ポケモン廃人に転生してしまった。バトルスタンバイ   作:エンパイア

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カントーリーグ二回戦

 一回戦を勝った俺はリーグの受付で、二回戦の対戦相手とフィールドを知らされる。

 二回戦の相手はカナエと言うトレーナーで、フィールドは岩のフィールドだ。

 俺の出すポケモンはドダイトス、ガルーラ、フーディンの三体だ。ポケモンの登録を終えた俺は、今日行われた試合を調べた。

 俺の様に一体もやられずに試合に勝ったトレーナーはサトシ、シゲル、ヒロシ、サユリ、タイキ、匿名希望の選手だ。

 

 匿名希望の選手だが、リーグではしっかり身分を証明出来れば、本名を出す必要はない。仮面をして顔が見られない様にしているのが気になるが。

 ムサシもコンテストとかに出る時は偽名で出てたから、それがリーグでも出来たと言う訳だ。

 

 その匿名希望の選手は恐らくだが、俺と同じイレギュラーの可能性がある。

 シンオウ地方出身なのかエンペルトを使い、対戦相手のウツボット、オニドリル、キュウコンをノーダメージで倒したトレーナーだ。

 バトルそのものを観た訳ではないが、警戒の必要があるトレーナーだ。

 だが、今は二回戦に集中する事にした。そして、次の日、

 

『さあ!第二試合シンジ選手VSカナエ選手の試合の開始です!』

 

「先攻はカナエ選手、バトル開始!」

 

「お願い、ゴルダック!」

 

「ゴルゥゥダァ!」

 

「ドダイトス、バトルスタンバイ!」

 

「ドォォダァァ!」

 

 相手のゴルダックに対して、俺は相性の良いドダイトスを出した。

 

「ゴルダック、『れいとうビーム』よ!」

 

「ゴォォルゥゥ!」

 

「ドダイトス、『ストーンエッジ』!」

 

「ドダァァァ!」

 

 ゴルダックの『れいとうビーム』を『ストーンエッジ』で相殺させる。

 因みに、俺のドダイトスが撃つ『ストーンエッジ』はアニポケ後半の地面を隆起させる方では無く、岩の礫を飛ばす方だ。

 

「連続で『ストーンエッジ』!」

 

「躱して『れいとうビーム』!」

 

 追撃の『ストーンエッジ』は躱され、再び『れいとうビーム』を放とうとしてる。

 

「ドダイトス、『ストーンエッジ』をコントロールして当てろ!」

 

 躱された『ストーンエッジ』は軌道を変えて、ゴルダックを背後から襲った。

 原作シンジのドダイトスがやっていた『ストーンエッジ』をコントロールする戦術を、リーグまでの特訓で会得する事が出来た。

 『ストーンエッジ』を受けたゴルダックは『れいとうビーム』を解除してしまった。

 

「『ギガドレイン』!ゴルダックの口を塞げ!」

 

 ドダイトスの背中から現れた緑色のオーラがゴルダックの体に巻き付き、さらに口にも巻き付いた。

 これで、ゴルダックは『れいとうビーム』を撃つ事が出来ない。

 

「ゴルダック、『サイコキネシス』で『ギガドレイン』から脱出して!」

 

 カナエは口を使わずに発動出来る『サイコキネシス』を指示した。『ギガドレイン』のオーラは跳ね除けられ、ゴルダックは脱出に成功した。

 

「『ハードプラント』!」

 

 ゴルダックが脱出した直後、すぐさま『ハードプラント』を指示する。

 俺のドダイトスはスピードは無いが、反射神経は悪い訳では無いし、技の発動速度が遅い訳では無い。 

 脱出に成功した直後の隙を狙った『ハードプラント』は直撃してゴルダックは戦闘不能になった。

 

「ゴルダック戦闘不能!ドダイトスの勝ち!」

 

『くさタイプ最強の技『ハードプラント』が命中!ゴルダック敢えなくダウンだ!カナエ選手の二体目は!』

 

「お願い、ドードリオ!」

 

「「「カァァァァ!」」」

 

「戻れ、ドダイトス。フーディン、バトルスタンバイ!」

 

「フゥゥゥゥ!」

 

 『ハードプラント』の反動で動けないドダイトスを戻し、フーディンを出す。

 

「ドードリオ、『ドリルくちばし』よ!」

 

「「「カァァ!」」」

 

「『サイコキネシス』!ドードリオの右の頭を操って、真ん中の頭にぶつけてやれ!」

 

「ディン!」

 

「カ⁉︎」

 

「カァ!!カァァ、カァ!!」

 

「カァ……」

 

 ドードリオは『ドリルくちばし』を発動しようとするが、ドードリオの右の頭が『サイコキネシス』のせいで真ん中の頭に『ドリルくちばし』を当ててしまい、右と真ん中の頭で喧嘩を始めた。

 左の頭は呆れている様だ。

 

「ドードリオ、落ち着いて!」

 

「フーディン、『サイコキネシス』!」

 

 カナエはドードリオを鎮めようとするが、その前にフーディンの『サイコキネシス』が直撃し戦闘不能になる。

 

「ドードリオ戦闘不能!フーディンの勝ち!」

 

『シンジ選手、ドードリオの特徴を利用した見事な戦術で二連勝だ!」

 

「お願い、ピクシー!」

 

「ピイィィィィ!」

 

「ピクシー、『シャドーボール』よ!」

 

「ピィ!」

 

「フーディン、『テレポート』!そして『ひかりのかべ』!」

 

「フゥ!」

 

 『シャドーボール』を指示して来たので、恐らくこのピクシーは特殊型と判断し、『テレポート』で『シャドーボール』を躱して『ひかりのかべ』を指示して特殊攻撃を半減させる。

 

「戻れ、フーディン。ドダイトス、バトルスタンバイ!」

 

「ドォダァァ!」

 

 『ひかりのかべ』を張ったら、すぐさまドダイトスと交代する。

 

「ドダイトス、『ストーンエッジ』!」

 

「ダァァ!」

 

「ピクシー、『ちいさくなる』!」

 

「ピイィ!」

 

 此方の『ストーンエッジ』に対して、カナエは『ちいさくなる』をして来た。

 『ちいさくなる』はゲームでは回避率を2段階上げる技だが、現実では文字通り身体を小さくして相手に認識し辛くする技だ。

 ピクシーは消える様に身体を小さくして『ストーンエッジ』を回避した。

 

「ダァ⁉︎ドダァ!」

 

「慌てるな!『じしん』でピクシーを炙り出せ!」

 

 ピクシーが突然消える様に居なくなった事に驚き、そして動揺するドダイトスを落ち着かせ『じしん』を指示する。

 フィールド全体が攻撃範囲の『じしん』は回避する事が出来ず、ダメージを受けたピクシーは『ちいさくなる』を解除してしまい元の大きさに戻る。

 

「『ハードプラント』!」

 

「『ちいさくなる』!」

 

 また『ちいさくなる』を使われたら面倒なので、『ハードプラント』で勝負を決めに行く。

 カナエも負けじと『ちいさくなる』を指示して『ハードプラント』を回避しようとする。

 しかし、『ちいさくなる』が発動する前に『ハードプラント』が命中してピクシーは戦闘不能になる。

 

「ピクシー戦闘不能!ドダイトスの勝ち!よって、勝者シンジ選手!」

 

『やりました、シンジ選手!今回もまた戦闘不能になったポケモン無しでバトルを決めました!この快進撃は何処まで続くのか!』

 

 別に俺は戦闘不能無しを狙っている訳では無いが、負けるつもりも無い。

 次のバトルも必ず勝つ。そう決意し、一礼をしてフィールドを後にする。

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