ガンダムビルドダイバーズ Episode:Fairy 作:セルフィア
ゴーグルVRを外した晴翔の横には隣の家にいて寝てるはずの綾香が何故か同じ部屋の同じベットで寝ていた。
「ん…あぁ晴翔。おはよー良い朝だね。」
「え⁉︎あ⁉︎アヤ⁉︎なんで俺の部屋に⁉︎鍵かけてたよな、自分の部屋とこの家自体に。」
「家の鍵は晴翔のお母さんに貰ってたしこの部屋の鍵は…大変だったよー。ピッキング習っといて良かった!」
「普通に不法侵入では?誰からピッキング習ったんだよ…」
「誰って…晴翔のお姉さんだよ?あの人探偵じゃん。」
「探偵ってピッキング必要ないだろ…てか、あの人なんて事を幼馴染に伝授してんだよ!」
後で絶対に抗議の電話をしてやろう、そう決めた晴翔の横でアヤは気にする様子もなくスマホを弄っていた。
「ねぇ晴翔?私なんだかお腹空いたんだけど何か作って?」
「もしかしてアヤの家誰もいないのか?」
「そうだよ!しかもご飯は晴翔に作って貰ってって書き置きを残して出かけて行ったよ!」
「俺が出かけてたらどうしてたんだ…」
「そうしたらコンビニ行ってたけど、GBNの履歴見たらログイン中だったから家にいるって分かってたからさー。それで部屋入ったら眠くなっちゃって。」
「寝てたと…俺だったから良かったようなものの危なすぎるだろ…」
「こういう事するのは晴翔にだけだよ。」
「グッ!そうやって無自覚に…もう分かったよ!ご飯作るからソファでも何処でも良いから寛いでてくれ。」
「はーい!私肉系が良いな!」
「はいはい、仰せのままに。」
重い腰を上げ先に部屋を出てったアヤの後ろを歩き階段を降りてリビングまで行き冷蔵庫を開ける。
「豚肉はあるしご飯は母さんが炊いててくれたやつがあるからシンプルに焼肉のタレに絡めて豚肉丼にしようかね。」
〜〜〜
「ごっちそうさまー!美味しかったよ!ありがとね。」
「喜んでもらえて良かったよ。」
食後に後片付けをしながら
「あ、そう言えば晴翔はGBNの妖精の噂って知ってる?」
「妖精?あーあのチャンプの横に飛んでるやつだろ。」
「それ!公式アナウンスでは今後正式に実装されるためのプロトタイプをチャンプが試運転してるみたいなんだけど、噂では既にプロトタイプとはまた違う自分の意思を持った妖精が存在してるみたいなの。」
「自分の意思か…AIみたいなもんか?」
「じゃないかなぁ。あ!この後晴翔予定無いよね?」
「無いけど…まさか妖精を探しに行くって言わないよな?」
「行くに決まってるじゃん!私一度帰るから10分後にロビーで!」
パタパタと嵐のように去っていった彼女を見送りながらカゴに洗った食器を置き再び自室に戻りGBNを起動する。
「遅いよ、ハルト。2分遅れ!」
「逆にアヤが早すぎるんだよ。なんで間に合うんだよ。」
「スタンバイモードにしてたからね。それじゃ早速!」
「妖精探しに行きますか、そうなるとクエスト埋める目的も兼ねてフリクエの花集めにでも行きます?」
「そうしよっか。レッツゴー!」
格納庫から出撃したF91とフリーダムはフリーエリアに降り立つと機体から降りて近くの森林地帯を進む。
「確か集める花ってフリージアの採取だよね?」
「あぁ、この先に群生地があるはずだ。」
「そうなの⁉︎なんで知ってるの?」
「さっき降りる時にフリージアの花が舞ってるの見えたから間違いないはずだよ。」
「よく見てるねー。でもすぐ採取しちゃダメだよ!私たちの目的は。」
「妖精探し、だもんな。こんな人がたくさん来る所にあるとは思え…」
「ハルト?どうしたの?」
「いやなんか、あの辺り光ったような…」
ハルトの視界の先に光の反射か分からないがキラリと光るものが見え駆け出したハルトをちょっと離れた所にいたアヤも追いかける。
「気のせいじゃない?ほら、何も居ないじゃん。」
「あ、あれ?確かに光ってたと思うんだけど…俺の勘違いか?」
そうして1時間ほど捜索したのちフリージアの群生地に辿り着いてしまったので採取し後は採取クエストの達成条件を見返そうとアヤとウインドウを共有した瞬間、頭上をMSが通り過ぎて行く。
「なんだ⁉︎」
「なに⁉︎」
フリージアの群生地から少し離れた所に降り立って4機が何か揉めているのかオープンチャットで声を荒げていた。
「待ちやがれ!良い加減俺の目標物返しやがれ!」
「返せって言われて返す盗賊がいるもんですか!」
『ねぇ、ハルト。これって…』
『合ってると思う。見た所盗られた側は1人だな…俺たちが何を出来るかはわからないけど、行こう。』
『うん!来てガンダム!』
『フリーダム!』
「うぉ⁉︎なんだ盗賊もどきが増えた⁉︎」
「わ!違います!私たちは!」
「採取クエスト中だったのですが、なにやら物騒な話をしてたのでレベルは1ですが貴方に加勢しに来たんです。」
「ゴタゴタにクビを突っ込むなんて相当な物好きだなアンタら。」
「自分でも嫌になります。それで貴女たちは?見た所悪そうに見えますが…」
「私たちの事を知らないのであれば教えてやろう!」
「そう!私たちは盗賊フォース[
「「と、盗賊?」」
「でもそれって違法行為としてBANされるんじゃ…」
「なんだお前知らないのか?オープンエリアにあるアイテムに関しては見つけたやつが基本的には所有権があって最終的に達成ボックスに納めたやつがそのクエストの経験値を貰えるんだぞ。」
「採取クエストの達成条件ってそうだったのか…」
「ん?なら別に盗られても良いような。」
「ふざっけんな!俺がアレを見つけるのに何時間かかったと思ってるんだ!見てみろ俺のクエスト経過時間を!」
「えーと?げ、2時間…そんなにこのクエストの報酬が良かったんですか?」
「正直なところ、そこまで美味しくはない。」
「ならなんで…」
「お嬢にはわからねぇかな、クエスト欄を達成エフェクトで埋めたいこの気持ちはよぉ。」
「分からないかな…ねぇ、ハル…」
「めちゃくちゃ分かります!その達成感が良いんですよね!」
「おぉ⁉︎坊は分かる口か!良いねぇ!それでこそ漢だ!」
「これだから男は…ってそんな事よりあの人たち居ないですよ?」
「は!あいつらぁ!絶対に見つけてやる!」
「アヤ!俺たちも行くぞ!」
「えぇ⁉︎なんで私たちも?」
「ばっかやろう!漢の夢を潰されて黙ってられるかっての!漢の名が廃るってもんだ!」
「私は女だってば!さっきの人の悪い影響受けてる〜。」
改めて追いかけていた人の機体を見てみると機体名は隠されているがベースは恐らくクロスボーンガンダムX1で背中の大剣が大きく目を引いた。
「あいつら一体何処に…」
「大丈夫だ、今しがたトリーが見つけた。」
「「トリー?」」
「遠隔起動爆弾[トリー]、1発しか持って来れないけど索敵から拠点攻撃まで使えるやつだ。」
「爆弾って事はまさか…」
「おうそのまさかよ!方角は南!備えておけよ。」
その言葉と時を同じくして離れた距離でも風を感じるくらいの威力を持った爆弾が起爆し辺りが黒煙に包まれる。
「やったか?」
「いや、流石はフォースを組めるだけの実力がある奴らだ。五体満足とはいかないけどまだ生きてる。」
「これが、レベル2からの世界…」
アヤが感心していると突如クロスボーンガンダムX1が2人の前に躍り出ると両腕のビームシールドを起動、黒煙を晴らして放たれたビームがビームシールドにぶつかりバチバチと音を立ててぶつかり合う。
「やっぱりな!そろそろ仕上げだ!リーダーの紺色のカラミティは俺がやるから坊はあの紫のムラサメ、お嬢は白のデスティニーを頼んだ!」
「「はい!」」
可変形態のムラサメの下を駆け出したフリーダム[局地反応型]が落とそうとビームキャノンを撃ち放つがボロボロの状態にも関わらず躱されてしまい逆に放たれたミサイルがビームキャノンに命中し誘爆を防ぐため急いで切り離す。
「今のが1番火力持ってた武装だったのに!なら、これでも喰らえ!全弾フルバースト!」
「レベル1に負けるなんてぇぇぇぇ!」
ミサイルを残弾がなくなるまで撃ち続け数発が命中しよろけた所をレールガン、ビームライフルの3点射撃で撃ち落とす。
「このデスティニー私と相性悪くない⁉︎」
長距離ビーム砲の射撃をビームシールドで防ぎながらビームライフルで応戦するも同じくビームシールドで防がれてしまいお互いに近寄れもせず中距離での撃ち合いを続けていた。
「こうなったら出し惜しみはしない!」
注意を逸らすためわざと予備のビームシールドをデスティニーに向けて投げつけパルマフィオキーナで落とされるのを見届けその隙にデスティニーの下に滑り込んだF91はヴェスパを連射モードでその姿が消えるまで撃ち続ける。
「やっぱリーダーを名乗ってるだけあって他の2人みたいに落ちてはくれねぇよな。」
「当たり前じゃない。あの子たちの分までアンタを落として経験値を貰っていくわ!」
「へっ!やれるもんならやってみやがれ!」
お互いにビームサーベルを取り出して鍔迫り合いそしてカラミティの砲撃を身を捩って躱すとクロスボーンガンダムX1はスクリューウィップで不意打ちを仕掛けるがこちらは読まれておりシールド先端により切り払われ読み合いが続く。
「お待たせしました!」
「おぉ!坊か!ってうぉ⁉︎」
「よそ見してんじゃないよ!」
ムラサメを撃墜したハルトが駆けつけるがそちらに気を取られてしまいクロスボーンガンダムX1のビームサーベルを持っていた右腕がカラミティによって撃ち抜かれ宙を舞う。
「大丈夫ですか⁉︎」
「坊!俺の心配はいい!止まるな!」
右腕が地面に落ちたタイミングで2機が跳躍し追撃を躱しフリーダムがビームライフルでバックパックを狙うが火力で勝るカラミティの砲撃をフリーダムのビームは掻き消えビームライフルが蒸発してしまう。
「ほらほら!このままじゃ…私が堕ちる⁉︎」
その瞬間、カラミティのバックパックが爆発を起こし体勢がよろけ膝をついたその後ろにはヴェスパを撃った構えのF91が存在してした。
「中々やるじゃねぇか、坊とお嬢。名前は?」
「ハルトって言います。」
「アヤです!」
「ハルトとアヤか!なんか本名っぽいな!」
「よく言われますー」
「は、ははは…そんな事より!」
「おうよ!泥棒猫を締めねぇとな。」
「「「はぁぁぁ!」」」
「覚えておきなさい!いずれまたぁぁぁ⁉︎」
フリーダム・F91・クロスボーンガンダムX1のそれぞれの獲物がカラミティを切り裂きキラキラとその姿が消えると盗られたものである対象物が地面に落ちる。
その後、3人は達成ボックスにそれぞれの採取アイテムを収めクエストクリアとなりロビーに転送された。
「「お疲れ様でした!」」
「おう、お疲れさん。途中どうなるかと思ったけど2人のお陰で助かったよ。ありがとな。」
「こちらこそ勉強になりました。」
「そうですよ!それにしても強いですね!」
「そうでもねぇよ、俺なんてまだレベル3だしな。」
「「レベル3⁉︎名前は…アックアさん?」」
「おう、よろしくな!フレンドコード送っといたから何かあったら呼んでくれ。余程のことがないかぎりは駆けつけるぜ。」
フレンドコードの承認を見届けることなくログアウトし残った2人も今回は疲れたという事でそのままログアウトし夜ご飯は2人して昼が肉だったので海鮮を食べに行ったみたいです。
どうもお久しぶりです!職場異動でまた色々とバタバタしていましたが3話投稿です!
最近ウルズハントの影響で鉄血系の改造にハマっててハクリ・ロディを作りました。今はグレイズ改参を作成中です。
フリーダム[局地反応型]
武装:ビームキャノン、6連式ミサイル、ビームライフル、レールガン×2、シールド、ビームサーベル×2
必殺技:使えない
ストライカーパック対応型にしているもののどれを付けるか悩んでいる時に付けている改修型。基本的に砲撃メインになっているが近距離もできない訳ではないのでファンネル以外であれば対応できる。