崇永記   作:三寸法師

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原作師直はじめキレッキレの台詞回しに憧れを覚える日々です。


◆7

〜1〜

 

 

 いよいよ建武五年、尊氏様が正式に征夷大将軍に就任する記念すべき年がやって来た。天下万民が大英雄の威容に喝采するのだ。

 しかし、目障りな羽虫どもが畿内に迫って来ている。すなわち、北畠顕家とその迷惑な仲間たちである。彼らが遥々東国から攻め来るせいで、俺を含む京周辺の武士たちは戦支度に追われていた。

 

 

「馬淵、兵糧の準備は今どうなっておる?」

 

 

「抜かりなく。籠城と野戦のどちらでも支障ありません」

 

 

「素晴らしい。だが、北陸での新田軍の巻き返しの危険や他ならぬ戦費を踏まえれば、野戦で早く決着が付く方が望ましかろうな」

 

 

「……京における軍議、良き報告をお待ちしております」

 

 

「ああ、行って参る!」

 

 

 明日にでも京で開かれる足利軍の軍議に現職の近江国守護として出席すべく、俺は数日の間、本拠地(佐々木荘)を空ける事にし、守護代の馬淵をはじめとする重臣たちに留守を任せ、全速力で馬を飛ばした。

 夕方、俺は京の六角邸に入り、慌ただしく着替えを済ませる。 

 事前の打ち合わせのため、同族の道誉と顔を合わせておくのだ。

 

 

「宗家。近江国より急ぎの御到着、ご苦労様に存じます」

 

 

「仕方ないでしょう。道誉殿、単刀直入に聞きます。足利政権が敵を江南(南近江)に引き入れ、挟撃する腹という噂、真にございますか?」

 

 

 一月二日に鎌倉を出立した顕家軍は今なお、刻一刻と京を目指して進軍している。吉良満義ら関東足利党が後方から適宜ゲリラ戦を仕掛けているお陰か、進軍速度は意外と控えめなものの、もしもこの状態が漫然と続けば、遠からず近江国に到達するに違いない。

 そこで足利政権が採ろうとしているらしいのが挟撃策だ。関東足利党に土岐・小笠原などの諸軍を併せて東から、京周辺の足利方の大軍が西から、顕家の大軍を挟み撃ちにして殲滅するという。

 そこで舞台となるようなのが南近江、俺の治める地域である。

 

 

「……ええ。直義派を中心にそのような案が。宗家の軍勢におかれては佐々木城で籠って頂く気のようです……意に介しませぬか?」

 

 

「道誉殿とて同じ筈。京極領をみすみす敵に通過させれば、焦土と化しましょうぞ。そもそも敵を江州(近江国)へ誘い込むのはあまりに危険。しかも、大戦の勃発で荒れ果てた地を立て直すのは一体誰か!」

 

 

「無論、我ら佐々木一族です。顕家軍が通って不毛となった地を復興するとなれば、金子が湯水のように飛んで行きましょうなァ」

 

 

「まさしく。確かに我々は湖上交通のお陰で、他の大名たちより財政が潤っているが、一から復興となれば、流石に出費が多過ぎる。やっとこの間、数年前の連戦や本拠地陥落の傷が癒えたと申すに」

 

 

 世知辛い話ではあるが、武を以て土地に根付いた者たちを束ねる大名にとって、戦と財政問題は表裏一体だ。一粒でも多くの兵糧を確保しなければならないからこそ、平素より寺社領を侵犯する。

 大戦の兆しを前に、俺は憮然とした態度を腹黒坊主と呼び声高い道誉が相手でも隠さなかった。それ程、道誉によらば直義派を中心に論じられているという挟撃策は佐々木氏(我ら一族)にとって迷惑なのだ。

 ただでさえ敵を京に近付けるだけでも南朝方の勢いを加速させるリスクを孕んでいるというのに、その上で戦後、外様大名の佐々木一族に出費を強いる腹なのか。直義たちは正気を失ったらしい。

 ここは道誉に一働きしてもらおう。幸い、代わりとなる上策は考え付くものがある。また、このような時に働かないのなら、庶流の道誉が嫡流の俺を差し置き、尊氏様の側で暗躍する意味がない。

 

 

「至極道理ですなァ。贅沢な生活のための費用を本来なら生じ得ない復興事業に充てねばならぬとは……考えただけで斯くも涙が」

 

 

「あの、道誉殿。何か誤解しておられるようですが、東海道の民たちの如く顕家軍の被害に晒されるであろう領民たちにも思いを馳せて言っているのであって、決して贅沢だけが目的みたいな事は」

 

 

「宗家。将来、魅摩を正室とされる御身に贅沢は欠かせませぬぞ。婆娑羅の真髄は贅沢にこそあり。宗家も今以上に楽しまれませ」

 

 

 道誉は悪い大人の見本だ。このような時でも俺を唆す気らしい。

 これに対しては適当に受け流すに限る。最も後腐れない方法だ。

 

 

「婆娑羅はどうぞご自由に。私はただ尊氏様のために職務を遂行するのみです。して、肝心の尊氏様のお望みは如何に?道誉殿なら、決して直義派案に傾かれないよう計らっておられるでしょうが」

 

 

「尊氏様は東海道の吉良や今川の一族、更には美濃国の土岐氏の備えを信用しておいでです。まだ特にこれと言った事は……ただ」

 

 

「……ただ?何かあるのですか?」

 

 

「宗家、落ち着いて聞いてくだされ。何とあの貞宗殿が腹の内で直義派案と似た策を考えているようです。確かな筋から齎された情報です。このままでは、宗家の懸念される事態になりましょうなァ」

 

 

「!?師匠が……まさか」

 

 

 確かな筋とは、貞宗の嫡子で比較的師直に近いと聞いた覚えがある政長だろうか。しかし、今は詮索している場合でないだろう。

 東と西から挟み撃ちというだけならまだしも、貞宗まで近江国を戦場にする気なのか。その方針は近江国の支配者である俺の事情を抜きにしても、下策と言わざるを得ない。俺は視線を泳がせた。

 

 

我ら一族(佐々木氏)は二年前の近江国の戦いで、貞宗殿から恨みを買っておりますからなァ。我々に嵌められ、手柄を横取りされたのだと」

 

 

「そ、そんな当て付けで……貞宗殿は勢多や宇治の地勢を利用する気でしょうか?いえ、それで西軍が勝てた試しは後にも先にも」

 

 

「宗家。人の恨みというのはいつ噴出するものか分かりませぬぞ」

 

 

「……肝に銘じます。で、その対策は?何か考えておられよう」

 

 

「はい。婆娑羅大名の一人、土岐頼遠殿が頼りです」

 

 

「ッ!」

 

 

 ここで俺は夢であったが故か、いとも容易く朧げになっていた記憶を思い出す。夢枕に立った斯波家長の残した予測に関してだ。

 我の強い土岐頼遠は格下の武将たちと真っ当に連携できない。

 どうやら腹黒策士の道誉はその性質を逆手に取って、佐々木氏(自分たち)に有利な形に持っていく腹のようだ。同族ながら背筋が寒くなる。

 一月下旬、土岐や小笠原、更に関東北朝諸将たちの八万余騎がそれぞれ顕家軍の各部隊と衝突した。二十八日までに美濃国一帯で合戦が繰り広げられ、敗北すれども多大な損害を敵軍に払わせた。

 

 

 

 

 

〜2〜

 

 

 

 

 

 どうにも釈然としない。青野原の合戦模様が配下の忍びから矢継ぎ早に俺に伝えられる中、俺は箸を片手に朝餉を摂っていた。

 済ませ次第、再び京へと赴く予定だ。またも軍議があるのだ。

 ここ十日近くもの間、俺は京と近江国を頻繁に行き来していた。

 

 

「三郎、ちっとは考えなよ。大戦の前に体力の無駄遣いして」

 

 

「大丈夫だ、魅摩姉。次の戦、俺は個の武芸に頼るつもりは無い。近江国守護として大軍を率いなければならないから、開戦後は後方での指揮に専念するつもりだ。師直殿たちの了解も得てある」

 

 

「……ふーん。じゃあ、一体何に不満なのさ?」

 

 

「何に?……決まってんだろ。あのアホみたいな籤引きだよ!」

 

 

 一応、この時代における籤引きが二十一世紀でのそれとは比較にならないほど重要視されている事は承知している。時代が下れば、六代将軍を籤で選んだ結果、足利義教が天下に君臨するように。

 しかし、よもや戦の配置にも適用されるとは想定外も良いところである。さしもの孫二郎(斯波家長)もこれは予想していなかったに違いない。

 

 

「各個撃破されるのがオチだとしても……流石に()()わ」

 

 

「神力豊かなあんたが何言ってんだか……ま、私かあんたが引かない限り、最良の布陣にならないか。尊氏様に引かせるのもねぇ」

 

 

「……尊氏様なら時行の降伏文書に御冠らしいからまず無理だ」

 

 

「動揺しておられるって?前政権の遺児が南朝の正当性を認める文書が京中に流布されてるってんだから、そりゃ遺憾でしょうよ」

 

 

「ああ。何なんだ、あのトンデモ文書は。天罰というものを履き違えてやがる。吉野の(ヒゲ)親父が尊氏様から天罰を喰らったんだ!」

 

 

 あの文書が憤飯物である事は確かだろう。北条政権の厚遇とやらも度重なる牽制や搾取(御用金賦課)をしておいて恩着せがましいにも程がある。心ある源氏なら皆、あれを一読して義憤に駆られて然るべきだ。

 大体、大覚寺統(吉野朝廷)による時行の降伏文書のばら撒きで、扇動の対象となっている京の民たちはバカではない。欺瞞が手に取るように分かる筈だ。帝暗殺未遂事件の主犯格の泰家の甥が、後醍醐の帝を恨んでいない筈がないと思い至るだろうし、持明院統の帝が傀儡だという主張も田舎者特有の発想だ。勿論、足利政権との協調姿勢を打ち出しているものの、北朝の政庁は目下、普通に機能している。

 本当に傀儡にして良いなら、義貞や顕家の死を待たず、征夷大将軍の職は当然として、太政大臣や関白にもなって欲しいものだ。

 そもそも伊豆国の片田舎で潜伏生活を送っていた時行たちに正確な世の事情がどこまで分かるものか。源氏の犠牲を元手に栄華を得た得宗家の直系の遺児が源義朝を引用するのも反吐が出る話だ。

 

 

「それ絶対、私以外に言わないでね。二人だけの秘密にするよ」

 

 

「?別に良いけど、なんで?」

 

 

「良いから!」

 

 

 無駄に押しの強い魅摩に背中を押され、てんやわんやで出立の準備を整える。元より得意中の得意の馬術は今や、個人だけの移動速度なら誰にも負けないのではないかという域にまで達している。

 結果、昼頃に京で開かれた足利軍の軍議にも余裕で間に合った。

 

 

「!……師冬殿も出席か」

 

 

「ええ。次の戦、腕が鳴ります」

 

 

「ふぅん。何か策があるのだな?だが、敵の強さは市井にまで知れ渡っている。実際は七万余騎の敵が三十、五十万騎居ると言われ、弾正少弼(土岐頼遠)殿が行方どころか生死すらも不明だと噂されているぞ」

 

 

 顕家軍は精強だ。青野原で本隊が土岐頼遠と桃井直常の連合軍の千騎に破茶滅茶に掻き回されていたらしいが、それでも両名に深傷を負わせ、頼遠が長森城、桃井が墨俣方面へ追いやられたと我が忍軍より聞いている。また、他の軍勢も中々どうして強力である。

 高兄弟最弱の重茂を負かした時行軍はさて置き、北朝勢第一陣の小笠原・芳賀連合軍を撃破した伊達軍など逐一列挙すればキリがない程だが、師冬は十分に対処可能だと自信を持っているようだ。

 

 

「問題無く。私の存在を活かす絶好の機会です。敵の幼子の度肝を抜けば、そのまま勝てます。韓信に倣い、敵を殲滅しましょう」

 

 

「……成る程、そういう?多分無理」

 

 

「はい?」

 

 

数年前、箱根で風間玄蕃が僅かな間だが、ウチの陣営を嗅ぎ回っていた。亜也子経由でお前の所在もバレていると考えた方が良い。つまり、お前の姿で不意を付けるとは限らぬ。なれば、別の手を使った方がよろしかろう?

 

 

 軍議開始直前、俺は仮面の裏で困惑気味の師冬に耳打ちする。

 師冬が試みようとしていた策は大体察した。その上で、俺に譲れと強請った。勿論、師冬は納得がいかないらしい。手柄を立てる一世一代のチャンスだ。そう簡単に譲りたくないのは当然だろう。

 

 

「今回の戦、この先の私の出世が懸かっています。おいそれとは」

 

 

「うん。ならば、この方法で決めよう。何、実に簡単だ」

 

 

 籤引きで軍の配置を決めて良いなら、この方法でも罷り通ろう。

 丁度、後世と似たような遊びがあって助かった。蛇、蛙、そして蛞蝓(ナメクジ)の三竦みと通ずるものがある。つまり、ジャンケンである。

 さて、佐々木三郎(六角千寿丸)と高師冬。ジャンケンもとい虫拳で勝つのは果たしてどちらか。軍議の前に何を戯れているんだという同席者たちの視線を意にも介さず、俺は威風堂々と自分の手を繰り出した。

 

 

 

 

 

〜3〜

 

 

 

 

 

 青野原における北朝方各軍の敗報を受け、京からおよそ一万騎と少々の軍勢が出撃策に沿い、即応のため出発しようとしている。

 後の『太平記』では、高師泰や師冬、細川頼春(頼之の父)京極父子(道誉と秀綱)たちに混じって、俺の名前がこの軍の大将として挙げられる事になる。

 

 

「宗家。先程の大立ち回り、肝を冷やしましたぞ」

 

 

「申し訳ありませぬ……ですが、この戦。何が何でも総大将の座を射止めなければ、勝利は望むべくもないと確信しておりました」

 

 

「ええ……おめでとうございます。まさか総大将になられるとは」

 

 

「全くだ。六角殿、今回あくまで貴殿は御輿。それを忘れるな」

 

 

「分かってますよ……師直殿」

 

 

 師直と道誉の両名に挟まれたまま、俺は総大将らしく赤い鎧装束で身を固め、東山道を下向し始めた。京から不破関まで軍を通すのには一日以上掛かる。その間、兵数は増加の一途を辿っていた。

 足利家執事の高師直が皮肉混じりに口に発した御輿とは、言い得て妙だ。討幕時の足利義詮や中先代こと北条時行と同じ理屈だ。

 二年前に佐々木城を陥落させ、先には東海道各地で略奪や放火とやりたい放題で、通った後には草木一本残らぬという顕家軍が間も無く近江国を襲おうとしていると風評が至る所で広がっている。

 加えて、佐々木惣領の雪辱戦となれば、江州男児は先を争うように参戦する。この理屈で、軍議でいつに無く理路整然と故事を引用して迎撃案に場を導いていた師泰を差し置き、大役を得たのだ。

 

 

「私が総大将の任を戴き、近江国各地から兵馬を集める代わりに、師直殿が本陣に潜み、実質的な采配の御役を担当される。これぞ最も確実な勝利への道です……して、師直殿。お頼みしたモノは」

 

 

「当然ある。だが、千寿丸殿。貴様も意地が悪いな。この大戦で敵を騙し討ちとは。しかも、最初に自ら餌になるとは大胆不敵だ」

 

 

「最初だけです。済ませ次第、総大将らしく奥に引っ込みます」

 

 

 翌二月六日、迎撃軍は数を五万騎にまで膨らませ、近江国と美濃国の国境に到達する。この地で顕家の大軍と雌雄を決するのだ。

 今回の戦では足利勢より佐々木勢の方が圧倒的に多い。足利の二つ引両に混じり、多くの四つ目結の旗が立っている。感慨深いと思うのも仕方ない事だろう。本音を言えば、地勢が最大の要因だ。

 俺の脳裏には関ヶ原の戦いが過っている。奇しくも石田三成の西軍と似たような配置である。しかし、あの戦は小早川軍や毛利軍の計算違いから終わったものだ。今回は道誉の動きに注意し、東で態勢を立て直している貞宗たちの軍勢と連携すれば、必ず勝てる。

 

 

「師直様、敵軍が再び始動!休息を本来必要な分より半分以上も短縮した様子!今にも先手が不破関を抜けようとしております!」

 

 

「……千寿丸殿。出番だ。しかと決められよ」

 

 

「ええ。大軍同士の激突で不確定要素となるヤツを排除した後はお任せします。あと、茶器の回収もお計らいを。あれ、高いんで」

 

 

「軽口は良い。くれぐれも敵に真意を悟らせるな」

 

 

「勿論です」

 

 

 黒血川付近で、北朝と南朝の両大軍は対峙する。開戦間近だ。

 小川を渡り、俺は腰を落ち着かせる。馬を走らせて戻って来た使者からの報告の言葉も想定通りである。程なく奴もやって来た。

 彼方の付き添いは二名、ご丁寧にも数を揃えてのご到着だった。

 

 

「来ると思っていたぞ。中先代殿。まさか真に仇敵たる後醍醐に媚び諂うとは思っていなかったが……束の間の再会だ。座られよ」

 

 

「千寿丸……本音で話し合いたい。そのための顕家卿の代理だ」

 

 

「話し合い……ね。良いだろう。さぁ、茶会の始まりだ。敵味方で開戦前に茶を楽しむのも風流心を(くすぐ)る。一つの器を回し飲む形にはなるが……その方が安心するだろう?そこの二人も飲むと良い」

 

 

「チッ」

 

 

「恐縮にございます。六角様」

 

 

 時行の傍らには祢津弧次郎と見覚えのある女武者が居る。前者は今や青野原合戦で長尾景忠を退けたと聞く一級の武者で、後者はかつて孫二郎(斯波家長)と赴いた先の刀匠の家(五郎正宗宅)に居た無駄に重装備の女郎だ。

 敵には敵なりに備えがあるらしい。だが、それで簡単に手を引くような佐々木惣領ではない。大戦を前に、近江国を守護するための初手はここから始まる。復活した北条時行を確実に葬る劇薬だ。

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