【完結】朝起きたら色綾まどいになってました   作:発火雨

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アドコレとは別にオペレートシューティングスターにも出番があるとの情報を得て確認したけど本当に本編に影響がないちょい役だったよ。

なるべくわかりやすく書いてるつもりですが長期シリーズの上アニメやナンバリング以外の設定もあるので、なにか気が付いた人こっそり教えてください。
感想全部目を通して返信するようにしてます。


対ブルース戦

『まどい~、アクアプログラム無事ゲットしたよ、今からプラグアウトの準備するね』

「ナイスよカラードマン、私も避難終わったから早いとこ逃げちゃいましょう」

 

 序盤のブルースとの遭遇をどうにか切り抜ける作戦その一、そもそも出会う前に逃げの一手である。原作ではアイスマン戦を終えた後イベントが差し込まれるのだが、それよりも先にアクアプログラムをこっそり頂いて逃げちゃうのだ。

 そのためにわざわざ水道局の電脳に直接カラードマンを送り込んで、俺も色々裏工作を準備してきたのである。備えあれば患いなし、後はデータを転送してもらえばカラードマンを安全にプラグアウトさせて任務完了。ロックマンにも鉢合わせしないで済むぞ。原作知識あればの時間短縮テクニックだけど、お手軽で良い作戦だと思うな。

 

『……!まどい、どうもデータ転送してる暇ないみたい、オフィシャルが来たよ』

「嘘、水道局の騒ぎでこっちに気付きにくい筈なのに、いくらなんでも早すぎる!」

 

 なんでなんで!?原作だとアイスマンをブルースがボコボコにするまではこっちに気が付かなかったじゃん。どう見積もっても早すぎる。もしかしてこの世界の炎山君ってずっとずっと優秀だったりするの!?

 

「そこまでだ、WWW所属カラードマン、オペレーターの色綾まどい。この電脳はオフィシャル権限でプラグアウトを停止させてもらった」

 

 げげっ、不味いブルースと炎山君だ。

 

 プラグアウトには二種類あってカラードマンを即座にPETに転送する一般的な方法と、プラグインした場所から直接ログをたどってPETに戻る方法だ。ゲーム中ボタン一つでプラグアウトするのは前者、裏ダンジョンなんかで入ったところからしか出られない電脳なんかでは後者を使うしかない。

 ゲームでは描写がなかったのだが特殊な電磁波を使えば前者のプラグアウトを防ぐのは比較的簡単らしく、オフィシャルが犯罪者を逃がさないように使うことがあるらしい。オフィシャルでもランクが高そうな炎山君ならその権限もあるよねきっと。これでカラードマンだけを逃がすことは出来なくなった。

 

「カラードマン、プランBに移行」

『了解、アクアタワーにフレイムタワーの乱れ撃ちだよん』

 

 あぁもうなんでこんなことになるの!しょうがないから準備してきたプランB、バトルしてなんとか隙を見て撤退作戦に切り替えだ。これも原作との相違点なんだけど、容量の大きすぎるプログラムは専用の回線を構築してその場で暗号回線で送りつけるか、ナビが直接持ちださなきゃいけないんだよね。だから万が一の可能性も考えてカラードマンがアクアプログラムを抱えたまま逃げる手筈も整えてる。そのためにわざわざ水道局に直接出向いてプラグインしたんだから。

 

「闇雲に放つ攻撃など俺とブルースには通用せん!そのまま一気に畳みかけろ」

『こんな遅い攻撃、いくら放っても同じこと』

 

 あっという間に火と水のタワーの間を潜り抜けながら接近してくる。ロックマンもすごかったけどブルース怖いよ!ほんの一マスの隙間に体をねじ込ませながら、かすりもしないで近づいてくる。でもね、いくら速くても意味ないんだよ、結局はロックマンと違ってメインウェポンがソード系に偏ってるんだから接近しなくちゃ攻撃出来ないんでしょ?

 

『これで終わりだ!』

「まて、ブルース、罠だ!」

 

 あえてナビ一体が通れるタワーの間を潜り抜けてくれたおかげで、逃げ道を塞がれて次の行動ルートが丸わかり、炎山君が選んだルートじゃなくて、俺が選ばせたルートを通って来たわけだ、俺が誘導したってことはそこには当然仕掛けてあるよね、センサーに引っかかったら爆発するバトルチップ、ダイナマイト3!

 

『くっ!』

 

 そうだよね標準装備のシールドでそのぐらいなら防げちゃうよね、でもね、こちとらズルだけど、プレイヤーの腕で変幻自在に戦闘方法が変わるロックマンと違って、あらかじめバトルスタイルがわかってるブルースの対策はこれでもかと練ったんだ。あえて近距離まで追い込んだのもこの距離ならシールドの消えるタイミングでこれが届く距離でしょ。

 

「今よ、カラードマン!バトルチップ、パラディンソード」

『これでも喰らえ、よよいっと!』

『ぐわぁあああ!!!」

「ブルース!」

 

 もちろんカンニング知識での不意打ちだからこれが効くのは一回こっきりだし、大ダメージを与えてもまだまだブルースは動けるだろう、それに今度は油断なしの本気モードで襲い掛かってくるはず。今のうちに悪役らしく逃げの準備をしちゃいましょうかね。

 

『ぷぷっ、なんだ凄腕のオフィシャルバトラーだって聞いてたけど全然大したことないじゃん、これじゃロックマンの方がずっと手ごわかったよ』

『なんだと、なぜそこでその名が出る!』

 

 あれ?ブルースってこの段階でロックマンの事知ってたっけ?

 

「ロックマンだと、今回お前らWWWの水道局陽動作戦を解決した光熱斗とかいう市民バトラーの持ちナビじゃないか、貴様ら、何か関係があるのか!」

 

 も、もしかして俺が熱斗君に誘拐された氷川君の話をしたせいでシナリオを一段スキップしたことになって、結果的にアイスマン戦が早く終わったから炎山がいち早くこっちに気付いたってこと!?なんだよそれ自業自得じゃん。俺のバカバカ、熱斗君に良かれと思ったことで結局自分の首を絞めちゃってるよ!

 

「ひ・み・つ、いい女には秘密が多いのよ」

「ふざけやがって、ブルースまだ動けるな、こいつをこのまま捕まえて洗いざらい吐いてもらうぞ」

 

 うわぁああ、熱斗君に効いたから試しにお姉さんのセクシーボイスで囁いてみたけど全然効いてない、むしろ挑発したと思われてすげぇ怒ってる。どうしようどうしよう、そうだ、結果的に時間も会話で稼げたしそろそろ例の仕掛けが効いてくるはず。

 

『炎山様、周囲に多数のウイルスの反応が』

「しまった、時間稼ぎか」

 

 原作ではナビ同士戦うのは全部ボス扱いで、一般ナビと戦う時はウイルス戦に突入する。それも自分で戦わないウイルス使いという戦法が有ったり、ウイルスを閉じ込めたウイルス爆弾というのを使うやつもいる。つまり何らかの形でウイルスは捕まえて利用できるのだ。WWWはその辺の技術力が高いし、今回のために金の力で用意した時間稼ぎ用の時限式ウイルスボムが無事起動したみたい。

 

「お遊びは終わりよ、カラードマン撤退なさい」

『本当は倒してやってもいいけど、僕も暇じゃないからさ、次遊ぶ時はもうちょっとマシになってから遊びに来てよ』

 

 カラードマン煽らないで!今回たまたまだから、すげぇ炎山とブルース怖いから。たぶん引き分けたロックマンのことは認めてて、上手く作戦が嵌まったブルースを下に見てるんだろうけど、どっちもすげぇ強いんだから、シリーズ通して主人公の宿命のライバルなんだから!

 

「色綾まどい、この次は絶対に捕まえてやる」

『カラードマン、次は必ずデリートしてくれようぞ!』

 

 なんか目を付けられちゃったよ、君とのエンカウントはここで終わりのはずなのに、もうヤダ、君たちの相手はロックマンだから、俺たちの事なんか忘れてほっておいてよ。

 

「私の相手はボウヤたちじゃないのよ」

『そうそう、僕たちにリベンジする権利があるのは熱斗とロックマンだもんね』

 

 もう、普段は素直でいい子なのにどうして煽っちゃうの!これじゃ炎山のヘイトが俺だけじゃなくて熱斗君とロックマンにまで向かっちゃうよ。大丈夫かなエレキマン戦、確かに連続で戦う羽目になるんだけど。ごめんね熱斗君、今度会ったら謝るから、チップももっと用意しとくから。よし、とりあえず炎山君が怒ってるうちに逃げよう。

 

「バイバイ、ボ・ウ・ヤ!」

 

 用意しておいたウイルスのハンディースがカウントボムを視界の隅に置いている。カウント3・2・1、それ今だ逃げろ!

 カウントボムの爆発と共に一目散に背を向けプラグアウト出来る場所に向かって猛ダッシュするカラードマン、今回たまたま作戦が上手くいってダメージを与えたから逃げれてるけど、無傷だったら絶対逃げれなかったよな。本当に原作の色綾まどいさん優秀過ぎ!俺にはやっぱりボスキャラなんて無理だよぉ。

 

 その後WWWの本拠地に帰り、無事にアクアプログラムを届けることに成功。さて、これからどうしようかな、オフィシャルに顔もナビも知られてるみたいだし、うかつにWWWから抜けれなくなっちゃったよ。きっと炎山君血眼になって探してるだろうし。

 

「最近デンサンシティでの作戦は失敗続きじゃ、このままでは我がWWWのネットワーク支配計画全体に影響を及ぼしかねん……キサマらはいったい、何をやっとるんじゃ!!!」

 

 うっひょー、ワイリー怖ぇ。俺ちゃんとアクアプログラム取って来たのに巻き込まれて怒られてるよ、計画は順調なんだし、エレキプログラムさえそろえばドリームウイルスも完成するんだから、そんなに怒らなくてもいいのに……。

 いやだなぁ、ブラック企業みたい、俺が名指しで怒られてるわけじゃないけど、怒られてる空気の中にいるのって苦手なんだよね。どうしようかな、本当は俺が次に事件の起こすはずなんだけどバスジャックとかしたくないし、交通事故引き起こすなんて罪が重くなるから絶対嫌だもんね。なんとかならないかな。

 

「おい、まどい!聞いてるのか!!!お前の次の任務はWWW活動資金の調達だ。方法は自分で考えろ!」

 

 えぇ、丸投げされちゃったよ。どうしようかな、ある意味フリーで動ける時間が出来たってことだけど、オフィシャルにマークされてるのは変わらないし、熱斗君に会うわけにもいかないよね。

 

 うーん、取りあえず、ひっそりお家に帰って温かいお風呂にでも浸かりながら考えるかな、この体になってからお風呂が気持ち良くてついつい長風呂になっちゃうんだよね、風呂上がりのパックとかお手入れも結構リラックスできる良い時間だし。そうだ、今日は風呂上がりのコーヒー牛乳も買っちゃおっと。




『色綾まどい』
案外お調子者で詰めが甘い所がある中身一般人。
原作知識のおかげでブルース対策はばっちり、元々ゲームの類は得意だったので、作戦や戦略を練るのは得意、オペレーションの腕は知力でカバー。

『カラードマン』
ロックマンは今度戦った時に勝ちたいライバルとして認めてる。
ブルースはまどいの作戦に簡単にハマって任務が出来なかった格下扱い。
大好きなまどいの作戦に自信があるからブルースはたいして怖くなかった。散々煽ったのは相手に正常な判断をさせないための盤外戦術の一部として機能してる。元々口は悪いほう。

『炎山&ブルース』
WWWのオペレーターとナビを取り逃がす、しかも問題を解決したのは市民バトラーでWWWオペレーターと知り合いだとの情報を確認。熱斗君にたいしてより当たりが強くなることは明白。

『熱斗&ロックマン』
攻略情報の先出しと、なぜかわからないが熱斗君が凄く張り切り過ぎて事件をスピード解決。人質を救出後アイスマンをエレキソードで瞬殺。あんまりにも解決が鮮やかで速すぎたため炎山とは遭遇せず。その後もまどいさんを探して水道局を歩き回ったが出会えなかった。
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