【完結】朝起きたら色綾まどいになってました   作:発火雨

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最近急に暑くなり始めました、皆様も健康にはお気を付けください。


熱斗君サイド 最上階

「そこだロックマン、プログラムアドバンス、ドリームソード!」

『これでとどめだ!』

 

 突如俺たちの前に現れた自立ナビ、プラネットマンを撃破し、俺達は先に進む。進めば進むほどウイルスの反撃は激しくなっていくが、それでも俺達の進行を止めることはできない! そしてついに……。

 

「よし、これがサーバーのコントロールシステムだな」

『これを直せば最上階まで一気に行けるはずだよ』

 

 ロックマンがシステムの修復してる間も、俺の頭の中には一つ心配事がある。俺たちを先に進ませるために一人残してしまったまどいさんとカラードマンのことだ。勿論二人の実力は知ってるし、信頼しているからこそ二人に後を任せてここまで来たわけだが……やっぱり気になるものは気になってしまう。

 

『熱斗君、実はさっきからカラードマンと連絡が取れなくなったんだ、もしかしたら二人の身に何かあったのかも』

「なんだって!?」

『大丈夫だよ熱斗くん、きっと二人は無事だから。今は目の前のことに集中しよう?』

 

 俺は作業中のロックマンを待つことしか出来ないけど、その間も頭の中には不安だけが募っていく。アメロッパで告白してOKをもらったけど、それはまどいさんが俺の覚悟をきちんと正面から受け止めてくれたからだ。なんていえばいいんだろう、初めて会ったときから今でもたまに言葉では子ども扱いするけど、誰よりも俺のことを一人のネットバトラーとして見てくれている気がした。

 

 パパやママだって俺のことを信用して応援してくれてるし、デカオや炎山だってライバルとして俺のことを認めて信頼してくれた。WWWを壊滅させた時だって周りの大人たちやクラスメイトが俺に賞賛の声を浴びせてきたりもした。でもまどいさんだけは違う、いつも俺を見守る目線は同じだけど、その奥にはどこか別の感情があるような気がしていた。それが何なのかはわからないけれど、とにかく俺にとって特別な人であることに変わりはない。だからこそ、そんな大切な人が今危険な状況にあるかもしれないと思うだけで胸の奥がきゅっと締め付けられるように苦しくなるのだ。

 

『不味いよ熱斗君、新手だ!』

「なんだあいつら、今までのゴスペルのナビたちと違うぞ」

 

 そこにはオーラを纏ったナビが大量にこちらを囲んで腕にエネルギーをチャージしてる姿があった。

 

「不味い、いったん作業は辞めて迎撃するぞ」

『ごめん熱斗君、このシステム一度動かすと終わるまで作業が停止出来ないように仕組まれてる、罠だったみたい』

 

 しまった、敵のナビを倒して油断してた!くそっ、相手の攻撃能力は見るからに高そうで防御してもダメージは免れない。ここは一か八か防御系チップで耐えきるしかないのか。

 

『無駄なことはしなくていい、そのままシステムの復旧を優先しろ』

 

 謎のナビたちが一斉にエネルギー弾を発射する、突然辺り一面が眩しい光に包まれたかと思った瞬間、それを遮るように現れた影によって全ての攻撃を弾き返された。

 

「どうだねマグネットマン、究極のナビの攻撃力というのは」

『はい、かなり高水準の威力は秘めているでしょうが、防御に徹した私なら十分耐えきれます』

「ふむ……、いくら防御に重点を置いてカスタムしてるとはいえ、お前を貫けないならばゴスペルの究極のナビ計画は失敗と言わざるをえない、本物のフォルテの再現には至らなかったようだな」

 

 突如ロックマンの前に現れたマグネットマンが敵の攻撃を全て防いでくれた。俺が驚いていると後ろから急に肩を叩かれた。振り向くとそこにいたのはマグネットマンのオペレーターであるガウスさんの姿が。

 

「ガウスさん、どうしてここに!?」

「ははっ、前にアジーナ復興の時に話したろ、私もAライセンスを持っているから非常時には戦えるのだよ」

 

 笑いながらそういうガウスさんだが、ここに居る理由にはならない、確かにライセンスを持ってたら緊急時に戦うことはできるだろうけど、コトブキ町には現在電磁波が異常なほど放出されているはずだ。だから民間のバトラーには規制が入ってここに来れないようになってるはずなのに。

 

「ガウスさん、ここに長くいたらまずいよ、電磁波が!」

「私の心配ならご無用だよ、ガウスコンツェルン特製の電磁波遮断スーツを着てるからね、科学省の技術の粋を集めた君たちネットエージェントのスーツには劣るかもしれんが、このくらいの電磁波ならなんともないのさ」

『申し訳ありませんが、すでに限界に近い数値を観測しています、速やかにこのエリアを離れるようにして頂かないと……』

「なんと!どおりで 」

 

 ガウスさんの言葉を聞いて安心していると、究極のナビたちが再び攻撃を仕掛けてくる。

 

「とりあえず話は後だ、今はこいつらを片付けるぞ」

『熱斗君こっちもシステム復旧完了、いつでも行けるよ』

 

 そのまま敵の攻撃をマグネットマンが防いでくれた瞬間にロックマンをオペレートして自立ナビたちをデリートする。攻撃をする隙を狙ってプログラムアドバンスを連続で叩き込み、一気に勝負を決める。そして、最後の一体を消し去ったと同時に、ロックマンをプラグアウトさせると改めてガウスさんと向き合った。

 

「空港で言っただろう、何か困ったことがあればいつでも頼ってくれたまえと、それに君に協力してるのは私だけじゃないぞ」

 

 ガウスさんが手元のPETを操作すると、炎山に任せた入り口の電脳の様子が映し出される。そこには襲い掛かるゴスペルのナビたち相手に一歩も引かずに戦い続けるブルースとそれをサポートするトードマンとナイトマンの姿が。

 

「どうやら君には人を引き付けるカリスマがあるようだ、私は電磁波に対抗策があったからここまで来たが、一度科学省に戻って彼らの手伝いをしようじゃないか」

「ありがとうございますガウスさん!」

「お礼なんか別にいいさ、私も自分の仕事の一環で戦い続けてるだけだからね、残念ながらゴスペルの暴走を眺めてるわけには行かないのだよ……いたたっ!」

『電磁波がスーツの性能を超えてきました、そろそろ』

「すまんな、熱斗君。後は君とまどい君に任せたよ、若者が世界を救うのか破滅させるのか、科学省から見守らせてもらうよ」

 

 俺とガウスさんはエレベーターの前まで移動して、俺が先にエレベーターに乗り込んで一人で最上階まで向かうことになる。

 

「まどい君も恐らく最上階に居るのだろう、頑張りたまえ少年、すべてを得るか失うかは君の行動にゆだねられている」

 

 俺エレベーターの扉が閉まるまでにっこりと笑いながら親指でグッドサインを出すガウスさんの姿が見えた。扉が閉まった後にまた電磁波が強くなったみたいで、すごい情けない悲鳴が扉の奥から聞こえたけど、多分大丈夫だと思う。俺とロックマンの心の中にだけ留めておこう。

 

「うぉっ、ビリっときた!」

『電磁波がますます強くなってきたよ、スーツの許容範囲をぎりぎり超え始めて来た』

 

 背筋に突如流れる電流のような刺激を感じて思わず声を上げてしまう。ガウスさんの言う通りならこの上にまどいさんがいるはずだ。とにかく急がないと!

 

『着いたよ熱斗君、いよいよだね』

「あぁ、この階にゴスペルの首領とまどいさんがいるんだな」

 

 エレベータを降りたフロアは異様な静けさが漂っていおり、人の気配はまったく感じられない。それどころかマンションの一部が電脳化していて、ただのマンションのはずなのにまるでロックマンが普段プラグインしている電脳世界のようになっている。

 

『おかしいよ熱斗君、マンションのはずなのに明らかに間取りや構造が違い過ぎるよ』

「そうだな、どんどん奥に進むたびに前に一度行ったアメロッパ城みたいな中世の城みたいになっていくし、なんだか気味が悪いぜ」

 

 不気味な雰囲気の中、俺はひたすら前へと進んでいくと、大きな広間にたどり着いた。その中心には巨大なステンドグラスが飾られており、そこから差し込む光が部屋全体を照らしている。その中心には椅子に座らされて体を光り輝くリングに拘束された女性がいた。

 

「まどいさん!大丈夫!?」

 

 俺の声に反応したまどいさんはゆっくりと顔を上げる。

 

『よくぞここまでたどり着いた、光熱斗君』

 

 その声と共に突如目の前のまどいさんがプラグアウトしたかのように消え、代わりに黒いマントに身を包んだフォルテコピーたちが俺を取り囲んだ。そしてまどいさんがいたはずのところに謎の男が姿を現した。まるで電脳空間にナビが現れるかのように。

 

「まどいさんをどこにやった!」

『安心したまえ、まどい君は無事だよ。少し落ち着きたまえ、私は君のことをよく知っているが君が私のことを何も知らないのはフェアじゃないだろう』

 

 男はそう言って指を鳴らすとともに、周囲にフォルテたちが跪いて頭を垂れ始めた。

 

『私がゴスペル首領、本名は帯広シュンだ。先ほど君のパートナー色綾まどいと話したのだがすでに名前がばれてしまっていてね、ここまで自力でたどり着いた君に敬意を表して教えておこう』




『チーム・オブ・ロックマン』
描写は省かれちゃいましたがケロちゃんとプライド様参戦してます。
ただ誰も電磁波対策が出来ないので、個人の力でどうにかしたガウスさんがメッセンジャーとして一人マンションに現れました。

離れた場所の描写になるので詳しく書けてませんね。
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