ホロライブ・オルタナティブ〜holox of the eden〜 作:天翼project
「ここが工業都市か。やっぱり公害が酷そうだな」
「初めて来たけど獣王国よりは全然マシ。嫌なら布巻いておきなよ」
「うい」
森で不思議なロボットらしきものを感知してから数日。
ラプラスとルイは黒煙を上げる煙突が伸びた大きな建物が立ち並ぶ黄金国の工業都市に到着した。
その環境の悪さからか一般人の居住区はほとんどなく、働いている人や街を巡回する衛兵達の寮が幾らかある程度。
そもそも観光スポットでもなければ他の街からかなり離れているこの街に旅人が訪れるのも不自然だろうが、情報収集の為に二人は街へと乗り込んだ。
勿論、ラプラスは以前と同じくアンバランスな大きな帽子を被り、ルイもマントとフードで翼を隠している。
なお空気の悪さに慣れているルイはともかく、ラプラスは布で顔の下半分を覆っている。
「大丈夫か?聞こえにくかったりしない?」
「ちょっとくぐもって聞こえるけど…まあ聞き取れるかな。それで、どうするの?」
「悪の組織らしく行こうぜ。吾輩的には性に合わんがこっそり潜入でもするか。目撃情報が上がってから結構経ったし、騎士団も足取りを調べてるはずだから…」
「なるほど。じゃあ狙うのは駐屯基地ね」
「そゆこと。捜査資料でも残してくれてりゃあ良いな。最悪なくとも今後の為にこの国の情報は引っこ抜いておきたいし」
「ちゃっかりしてるなぁ…まずは立地の把握から始めよっか。あそこの1番大きい建物の傍にあるのが多分目的の駐屯基地で、そこまでのルートは─────」
「よし、行くか」
「うん…っていうか隠密行動するなら帽子とか逆に邪魔じゃない?」
「…よし、行くか」
指摘され無言で帽子をリュックに詰め込んだラプラスは、一度大きな荷物をその辺の茂みに隠すと、今度こそ気を取り直して都市に足を踏み入れた。
都市内は金属や燃料等の特有の異臭や、健康に影響しそうな空気が漂っていてとても人が生活出来る環境とは思えない。
一応都市周辺の植物には所々禿げている場所はあるが、思っていた程影響は出ていないようだったので有毒性はあまりないのかもしれないが、喘息を抱えてしまいそうだ。
だからか遠目に見える作業員と思われる人は皆顔全体を覆うマスクをして働いていた。
巡回し見張りを行っている兵士も同様、しかしそのマスクのお陰で視界が狭まっているのか、隠密行動をするにはうってつけのザル警備だ。
「…ここまで見たのは”兵士”だけか。”騎士”は見つけたか?」
「まだ見てないね…主要な工場が集まってるから騎士団は常駐してると思ってたけど…」
さてここで話は変わるが、この黄金国において”兵士”と”騎士”が存在するが、何が違うかと言えば単純に戦力としての強さだろう。
兵士は徴兵により集められたものから職業として国に帰属し街の警備や戦争での戦いに駆り出されたりしていて、その総数は黄金国の総人口8000万人の内120万にも登る。
対して、騎士とはこの国では”白銀騎士団”を指し、その練度も所属員の才能も兵士とは桁違いに優れており、文字通りのこの国における最精鋭。
黄金国を強国たらしめる要因であり、騎士団の総数は5000程度と兵士に比べれば遥かに少数だが、その人数だけで十数の小国からなる連合軍を淘汰するに十分な武力を誇る。
故にこの2人をもってしても警戒するに値し、世界征服を目指すラプラスにとって最大の障害の1つとなるだろう。
「それにしてもラプは現世に来るまでずっと魔界にいたって聞いたけど、魔界の方でも騎士団の強さは知れ渡ってるの?」
「まあ案外情報は伝わってくるんだよな。現世と魔界を行ったり来たりしてる魔女がいてな、ソイツが新聞とか雑誌をばらまいていくんだ」
「そう簡単に行き来出来るようなものじゃないと思うけど…」
「魔界の住人も大概何でもありだからなあ…っと、見えてきた。あれが目的の基地か。どうだ?」
「ん…やっぱり騎士は見えないか…」
「おっけー、じゃあさっさと情報をかっさらってこっちが先に見つけるぞ」
「でも流石に兵士は多いから、一応慎重にね?」
「へいへい。カラスのこと頼んだぞ〜」
ルイからの注意に軽く返したラプラスは頭の上に乗っていたカラスを預け、小柄な体躯を活かしてちょこちょこと物陰を移動しながら見張りの兵士達の目を掻い潜って基地に近づいて行く。
やはり角が邪魔になってそうな感じは否めないが、基地を囲む無機質な塀にまでなんとか到達し、塀の上まで跳躍して飛び乗った。
「建物の中は…あそこからなら入れそうだな」
ラプラスは基地の構造と見張りの位置を確認すると、身軽な動きで基地の壁まで跳んで突起に足をかけ張り付き、適当な窓まで移動する。
窓は締め切られ鍵がかかっているようだが…
空間から引き抜いた槍を窓に押し当てると、そこから魔力により発生させた高熱で窓を溶かすという荒業で鍵を突破した。
開かれた窓から中に入り、人がいないことを確認して一度小休止を取るラプラス。
「資料室とか見つけられるか…?もしくは会議室でもあればそっちに置いてる可能性も…まあ虱潰しにやりゃあ良いか」
鋭い感覚を頼りに、周囲の人間の気配を探っては見つからないように部屋を渡って書類を漁っていく。
そんな作業を繰り返し、早12番目の部屋に辿り着いた時。
「…お?これはビンゴか?」
見つけたのは大きな机と幾つもの椅子、そして机の上に複数の書類が置かれた部屋。
書類の内容は…『潜伏中の指名手配犯について』
十中八九現在ラプラス達が探している人物のことであり、内容と日付から既に騎士団と兵士が共同で捜索に当たっているようだった。
「捜索範囲は…なるほど?もう捕まってたら諦めるが、基地の騎士が全員出払ってるのを見るとそうでも無さそうだな。どっちが先に見つけられるか競走と行こうか。となると…」
適当な書類を懐に仕舞ったラプラスは、再び槍を取り出して部屋の窓に向ける。
そして槍の先端が淡い光を持つと、次の瞬間に放たれた眩い紫電が窓を、周囲の壁ごと抉りとり、空を紫に染め上げる。
「っ…!何だ!敵襲か!」
「上の階だ!探せ!」
「獣王国の工作員でも来たか!?念の為王都に調査団と応援を呼べ!」
「ふふっ、んじゃ暫く混乱しててくれ」
当然明らかに目立った行動は今まで掻い潜ってきた兵士達も知覚するが、時既に遅し。
目的を達したラプラスは壁の穴から素早く建物の屋根に飛び上がると、そこに飛行してきたルイの手を掴み、そのまま建物から離脱した。
「やたらめったら騒がしい合図を…もう少し控えめにやれなかったの?」
「あれだけ派手にやりゃ暫くは街から増援は来ねぇよ。最悪騎士団とぶつかることも考えたら少しでも相手を減らした方が良い。ほら、さっさとこんな空気が悪い街からずらかるぞ」
「全く…本当にラプがやる事なす事面白いなぁ…場所は?」
「んーと、北東だな。騎士団の捜索範囲は半径20km圏内。ずっと空飛んでると流石に見つかるから森で一旦降りて、そこからは地上をくまなく探索するしかないな。まあ騎士団の読みがあってればの話だが、一から調べるよりか楽だろ」
「了解、急降下するから舌噛まないようにね」
「おう…おおおぉぉぉ!?」
宣言通りの急降下、ほぼ落下とも言える高速の直角降下にラプラスが叫び声を上げるが、それを気にせず一帯を覆う木の葉の天蓋に突っ込んだルイは、慣性の法則もびっくりな急制動で地面に直撃する前にぴたりと止まって見せた。
それを小柄とはいえラプラスという重りを抱えた状態でやってのけるのだからとんでもない。
ちなみにカラスは少し遅れながらもちゃんと並走してきている。
「うぇ…酔うかと思った…もうちょっと乗員に気遣えよ」
「抱えて飛ぶことを発案したのはラプでしょ?私は止めたのに食い気味に来るから、自業自得だね」
「だって1回空飛んでみたかったんだもん…良い機会だと思ったのに…」
「はいはい、今度暇な時に何時でも飛ばしてあげるから…今は例の指名手配犯の探索でしょ?」
「ああ…っし、騎士団とはなるべく鉢合わせ無いように動き回るぞ。もし見つけた時点で捕まってたら取り敢えず横からかっ攫ってみる。無理そうならそこまでだ。せっかく初めて出来た部下をそうそうに失う訳にはいかないし吾輩もとっ捕まる気は無い。無理はしないぞ」
「了解」
詳細を詰めた2人はそれぞれ辺りの気配を探り、標的を捜索し始めた。
ラプラスは天性の勘の良さで、ルイは獣人特有の優れた感覚で、この森林の違和感を掴み取ろうとする。
あの工業都市から排出されるガスは確かに有毒性はほとんど無いようだが、すぐ側にあるこの森林の草木が少し禿げ上がってはいるがあまり影響を受けていないのは何故か。
それはこの森林を隠れ蓑にしている何者かが、何かしらの手段で保全してるからではないだろうか。
噂に聞く科学者ならばそれを可能にしてもおかしくは無い。
ならばある筈だ。
森に紛れる隠れ家が。
「…っ!ラプっ…」
「分かってる、少し隠れるぞ」
探している最中、ルイがラプラスを腕で制した。
その要因に目を向ければ、そこに居るのは重厚な銀…言い方を合わせるならば白銀の鎧を纏った集団。
数は確認できる限りで8人、それ以外の兵士の姿は見えない。
「…見つからんな。本当にここら辺で合ってんのか?」
「工業都市の作業員が件の科学者が開発したと思われる絡繰を目撃したそうだ。遠隔操作で遠くから送ってきてたのならばお手上げだが、手がかりだけでも見つけねば」
「それに何より、捜索範囲を絞ってくれたのは団長だ。あの方の化け物じみた勘の鋭さは良く知ってるだろう。あの方がいると言うならばいると思って行動した方がいい」
茂みに隠れながら、騎士達の話に耳を傾ける2人は、声を小にしてその内容をまとめていた。
「向こうは確信を持ってるわけでは無いのか…外れ…の可能性もあるか?いやでも…」
「団長って、あの団長でしょ?先代白銀騎士団団長の一人娘」
「女の癖に騎士団の長をするなんてー、とか余りいい評判は聞かんがな」
「というか白銀騎士団は武力こそあれど政治的な立場はかなり低いからね。あの強さの連中に政権まで持たれたくないんだろうけど、それで軽んじてる人がいるのも事実。でも騎士団内では端麗な容姿とかその人格から人気があるらしいけどね。そして彼女の歴代でも群を抜いた力が騎士団のレベルを底上げしたというのも、また事実」
「文字通りこの国の英雄様って訳か。敵に回したくねーけど、いつかバチコリやり合うんだろうなぁ」
「着いてくって決めたから付き合うけど、やる時はちゃんと作戦くらい立ててよね?」
「任せとけー。まあ吾輩だけで考えるつもりは無いけどな。その為の仲間集めだ。行くぞ…カラス、ちょっとアイツらの邪魔してこい。ウザがられて撃ち落とされない程度で良いからな」
『カァ!』
ラプラスの指示にやけに生意気な返事を返すと、大袈裟に羽根をばたつかせたカラスが騎士団の頭上で木の葉を揺らし始めた。
「…おい、なんかいるぞ」
「落ち着け、ありゃあただの鳥だ。カラスか?あんな臭い都市の近くに住めるとは流石の生存能力だな」
「言ってる場合か!煩くて堪らん!」
「鳥類にムキになんなよ。大人気ねぇー」
「なんだと貴様!」
「よし、今の内」
「あの人達意外とアホだったりするのかな…?」
騒ぎ散らかして騎士達の集中力をカラスが奪っている内に、森林を駆け抜けて目標を探すラプラス達。
しかし、いくら探し回っても見つからない。
一応、地図に書かれていた騎士達の巡回ルートを探しているので、彼らが、或いはラプラス達が見落としているのでは無い限りはもう探せる範囲はそう広くない。
(…いや、何か思い違いをしてるのか?森の隠れ家、科学者の根城…潜伏の為の秘密基地、シェルター…もしかして…)
その気付きに思い至り、ラプラスはもう一度騎士団が作っていた地図を見回す。
足を止めたラプラスに訝しげな視線を送るルイだが、取り敢えず共に地図を覗き込んでいると、暫く見ているうちにその違和感に気が付いたようだ。
「…森が禿げてるところは、騎士団の巡回ルートに無い?」
「そして吾輩達もそこは探していない。今の今まで森で建物を隠しているのかと思ってたが…多分、科学者の隠れ家は地下だ。それなら、木のない平地にも入口を置ける。そして、探しに来たやつは森の中に隠れてるもんだと思って目立つ平地は探さない」
「…木が禿げてる場所は見たところ七箇所、この数なら直ぐに回れるね」
「ああ、だがその分捕捉もされやすい。騎士団にも…身を潜める科学者にもな。監視カメラってやつだったか?あれでもあれば一発アウトだ」
「だとしても行くしかない、でしょ?」
「その通りだ」
考えに至った2人は直ぐに行動を開始した。
まずは直近の木の禿げた平地、その地面を探る。
足元の土を蹴飛ばしたり地面に耳を当て地下の空洞を探るが…ここの近辺には無さそうだ。
勿論この間2人を隠してくれる木は周辺には無く、姿が丸見えになるため騎士達の動向にも注意を払わなければいけない。
次の平地も同じように探り、見つからない。
次も同様、その次も同様…
もしこれで見つけられないならばお手上げだが…そうして見つけた5番目の平地。
これまで同様騎士達に警戒しながら地面の土を蹴っていたラプラスは、足元に硬い感触を感じた。
「…!ははっ、ビンゴだ!」
薄くだが土に覆い隠されていたのは、中々分厚そうな金属の扉。
金庫を思わせる重厚な造り、多少の爆撃を受けてもビクともしないであろう堅牢さだ。
それはこの扉だけか、或いはこの地下の隠れ家全体が覆われているのか、そもそもどうやってこの国の人間の目を掻い潜ってこんなものを造ったのか、或いは初めからあったのか…疑問は尽きないが、今するべきことは一つ。
「開く?」
「勿論開かねぇ。だったらぶち破るしかねぇよなぁ!騎士が来るだろうから暫く足止め頼んだぞ!」
「ちょっと自信ないけど、任せてよ」
「しゃあ行くぞ!離れてろよ!」
本日何度目か、ラプラスは空間に空いた漆黒の孔から得物とする三又の槍を抜き放つ。
紫電を纏い、妖しく発光する槍の先端が扉に向けたれた。
迸る紫電と暴力的なまでに膨れ上がる魔力が光を奪い辺りが薄暗くなり始め、溜まったエネルギーはただ純粋な”破壊”として放出される。
『─────────!!』
世界から一瞬音が消えたかのような爆音、次の瞬間に吹き荒れる暴風。
木々を揺らし土煙を立ち上げ、空間が震えたかのように錯覚する大爆発。
地面には大きな穴が開き、その奥には機械的なものが大量に見える広大な縦穴が広がっていた。
「行ってくる!止めきれなそうだったら降りてこい!」
「そっちも、気を付けて!」
縦穴に降りたラプラスを見送ったルイは、直ぐに駆け付けてきた騎士達に向き直る。
警戒と共に、その手に背中に担いでいた弓と矢を握り締めて。
「…先程の紫色の発光を伴った爆発、都市からの連絡でも同じような爆発を確認したらしい。貴様がやったのか?」
「さあ?どこかのバイソンが力んだら光っちゃったんじゃない?」
「チッ、獣王国の工作員か?何が目的だ!」
(問答に付き合ってくれるなら時間稼ぎになる…けど…)
彼の騎士団がことさら戦闘による駆け引きにおいてはそんな阿呆では無いことは重々承知している。
ここに見える騎士の数は7人、ではもう1人は…話している最中に背後から飛んできた矢をノールックで回避したルイは、即座に反転し飛んできた方向に矢を打ち返す。
飛んでった矢は潜んでいた騎士に迫り、そして簡単に剣で打ち払われる。
「…投降しろ。そうすれば…色々条件は付くが、身の安全は保証してやる」
「やだね。私捕まりたくなんか無いから、しっかり抵抗させて貰うよ」
「そうか…可能なら生かして確保しろ!抵抗が続くようなら殺して構わん!」
この小隊の隊長と思われる人物の指示を受けて、控えていた騎士達も構えを取った。
対してルイもまた弓を背負うと、鞭とサバイバルナイフを構えて抵抗の意を見せる。
(頼んだよラプ…いつまでも止められないからね…)
巨大な円形の縦穴、人の手で作ろうとすればどれだけの時が必要になるのかも分からない広大な空洞、壁に埋め込まれた電子基板等の回路。
見たところエレベーターのようなものが上下するための壁の溝はあるが、今はそれが降りているのかラプラスは仕方なく壁にある溝や突起を上手いこと足場にして縦穴を降りていた。
直下は薄暗く壁の回路の光が僅かな光源となっているだけだが、それを頼りになんとか降下して数分。
ようやく足を落ち着けられる地面に降り立った。
「ったく、建造にかかった時間も気になるが、どんだけの技術者ならこんなもの造れるんだか…なあ、そうは思わないか?犬っころ共」
様々な機材や廃材、よく分からないロボットのようなものが立ち並ぶ格納庫の様な場所を歩いていたラプラスの前に立ちはだかったのは、30は超える大量の犬のようなロボット。
目に当たる部分はその敵意を表しているかのように赤い光を灯していて、威嚇するかのように『ギギギギ…』と金属が擦れるような音を鳴らしている。
「よう、見えてるか?自動で動いてんなら馬鹿らしいけど、見てるやつがいるならよく聞けよ───
───お前を引き抜きに来た。世界取りたいから力貸せ」
「何あいつ…私のラボの入口吹っ飛ばした挙句変なこと言って…けど、ふふっ…ずっと隠れてたから警備ロボの実戦は初めてだし…この機会にデータでも取ってみようかな」
犬型…否、コヨーテ型警備ロボット『guardian 三式』に搭載されたカメラを通して侵入者を睨みつけるのは、隠れ家の主。
ラプラス達の尋ね人…かつて作り出した発明品により起きた事故によって、国を追放され追われる身となった科学者。
「ボクの…こよの研究の、いい実験台になってよね、おバカさん♡」
『WANTED
設定資料:黄金国
本作の舞台となってい大陸で、獣王国と双璧を成す大国。
圧倒的な人口と支配下に置く領土の広さ、国内の豊富な鉱産資源から科学・工業技術の発展にも力を入れている。
獣王国とは常に戦争状態で、現状大きな衝突は無いものの日々小競り合いが続き両国共に段々と消耗しているという状況がここ数十年続いている。
黄金国の強さの背景には100万を超える兵力の中でも精鋭中の精鋭である『白銀騎士団』が要となっており、5000人程度からなる騎士団だが個々の武力は圧倒的で、特に現団長を務める先代団長の一人娘は大陸有数の力を誇り、歴代最強の騎士と名高い。
黄金国よりも科学技術が発展し近代武装をも戦力として運用する獣王国が黄金国に決定打を打てないのは、一重に騎士団、そして団長である彼女の存在故と言っても良い。
但し、その武力の高さから権力までをも持つことを恐れた王政が意図的に騎士団の政治的権力を弱め、政治への介入を妨害している。
その一環として、国民からの支持が騎士団に集まらないように国が騎士団の悪評をヘイトが溜まりすぎない程度に適度に民草に流布していたりする。