【完結】朝起きたら色綾まどいになってました   作:発火雨

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戦闘描写苦手。でもシャドーマンはかっこよくしたかった。
難しいです。


熱斗サイド シャドーマン戦

「炎山、状況はどうなってる?」

「最悪だ、シャドーマンがマザーコンピューターの電脳中心部に向かって一直線に進んでる」

『ほかのオフィシャルのナビは無事?』

『それも被害が拡大している、防衛で数を集中させたのが仇になった、集団のど真ん中に突っ込んで乱戦に持ち込まれ良いようにあしらわれてる』

 

 俺がマザーコンピューターがあるオフィシャルセンターに着くとすぐに炎山に案内され、作戦指令室に入るとモニターに映るのは忍者のようなナビが縦横無尽にオフィシャルのナビたちの隙間をすり抜けては破壊を繰り返している。その光景を見て俺は絶句するしかなかった。

 

「この様子だと、すでに多くのオフィシャルたちがやられているだろう……。防衛ラインが崩壊するのも時間の問題だ」

「なら急いでプラグインしないと!」

「落ち着け、恐らくここで派手に動いてるのも陽動だろう、あくまで敵の狙いはマザーコンピューターだ」

 

 そのまま炎山に連れられオフィシャルセンターの奥深くへ。そこには科学省でも見たことのない巨大なコンピューターが中央に置かれており、それを取り囲むようにしてオペレーター用の端末が設置され、何人ものオフィシャルの人たちがプラグインしている状況だ。

 

「おぉ、炎山君間に合ったか。予想よりも敵の進行が早い、このままだと最終防衛ラインまで到達するのも時間の問題だ」

「はい、すぐに準備に取り掛かります。そら、ロックマンをこの端末にプラグインしろ。説明は後だ」

「お、おう、いくぞロックマン!」

 

 プラグインした先にはがらんとした電脳空間。その奥には巨大なコアプログラムが置かれ、それを守るナビは一人もいない。

 

「これって……」

「今ブルースが説明する、周囲の警戒を怠るなよ」

 

 オフィシャルでもゴスペルがニホンに侵攻してきた時の対策を急ピッチで進めていて、そのうちの一つがこれらしい。炎山を中心に一部のオフィシャルだけが知る極秘の作戦で、表に見えるのは偽のプログラムで、本物は一時的にこのエリアに隔離してるらしい。

 

『だが、それも囮だ。オフィシャル上層部も信用できん。あえてこの場にシャドーマン一人を誘い出し、俺たちで仕留める』

『僕たちは信用できるの?』

『まどい様から敵の情報を頂いた代わりに、お前たちを作戦に参加させるように頼まれている』

「お前たち個人はともかく、まどいからの情報は信用できると判断したまでだ」

「あっそ。とにかく俺だってまどいさんに頼まれてきてるんだ、やってやろうぜロックマン」

 

 とにかく、これがまどいさんの作戦のうちなら俺のやるべきことは決まってる。ブルースとロックマンが警戒し、周囲を見渡す中、突如として現れた黒い影が一つ。それは紛れもなくモニターで見ていた忍者型のナビ、シャドーマンだった。

 

『うむ、どうやらニホンオフィシャルの中にも戦局を見極める戦局眼を持った者たちがいたようだ。誘い込まれたか』

『ゴスペル所属アジーナスクエア攻略部隊隊長シャドーマン!貴様はここでデリートさせてもらう』

『行くよ熱斗君!』

『ふん、二体だけで我が忍びの術を見極められるかな。いざ尋常に勝負!』

 

 突如シャドーマンが動き出したかと思うと、その輪郭がぼやけていき、その姿が三つに分裂した。そしてそれぞれが独立した動きでこちらへと迫ってくる。

 

『来たぞロックマン』

『うん、任せて!クロスガン』

 

 誘爆する攻撃で分身が消えたと思えば本体まで姿が見えない。これは……。

 

『甘い、忍法カワリミ』

「甘いのはそっちじゃないのかな、ロックマン、バリアで防ぐんだ」

 

 突如頭上から投げつけられた手裏剣をバリアが弾く、そしてシャドーマンが着地したタイミングで。

 

「ブルース、パラディンソードだ!」

『はい、炎山様』

『よし俺たちも追撃するぞ』

『うぐっ、まさか初見でカワリミを見切るとは、ならばこれならどうだ忍法カゲブンシン』

 

 シャドーマンの全身が真っ黒に染まり、まさに影だけが実体を得ているような状態になり、その状態で四方八方から攻撃を仕掛けてくる。

 

『どうした、防戦一方ではないか』

 

 ブルースが相対するが敵の攻撃をすべてシールドで受け流す。

 

『ふん、あまり俺たちを舐めないほうがいい』

「バトルチップ、インビジブル、今だ熱斗!」

「行くぜプログラムアドバンス、メガデスバースト!」

『はぁああああ!!』

 

 アジーナ国の復興支援の時に向こうの親衛隊の人から借りることが出来たチェンジ.bat、これを元にパパが改造しロックマンに組み込んでくれた、新しい力を目覚めさせるためにまどいさんとの模擬戦を続けるうちに使えるようになったスタイルチェンジ、アクアカスタム。

 

「よっしゃどうだロックマン」

『うん、前よりもチップデータの処理が早く出来るから、プログラムアドバンスも構築しやすいし、タイミングもばっちりだったよ』

『な、なんという連撃、カゲブンシンの効果が切れるタイミングと入れ替わりにインビジブルで味方を巻き込まないようにし、直前までブルースを盾に身を隠しプログラムアドバンスを狙っていたとは……。見事なり、ロックマン、ブルース』

 

 そこには感心するかのように腕を組みながら立っているシャドーマンの姿があった。ボロボロになりながらもその眼光からは闘志は全く消えていない。

 

「アンダーシャツで耐えきったか、来るぞブルース」

「ロックマン、ここからは速度の速いチップで攻め立てるぞ」

『どうしますお館様……』

「ふん、大方道化師のオペレーターの入れ知恵だろう。先ほどのカゲブンシンとシラハドリの組み合わせも見切られている。無論我がムラマサもな……、致し方があるまい、例のあれで決めるぞ」

 

 シャドーマンがオペレーターと会話をしたであろう瞬間、纏う空気が変わる。そして次の刹那には分身を交えながらこちらに突進してくる。

 

「まとめて薙ぎ払えブルース、ソニックブームだ」

「ロックマン、次はハイパーバーストだ」

「範囲攻撃で分身ごとシャドーマンを打ち倒す、カワリミ対策のための時間差攻撃、見事なコンビネーションだが甘い!」

『奥義プログラムアドバンス、忍法ボディガード!』

 

 カワリミの時と同じく姿を消したがそのとき以上の手裏剣のが俺たちに降り注ぐ。しかもこれはロックマンとブルースを取り囲むような軌道で飛んでくるために回避が出来ない。そのまま無数の手裏剣に貫かれ、地面に倒れ伏すロックマンとシールドを張り耐え凌ぐブルース。ブルースのシールドが解除される瞬間にムラマサの刃がブルース目がけて……。

 

『まさか拙者が忍法で打ち負かされる日が来ようとは……、お館様……無念!』

 

 危なかった、バリアやメットガードじゃ防ぎきれなかったし、インビジブルじゃブルースがやられてた。

 

『はぁはぁ、厳しい戦いだったね熱斗君。まどいさんがくれたカワリミが無かったらやられてたのは僕たちだったよ』

「それどころかやっぱりあったな、情報では掴めなかった忍びの奥の手、肝が冷えたよ」

『申し訳ありません炎山様、私があの時ガードではなく、パラディンソードを選択し届かせていたら……』

「いや、それではお前がやられていただろう。一人での任務ならいざ知れず、今回は味方に託す動きで結果的に正解だった。俺ももっと強くならねば」

 

 へへっ、最初に会った時はプライドの高そうな一匹狼だったと思ったけど、俺を信じて背中を預けてくれた。案外いい奴じゃん。

 

「意外と協調性あるじゃん、俺と初めて会った時は出る幕ないとか、全部任せろとか言ってたくせにさ」

「これからお前たちネットエージェントとも肩を並べる機会も増えてくるだろう、そんな時下らんプライドでまどいに負担を押し付けるわけには行かないからな」

「あっ、また呼び捨てにしてる!それにまどいさんと肩を並べるのは俺が先だろう!」

「こっこれは、呼び捨てにすることでリーダーが誰か相手に情報を与えないようにするオフィシャルなら当たり前の心構えで」

「いいぜ、どっちがまどいさんの隣に相応しいか勝負しようぜ勝負!」

『熱斗君、まどいさんが絡むと熱くなりすぎだよ』

 

 俺だって呼び捨てで名前なんて呼べないのに、なんかずるいじゃん!




『オフィシャル』
現場は現場で動いてる。炎山君は人望も実績もあるため、協力してくれる人も多い。
無能な印象が目立つがそのほとんどが善意と正義感を持った人たち。
しかし、悪意の方が人間を蝕み力を発揮するのは世の常であり、中々上手く行ってない。

『シャドーマン』
ゴスペルに雇われたプロの忍。暗殺を生業とするウラの住人で金さえ積まれたら国さえも落とす。

今まで戦ってきたゴスペルのナビとは一線を凌駕する凄腕のナビ。
カワリミ、カゲブンシン、シラハドリでこちらの攻撃をいなし、分身と共に攻撃してくる。アンダーシャツからのムラマサというガチコンボを切り札に持っているが、それもあくまで表向きの技、本当はプログラムアドバンスと組み合わせ必殺の一撃を叩きこむ忍びの奥の手。これを見た者で生きている者はいないが、同じくウラに生きる同業者には何か奥の手があることを勘づかれてる。

『殺し屋』
カワリミを融通したのもこのナビ。商売敵であり、自身が成し遂げなかった依頼達成率100%を誇るシャドーマンが自身の得意技に足元をすくわれたら面白そうだとわざわざカラードマンに情報と共に渡した。今回影のMVPである。今回の一件で熱斗とロックマンの好感度は高い。

殺しのターゲットになれば自身の本気を見せてやろうと思うし、依頼されたら多少の融通は聞いてやろうと思うくらい。
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