ガンダムビルドダイバーズ Episode:Fairy 作:セルフィア
初ダイブの次の日、今日は土曜日で学校が休みのため朝からGBNに潜ることにした。
「アヤは休みの日お昼過ぎまで寝てるからなぁ…メッセージは残しといたし大丈夫だろ。」
そう言ってハルトは今朝いつもより2時間も早い6時に起きてからずっとフリーダムを改造していた。1番の改造点であるフリーダムの特徴であるバックパックの翼が取り除かれ代わりにストライカーパックを付けられるようコネクターが付けられていて昨日はエールストライカーを装備していた。
今日はランチャーパックを装備しており砲撃戦を練習するためGBNにダイブする。
「昨日はなんかバタバタしちゃったけど、今日は平和でありますようにっと。」
ウインドウを弄りながら昨日貰ったポイントで早速腰に短剣を追加し手に持って振り回してみた。
(これだけでも冒険者らしくなったけど、いつ使うんだ?なんかスキル習得とかで必殺技とかに昇華したり…しないか…)
「気を取り直して、試運転も兼ねて昨日のミッション受け直してこようかね。」
昨日の受付欄から[ジム3機の撃墜]を再選択、早速格納庫へ転送されたハルトはその勢いのままランチャーフリーダムに搭乗し出撃ゲートへ移動する。
「ハルト、ランチャーフリーダム!行きます!」
カウントが0になった瞬間にカタパルトが動き出しゲートから放り出されバーニアを展開。
だがランチャーだけあり長時間の飛行は不可能となっていた。
「まぁ、作中でもそうだったけど砲撃特化ならそんなもんだよな。」
近くの森林に降り立ち正面から出現したジムに向けてアグニを構え照準を定めロックが重なった瞬間にそのまま撃ち放つ。
盾を構えていたジムだったがその盾ごと溶解させ爆発が起こる。
「まずは一つ!続けて!」
爆心地を避けて残った2機のジムがそれぞれの獲物を持ってランチャーフリーダムに迫るが1機目のジムをアグニの砲身を叩きつけて近くの木まで吹っ飛ばし2機目のジムのビームサーベルをバックステップで避けバルカンで頭部を潰し怯ませた所を2機纏めてアグニで吹き飛ばす。
「うん、フリーダムの強みだった機動性は多少?落ちたけどこの感じならそこまで問題ない。」
転送されるまでピョンピョン飛び跳ねがら機動性を確かめているとメッセージが飛んできていた。
(ん?フリーマッチ申請?練習にちょうどいいな受けるか!)
申請の許可をタッチして再び格納庫に移動
「ランチャーフリーダム!ハルト!行きます!」
今回のステージはガンダムSEEDでラゴゥとストライクが戦闘を繰り広げた周囲に障害物が見当たらない見通しのいい砂漠で、先程と同じようにゲートから飛び出たランチャーフリーダムは装備の関係上飛び続けることが難しいため近くの岩壁に降り立っていた。
「ある意味この装備(ランチャー)で来たのは正解だったかな?エールで来た方が良かったんだろうけど…」
砂漠という地面から出てくる熱気にビームを曲げられる可能性を考えて調整をしようとパラメーターを弄っているタイミングで前方から砂煙をあげて何かが迫ってくる。
「えっと、相手は見た感じザクか?ただ顔はザクⅢだな…それに胴体はスーパーカスタムザクf2000だったかな?後ちらほら違う所もあるしどのザクをベースにしてるのかはもう分からん。」
取り敢えず挨拶をするため止まるように上空に向けミサイルを1発撃ち上げてると意図が通じたらしく自身の目の前で止まってくれた。
「すみません、俺まだ始めたばかりでこれが初めてのフリーマッチだったんですけど挨拶って入りますかね?」
「そうなんですか…何回か戦ってはいたんですけど止められたのは初めてですよ。」
「ですよね〜。戦いの腰を折ってしまってすみません…」
「大丈夫ですよ、実は私も始めたばかりでフリーマッチを始めたのもここ1週間ぐらいなんです。」
「俺と似たような感じですね!えっと、なんて読むんだ?Ⅳ(ろく)さん?」
「直読みのフォーです…」
「え⁉︎あ⁉︎ごめんなさい。数学苦手で…」
「お気になさらず。それよりも話が逸れてしまいましたね、そろそろ…」
「始めましょうか!」
距離を開けた2機はお互いの持ってる武装の中で最大火力を持つハイパーカスタムザク+は口吻部メガ粒子砲をランチャーフリーダムはアグニを撃ち放ちタイミングよくすれ違ったビームはハイパーカスタムザク+の右肩をランチャーフリーダムの左肩を抉っていった。
「「やる!」」
砲撃戦による戦闘を諦めアグニの代わりに抜いたビームサーベルを持ちながら飛翔するとあちらも同じ事を思ったのか両手のヒートトマホークと股間のビームサーベルで向かってくる。
「流石に3本はずるくないか⁉︎」
「見たところ接近戦に弱いと見た!落とさせてもらう!」
なんとか捌いていたハルトだったが、どうしても3本には勝てずビームサーベルを弾かれた上、左アンテナが斬り飛ばされてしまう。
「ちけぇ!」
「発煙弾だって⁉︎」
アンテナが切り離されたタイミングでハイパーカスタムザク+のまだビームが出ていたビームサーベルに向けて予めセットしていた発煙弾を撃ち込んで爆発を起こし辺り一面が白煙と黒煙に包まれていく。
その隙にバックステップで距離を取ると右肩付近のミサイルポッドを残弾がなくなるまで撃ち放ち弾が無くなる頃に続けて対艦バルカン砲も連射し煙に穴を開けていきそれが晴れる頃には膝をついたハイパーカスタムザク+が視界に映る。
「はぁ⁉︎所々内蔵火器が焦げ付いて使用不可だとしても手足が一本も無くなってないって硬すぎだろ…」
「まだ初めて1週間も経ってないのにこんな強敵(ライバル)と戦えて良いのだろうか!」
「ん?なんかルビが違う気がするんだけど…」
残弾の空になったパックをパージし再びアグニを構え地面に向けて撃つと砂漠という事もあり砂柱が出来上がまたと同時に逃げるためブースト吹かそうとぐっとしゃがみ込んだ辺りでランチャーフリーダムの右腕にダメージを伝えるアラートが鳴り響きモニターで見てみると関節部にワイヤーが絡まっていた。
「ワイヤー⁉︎」
「内蔵火器の中でこれだけは残っていた!このハイパーカスタムザク+がフリーダムにパワーで負けるはずない!」
急いで切り離すためビームサーベルを抜こうとするが手伸ばした瞬間巻き取りが始まりあっという間にランチャーフリーダムの身体と抜きそびれたビームサーベルが宙を待っておりハイパーカスタムザク+の近くに叩きつけられる。
顔を上げ距離を開けようとするもまだワイヤーが巻き付いたままで思うように動けず加熱したヒートトマホークがその右腕に突き立てられダラリと垂れ下がってしまう。
「右腕くらいくれてやる!」
その垂れ下がった腕をバルカンで撃ち抜いてもぎ取り左手で掴んでハイパーカスタムザク+の内蔵火器の類に入るため使えないだろうが頭部に叩きつけ恐らく最大火力を持っていたであろう口吻部メガ粒子砲を潰しそのまま投げつけて再びバルカンを連射し怯ませた所を蹴り飛ばす。
「頭部が無くとも!まだサブがある!」
「何処かのガンダムで聞いたような言葉ぁ…」
近くのオアシスに降り立ったランチャーフリーダムは残った左腕でアグニを構え充填を始めチャージが溜まった瞬間ハイパーカスタムザク+がいるであろう方角へフルバースト!
何かに命中したのか大爆発が起こるが一向に勝利バナーが表示されずハルトの耳にはズドドドと音が聞こえてくるのだけが気になった。
「目の前の残骸は…カスタムパーツだけ⁉︎まさか!」
「そのまさかさ!」
黒煙が晴れ地響きがピタっと止まったかと思うと後方に先程のアグニのように砂柱が立ち上がると追加装甲をパージしてだいぶスリムになったハイパーカスタムザク+が姿を現し1番邪魔だと判断されたのかバックパックのアグニを鷲掴んでアームごともぎ取られ握り潰され
誘爆を防ぐためにしゃがみ込んだ瞬間、回り込んでいたハイパーカスタムザク+に蹴り飛ばされ岩壁に叩きつけられた。
「ガハッ⁉︎やり返された…質量高いんよ。」
「褒め言葉として受け取っておく。」
(とは言え、残り武装はアーマシュナイダー…これだけか!)
急いで起き上がりいつでも動けるよう視線はハイパーカスタムザク+を見つつ武装スロットを流し見ているとⅣが声をあげる。
「お互いに殆どの武装とバックパックを失い飛ぶこともままならず満足いく戦闘は出来ない。ならどうするか!」
「決まっている!次の一撃に全てをかける!」
相手のテンションに上がってしまい熱が入ってしまいいつもなら言わない言葉を発しハイパーカスタムザク+はヒートトマホークをランチャーフリーダムはアーマーシュナイダーを構え脚部ブーストを噴かし突撃をかけた!
「これで…終わりだ!」
すれ違う瞬間に振り下ろされたヒートトマホークを敢えて左腕で受け動きを止め、逆手に構えていたアーマーシュナイダーをその胸部に突き立てる。
体制が崩れ頭部から砂漠に倒れ込んだ後方でハイパーカスタムザク+が盛大に爆発を起こす。
[YOU WIN!!!]
本日二度目の格納庫へ戻る直前であれば対戦してくれた相手と話せるのか音声通信が入る。
「ハルトさん、また近いうちに再戦させてくれないか?」
「望む所ですよ、Ⅳさん。」
格納庫からフロントへ飛んだハルトのウインドウにはフレ申請がⅣから送られてきていた。
「こういうのってどっちから送るべきなんだ…まぁ、承認しないわけないよな。」
承認後、取り敢えず昼食を取るためログアウトした晴翔の隣に隣の家の住人である綾香が寝ていたのはまた別の話である。
Episode:Fairy2話でした!
最近改造用の鉄血系のガンプラを買いたくてショップに行ったのですが、マンロディやグレイズが売ってませんでした…
ただバエルは売ってたので使えそうな案が出たら買いに行こうと思います。
今回の機体紹介!
ハイパーカスタムザク+
武装:ヒートトマホーク×2、ビームサーベル、ワイヤー×2、口吻部メガ粒子砲、ミサイル×多数
ハルトと同じく始めたばかりのプレイヤーであるⅣの使用機体であるザク系統をベースにザクⅢやスーパーカスタムザクf2000といったあらゆるザクを混ぜておりハルト曰くベースが分からんとの事。
利点としてビーム兵装を殆ど積んでいないため長期戦向きで欠点としては今回の戦いのようにハッチが焼き付いてしまうと内蔵火器が使用不能となってしまう。