壊れてしまったレフィーヤさん~妖精は髪を切り、そして英雄に依存する   作:37級建築士

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幸せなベルレフィ、健全にレフィーのお胸やお胸以外の柔らかさを堪能する。ただそれだけの回


健全に書きました


(22) 幸せ

 

 

 

 

 

 潤んだ瞳、しなを作る意図は無くとも、自然体で非常に異性を感じさせる。

 

 あどけなくて、愛らしくて、元気いっぱいな女の子のレフィーヤさんは、今この場にはいない

 男と女、違う性別であることを意識せざるを得ない、異性として欲情をもたらす魅力しか感じさせない、そんなレフィーヤさんが、今僕の目の前にいる

 

 触れてはいけない禁忌を破らせる、魔性のレフィーがそこにはいる

 

 

 

「————ッ」

 

 

 

 触れた手の平、下着がないのか乳房の柔らかさを感じる。

 

 エルフという美麗な種族の長所を持つゆえか、外見だけの美しさ以外にも魅力的な美点があることを僕は知った。

 

 

「……えっち」

 

 

「!」

 

 

 震えで体が保てなくて、危うく液状化してしまいそうだ。それほどに、とろける声色で言葉を伝える

 

 あどけなく笑って、そして受け入れて

 

 こんな、こんなことがレフィーヤさんであっていいのか

 

 

 

……今までと、違い過ぎる

 

 

 

「……痛くないの?」

 

「くすぐったいですよ、あなたねちっこいから」

 

「じゃあ、その……ごめん」

 

 

 差し出された旨を撫でるように触りながら、僕は夢中で肌を見ていた

 

 着崩れる寝巻、谷間が見えて、そして僕が触ることで形を変える乳房が垣間見える

 

 

 

「ん……ぁ、やぁ……もう、えっち、えっち……ふふ」

 

 

 

「ご、ごめん」

 

 

 

 触り続けてしまう。夢中で、けど激しい手つきはできない。だから、さっきからずっと優しく触れて、押して、撫でて

 触れがたい程の高い調度品を愛でるように、細心の注意を払って僕はレフィーに触っている

 

 

 

……なんだろう、これ

 

 

 

 異性の乳房、情欲をそそらせる行為に興奮はしているのに、どうしてか心が乱れて正気が失う、なんてことが起きそうにない

 自分の中の男が死んでいるのか、と少し心配になってしまう。けど、そうじゃないとまた自分で納得してしまう

 

 触って、気持ちよくて、でもこのままの時間を楽しみたい

 

 この、静謐な夜の触れ合いで、僕は何を喜んでいるのか

 

 

 

「……レフィ」

 

 

「?」

 

 

「おねがい、していいかな」

 

 

 

 性欲と、歓喜、二つの幸福で満たされる理由の根底は、きっと実感からくるのだろう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~翌日~

 

 

 

 検査に次ぐ検査、見舞いに来る皆と過ごす時間、そして日は落ちて、就寝前に最後の問診を済ませる

 

 アミッドさん手ずから、僕の体を検査して、それで一日の大半が終了したことが告げられる。代わり映えのない病院での日々だ

 

 けど、最近は少し夜の楽しみが増えた

 

 

 

「異常なし、指の動きも問題ないようです……腹部の痛み止めも効いているみたいですし、退院も近いですね」

 

「……はい」

 

「点滴の解毒も問題なく、ストレスを感じて苛立つことはありませんか?無ければ問題ないですが」

 

「ええ、その点は問題ありません……ね、ベル」

 

「レフィーヤさん、あなたは別の病室……はぁ、わかりました。まったく、あの方に言われなければまた説教をしたいところですが……失礼します」

 

 

  

 気を悪くされた、本当は良くないけどレフィーヤは精神的に不安定だからという理由から見逃すとのことらしい。以前の精神的不安定も、今は全く見えないし、本当にまだ不安定なのかと思うけど、医学のことだから僕からは何も言えない

 

 レフィーヤが傍にいないと不安になる、そう口にする言葉を僕は信じている

 

 

 

 

 

「ベル」

 

 

 

 

 

 名前を口にして、返事も効かぬ間にあなたは僕の下へと忍び寄ってくる

 

 僕に背を向けて、見えないようにしてボタンを外すのだ

 

 

「……どのぐらい、脱ぎますか」

 

 

 恥じらいながら、か細い声でそう尋ねる。

 

 

 

「えっと……一枚だけ、のこして」

 

 

「……(コクリ)」

 

 

 頷いて、そして躊躇いなく上着を脱ぎ捨てた

 

 裸になったわけじゃない。女の子が身に着ける肌着、キャミソールというもの一枚だけ

 

 硬い下着は付けていない。服が厚いと柔らかさが損なわれる

 

 

「レフィー……寝ころんで、もらえるかな」

 

 

「はい」

 

 

 準備はそれだけ

 

 これから行うのは夜の淫靡な禁忌ではない

 

 ただ、少しだけ、ほんの少しだけ、よからぬ遊びに指一本分踏み出す程度の営み

 

 

「……ッ」

 

 

 明かりは付けたまま、陰と対照して光を照らす真っ白な肌が目に留まる。

 

 レフィーの背中、僕も横になって同じ枕に身を預けて、そして、手を伸ばして挿し込む

 

 

「ぁ……くすぐったい、のに」

 

「……ごめん」

 

「気を付けてください。じゃないと、もうこんなこと許しませんから」

 

 

 こんなこと、とはこれから行う夜の触れ合い

 

 無防備に、されるがままに、レフィーは僕に触られる、そんな背徳的なひと時のことを言っている

 

 

「レフィ」

 

「触るなら、ちゃんと触ってください……くすぐったくなると、声出ちゃうから」

 

「……ごめん」

 

 

 謝る、でも形だけのもの。だから、僕はわがままに顔を押し付ける

 

 昨日の夜はやっぱり恥ずかしくて、結局この形に落ち着いてしまっていた。でも、これぐらいがちょうどいい

 

 迷って、悩んで、苦しんで

 

 

 

 

……『ぼくは、なにもしらない……なにもわからない。誰が敵で、どんな運命が先にあるかも、僕は知らない、知ることもできないッ』

 

 

……『だから、僕は僕の感情に従う。今、一番熱くなっているこの感情に、怒りにッ』

 

  

 

……『だから、だからだからッ!!』

 

 

 

 血を流して、怒りに狂って、子供みたいに実直な気持ちに身を任せて突き進んだ。

 

 そんな、あの時の僕がいたおかげで、今がある。名も知らない化け物、僕から奪い去ろうとした宝物は取り返すことができて、そして今僕の腕の中にある

 

 その事実が誇らしくて、うれしくて

 

 

 

…………『おまえの、じゃ、ない……ぼくの、だ』

 

 

 

 

「ぼくの……レフィー」

 

 

 

 

「…………ぁ、んんッ」

 

 

 

 

 

 

 触れて、抱きしめて、匂いをいっぱいに吸い込んだ

 

 独占しているあさましい喜びかもしれない。人には見せられない、ひどい行いだ。助けた相手から得ようとする見返りにしても、これは一方的で、犯罪的がすぎる

 

 けど、それでも僕は、レフィーが欲しい。レフィーの存在を実感したい

 

 だって、僕ばとうに壊れてしまっている。依存しているのだ、お互いに【Errorがあります。】満たされているのだから

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~翌日~

 

 

 

 

「……」

 

 

 

 翌日、だけどまだ夜中。日をまたいだ時刻の針、もう夜更けなのにまだ眠ろうとしていない

 

 何でもないことを話し合って、駄弁りながら夜を過ごす

 

 退院したらしたいこと、これからどこへ行って何をして、どんな日々を送ろうか

 

 二人、手を繋いで、変わってしまったベル・クラネルとレフィーヤ・ウィリディス。二人がオラリオで送る先の日々を夢見て、できないことや在りもしないこと、何でもありで適当で、くだらない妄想に更けていく

 

 ただ、そんな話の最中も、レフィーは文句を言わず僕の掌を受け止める

 

 そして、僕もまたそんなレフィーの好意に甘えて、いっぱい好きに、触っているのだ

 

 

 

「……ベル、そこはあまり……声出ちゃう」

 

「うん、きをつける……ごめん」

 

 けど、あまりあからさまだとさすがに苦言を貰ってしまった。

 

 布の内側で、指の付け根に引っかかった感触に注意して、もう一度膨らみに指を沈める。間違えないように、やりすぎないように、キャミソール五指に触るそこは暖かくてさらさらで、そして柔らかい。柔らかくてたまらない

 

 

「……れふぃ、れふぃ」

 

 

「なにか」

 

 

「呼んだ、だけ」

 

 

「……」

 

 

「れふぃーや、すごく綺麗な名前……呼びたい、ずっと」

 

 

 首筋に顔をうずめて、胸の根元を撫でながら、僕は情けなくお願い申し上げる

 

 右手は背中にせるだけ、けどこっそりと衣類の中に忍び込ませている

 

 

「……えっち……もう、ほんとうにえっちです」

 

 

「ぁ」

 

 

 

 つかまれた、服の上から胸を触る僕の手に、レフィーは手を重ねた

 

 けど、それは払いのけるとか、それ以上触るのを止めさせるとか、そういう意図じゃあなかった

 

 

 

 

『一つだけで、いいの?』

 

 

 

 

「!」

 

 

 

 重なる記憶の光景、レフィーは優しく僕に語り掛ける

 

 

 

「右手は、せなかだけでいいのですか?」

 

 

 

「……でも」

 

 

 

「暗くしてくれるなら、構いません」

 

 

 

 

 優しく、胸から手を離された。そして、モゾりと布団の中で音を立てて、レフィーの顔を間近で見てしまった

 

 むき出しになりかけるまで乱れてめくれ上がっているキャミソール姿。上気した頬は、桃色の感情をいっぱいに表へと押し出している。照明が照らす光は、そんなレフィーをいっぱいに見せつける

 

 このまま眺めているのもいい、けど、僕は実感を求めてしまった

 

 

 

 

「……れふぃ、れふぃーや……ごめん」

 

 

 

 謝る、口だけの謝罪を何度も何度も

 

 

 完全に明かりを消した部屋で、ベッドで一緒に向かい合って

 

 

 僕は、暗闇の中でレフィーの脱衣を行った。そうして、今度は両手で、包み込む

 

 

 

「ァ……ベル、ベルの手……好き」

 

 

 

「れ、れふぃ……ッ」

 

 

 

 気づけば、互いに吐息が混ざり合う距離感であった。

 

 そうなれば、することはもう、自然と

 

 

 

 触れ合う営みに、今宵交わる音が新しく増えた

 

 

 

 初めてのキスは、拙くて甘い、そんな味わいがした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回に続————【Errorがあります。■■■■を完了してください】————く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   ◆   ◆   ◆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……日を跨いだ

 

 

 

 

 

 

 

 触れ合って、抱きしめて、そしてイケないこともした

 

 レフィーヤを助けた。そんな僕はもらうべきものを貰って当然で、だからこれはハッピーエンドで

 

 

 

 

 

 

……そうだね、君はヒロインを救った英雄だ

 

 

 

 

 

 

 目覚めたくないまどろみで、ずっと溺れるような日々を過ごしたい

 

 

 

 

 

 

……当然の権利だ、けどそれをするには君は現実を知らなさすぎる

 

 

 

 

 

 

『……ベル君』

 

 

 

 

 

 

 

 

『良い夢を見れたかな、けど残念だ』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『そろそろ目を覚まそう。まだ物語は途中だ、今は所詮幕間の寸劇でしかない。メインの演目は終わっていない、途中なんだぜ』

 

 

 

 

 

 

 

…………うるさいな

 

 

 

 

 

 

   ×   ×   ×

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 熱で震える指の一本一本をその柔らかな肌に沈めて、人肌の温度と溶け込ませる。

 

 後ろから手を回して、服の中で直に触るレフィーの肌は、どこを触っても柔らかいしかない。それに、暖かくて、湿っている場所もあって

 

 筋肉の付き方や、神経が通っている場所。女の子の柔らかさが多種多様にそこへ詰め込まれている。胸だけじゃない、お腹や、わき腹、うなじ、首元 腕、どこも触っていたい

 

 

 

「……レフィー」

 

 

 語り掛ける。お互いに裸で、今レフィーはうつぶせになって息を切らしている

 

 

 

「べる、もうべるったら……えへへ、激しすぎます」

 

 

 

 甘ったるい声で、背中に抱き着く。大人の色香に塗れたレフィーヤが、もうすっかり身に馴染んでいる

 

 目を覚ましてからずっと、良い思いをしてきた。レフィーと過ごす甘い日々、終わりなんて来てほしくない

 

 

 

 

『駄目だ、それだけは絶対に駄目だ』

 

 

 

 

 

「……まただ」

 

 

 

 

 

 

 うるさい声が耳にまとわりつく。塞いでも塞いでも、この声は聞こえてくる

 

 扉の奥からだ。扉なんてあったのかわからないけど、でも扉がある

 

 扉の先から声がする。ノックをして、この部屋から出て来いと

 

 

 

 

 

 

『ベル君、おわってなんかいないよ……まだ、■■■■■■■は生きている。封印されているだけなんだ』

 

 

 

 

 

「……は?」

 

 

 

 

 

 

 まただ、またその話だ

 

 何も聞こえない。その名前だけはいつも黒塗りだ

 

 

 

 

 

 

『君は助けた、だが同時により過酷な未来を選んでしまった……だから、責任をとらなくちゃいけない。俺が言える言葉じゃないが、それでもだ……なぜなら、それが可能性を見出した者の責務だ』

 

 

 

 

 

 

『だから目を覚ませ、ベル・クラネル。あの日、君が戦って、助けて、未来を変えたんだ。変えた未来から目を背けるな、君も俺もとっくに降りられないゲームに参加してしまっている。生きるか死ぬか、二者択一のデスゲームだ』

 

 

 

 

 

 

『世界も、君の愛するヒロインも、全て君の行動にかかっている。眠っている暇はないぜ、なあ……英雄の探索者』

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………なんですか、それ」

 

 

 

 

 よくわからない肩書をつけて、それで満足したのか扉の先は声がしなくなった

 

 部屋は、また二人だけの時間に戻る。僕と、レフィー、二人だけの時間

 

 僕が救った。助けて、手に入れた、この時間は勝利の褒美だから

 

 

 

「ベル、またシたいの? もう、本当に子どもができたら、あぁッ」

 

 

 

「…………」

 

 

 

 交わす言葉も味気ない。だから激しさで満たす

 

 変わりない日々、抱きしめる相手の顔も見えなくなった

 

 

 

「……思い出せない」

 

 

「ベル?」

 

 

「ごめん、ちょっと疲れてるかも」

 

 

「なら寝ましょう、ここはベッドですよ……ほら、胸でお顔を慰めてあげます」

 

 

 

「……」

 

 

 

 

 誘われるまま、人肌のふわふわが顔を包む。抱きしめられて、頭を撫でられて甘い心地に耽る

 

 汗もかかない。お腹もすかない。痛みもない。

 

 起きる必要なんてない。僕の助けた■■■■は、ここにいる

 

 

 

 

 

『』

 

 

 

 

 

 

『』

 

 

 

 

 

 

 

 

『』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Errorがあります。■■を挿入して■■■■を完了してください

 

 

 

 

 




以上、幸せなベルと■■■■■でした


楽しい



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