掲示板ネタはまた隙を見て差し込みます。出来たら事前に予告できたらいいなぁ
「でもネットエージェントとしての初仕事が交流会の参加ってなんか拍子抜けだな、もっと直接ゴスペルと戦ったりするんじゃないかと思ってたのに」
『こらこら、これも立派な仕事だよ熱斗君』
俺が与えられた初任務は、世界でもトップクラスのセキュリティを誇るアジーナ国へのネットバトル技術交流会への参加。対ゴスペル対策に各国のネットバトルチームから選抜された精鋭達と、オフィシャルネットバトラー達が集うこのイベントに、俺とロックマンがネットエージェントを代表して参加することになっているのだ。
『でもニホンから行くのは僕たちだけらしいし、よその国は不参加を表明してるところも多いらしいから、もしかしたらそんなに集まらないかもって』
「えっ、なんでそんなに参加国が少ないんだ?」
だってこれからゴスペルとの戦いが本格化するかもしれないのに、少しでもみんなで腕を磨きあった方が良いだろ?
『うん、でも世界中でゴスペルの被害が広がってるから、どこの国も他国に優秀なオペレーターを出したくないらしいんだ。交流会をしてる間にも自分の国で犯罪が行われるかもしれないからね』
「そっか、それでニホンのオフィシャルは今回不参加なんだな、交流は俺たちに任せて、その間国を守ってくれてるんだ」
『んんっ、確かにその通りなんだけど、本当はもう少し色んな事情があるんだ』
ロックマンが言うには、今回の国際交流は科学省が主体になって前々から企画してたらしい。元々は技術交流でお互いの国のネットワーク技術を教え合って高めあうことが目的だったけど、ゴスペルの動きが活発化してきて、他所の国に戦力を送ったり、自国に見知らぬ戦力を招き入れることを世界中が警戒してしまったらしい。
『国の一団に紛れ込んで起こす自爆テロなんかもあって、今国をまたぐネットワーク移動には規制が掛かってるんだよ』
「そんな状況なのによくニホンとアジーナは協力体制を組めたな」
『WWWが壊滅してから、すぐに交流の話は進んでたらしいよ。向こうの王様すごく好意的で、規模は縮小することになるけど、是非科学省と交流の機会を設けたいって言ってくれたんだ』
「なるほど、アジーナ国と科学省の橋渡しに選ばれたのか、ロックマン、これは責任重大だぜ!」
『もう、熱斗君、ミーティングからずっとそういってたでしょ。熱斗君たらアジーナのごちそうの事ばかり考えてたから聞き逃したでしょ。まどいさんに笑われるよ』
今回俺はアジーナ国との模擬戦に参加してお互いの腕を披露することになってるけど、親善試合みたいなもんで、お互いの国を知って仲良くしていきましょうっていうのがメインのイベントみたいだから、気楽に参加しようと思う。
『やや、こんにちは、あなたがロックマンさんですね。遠路はるばるようこそアジーナスクエアへ!』
アジーナエリアに入ってすぐ出迎えてくれたのは、気さくなノーマルタイプのナビ。もしかして俺たち歓迎されてる?
『科学省さんには普段から色々と交流があって、ぜひ今回の交流会も実りのあるものにしていきたかったんです。まさか、科学省の懐刀、ネットエージェントさんが参加してくださるとは』
『今日はよろしくお願いします!』
ナビの手を取り握手をするロックマン。その後、会場となる広場に到着するまで、俺たちは他のナビや参加者たちと和やかな雰囲気のまま会話を続けた。
「へぇ、アジーナ国でもオフィシャル以外にネットバトラーの組織があるんだ」
『そうなんです、わが国では独自に親衛隊と呼ばれる組織が国を守っているんです、ほかにも北国のシャーロなんかはネットワーク用の部隊を持っているらしいですよ』
『そっか、国ごとに色々な違いがあるんだね』
『オフィシャルは世界中に支部があって国を超えた一番組織力はあるのでしょうが、先進国になればなるほど自国専用のネットバトラー組織を用意する傾向が強いですね。ニホンもネットエージェントさんを今回新しく作りましたし、何かわからないことがあればぜひ、アジーナを頼ってください』
みんな優しくて友好的でいい人たちばかりだったから、この後の模擬戦も楽しみだ。
『た、大変だ!大量のウイルスがアジーナエリア全域に出現、見たこともない奴らが押し寄せてくるぞ!』
突然響いた叫び声と同時に、親衛隊のみんなは戦闘態勢に入っていたようだ。一斉にウイルスのデリートに向かって走り出す。
『熱斗君!』
「あぁ、俺たちも協力するぞ、行くぞロックマン!」
俺とロックマンもすぐに現場に向かった。到着するとすでに大勢のナビたちがウイルスと交戦していた。俺たちは手分けして敵を片づけていく。ウイルスの中にはかつてWWWの研究所で見た、あのウイルスが……。
『熱斗君、オーラを纏ったあれ!?』
「あいつらドリームビットだ!ロックマン、まずはあいつらのオーラを剥がしてくんだ」
ロックマンが片っ端からオーラを剥がして回ると、そこに親衛隊のナビたちが的確に攻撃を加えていく。
『よし、このまま押していけるぞ……ぐわぁ』
突然味方のナビがデリートされた。見るとそこには見覚えのない姿のナビがいる、全身真っ赤なボディに頭には大きなハサミ。
『みんな気を付けて、あの頭のハサミはすごい威力だ』
『全部隊、距離を取りつつ攻撃を繰り出すんだ、遠距離戦で仕留めるんだ!』
親衛隊のナビたちが瞬時にハサミのナビを囲むと全員がプログラムアドバンスの準備をし始める。
『くらえ、アジーナ親衛隊必殺、連続プログラムアドバンス、ハイパーバースト!』
いくつもの誘爆する弾丸が赤いナビを襲う。 凄まじい爆発音とともに、爆風が辺り一面に広がり、その煙が晴れた時、その場に立っていたのは、無傷の赤いナビだった……。
『ば、馬鹿な、俺たちの必殺の一撃が効かないというのか!』
『残念でした、ゴスペル、アジーナ攻略部隊、副隊長カットマン。その程度の攻撃じゃ傷一つ付けられないよ、それ、ローリングカッター!』
『怯むな、ウイルス共も勢いづいてきたぞ、落ち着いて対処していくんだ!』
ウイルスたちもその数を増やしこちらに襲い掛かってくる。
「なぁ、ロックマン見えたか」
『うん、熱斗君。たぶん熱斗君が考えてる通りだよ』
「親衛隊のみんな、カットマンは俺たちに任せて、他のウイルスをお願い!」
『しかし……、良し、みんなロックマンがカットマンにたどり着けるように援護しろ!』
後ろからメガキャノンの援護をもらいながらウイルスを潜り抜けカットマンに接近する。ロックマンが小さな鉄の球を山なりにカットマン目がけて投げ込むと同時に、一気に距離を詰めパラディンソードで切り裂く態勢に入る。
『へへっ、おまえのパラディンソードだってこのドリームオーラには傷一つ付けれないよ……!な、なんで!?』
「いけ、ロックマン、そのままプログラムアドバンス、メガデスバースト !」
『うぎゃあああ、う、嘘だろ、こんなガキ共に、ゴスペルから無敵のコンボを授かっておきながら負けるなんて……』
そう言い残し、カットマンはデリートされた。その後もしばらく戦いは続いたけど、親衛隊のネットバトラーたちは冷静で、統率が取れていて、無駄なく強さを発揮し続けた。
『ふぅ、これでおしまいか、ご苦労様ロックマン、おかげで助かったよ』
『いえいえ、お役に立ててよかったです。それよりも』
『ネットマフィアゴスペル、まさか直接アジーナエリアを狙って攻撃をしてくるとは、ウイルスの質も高かったが、何よりあのカットマンというナビ、一体どうやってあの防御を突破したんだい』
「秘密はこれさ」
俺が見せたのはバトルチップ、テッキュウ。これは当てたエリアを壊す効果があるんだけど、カットマンの足元のパネルがホーリーパネルにいつの間にか変わってた。たぶんあれとドリームオーラを組み合わせて防御力を上げてたんだ。だからあえて最初に大きなハサミ攻撃を見せて、接近戦は不利だとこちらに思わせて遠距離攻撃にシフトするように誘導したんだ。
『なるほど、私たちはまんまと奴らのコンボの術中に嵌まってしまってたというわけか、よく気が付いたな』
『僕たちの先輩エージェントに、相手を誘導してバトルを優位に進めるのが上手い人がいるんです』
まどいさんとカラードマン相手にも最初の内はしてやられたけど、最近じゃ勝ち越せるようになってきたし、俺たちもかなり成長できてる。
『ニホンのネットエージェントは発足したばかりで数が少ないと思ってたけど、少数精鋭なんだね、君のようなオペレーターとナビが味方なんて心強いよ、これからも国同士仲良くできるといいね』
「こっちこそ、アジーナ親衛隊の強さに驚いたよ、連続でプログラムアドバンスを叩きこむ連携はニホンでは見たことなかったし」
『あれが我が国の精鋭部隊の鍛錬の結晶なのさ……、おっと、本部から通信だ。……どうやら各地でのウイルス騒動は収まったらしいが、念のため警戒態勢を維持してスクエアまでのウイルスを駆除しながら帰還することになりそうだ』
「これじゃスクエアに帰るのも時間かかりそうだな」
『まぁまぁ、せっかくだし僕たちもウイルスバスティングを手伝いながら一緒に帰ろう』
途中逃げ出したウイルスや、元々生息しているウイルスを発見することはあったけど、ほとんどを親衛隊のナビたちが倒してくれたから、俺とロックマンは戦闘に参加することはほとんど無かった。
『な、なんだって、賊が侵入し国の中心セキュリティが破壊された!?』
アジーナスクエアに帰って来た俺たちを待ち受けていたのは、この国を統治する王のナビが侵入者に暗殺され、国を守るセキュリティが破壊されたとの報告だった。
『熱斗君』
まどいさんの暇があれば模擬戦は欠かさない。っていうか最近では勝ち越してきた。
『アジ―ナ国』
世界トップクラスのセキュリティ先進国。原作と違い壊滅はしなかったが、国の重要セキュリティは破壊され、それを管理する王のナビも暗殺された。
『アジ―ナ親衛隊』
原作ではあっさりやられたナビたち。その強みは連携して大量のウイルスをデリートする集団戦術。国を攻めてくるウイルスの群れや集団に対して強く、アジ―ナがセキュリティ先進国と呼ばれるようになった。
『カットマン』
心配されてた出番はカットされなかったが、原作みたいにプログラムアドバンスでやられた。真ん中に当てやすい岩が置いてあるのが悪い。
組織から入れ知恵と強力なコンボパーツをもらっていたが、我らがロックマンには通じず。
ドリームオーラ+ホーリーパネルのコンボってえげつない(ドリームオーラは2を使用)