ポケモン廃人に転生してしまった。バトルスタンバイ   作:エンパイア

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 お待たせして申し訳ありません。
下書きしたものや、使えそうだと思って書き込んでいたネタなどがミスって消してしまって、やる気がなくなっていました。
 小説を投稿している方々は俺みたいならないようにバックアップをとったほうがいいと思います。


キノオジム

 7つ目のバッジを手に入れる為にアニメオリジナルのジム、キノオジムに挑戦しに来た。

 此処に来るまでサファリゾーンでゲットしたポケモンを中心に育成した。三体とも中々レベルは高かったが、キノオジムはこおりタイプのジムで難易度が高いらしいので、今回は出す気はない。

 

 ちなみにブーバーとストライクだが、マグマブースターもメタルコートも兄貴に貰った道具の中にあったので、進化させようと思えばいつでも進化できるのだが、まだ進化させてない。

 進化させたらドダイトス達の時みたいに、物珍しがってバトルを挑まれて足止めさせられたら堪らない。

 

 進化させて実家に預けて自主練させる事も考えたが、実戦経験を積ませたいのと、もう少し俺に慣れさせる事も考えてまだ進化させてない。

 

 ポケモンセンターで実家に連絡してジム戦に使うポケモンを転送してもらい、ジム戦に向かう。

 

「すいません。ジムに挑戦しに来ました」

 

 ジムに入ると、フィギアスケート選手の様な衣装を着ていた女性がいたので声を掛けた。

 

「ジム戦ね。分かったわ、今丁度練習が終わった所だから準備するからちょっとだけ待って。あっ、うちのジムは氷のフィールドでバトルするんだけど、溶けないようにバトルフィールドのある部屋は冷凍庫みたいに冷えているから防寒グッズの貸し出しをしてるんだけど使う?」

 

「使わせていただきます」

 

 念の為に防寒着を持ってはいるが荷物になるのでその他は最低限しかないので、防寒グッズがあるなら有り難く借りさせてもらう。

 

 準備を終えるとジムリーダーの方も準備が出来たみたいで、バトルフィールドまで案内された。

 

「改めて自己紹介させてもらうね。私の名前はカナコ。キノオジムのジムリーダーよ。じゃあミキちゃん、ルール説明よろしく」

 

「審判を務めさせていただきますミキと申します。ルールは使用ポケモンはお互い三体、ポケモンの交代はチャレンジャーのみ可能です。バトル開始!」

 

「サイホーン、バトルスタンバイ!」

 

「サァァァ!」

 

 一体目はサイホーンに決めた。

 こおりタイプはじめんタイプに抜群だが、こおりタイプに有利ないわタイプを持っているので、悪い選出ではないと思う。

 

「ジュゴン、頼んだわよ!」

 

「ジュゴォォォ!」

 

 カナコの一体目はジュゴンだった。ジュゴンはこおりタイプだけでなく、みずタイプも持っていてサイホーンにはかなり不利なバトルになってしまった。

 

「ジュゴン、『れいとうビーム』!」

 

「ジュウゥゥゥゥ!」

 

「サイホーン、『つのドリル』で防御だ!」

 

「サイィィィ!」

 

 ジュゴンは効果抜群の『れいとうビーム』で攻撃して来たので、此方はサイホーン十八番の『つのドリル』での防御を指示したが

 

「サイ⁉︎」

 

「何⁉︎」

 

 サイホーンはダメージこそ防御出来たが、滑るように後ろに飛ばさられてしまった。

 氷のフィールドのせいで踏ん張りが効き辛く、『つのドリル』の防御とは相性が悪いのが原因だ。

 

「チャンスよ!『アクアテール』!」

 

 ジュゴンは尻尾に水を纏って飛ばさられて体勢の悪いサイホーンに接近して来た。氷のフィールドを滑って移動しているのでジュゴンのスピードはかなり速い。

 

「サイホーン、『いわなだれ』でジュゴンのいる一帯を攻撃しろ!」

 

 『いわなだれ』で反撃したが、狙いはジュゴンに攻撃する事では無かった。

 

「ジュ⁉︎」

 

「これは⁉︎」

 

 『いわなだれ』の岩がジュゴンの行手を塞ぐ障害物になった。ジュゴンはすぐに別の方向から再びサイホーンに接近しようとするが、その道も『いわなだれ』でまた塞がれた。

 

 これがサイホーンを出した本当の狙いだ。氷のフィールドは滑りが良く、それを利用した素早さを生かしたバトルをして来ると予想したので、『いわなだれ』を撃って障害物を作り相手の動きを妨害する戦法を使った。

 

 この戦術はカロス地方のショウヨウジムのジムリーダーのザクロが使っていた戦法で、同じ様にフィールドを『れいとうビーム』で氷のフィールドに変えて素早さを上げる戦術を使ったハクダンジムのジムリーダーのビオラに有効だったので真似させてもらった。

 

「もう一度『いわなだれ』だ!」

 

 再び『いわなだれ』を指示して、ジュゴンの動きを妨害する。

 自分の思うように動けなくなったジュゴンは徐々に動きが鈍くなっていき、とうとう『いわなだれ』の岩の一つが命中した。

 

「ジュゴン、『アクアテール』で岩を壊しなさい!」

 

 これ以上の回避は難しいと判断したのか岩を破壊して動けるスペースを作ろうとしている。

 

「サイホーン、もう一度『いわなだれ』!」

 

 ジュゴンが岩を壊した次の瞬間、壊した岩の数よりも多い岩が落ちて来た。ジュゴンは岩を壊す為に動きを止めてしまったので、『いわなだれ』をまともに喰らってしまった。

 

「とどめの『じしん』!」

 

 『いわなだれ』を受けて体勢の悪いジュゴンに『じしん』が直撃して戦闘不能になった。

 

「ジュゴン、戦闘不能、サイホーンの勝ち!」

 

 最初の方は不慣れな氷のフィールドのせいで焦る場面もあったが、予想も戦法も想定通りにバトルが進んだと思っていたら、サイホーンの体が光り始めた。

 

「サイドォォォ!」

 

 サイホーンは進化してサイドンになった。サイドンは念願の進化でテンションが上がっているのか、かなり浮かれているようだ。

 

「サイドン、進化して嬉しいのは分かるがまだバトル中だ」

 

 俺も待望の進化なので喜ばしいのだが、これで気を緩められるとバトルに支障が出るので喝を入れる。

 俺の言いたい事が分かったのか、サイドンは浮かれたテンションを収めバトルに集中した。

 

「ジュゴン、おつかれ様。次のポケモンはパルシェン、頼んだわよ!」

 

 カナコの二体目はパルシェンだった。パルシェンは防御が高いのでサイドンでは不利なので交代する。

 

「戻れ、サイドン。フーディン、バトルスタンバイ!」

 

「ディン!」

 

 俺の二体目はフーディンに決めた。パルシェンは防御は高いが特防は紙なので、特攻の高いフーディンが最適だ。

 何より、フーディンはサイコパワーで空を飛べるので氷のフィールドの影響を受けずにバトルする事ができる。

 

「パルシェン、『ハイドロポンプ』!」

 

「シェ!」

 

「フーディン、『テレポート』でパルシェンの背後を取れ!」

 

「ディン!」

 

 パルシェンは空にいるフーディンに向かって『ハイドロポンプ』を撃ったが、フーディンはパルシェンに後ろに『テレポート』した。

 パルシェンは体が貝なので手足は無く貝殻のせいで後ろを見る事ができないので、パルシェンの背後は致命的な弱点だ。

 

「『サイコキネシス』でパルシェンを回してやれ!」

 

 『サイコキネシス』でパルシェンの体を操りコマみたい高速で回転させた。氷のフィールドのおかげで回転速度が速く、『サイコキネシス』が解けるとパルシェンは目を回していた。

 

「シェ〜シェン〜」

 

「パルシェン、しっかりして!」

 

「フーディン、『サイコキネシス』!」

 

「フゥ!」

 

 カナコはパルシェンに声を掛けるが、パルシェンが元の状態に戻る前に『サイコキネシス』で決めに行く。

 目を回して思うように動けないパルシェンは避ける事ができず戦闘不能になる。

 

「パルシェン戦闘不能!フーディンの勝ち!」

 

「パルシェン、おつかれ様。私の最後のポケモンは頼んだわよ、ラプラス!」

 

「クゥゥゥゥゥン!」

 

 カナコの三体目はラプラスだった。ラプラスは覚える技の範囲が広く要注意だ。

 

「ラプラス、『あまごい』!」

 

「クウゥ!」

 

「フーディン、『ひかりのかべ』!」

 

「ディン!」

 

 ラプラスは『あまごい』を使って雨雲を作り雨を降らした。特性が隠れ特性の『うるおいボディ』なのか、それとも単純にみず技の威力を上げる為に使ったのかは分からないが、こちらも『ひかりのかべ』で守りを固める。

 

「『ぜったいれいど』!」

 

「クゥン!」

 

「何⁉︎フーディン、『テレポート』で回避しろ!」

 

「フゥ!」

 

 しかし、使ってきた技は俺の予想に無かった一撃必殺の『ぜったいれいど』だった。

 途轍もない冷気がラプラスから放たれたが、咄嗟に『テレポート』を指示して回避させた。

 

 冷気のせいで視界が悪くなったが『ぜったいれいど』を回避する事には成功した。だが、カナコの行動に疑問を抱いた。何故、先に『あまごい』を使ったのか?と思っていたら、空から振っていた雨に変化があった。

 天気が雨から霰に変わった。『ぜったいれいど』の冷気で急激に冷えた影響だ。

 

「(これが狙いか?…いや、違う!)」

 

 雨雲を『ぜったいれいど』で冷やして天候を霰に変えるのが目的かと、一瞬納得しかけたがすぐにカナコの狙いに気付いた。

 

「フーディン!」

 

 まだ、『ぜったいれいど』の冷気により視界が悪いがフーディンに声を掛ける。だが、反応がない。

 視界が晴れてきて目に映ったのは、体の至る所が凍っていて身動きがとれなくなったフーディンの姿だった。

 

「クッ、やられた!」

 

 『あまごい』はフーディンの身体を濡らして凍らせやすくする為の布石だった。

 『ぜったいれいど』は一撃必殺だけあり、その冷気は『れいとうビーム』や『ふぶき』とは比べ物にならないほど強力であり、体が濡れて凍りやすくなったフーディンは『ぜったいれいど』が直撃しなくてもその冷気で凍ってしまったのだ。更にはバトルフィールドは氷のフィールドを保つ為に密閉された部屋にあるので冷気が籠りやすいので、それもまたこの状況を作る手助けになった。

 自分のジムのフィールドの事をよく理解した戦術だ。

 

 このままではフーディンは何も出来ずやられてしまうと思い、交代しようとモンスターボールを掴もうとしたその時、

 

「そうはさせないわよ!ラプラス、『ぜったいれいど』!」

 

「!?」

 

 こちらが行動を起こす前に『ぜったいれいど』で決めに来た。身動きが取れないフーディンは避ける事が出来ず戦闘不能になった。

 

「フーディン、戦闘不能!ラプラスの勝ち!」

 

「戻れ、フーディン。すまない、俺の判断が遅かったせいだ」

 

 ボール越しにフーディンに謝罪した。

 

「ジバコイル、バトルスタンバイ!」

 

「ジババババン!」

 

 俺の三体目はジバコイルに決めた。

 ジバコイルの特性は『がんじょう』なので、カナコの『ぜったいれいど』を使った戦術に対して有利に戦える。

 

 カナコはジバコイルが出たのを見ると顔が険しくなった。恐らく、ジバコイルの特性が『がんじょう』なのか、それとも別の特性なのか迷っているようだ。

 相手が迷っている間に今度はこっちが先に行動させてもらう。

 

「ジバコイル、地面に腕を突き刺せ!その状態でフィールドに『10まんボルト』!」

 

「ジーババン!」

 

 原作シンジがシンオウリーグでサトシとのバトルでエレキブルが使った戦術を使った。

 フィールドに放たれた『10まんボルト』は氷のフィールドを砕き、そのカケラがラプラスに降り注いだ。しかも、今回はサイホーンが放った『いわなだれ』の岩も砕けてラプラスに降り注いだ。

 

 『いわなだれ』の岩はいわタイプの攻撃となっているのか、ラプラスは苦しそうな顔をしている。

 

「ジバコイル、『10まんボルト』!」

 

「ジバーン!」

 

 追撃の『10まんボルト』もラプラスに命中したが、ラプラスは耐えた。

 

「ラプラス、『ぜったいれいど』!」

 

「クゥゥゥゥ!」

 

 カナコは一か八かで『ぜったいれいど』を指示した。だが、まだジバコイルの特性が『がんじょう』なのか疑っている筈なので、ギリギリまでジバコイルに指示せず戦闘不能になったように装う。

 

 『ぜったいれいど』で視界が悪くなったのが徐々に収まっていく。完全に視界が晴れる直前に、

 

「今だ!『10まんボルト』!」

 

「ラプラス、避けて⁉︎」

 

 こちらが指示を出さなかったからかジバコイルが戦闘不能になったと油断したみたいで、ラプラスへの指示が一瞬遅れた。

 そのせいでラプラスは『10まんボルト』を避ける事が出来ず戦闘不能になった。

 

「ラプラス、戦闘不能!ジバコイルの勝ち!よって勝者トバリシティのシンジ!」

 

「最後の最後で油断しちゃったわね。これが私に勝った証よ」

 

 カナコからバッジを受け取り、礼を言ってジムを後にする。あと一つでカントーリーグに出場出来る。

 

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