「ユーがじめんタイプを出すのが悪い」
まさかの相打ちでニドキングがやられてしまった。
「ニドキングご苦労だった」
ニドキングを労いボールに戻した。確かにニドキングが何も出来ずやられたのは痛いがまだまだこれからだ。
「サイホーン、バトルスタンバイ!」
「サイィィィ!」
「ゴー!エレブー!」
「レブゥゥー!」
向こうの2体目はエレブーだった。エレブーはじめんタイプやいわタイプに有効な技を覚えられるので要注意だ。
「エレブー、『れいとうパンチ』だ!」
「エレェー!」
「サイホーン、『つのドリル』で防御しろ」
「サイ!」
案の定こおりタイプの技を使って来たが、お得意の『つのドリル』で防御した。『れいとうパンチ』と『つのドリル』がぶつかり合いエレブーが吹き飛んだ。
サイホーンも少し後退したが追撃は可能だ。
「『じしん』!」
エレブーが体勢を整える前に『じしん』で攻撃した。ニドキングが『じしん』を使えるのでサイホーンにコツを教えて欲しいと頼んだのだがしっかり会得した。
「ノォー!エレブー!」
「決めろ『いわなだれ』!」
『ストーンエッジ』の方が威力が高いのだが攻撃範囲の広さは『いわなだれ』の方が上だ。
サイホーンも重量級ポケモンの戦い方をさせているのであまり動かず戦うので攻撃範囲の広い技の方が合うと思い覚えさせた。怯ませる追加効果もありこちらの方が魅力的に思えた。
そんな『いわなだれ』がエレブーに命中し戦闘不能になった。
「ソーリー、エレブーご苦労だった」
マチスはエレブーをボールに戻し
「ヘイ、ボーイ中々やるな!」
さっきまでは俺をただの子供としか認識していたがようやく戦う敵と認めたみたいだ。
「だがボーイ、最後の1体で逆転させて貰う!ゴー!ライチュウ!」
「ライ!」
マチスの3体目はライチュウだった。このライチュウはピカチュウをすぐに進化させたとかでスピード技を覚えていないという謎の設定があった筈。
ゲームではレベル1で『こうそくいどう』を覚えられるしピカチュウの時もレベル1で『でんこうせっか』を覚えられるのに。
そんな事を一瞬考えたがすぐにバトルに集中する。
「サイホーン、『じしん』!」
「ライチュウ、ジャンプだ!」
『じしん』を回避するためにマチスはジャンプするように指示するが、『じしん』を覚えさせた以上その行動は想定内だ。
「『いわなだれ』!」
ジャンプしたライチュウの頭上に沢山の岩が落ちて来た。『じしん』で相手をジャンプするように仕向け『いわなだれ』で空中で身動きが取れない相手を地面に落としその後に『じしん』でとどめを刺す。
ここまでが俺が考えた戦術だ。
「『10まんボルト』で『いわなだれ』を壊せ!」
「ライィィィィ!」
しかしマチスはこの戦術を簡単に対応した。冷静に考えればクチバジムはでんきタイプのジムなので『じしん』を使われる事が多い筈なので俺と同じ戦術を使うトレーナーがいてマチスも経験したのかもしれない。
「ライチュウ、『メガトンパンチ』!」
「受け止めてから『とっしん』だ!」
重量級ポケモンらしく相手の攻撃を耐えて、相手の攻撃直後の隙を付くように指示をした。
「そう来ると思っていた。ライチュウ『メガトンパンチ』キャンセルだ『めざめるパワー』!」
これはマズイ、こちらは攻撃を受けるようにしているのにここに来て技を変えて来た。
『めざめるパワー』は個体によって技のタイプが変わる技だがこのタイミングで使ったという事はサイホーンに有効なタイプの筈だ。
「サイィー」
予想通りサイホーンは大きなダメージを受け後退した。そのタイミングでサイホーンをボールに戻した。
「ボーイ見たか!これがこおりタイプの『めざめるパワー』だ!」
よりにもよってこおりタイプだ。本当に相手の意表を付く厄介な技だと思った。
でんきタイプの不利なタイプであるじめんタイプやくさタイプにばつぐんなので、ライチュウにはピッタリなのだが厳選もせずよくこおりタイプを引いたなと思った。
「ハヤシガメ、バトルスタンバイ!」
「ガメェェ!」
こちらの3体目はハヤシガメである。くさタイプなので『めざめるパワー』は注意しなくてはならない。
「ライチュウ、『10まんボルト』!」
「ライィィー!」
でんき技で攻撃をして来た。こうかはいまひとつだが自分達の得意な技でリズムを取り戻すつもりのようだ。
じめんタイプの相手は予想以上に戦い辛かったようだ。
「ハヤシガメ、受け止めて『ギガドレイン』!」
「ガメ!」
こちらもハヤシガメに受け止めさせ、『ギガドレイン』でダメージを回復させながら攻撃する。
「ライチュウ!跳ね除けろ!」
ハヤシガメの背中から出た、くさタイプのエネルギーで出来た根っこがライチュウに巻き付いているがライチュウは力づくで脱出した。
「『めざめるパワー』!」
『ギガドレイン』から脱出したライチュウは『めざめるパワー』で反撃した。
「(マズイ、こおりタイプの『めざめるパワー』が直撃した。このままでは…)」
俺の心に焦る気持ちが満たす。今まで何度も攻撃を耐えさせたがこうかばつぐんの技を受けさせた事は少ない。
「ガメ!ガメェー!」
「…ハヤシガメ」
俺の焦りに気づいたハヤシガメがまだ行けると言っているみたいだ。
「(そうだ、俺が焦ってどうするんだ。どんな時でも冷静に相手の行動を読んで指示しなければ)」
「ハヤシガメ行くぞ!」
「ガメェェ!」
ハヤシガメの声で冷静さを取り戻し、自らとハヤシガメを鼓舞するとハヤシガメの体が光り始め、
「ドッダァァー!」
ドダイトスに進化した。
待ちに待った進化で喜ばしいのだが、これはこれで困った事になった。進化した事でくさタイプにじめんタイプが追加してこおりタイプが4倍ダメージになってしまった。
じめんタイプが追加してでんき技が効かなくなったのだが、警戒してた『めざめるパワー』がより脅威になった。
「ドダイトス、『じしん』!」
「ドダァ!」
「ライチュウ、ジャンプだ!」
「ライ!」
進化して覚えた『じしん』を放つがサイホーンの時と同じくジャンプして回避した。
「続けて『めざめるパワー』!」
『めさめるパワー』がドダイトスに直撃し煙が上がる。
「ドッダ!」
一瞬心配になったが俺の予想よりもダメージが少ない。進化してより打たれ強くなったようだ。
「『ギガドレイン』!」
『めざめるパワー』があまり効かなかった事に動揺したライチュウに『ギガドレイン』を使った。
先程は力づくで脱出したが、進化した事で『ギガドレイン』も強くなっているので脱出出来なかった。
「とどめの『じしん』!」
『ギガドレイン』を受けて体勢の悪いライチュウに『じしん』を放つ。ジャンプする暇を与えず攻撃したのでライチュウは回避出来ず戦闘不能になった。
「ソーリー、ライチュウ。ボーイ、ユーのガッツを認めてこのオレンジバッジを渡す」
これで4つ目のバッジ、ようやく半分ゲットした。