崇永記   作:三寸法師

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◆7

〜1〜

 

 

 日暮れ近くになると両軍ともに暗黙の了解に基づき、今日の激しい合戦を打ち切って、それぞれの陣営で休息を取り始めている。

 二十一世紀に生きていた頃の自分であれば、この状況に目を丸くしていただろうが、この時代の合戦は割と()()()()()である。

 勿論、各隊が交代で夜襲に警戒するが、基本的には十分な休息を取った上で、戦で雌雄を決しようというムードが互いにあるのだ。

 

 

「では、佐渡判官(京極道誉)殿も此方に来ておられないのですか」

 

 

「ああ。お前の義父上と同じく、楠木軍の動向調査だとよ」

 

 

「楠木……今日の戦で菊水の旗は終ぞ前線に見えませんでしたね」

 

 

 養父の師直の不在に伴い、師冬は食事目当てで我が佐々木軍の陣営を訪れていた。師冬は六角党や塩冶党から歓迎されていないことを自覚しているだろうが、空腹を満たす方が余程大事らしい。

 ただ、俺としても師冬との交流は高一族との繋がりを保つ上で決して悪手ではないと考えている。勿論、重茂や師久(師直・師泰の弟たち)とも比較的親しくしているが、他に伝手があるに越したことは無いだろう。

 

 

「楠木正成は和泉国や河内国の守護を務めているが、動員可能兵力に相変わらず限りがある。幾ら新任同然の守護でも、あの両国なら少なくとも数千騎は集められるものだが、未だ千騎に満たぬ小勢に頼り切りだ。奴は一体、何をする気なのか。お前(師冬殿)はどう考える?」

 

 

「千寿丸殿の仰る通り、楠木軍は寡兵に過ぎません。寡兵で衆兵を破るには相手の弱点を確実に突く他ありませんが、赤松円心を擁する我々の布陣は完璧。だとすると、真正直に攻めるよりいっそ」

 

 

「まさか勢多からの撤兵時に我々がやったような偽兵の計が用いられると?土煙を立てて見せるとか、松明の火を見せつけるとか」

 

 

「ええ。松明と言えば、現に楠木正成は先だって、あたかも比叡山から小原や鞍馬の方面へと兵たちが逃げているように灯りを使って見せ掛けました。このために、足利軍中に油断が生じ、結果は」

 

 

「京都陥落……だな。俺も師冬も現場に不在であったが」

 

 

 ため息を吐いた俺の脳裏を過ったのは今月初旬の曾地口でのことである。菩薩のような面持ちの尊氏様から与えられた神力により、軍神の敗死する湊川の戦いが五月二十五日のことだと分かった。

 だが、それまでにまだ百日と少しある。それまでずっと楠木正成や新田義貞、北畠顕家の攻撃を耐え凌ぐ必要があると来ている。

 幾ら足利軍に優秀な将士たちが揃っていると言っても、果たしてどこまで持ち堪えられるのか、今となっては懐疑的にならざるを得ないところがある。兵糧や武器の手配も容易ではないのだ。

 

 

「この際、北畠顕家は置くとしよう。高経殿なら勝てる相手なのが今回の戦ではっきりした上、依然として斯波家長殿(その御嫡男)の残る奥州が脅威だという風潮を朝廷に吹き込めば、勝手に向こうが顕家を畿内より追い出してくれる。だが、ここに来て問題なのが新田軍だ」

 

 

「今日の戦、尊氏様が駆けつけても、劣勢を跳ね返したしたのみで勝ち切れませんでしたからね。箱根竹下、京都攻防戦で決して勝てない相手でないのは証明済みですが、あの頑強さは異常です」

 

 

「ああ。何とか楠木正成と新田義貞の間を引き裂くことが出来れば良いのだが、軍神とバカ殿に離間の計がどこまで通じるか……」

 

 

「確かに新田義貞はバカ殿と専らの噂ですが、性根は真っ当なようですしね。余程のことがない限り、楠木との決裂は無い筈です」

 

 

 基本的に離間の計というのは半端に知恵が周り、猜疑心を備えている相手に有効だが、日本史上でも屈指の軍略家の楠木正成然り、猜疑心とは無縁そうな義貞然り、効果は期待できそうにない。

 しかし、離間の計が使えないとなると、新田義貞と楠木正成を同時に相手するしかない。いや、もっと言えば、新田義貞に従う嫡男の義顕や弟の脇屋義助、加えて四天王たちや大舘氏明、堀口貞満、その他にも少なからず居る実力派の郎党たちが主君(義貞)と共に楠木正成の編み出した戦略に沿って動くとなると、かなり厄介なのだ。

 

 

「ただ、千寿丸殿。重々承知でしょうが、武将の厚みという点では足利方は敵方に劣らないどころか、圧倒的に勝っております」

 

 

「……だから、安心しろと?」

 

 

 あからさまに勇気付けようとする師冬の言葉に対し、俺の答えはやはり刺々しいものになってしまう。気休めは不要ということだ。

 しかし、師冬は全く動じるところなく、仮面にある二つの穴より歳下ながら明らかに立場の差がある俺に真っ直ぐ目線を送った。

 

 

「はい。将たる者、徒らに不安を覚えてはなりませんよ。佐々木惣領の貴方の動揺は軍中に多大な影響を及ぼすことをお忘れなく」

 

 

「似たようなことを直義(御舎弟)殿にも言われた」

 

 

「……直義様(弟殿)ですか。意外ですね。貴方に声を掛けるとは」

 

 

 一応、俺は幼齢ながら佐々木惣領なのだから、"弟殿"こと直義に話し掛けられることくらいある。師冬もそれを承知している筈だ。

 しかし、敢えて指摘するということは言葉に裏があるのだろう。

 逃若党の吹雪も今や高一族の師冬だ。当主実弟の領分を超える権限を握る直義に対し、思うところがあっても何ら可笑しくない。

 

 

「……言っておくが、俺は足利家中に一定数居るという当主より弟殿を重んじようとする連中とは違うぞ。師冬殿が何を勘違いしているのかは知らないが、俺が忠義を捧げるのは尊氏様ただお一人だ」

 

 

「はい。勿論、承知していますよ。千寿丸殿」

 

 

「ならば、良い。それより、当時の問題はやはり……」

 

 

 話し込んでいるうちに、忍軍から急な知らせが齎されたことを示す合図があることに気が付いた。もしかすると、合図があったのを長時間スルーしてしまっていたかもしれないと悪寒に駆られる。

 流石にここまで不審な様子を晒せば、師冬も指摘して来る。

 

 

「……どうされました?」

 

 

「いや、何でもない。すまん、少し風に当たって──」

 

 

「大変だ!南に火が!敵が西に移動しているぞ!」

 

 

「「!?」」

 

 

 味方の陣中から聞こえてきた大声に瞠目せざるを得ない。

 薄々分かってはいたが、俺は確認の意味を込めて口を開いた。

 

 

「師冬殿、これは……」

 

 

「噂をすれば影と申しますが……早速、楠木軍が仕掛けて来たようですね」

 

 

 今さっき話し込んでいた楠木軍の陽動だと俺も師冬も勘付いた。

 しかし、将たちが陽動だと察しても、末端の兵士たちまではそうもいかない。敵が南に現れ、西進する動きを見せれば、退路の西宮を封鎖され、挟み撃ちにされるのではないかと恐慌状態に陥る。

 否、将ですら、陽動で兵たちが怖気付いたところを東から新田軍や北畠軍に攻め込まれるのではないかと、大多数が慄いた。

 結局、足利軍は夜間の内の移動を余儀なくされる。瀬川の西岸を放棄し、打出浜を西へ進んで兵庫を目指す撤退戦を開始した。

 

 

 

 

 

〜2〜

 

 

 

 

 

 翌朝、足利軍は這々の体で兵庫に辿り着いた。速やかに足利方の諸将たちが尊氏様の命令で、真光寺の東にある魚御堂という場所に集められた。言うまでもなく、捲土重来を期するための軍議だ。

 総大将の尊氏様の両側に直義と師直が座る中、俺は道誉や円心、大友家の先代当主(大友左近大夫将監貞宗)たちと共に外様武将の居並ぶ列に腰掛けた。

 まだ将たちが集まり切らず、軍議は始まっていない。直義と師直の両名がそれぞれ部下を呼んで、細かく打ち合わせをしている始末である。一方、俺は隣に座っている道誉に密かに耳打ちをした。

 

 

「皆、多かれ少なかれ疲れが溜まっている様子ですね」

 

 

「致し方ありますまい。楠木軍と新田軍の挟み撃ちに遭っての激戦だったというではありませんか。良くぞ後門の虎、前門の狼という絶体絶命の状況を突破して、この兵庫まで辿り着いたものです」

 

 

 昨夜の撤退時、南に見えた松明の群れは確かに見せ掛けだった。

 しかし、意味深長なのはここからである。動揺して我先にと兵庫を目指す足利軍の後背を新田軍が突くのみで済まなかったのだ。

 

 

「楠木正成は噂に違わず、やはり軍神。師直殿も道誉殿も把握し切れていなかった六甲山から突如現れ、我らの前に立ち塞がるとは」

 

 

「西と南に警戒していたところに、思わぬ方向からの奇襲でしたからなァ。どうにもここ一月、情報戦で御味方は楠木正成に遅れを取るばかり……拙僧以上の悔しさを師直殿は感じておられる筈だ」

 

 

「……いえ、道誉殿。責めている訳では」

 

 

「滅相もございません。ただ、師直殿が情報戦で負けが込むようになったことが気になります。原因は拙僧にも皆目見当がつかず」

 

 

「はぁ」

 

 

 言われてみれば、天狗衆を使い熟している筈の師直が幾ら相手が軍神とはいえ、ここまで情報戦で遅れを取るとは妙な話である。

 六角佐々木家当主である俺の傘下の甲賀忍軍は勿論、直義から諜報員としての役割も任されているらしい元関東庇番衆六番組筆頭の吉良満義の方が情報を得ているのではないかという始末なのだ。

 

 

「宗家。先に尊氏殿よりお聞きしましたが、この湊川で勝利を収めるためには残り百日前後もの時間を稼ぐ必要があるそうで」

 

 

「……やはり聞いておられましたか」

 

 

「ええ。拙僧も驚きました。その後、お身体の具合は?」

 

 

「快調です。むしろ調子が良過ぎて、顕家に足元を掬われるところでしたが、お陰様で。今後も、こうした役回りは惣領として私が請け負います。道誉殿が焦るようなことは何一つございません」

 

 

「……それは何より。心強いことですなァ」

 

 

 俺と道誉の会話が熱を帯びた頃、殿(しんがり)をしていたために自軍の再編作業が遅れていた武将たちが到着し、漸く軍議が始まった。

 そして、今後の方針が発表される。皆が一様に驚いた。

 

 

「き、九州……にござるか?」

 

 

「そうだ、石橋殿。兄上はこれより、九州で立て直しに入られる」

 

 

「……西国を固め直してから、再戦する心積りか。直義殿」

 

 

「如何にも。赤松殿からの進言に加えて、大友殿からも当地の情勢に関して報告があった……兄上の意思は既に固まっておられる」

 

 

 西宮以東での戦線構築を諦め、湊川で敵を迎え撃つことを考えていたところで、九州行きという奇策を告げられ、皆が困惑した。

 俄かに受け入れ難いが、尊氏様の御意志なら従う他にない。また、既に大友一族が船の目処を昨日の今日で済ませているという。

 現に足利一族内で尊氏様にも比肩し得る有力者の高経が黙って頭を下げて、恭順する意思を示していた。異論を挟む余地はない。

 

 

「佐々木一族惣領、千寿丸!尊氏様の御心のままに!」

 

 

「おお、千寿丸も賛成してくれるか?」

 

 

「は!尊氏様、勿論にございます!」

 

 

 この状況下でも、尊氏様は揺らぐところが無い。その偉大さは石橋山の源頼朝や三方ヶ原の徳川家康とは比較にすらならない筈だ。

 何せ今も変わらず、菩薩のような笑みを浮かべている程なのだ。

 二十一世紀の日本において比較的強いとしても、幾ら九州男児が群れて掛かろうとも、尊氏様の前にはほんの一瞬で平伏するに違いない。大事なのは今この時代において誰が強者かということだ。

 

 

「この細川頼春も賛成致します!」

 

 

「仁木頼章、右に同じく!」

 

 

「上野頼兼も同意致す所存!」

 

 

 幼い大将に過ぎない俺に遅れまいと軍議に顔を出している有力武将たちが賛成する意思を示し、とんとん拍子に()()は定まった。

 畿内での戦を一時放棄し、尊氏様の軍は九州へ赴くことになる。

 しかし、尊氏様が九州で立て直しを図る間、誰かが中国地方や四国地方で敵軍の足留めを図らなければならない。内々に話し合いが行われていたのだろうか。既に人選は決まっていたようだった。

 

 

 

 

 

〜3〜

 

 

 

 

 

 二月十三日、既に兵庫を出発した足利軍の船団は九州へ向かって偏西風に逆らうように西へ進む道中、播磨国室津に立ち寄った。

 この地で赤松軍をはじめ居残り部隊を降ろすことになっていた。

 

 

「魅摩、これで最後の分だ」

 

 

「うん……」

 

 

 佐々木の一族郎党が乗る船は慌ただしくなっている。

 京極党が尊氏様への九州同行を命じられた一方、六角党や塩冶党は中国地方で敵の追撃軍の足止めを担うことになっていたのだ。

 

 

「ぷはっ……これで、無理せず行き帰りの支援が出来るな?」

 

 

「……私にも十分な神力があるってのに。がっつき過ぎよ」

 

 

「がっつく言うな。人聞きが悪過ぎるわ。土居家(敵方)の船団を沈めたばかりのお前に神力を供給するためのことだと再三断った筈だぞ」

 

 

「接吻したいなら、わざわざ神力を言い訳に使わんでも──」

 

 

「だ、ま、れ」

 

 

 神力で風を操ることの出来る魅摩は足利軍の九州行きの船団を助けるべく、巡航中ずっと追い風を吹かせ続けることになっている。

 万一、長丁場の途中で神力が尽きたら、大変だと慮って神力の補充をしたのだが、危機感のない魅摩は軽口を叩くばかりだった。

 果たして俺の苦慮を魅摩はどこまで承知しているのだろうか。

 血の滲む舌先に神力を漲らせて傷を回復させた俺は兵庫における出航準備の最中に彼女の父親を呼び止めたことを思い出した。

 

 

『道誉殿。確かに魅摩殿は貴殿の御息女ですが、六角家の当主たるこの私と婚約させた以上、惣領家の妻を分家の貴方が預かっているも同然とご理解ください。場合によっては貴殿の身命や名誉よりも重い価値が御息女にあるということ、ゆめゆめお忘れあるな』

 

 

『……宗家。拙僧は決して宗家のお気持ちに背くような真似は致しませぬ。故にどうぞ心置き無く、山陽で敵軍にお当たりください』

 

 

 本来なら、血判状を出されても佐々木道誉という腹黒坊主は信用が置けないのだが、あまり露骨に不信感を表すのも良くない。

 胡散臭いとはいえ、言質を取るだけに留めざるを得なかったが、念には念を重ねて置きたいものである。俺は懐に手を伸ばした。

 

 

「ほら、これ。短刀くらい持っとけ。どう使うかは任せるが」

 

 

「三郎。神力があるのに、短刀なんか要る訳ないでしょうが」

 

 

「だったら、先だって言った軍団相手の戦い方を復唱してみろ」

 

 

「……ったく。暫くお別れだってのに、素直じゃないねぇ」

 

 

 ボヤきながらも一族惣領兼婚約者の言い付けを守って、敵軍の対処法を唱える魅摩の姿を真正面から見た俺は感慨に浸った。

 五月二十五日までの間、二人とも生き延びていられる保証はどこにもない。魅摩はまだ安全な方だ。腹黒坊主の道誉が父親として庇護するのだから。問題はやはり足止め部隊に加わる俺だろう。

 

 

「三郎。武運を祈るけどさ、あまり無茶はするんじゃないよ」

 

 

「したくても、させて貰えないさ。今度ばかりは真っ当に籠城戦をする必要がある。大体のことは副将の伊庭にでも任せて、俺は城の奥でゆっくりしてるから。前線も基本、猛将の目賀田に任せる」

 

 

「……本当かよ。堪え性がまるで無いのに」

 

 

「はン。城の奥で斯波家長の次弟と囲碁に興じるつもりだ」

 

 

 既に決まった方策によれば、俺は室津の近くにある赤松軍の拠点の白旗城に立ち寄った後、備前国に移動することになっている。

 備前国に縁のある佐々木一族の惣領として同国東部の要衝に位置する三石城という城に立て籠もり、敵の襲来に備えるのだ。

 

 

「ふーん。ま、せいぜい寝首を掻かれないよう注意しとくんだね」

 

 

「当然さ。警護は俺の若党たちに昼夜交代で徹底させる」

 

 

「……夜担当が亜也子か」

 

 

「その言い方、何かイヤらしいから止めろ」

 

 

 全く意味の分からないことに、当主の俺と便女の亜也子がデキているという根も葉もない噂が一族内で立っているようだが、どうにも俺の婚約者である魅摩の言動が拍車を掛けている気がする。

 後の正妻に名乗りを上げている以上、毅然として貰う必要があるのだが、魅摩の言動は相変わらずで、それどころか悪化していた。

 

 

「そんなこと言って、ちゃっかり裏で夜伽させる気でしょ」

 

 

「あのな。数えで齢十一の身体だぞ。間違いすら起きんわ」

 

 

「ふーん。なら、()()()もう一度確かめよっか」

 

 

「恥じらいはどこへ言った?恥じらいは!?そもそも時間が足りないだろ!?もう直ぐ俺も船を降りないといけないってのに……」

 

 

 夢見がちな子どもではないが、婚約者同士の一時的な()()かどうかすら定かではない別離だというのに、どうにも締まらない。

 とはいえ、俺と魅摩は以前より知己であるのだから、これで良いのかもしれない。下手に湿っぽい別れよりずっとマシだろう。

 

 

「短刀は置いておく。使わずとも、後で返してくれりゃ良いから」

 

 

「……絶対に返す。三郎、勝手に一人で逝くんじゃないよ」

 

 

「ッ……俺は武人だ。死ぬ時は死ぬ。あばよっと!」

 

 

 急にまた以前のようにしおらしくなった魅摩の言葉に不覚にも揺らいだのを誤魔化すように、俺は西方行きの船から姿を消した。

 九州の地を踏まずとも、俺にはやる事がある。足利方の数はこの数日の戦で目に見えて減ってしまった。新田軍や楠木軍の次の手は不明だが、状況が依然として悪いままであることに変わりない。

 こうして、中国地方における俺の新たな奮励が始まった。

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