壊れてしまったレフィーヤさん~妖精は髪を切り、そして英雄に依存する   作:37級建築士

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悪夢が終わり、現実に帰還


(24) もう引き返せない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……さ、暇つぶしに遊ぼうじゃないか

 

 

 

「……」

 

 

「いいからいいから、まずは遊んでからだベル君……ロールプレイを楽しみたまえ」

 

 

「と、言われても」

 

 

「さっき言った通りさ、今ベル君は密室に閉じ込められて、そこから脱出するって流れだから……とにかく、探索できる行動を見るために目星でサイコロを振るんだ」

 

「……はい」

 

 

 

 

 開幕の言葉と共に、神の意志で賽を投げられた。それは比喩ではなく、実際の行動の意味で、だ

 

 

 

「…………」

 

 

 何の意味があるのか、こんな遊びで、しかし頑なに誘うヘルメス様に仕方なくベルも付き合う。この行為に、何かしらの意味があると考えて

 

 プレイヤーとゲームマスターの交わす会話が続く。その時折に、テーブルで転がるサイコロの音がやけに耳に残る。音は無い部屋の中、静かすぎるのだ

 

 夢から覚めたはずなのに、ここはいったいどこなのだ。外は見えるけど、その先には何もない。ただ真っ白が広がっているだけだ

 

 

「……ヘルメス様」

 

 

「なんだい、遊びでわからない所でもあったかい?」

 

 

「いえ、それはべつに」

 

 

「神話についてはあとでおさらいだ。クトゥルフ神話は細かくて広い知識が密集しているからな、けど要点だけはちゃんと説明するから安心してくれ」

 

 

「……」

 

 

 不気味で、暗い世界の神や化け物の出てくるお話の主人公を演じさせられながら、僕は仕方なくサイコロを振るった。

 

 これは卓上でサイコロさえあれば出来てしまう。けど、その内容は出目次第で人の心が死んでしまう遊び

 

 起こる事態は不条理な窮地、乗り越えるために知恵を用いて、流れをくみ取る。物事を一つ一つ解決し、最善の結末へ至る道筋をたどるように

 

 

「……」

 

 

 駒はない。あるのはサイコロだけ、それと少しのメモ用紙

 

 無力さを痛感させる。それが何とも歯がゆい

 

 

 

 

 

   ×   ×   ×

 

 

 

 

~数時間~

 

 

 

 

 

「はい、ベル君は世にも恐ろしい化け物の音を聞いてしまいました。SAN値チェックに入りまーす」

 

「……り、理不尽」

 

 

 つまるところ、ヘルメスが始めたのは本当に遊戯、戯れに遊ぶ時間が静かに流れていく。時折漏れ出るベルの苦言を受け流し、またヘルメスはサイコロを振るのだ

 

 

 

「あの、今の状況で聞き耳立てるのって自然ですよね?というか、そんな感じに誘導してましたよね??」

 

「いや、俺は目星を立てられるかにイエスと答えただけだぜ」

 

「……サイコロを貸してくださいッ」

 

 

 ゲームの進行を司るは神ヘルメス、このなりきり遊びで僕の行動をサポートする一方で罠へと突き落とすのがこのゲームの醍醐味だというのなら僕は嫌いになりそうだ

 そもそも、この不思議な遊び、サイコロだけで謎を解いたり、不思議な敵と戦ったり、まるで現実を模倣したような遊戯に付き合っているのは、話を聞くため、聞くため、だった、そうだ

 

 

 

「!」

 

 

 

 何を夢中になっていたと、ベルは頭から足の先まで痺れが走った。こんなことをしている場合じゃないと、頭を何度もふって意識を覚ました

 

 ようやく知りたいことを教えてくれる機会なのに、一向にそんな話をしないヘルメス様に顔を向ける

 

 

 

「……」

 

「敵が現れた。ベル君のキャラは、もう体力がわずかだ……戦うならどうする?他に行動できると仮定して、何か目星をつけてみるかい?」

 

 

 楽しげに笑う、手に持ったダイスをもてあそびながら、ストーリーを語って興を得ている

 

 遊戯は僕の敗北だ。会話の中で始まった舞台で、僕が操る架空のキャラクターは閉じられた閉鎖空間で脱出を試みるも、結局は異様なモンスターの狂気に充てられて、正気をぎりぎりまで保つも最後に化け物に追い立てられる。

 

 武器も何もない、できるのは拳と蹴り、頭突きに組み付くこと、それだけ、魔法なんてないし、どこまで行ってもキャラクターは平凡な数値だ

 

 恐ろしい脅威に対して、僕はなすすべなく殺されて首から上はかみ砕かれて首より下は実験の材料に。脚本を考えた人は底意地の悪い。そんな遊びを、局面を変えてこれで三回目

 

「あの、こんなことに何の意味が」

 

「?」

 

 

 渡されたサイコロを振らず、僕はそっと目の前に置いた。

 

 

「……諦めるのかい?」

 

「もう、十分でしょう」

 

 呆れ交じりに溜息をわざとらしく吐いた。けど、それでも泰然とした態度は崩れない

 

「十分じゃないね、まだ遊び足りない」

 

「遊ぶ暇なんてない」

 

「それでもだ、今の君には理解が足りない。起きていることを理解してもらうために、この遊びがちょうどいい」

 

「理解するも何も、これは作り話ですよね?」

 

「……言ってない」

 

「へ?」

 

 

 

 

 

「言ってないさ、俺がいつこれが作り話だなんて言ったんだ?」

 

 

 

 

「!」

 

「まあ、ある程度は脚色してるけどね」

 

 でもおおむね正しい、と

 

 おもむろに振ったサイコロがベルの眼前に転がる。示した目はファンブルだ

 

 

「シナリオは続くよ、ベル君が拾ったアイテムは万物溶解液が入っている瓶だった」

 

 

 ゲームマスターは踊る。結末絵を描くために、駒に支持を煽る

 

 

「ベル君の探索者はまだ終わっていない、敵は体表が解けて上手く転移ができない……倒せるのに、それでも君はまだ後ろに下がるのかい?」

 

「……」

 

 渡されたサイコロ、六面のサイコロを三つ。手渡された僕は、支持の通り振った。出目を見て、ヘルメス様はうれし気に笑った

 

 

「クリアすれば一息つこう。それと、おさらいもしておきたいね…………この演目で君が倒した敵、ティンダロスの猟犬について」

 

 

 

 サイコロを振る。何度も何度も、架空の空間で生きるすべての行動を決めるために、盤外の僕らは声を張り、知恵を回して、そして最後はサイコロにすがる

 

 運を投げる。出た目で杞憂し、時には感情を乗せてみたり

 

 物語は進む。倒すべき敵を倒し、閉じた世界より脱する。そんな物語を、僕は他人事に思えない心境でやり遂げてしまった

 

 

 

 

 

 

 世界は一つじゃない、そんな切り出しから話を始めた

 

 このオラリオ以外にも世界はあって、そしてその世界にも神は在る。だけど、決定的に違うのは神そのもの

 

 オラリオは人と神がともに歩む世界。だけど、その世界において神はまさしく超然たる存在。けっして、ともに歩むなんて理想はない。だから、理解できない形をしている。友好的であることなんてまずないのだ。

 

 外宇宙の神話において人と神との関係とは、たまたま生き残っているか、死んでいるか、その程度だ

 

 それらは本来なら、交わることのない所詮はよその世界の現象。だけど、今それが僕たちのいる世界に漏れてしまった

 あの日ダンジョンで見つけた存在、そしてレフィーヤの中に巣くっていて、そして僕の悪夢の温床にもなっていたあのへどろ、虚ろな穴を顔に開けた存在こそが、ティンダロス

 

 

 ヘルメス様は語った。外の世界の存在、そして起きた変化、その原因

 

 

 疑問に答えるように、僕が今相対している脅威の存在を、その名を明かし切った上で、最後にこの言葉で締めくくったのだ

 

 

 侵略だと

 

 

 

 

 

 

 

 ティンダロス、それは生き物が生まれるより以前の世界より至る存在。螺旋都市の世界に巣くう獣の形をした脅威

 

 それこそがティンダロス、その上でのモンストル

 

 

「語れることはすべて語った。俺が命じた非道も、その罪もすべて明らかにした……気が済むまで殴るならそれでもいい。ただ、返答を聞かせてほしい」

 

 

 

「……ッ」

 

 

 

 知りたいことは知った。敵がいると予測したのは正しかった 

 

 けど、そのスケールはあまりにも、想定外が過ぎる

 

 敵はいる、だけど猟犬そのものではない。話で聞いた、きっかけとなった異端児は、謂わば窓なのだ

 

 

 封印したという口ぶりだけと、きっとそれでは足りなかったのだろう。ヘルメス様の語り口では、そのティンダロスの猟犬なる驚異が依然存在し、またその驚異はより大きなものに変わっていると

 

 

 はじまりは下層域の接触、きっかけはレフィーの体内より、そして、今

 

 

 

「何が起きているんですか、外で、オラリオで!」

 

 

 

 

「……返答は」

 

 

 

 

 

「そんなの、はじめからきまってる!」

 

 

 

 敵の正体が見えたなら、向かうべき道はひとつ。

 

 

 

「レフィーヤさんを助けたこと、僕は絶対に後悔しない。仮に、今起きていることが僕の責任なら、最後まで見届けるし、矢面にも立ちます」

 

 

「……迷いは」

 

 

「無い!」

 

 

 

 

 

 

【……コードを受任、アーティファクトを停止します】

 

 

 

 

 

「!」

 

 無機質な声がどこからか響いた。席を立つ僕と反して、ヘルメス様は動じずにいる

 

 ただ、その手には明らかにサイコロではない別の立方体のモノがあった

 異物感を感じさせる、金属質で光っている、不思議な箱

 

 先程の遊びの話にも出てきた、人を閉じ込める奇妙な古代遺物と酷似しているような

 

 

 

「驚かないで良い、その返答を鍵にしていただけだ」

 

「……」

 

「慌てなくて良い。目も覚めて、君は元の現実に帰ってくる」

 

 

 けれどね、と

 

 

 

「本題はここからだ。俺が説明したクトゥルフ神話の驚異は前提条件で、今起きている事柄はより生々しい悲劇だ」

 

 

「……悲劇」

 

 

「知った以上戻れない。正直、扉を開ける前の、虚ろだが快楽に満ちた夢の中で知らないままでいれば楽だったと、普通なら後悔するにちがいない事態だ。それでも、君は」

 

 

「……ッ」

 

 

 返答は変わらない。言い切る前に途切れた言葉、もう一度意思を炉にくべて腹から発した

 

 

 

「悪夢の中、僕の中にいた化け物はレフィーヤさんを襲っていた。あいつは、執着があるというならそれはレフィーに対してでした。」

 

 

 噛み締めるように未知の名を唱えた。そして理解を変えていく。倒すべき敵、否

 

 殺すべき敵として、認識の段階を上げるのだ

 

「執着深い異次元の化け物が、オラリオに、ダンジョンにまだ息の音があるのなら」

 

 

 

 サイコロを手に、叩きつけるように出目を出す。拳を開いて現れた目を見てヘルメスはニヒルに笑った

 

 幸運は火を灯して少年を輝かせる

 

 

 

「助けたい人がいる、そのためには殺さないといけない敵がいる……だから、力を貸してください」

 

 

 

 意志は固く、違えることのない誓いをこの空間で残した

 

 承認はなされた。ヘルメスは箱を手に、次第に泡沫の時は崩れ去る

 

 

 

 止まった時の世界で、ベル・クラネルはついに現実へと目を覚ます

 

 

 

 

 

 

 だが、その先には

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~オラリオ、ダイダロス通り~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 立体的で複雑な街並み、しかし人の営みも深く多くの市民が居を構え日々を過ごす中

 その泥は、突如として顔を見せた

 

 

 

 

 

 

『■■■■■■■■!!?!?』

 

 

 

「や、やめろ……く、来るなッ!!!」

 

 

 

 

……ぐしゃ、ぐじゃり、ぐしゅ、ぶくしゅぅうッ!!!

 

 

 

 

「く、食われた、あなた……いや、いやぁあああああッ!??」

 

 

 

 

 きっかけは、ある一家の団欒の時間

 

 家父長であった元レベル2の冒険者であった男が首から上を、その妻である女は首から下。長男であったまだ9つの男の子は死体が見つからず、唯一の生き残りであった次女は顔をえぐられるもかろうじて息を吹き返した。両目を失くした少女の精神は壊れ、うわごとのように当時の情景を繰り返していたため、オラリオはことの詳細を理解した

 それは、ヘルメスが危惧し、そして警戒してかん口令を敷いた化け物事変の延長。

 

 それから間もなく、オラリオでは同様の事件がいくつも重なって起き続けた

 

 

 

 町民63名、冒険者19名、外部の商人8名、そして11柱の神々

 

 

 

 

 行方の消えた数は合わせて101、さらにそこへ死亡が確定した人数を合わせれば400と少し、形を問わずに生存者を含めれば1100と幾何、それがここ一週間、オラリオ全域で起きた怪事件の惨状だ

 

 ソレは、ある瞬間に人の口より這い出て、飲み込まれたヒトを核に怪物と変わり、思うままに食事と破壊行為を行った後その存在事消滅したようにその場から姿を消した

 ヒトの口より出でるは鋭利な刃が付いた触手で在り、そこから溢れかえる泥は深い黒でまさしく不浄

 

 封印は今もなおダンジョン深くで閉ざされたまま。しかし、不浄の魔の手は確かに地上へと進出した

 

 原因は誰か、責任はだれにあるか

 

 知らぬ以上誰も責めない。悪夢として受け入れ、救いを求めて神々に祈るばかり

 

 

 

 だが、だがしかしだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~ケヒトの治療院

 

 

 

 

 改め

 

 

 

 

~避難民受付所

 

 

 

 そこはまさしく死屍累々が並ぶ最前線の野戦病院、団員たちが皆怒号を散らし、治療に明け暮れて昼も夜もなく働き続けている  

 

 ベッドも足りず、中庭にシートを敷いて無理にベッドスペースを広げているが、あまりにも数に対して治療する者が追い付いていない 

 

 これから死ぬ者、ギリギリで死を免れんと治療を施されているもの  

 そして、既にこと切れて死体となった者

 

 

 目覚めたベルが歩き、見渡している場所はそのような惨状だった

 

 

 

「…………あぁ、あああぁあああ」

 

 

 

 

 

 一月、目を覚ました少年が這うようにして外に赴き、そこで見てしまった惨劇を理解してしまえば

 

 その上で、自らの行動が悲劇を呼んだのだと飲み込んでしまえば

 

 

 

 

 

「——————————ッ!?」

 

 

 

 

 

 道の中、ベル・クラネルは罪の毒を煽り嗚咽をまき散らした。

 

 そこは治療院、だった場所。見渡す限り、治療院だけに飽きたらずオラリオの多くの建物が倒壊、もしくは半壊をしていた

 

「……ッ」

 

 

「べ、ベル・クラネル?」

 

 

 声がかかる、ふと歩いていた横からすれ違った。治療を施し続けているのか、血飛沫で汚れた服もそのままに、疲弊しきった顔でアミッドが語りかけた

 

「目覚めたのですか、それは良かった……昏睡状態だったはずでしたが、無事起き上がれたのですね。よかった」

 

「……よかった?」

 

 

 思わず返した疑問符、すぐに失言だったかと口を紡ぐが、アミッドさんは和やかに笑みをつくって、優しく言葉を紡いだ

 

 

 

「ええ、良かったです。ここしばらく、私は人の死を見続けましたから」

 

「!」

 

 

 

 微笑みの裏に、隠しきれない悲しみの積み重ねが見えてしまった。どんなに取り繕っても、隠しきれない暗さが見えてしまった

 

 

 

「無力です。今起きている原因不明の怪物の被害、傷を負った者の殆どが、体内に体を蝕む毒を受けています。そして、私の魔法でもこの毒は消せない」

 

 

「……ッ」

 

 

「ふふ、デア・セイントなんて……私にはもう不釣り合いな名前です」

 

 

 

 自虐的に、痛々しい笑いで答えた

 

 その言葉の中で、述べられた毒について、僕は心当たりがありすぎる。けど、言えない。言ったところで何も変わらない

 

 

「……少し、気が楽になりました。私は治療に戻ります、あなたも無理をしないで、病室はそのままお使いください」

 

 

 それではと、別れ際に軽く抱擁を受けて、それからアミッドさんは付した被災者の元へと寄り添う

 

 抱き締めれた時、近づいて鼻腔に触れた空気は生々しいまでに血と消毒液と、拭いきれない死の匂いがこびりついていた

 

 

 

 

 

「…………ぼく、が」

 

 

 未だ青空の元、瓦礫転がる場所にて治療を受ける災害の現場を見た。

 

 覚悟があろうと、決意が固かろうと

 

 ウチから蝕む心の毒は、どうあがいても飲みきれない

 

 

「ぼくが、ぼくがたすけたから……なのか」

 

 

 

 死人のような足取りで、気づけば外に出ていた。人目の無い場所を求めてしまっていたのだ

 

 町を歩く傷を負った人、壊れた建物、そういったものから背を背けて歩き続けて、どことも知れぬ路地に逃げ込んだ時

 

 

 

「うぅ……おぁあああッ……あぁ、あぐぁあああああッ」

 

 

 

 溜め込んだ感情は決壊したダムのように荒れて弾けた

 

 

「間違っていた、のか……ぼくが、あの時に死んでいたら、こんな惨劇は起きなかった……あぁ、そうだ、嘘じゃないこれが現実なんだ」

 

 

 語られた言葉に嘘はない。ヘルメス様の言った通り

 

 あの時に、ティンダロスに犯されていたレフィーヤを助けてしまったことが、選んで進んだ未来がこれだというなら

 

 

 

「ぉ、ごぼ……ぅごぉおおお……ぁ、あぁ……駄目だ、揺らぐな!それでも、僕が選んだ道なんだッ!」

 

 嗚咽をまき散らし、罪に苦しむ。だけど、のの眼だけは前を見開いて見続けてるべきだ。じゃないと、もう進めなくなる

 

 

 

 心は痛む、内臓は嗚咽で悶え苦しむ

 

 

 

 されど、目を背けることだけは、絶対に駄目だ

 

 

 

 これは、今あるこの世界の現状は、ベル・クラネルがレフィーヤ・ウィリディスを助けるためにたどり着いた未来なのだから

 

 

 

 

 

 

 

「……行かないと」

 

 

 

 

 

 会わないといけない人がいる。想えば、足は自然と前に進む

 背くわけにはいかない。もう、僕に戻れる道はない

 

 

 

 

 

次回に続く

 

 

 




今回はここまで、お疲れさまでした


 二章、始まって19話からは悪夢の中、そして目が覚める前にまた別の精神世界。ヘルメス様が用いた特殊なアーティファクトにより作られた精神空間という扱いです。
 作中ではこれ以上触れませんが、まあクトゥルフネタで便利なアイテムが登場する蛇人間というものがあったので、そのあたりで補完されると腑に落ちるかも。

 クトゥルフ知らないニキは特に深く考えず


ベル君悪夢の中→ヘルメス様がすごい魔道具、人の夢の中に入れる装置的なもの→ベル君現実に帰還=災害現場でショック、嗚咽


 という流れを汲んで頂けると良いかと。








以上、長々と失礼
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