ガンダムビルドダイバーズ Episode:Fairy   作:セルフィア

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第5話〜レベルアップ!メモリアルクエスト〜

「春のプルーマ祭り?」

「おうよ!ヤマザキ春のパン祭り的な感じでな?プルーマ倒してポイント集めて規定ポイントを先に集めた方の優勝ってやつだ。」

 

「面白そう!ね、ハルト!」

「そうだな…ん?けど参加要項の所にレベル2からって…」

「そんな!じゃぁ、私たち参加出来ないじゃん!」

「あぁ?けどお前さんたちレベル2に上がるためのメモリアルクエストの資格は得てるはずだぞ?」

 

「「メモリアルクエスト?」」

メモリアルクエストとは↓

[この世界のレベルを上げるために必要なクエストでガンダムの世界線を経験して行こうというもの]

 

「さっきのクエストで経験値が貯まってるはずだしな。あ、そうだ。今回の迷惑かけた分って訳じゃねぇがこのクエスト手伝わせてくれないかい?」

「んーなんか…」

「なんかちょうど良いから有耶無耶にしよう感がある…」

 

「もちろんこれだけじゃ無いけど、巻き込んだ身としては手伝わせてくれ…」

「冗談ですよ。アヤも良いよな?」

「ハルトが良いなら私は全然大丈夫!」

 

「ありがてぇ、じゃぁ2日後はどうだい?」

「「大丈夫です!」」

 

2日後〜

 

「んで、改めてだけどヤマトだ。」

「は、初めまして!ヤマトです…」

「ヤマトさん?」

「どっちの?」

 

「そりゃ、俺のフレンドの方の…いや間違いなくホントのヤマト?だよな?」

「そ、そうです!僕がホントのヤマトです!先日は兄がご迷惑をお掛けしまして…」

「「ホントに別人じゃん…なんでアックアさん分からなかったん…」」

 

「2人して同じ事言うんじゃねぇよ!それに関しては悪かったって…」

「冗談ですよー」

「本気な訳ないじゃないですかー」

 

「目が本気だったぞ…」

「それでなんでヤマトさんもいるんです?」

「それは…」

 

あのクエストの日、ログアウトした兄から起きたことを聞いた弟はその兄から

[面白そうな奴がGBNに入ってきた事と今回色々と迷惑を掛けてしまったので手伝って来い]

と、言われこっちのヤマト本人も罪悪感がありアックアに声をかけたというのが事の真相らしい。

 

「兄に比べたら頼りないかもしれないですけど、誠心誠意手伝わせて頂きますのでどうか連れて行って下さい…」

「「謙虚!?」」

「ホントにあの2位の兄弟か?信じられないけど…取り敢えずクエスト受けてくれ。」

 

「えっと…はい、行こうアヤ。」

「はーい、これって救難は許可した方が良いの?」

「最低推奨人数が3人だから4人いれば問題ないとは思うが…残り2枠でもしかしたら俺よりも強いランク帯の奴が入ってきて楽できるかもしれないから許可で良いぞ。」

 

「はーい!それじゃ行こう!」

今回のクエストは宇宙要塞アバオアクーの攻略

<ダンジョン最奥にいるジオングを倒す事が出来ればクエストクリア>

というものでこれをクリア出来ればハルト達はめでたくレベル2に上がれるらしい。

 

[システムオールグリーン、カタパルト接続、パックは局地反応型を選択します。フリーダム、発進どうぞ。]

機械音声に従いランプの点滅と共にフリーダムを発進させる。

 

「フリーダムガンダム(局地反応型)、ハルト。行きます!」

「F91、アヤ。いっきます!」

「クロスボーンガンダムX1.5、アックア。出る!」

「ゲルググ(長距離仕様)、ヤマト。行きます。」

 

ゲートから飛び出た4機に向けてドロスからゲルググが出撃してくるがクロスボーンガンダムX1.5のスクリューウィップ薙ぎ払いで纏めて爆散しドロス本体にはゲルググ(長距離仕様)の射撃で管制室がビームで撃ち抜かれ4機の横を煙を吹きながら通り過ぎていき、そうしてアバオアクーの入り口に張り付いた4機がライフルを構えながら周囲を警戒する。

 

「とりあえず、ゲートには取り付いた!解錠後敵さんが出てこなければヤマトの援護で俺とアヤが突っ込みハルトは中距離を維持で良いな?」

「「「了解」」」

そうして慎重に進んでいきダンジョンの中間ぐらいまで進んでいくと分かれ道が4人の前に立ちはだかった。

 

「道が二手に分かれてんな。右は大通りだが左は狭いな…俺かアヤなら行けそうだが2人は無理だな…」

「それなら私が左行くよ!いざとなったらMEPEで切り抜けられそうだし。」

「アヤ、大丈夫か?なんなら俺が…」

 

「ここはアヤを信じて任せよう。行こう、ハルト・ヤマト。」

「アヤさん、気をつけて下さいね。」

「何かあったら信号出してくれよ。」

「まっかせて!それじゃ行ってきまーす!」

 

左側の通路に消えていったF91を見送ると3人は右側の通路へとブーストを吹かしていくと待っていたかのようにザクⅡとゲルググの大軍が現れる。

「邪魔だぁぁぁ!」

 

フリーダムガンダムの両手に持ったレールガンで次々とゲルググを撃ち抜き弾の無くなったレールガンを投げつけバックパックのビームキャノンで撃ち抜いて落とし数を減らしていく。

「良い動きじゃねぇか。」

 

「そうですね、前回の見せてもらった映像より動きが良くなっています。武装の選択もスムーズですしね。」

「はぁはぁ…これで15体目!レールガンの残弾は2か…行ける。ん?救難が入って来た…クロトさんレベルは…4!?」

 

ハルトの視界の端に[クロトがクエストに参加しました]の通知が表示されたと同時に可変形態の機体が全身からミサイルを撃ち出し周辺のザクⅡとゲルググを一掃していた。

 

「一応、挨拶しとくか….クロトさんクエストよろしくお願いします!」

「律儀な奴だ。こちらこそ、よろしく頼む。名前は…ハルトか。ハルト?質問だがGBNを始めたのはいつだ?」

 

「えっと…1ヶ月前ですけど。」

「その時にフレンドになったのはアヤって名前のダイバーじゃないか?」

「そうですけど、なんで知ってるんですか?」

「やはりか!貴様!」

 

「クロトさん何を⁉︎」

会話の途中で救難で入って来たクロトと表示された人物の乗る可変形態を解いたリガズィカスタムが突如、両腰からビームサーベルを抜きハルトのフリーダムガンダムに襲いかかってきた。

 

右側のビームサーベルはこちらもビームサーベルを抜いて応戦するが左側には対応出来ず持っていたレールガンがぶった斬られてしまう。

「ハルト!お前さんPK狙いの救難野郎か!?」

「バカ言うな、だが俺は妹を守るためならPKにだって手を染めよう!」

 

「妹だ!?何の話だって!?ヤマト、取り敢えずこいつを蹴るか!?」

「蹴りたいですけど、このクエストの主であるハルトさんしか出来ないですしハルトさんはやり方を知りません!」

 

鍔迫り合いを続けていたフリーダムガンダムの胴体にクロスボーンガンダムX1.5がスクリューウィップを巻き付けて強引に距離を取らせて代わりにバックパックの可変式大剣を持ち替えやや大振りに振り上げる!

振り上げた隙を狙ってかリガズィカスタムがビームサーベルで突き刺そうとしてくるが今度はクロスボーンガンダムX1.5の脇からゲルググ(長距離仕様)がスナイパーライフルで狙い撃つがこの一撃もリガズィカスタムのシールドに防がれてしまう。

 

「こんなふざけてる奴なのに俺らよりレベル上じゃねぇか!」

「それに妹って言ってましたね…もしかしてハルトさん、リアルの事を尋ねるのはマナー違反だと思いますがご無礼を許して下さい!ハルトさんかアヤさんにお兄さんいませんか!?」

 

「えっと、アヤに兄が居ますよ!そういや、GBNやってるって言ってたな…」

「「それだ(です)!」」

「アヤは…今何処だ!?」

 

「今?左側の通路にもザクⅡやらゲルググいてMEPE中だけど!?」

「忙しい中位置情報共有ありがとう!もう少しで通路は抜けるから話を聞いてくれ!」

「そうなんだ、分かった!いや出口見えたわ!抜けた!」

 

「よし!クロトさんちょっと待ってくれ!アックアさん、ヤマトさん!」

「足止めは任せな!」

「意外と数が多いですけど、なんとか!」

 

視線の先からMEPE中のF91が抜けて来たと同時にどうやって入ってたんだと思わんばかりのザクⅡとゲルググがわらわら出てくるがF91を庇うようにクロスボーンガンダムX1.5とゲルググ(長距離仕様)が躍り出るとスクリューウィップで貫いたりスナイパーライフルで撃ち抜いたりと進出を防いでいるうちに

 

「アヤ!お兄さん来てるよ!落ち着かせてくれ!」

「え、お兄ちゃん?このクロトって人?」

「LINEでも良いから聞いてみろ、本物だと思うから。」

「ちょっと待ってね…あ、お兄ちゃんだ。」

 

「間違いでは無かったか。妹と付き合おうなんてまだ俺は認めん!」

「ちょっと待って下さい!俺とアヤはまだそんな関係じゃ…」

「問答無用!くたばれぇ!」

「2人ともうるさい!ここでする事じゃないでしょ!?しかもお兄ちゃんには関係ないし!」

 

再びリガズィカスタムからビームサーベルが振り抜かれるが今度はF91のビームシールドとフリーダムのシールドで防ぐ事に成功。

直後にアヤが何か連絡をしたのか通信が途切れ無言でフリーダムガンダムを蹴り飛ばしザクⅡとゲルググと戦闘中のクロスボーンガンダムX1.5たちの戦列に加わり憂さ晴らしかのようにフルバーストで駆逐していた。

 

「何だってんだ…アヤ、何かした?」

「何もしてないよ〜ただお願いしただけ。」

「そ、そうか…(詮索するのは辞めておこう)」

「それよりあっちはあの3人に任せておけば良いから私達は残りのザクⅡを蹴散らしに行こう!」

 

「了解した!ってバタバタしてて反応が遅れたけど、この宙域はジオングのいるエリアじゃないか?」

「そう言えばそうだった!あれじゃない?」

 

アックア達が戦闘中のザクⅡとゲルググとは別に現れたザクⅡの後方に静かにジオングが佇んでおりフリーダムとF91を視界に捉えるとグポンと音を立ててジオングが動き出す!

 

両腕の指先からビームが放たれるのを周辺のスペースデブリやザクⅡの残骸などを盾に躱しつつこちらもバックパックのビームキャノンやヴェスパーを撃ち込み応戦するがやはりあちら側が大きい分責めあぐねていた。

 

「F91からしたらジオングの大きさってこんな変わるもんなんだ…」

「感心してる場合か!どうしたら…」

「お2人さん、こっちの戦列は抑えた!後はもう何機もザクⅡやらは出てこないはずだから俺らもそっちの制圧に向かう!」

 

アックアの通信通り先程に比べて侵入してくるザクⅡやゲルググの数が少なくなって来ていて後もう少しで支援機は出てこない事を感じ取っていた。

「アヤ、左斜め下!」

「え!?ジオングに気を取られた!?」

 

ジオングのメガ粒子砲をF91がビームシールドで抑えているうちにフリーダムガンダムが6連ミサイルを撃ち放ち制圧しようとしていたがF 91がメガ粒子砲を抑えるために最大出力でビームシールドを展開していた為に左下側から現れたザクⅡに気付けずザクマシンガンが向けられる。

 

「まだまだぁ!」

F91の左足に向けられたザクマシンガンが放たれた弾丸が被弾してしまい爆発と共に地面に叩きつけられるがヴェスパーの連射モードでそのザクⅡが背後のスペースデブリごと爆散する。

 

「よく持ち堪えた!アヤの護衛はヤマトに任せて俺らは仕留めに行くぞ!」

「アヤさんは任せてください!」

「「「了解!」」」

「アヤのミッションも兼ねてるなら仕方ない。ハルト、貴様を援護する!」

 

「お兄ちゃん!あ、違ったクロトさん!」

「いっくぜぇぇぇ!」

何処から出たか分からないミサイルが周辺のザクⅡやらの残骸を吹き飛ばしながらジオングの後方から放たれるが後方にF91を下げられたアックア達によりフリーダムガンダム本体に届く事はなく爆風のみがシールド表面を撫でてその爆風に紛れて飛んできた有線式の腕がフリーダムガンダムを鷲掴みにするが今度はクロスボーンガンダムX1.5とリガズィカスタムがビームサーベルで迎撃、胴体からメガ粒子が放たれようとしていたがこちらもゲルググ(長距離仕様)により完封されていた。

 

「よし!残るは胴体から脱出した頭だけだ!」

「行ってください、ハルトさん!」

「はい!」

 

あまりにも急増とは思えないコンビネーションに驚きを隠しきれないがこの勢いに乗らない手はないとバックパックのミサイルコンテナとビームキャノンをパージ、腰裏からビームライフルを手に持ちブーストを吹かして突撃する!

 

「これで最後だぁ!」

頭部だけになったジオングに向けてビームライフルを放ちジオング側も口部メガ粒子砲を撃って来ておりすれ違い様にフリーダムの頭部は爆発してしまうが直前に放ったビームライフルの一撃は的確にジオングのコックピットがある頭部を捉えていた。

 

[quest clear!]

 

[ランクアップ!ハルト<レベル1→レベル2>アヤ<レベル1→レベル2>]

「「やったー!」」

「2人とも良かったですね!」

「まぁ、色々あったがお疲れさん。そしてランクアップおめでとう!」

 

「アックアさんもヤマトさんもありがとうございました!」

「お2人が居なかったらランクアップ出来なかったです!それで、ハルトと話してたんですけど1つ提案があるんです。」

 

「「提案?」」

「「この4人でフォースを組みませんか⁉︎」」

「まぁ、良いんじゃねぇか?」

「僕も賛成です…」

 

「そしたら名前は…アヤが言ってたナビゲートフェアリーを探すって意味も込めてfairy trace(妖精の痕跡)はどうでしょうか!」

「「「意義なし!」」」

 

この日、新たなるフォースとして[fairy trace]が産まれた。




訳1年半ぶりの更新の第5話でした!

今はズゴック(SEED版)とキャバリアーを探して家電量販店やプラモショップを巡ってます。

機体紹介
リガズィカスタム(クロト仕様)
武装:ビームライフル×2、ビームサーベル×3、ミサイル多数、ビームキャノン×2、実体ナイフ
アヤのリアル兄であるクロトが狩る機体で改修の結果、一度可変を解いても再び変形が出来るようになっていて高速戦闘によるヒットアンドウェイを得意な戦術としている。
ミサイルを多数搭載しているため制圧戦も出来なくはないがコントロールが難しいためなかなか使用する事はない。
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