色綾まどいの年齢の正確な設定が見つからず。なんとなくで32歳の設定にしましたが30歳ちょっきりの三十路の設定にサイレント修正します。
別に年齢変えたからって本筋に影響は出ないのでご了承ください。
日暮さんの協力も取り付けたし、熱斗君強化計画は順調に進んでる。時たまナンバーマン経由で、最近の熱斗君とロックマンの近況が伝えられる。なんでも打倒WWWのため、友達とのネットバトルにかなり熱が入っており、毎日暇さえあれば特訓の日々を送ってるらしい。
一緒に動画データも送られてくるので、それを見ながら今の熱斗君やロックマンに必要そうなチップをこっちでも考えて手に入れられないか工夫してる。実はこの動画を見るのが最近のお楽しみで、やっぱり強いナビの動きチップの使い方は参考になる。カラードマンも負けてられないとやる気になってくれてるみたいだし、俺も勉強になってるからありがたい。
対戦相手のガッツマンもすごいけどね。何度負けてもロックマンに果敢に挑んでくるし、特訓に付き合ってくうちに結構強くなってる。送られてくるデータを見るに、相当な数をこなしてるみたい。負けてもへこたれず勝ち星を求め戦い続ける姿は思わず応援したくなってくる。やっぱりエグゼのレギュラーキャラはみんな魅力的だな。熱斗君とロックマンのピンチもこれから何度も救うことになるんだし、日暮さんに頼んでガッツマン用のチップもそれとなく渡してもらおっと。
『まどい~、そろそろ出かける時間だよ。でも今回僕たちの任務ってエレキマンのサポートで前線に出ないんでしょ?暇だな~』
「そんなこと言わないの!私だって乗り気じゃないんだから。はぁ~、なんでわざわざ出ないはずのイベントに出なくちゃいけないのよ」
実は俺、エレキプログラム奪取作戦の後方支援役にワイリーの指名で任命されてしまったのだ。最後のプログラム奪取が掛かってるここ一番の大仕事なことと、最近オフィシャルの動きが活発になってることから、念のためAランクオペレーターが追加で派遣されることになってしまった。なんならSランクのマハ・ジャラマが出たらいいのにって本人に言ってみたら「最近のあなたの活躍は組織としてもかなり評価してるんですよ。Sランクにもっとも近い戦力としてあなたが適任でしょう」なんて言われちゃった。
「あぁ~あ、ちょっと敵対組織潰すのに張り切り過ぎちゃったかも。熱斗君が頑張ってる姿に触発されて、私もはっちゃけ過ぎたかな」
『僕もロックマンに次こそ勝てるように、実戦経験が欲しくてかなり戦ったからね』
カラードマンも本当に頑張ってくれて、オフィシャルの仕事がなくなるんじゃないかって勢いで裏組織潰しまくったもんね。おかげで実戦に次ぐ実戦でかなりオペレートも自信付いたし、今だったらロックマンとブルース以外には負ける気がしないね。
まぁ今回の作戦で誰かと戦うことは無い予定だし、熱斗君とも炎山君とも会わないはず。原作通り科学省地下の発電施設を乗っ取ってエレキマンがエレキプログラムを奪取、停電で熱斗君も炎山君も地下に閉じ込められっぱなしの予定。俺の役目は脱出経路の確保と、異常があったことを上の階に知らせないための妨害工作がメインだからね。
そんなわけで来ました科学省。一応今回も万が一炎山君に鉢合わせないようにメガネにスーツでビシッと決め込んでる。地下で立食パーティをしてることもあって外部からのお客さんも珍しくないし、大人が集まる科学省では意外に馴染んでると思う。正面から偽造IDカードで乗り込んだけど堂々としてるから誰も不思議がらないもんね。
なんて自信満々に言ってみたけど、エレキ伯爵も正面から堂々と入ってったけどね……。いくら今回のパーティのスポンサーで主催者に名前を連ねてるからってザル警備過ぎるでしょ!俺と違って顔が割れてないからか、潜入任務する気ゼロだよ。
『まどい、エレキマンから作戦開始の合図が出たよ』
「はいはい、地下施設からの連絡網にはダミーのデータを走らせて、エレベーターには臨時点検の札を掛けてっと」
いかにデータ類は改竄出来るとはいえ、内部から直接科学省の電脳空間にアクセスしたほうが早いし、現実世界での工作には結局人間が必要だからこうやってスパイみたいに潜入してるんだよね。実は地下での騒動が収まるまで他のエリアの人たちは停電が起こったくらいにしか思ってなかったみたいだし、WWWが動いてるなんて誰も知らないんだよね。おかげで俺の気も楽。
『あのさ、まどい~、一つだけ気になることエレキマンから聞いたんだけどさ』
「ん?何か作戦に変更でもあったかしら?」
オペレーター同士は別に仲がいいわけじゃないが、意外にもナビ同士はしがらみもなく普通に会話してるらしい。今回の作戦に当たってエレキマンとは色々話すこともあっただろうけど。……実はエレキマン『4.5』や『6』ではオペレーターのエレキ伯爵を差し置いて出番が増えてる優秀ナビなのだ。
『なんかね、プラグインできなくなるためのWWWのプロテクトが新しくなったみたいで、もしかしたらロックマンも突破できないかも』
「げっ、ま、不味いわよ、それ!どうしてそんなことになっちゃったのよ、作戦前には何も言ってなかったじゃない!」
『なんか僕たちが頑張り過ぎたおかげで資金に余裕が出来たから、マハ・ジャラマが間に合わせで作ったんだって、本当余計なことしてくれるよね』
また俺のせいじゃん!ど、どうしよう、困った。俺もカラードマンもさすがにマハ・ジャラマが作るくらいのプロテクトなんて自力で破れないし、こういうのに強そうな日暮さんとも連絡不可。万が一外と通信が出来ないように他の団員の手筈で妨害電波を出してるんだよね。
「ど、どうしましょう、カラードマン。これじゃ熱斗君たちが死んじゃうかも、何とかしないと」
『ふふっ、任せてまどい、こんなこともあろうかとさっきエレキマンから幹部用のパスコードをもらってきたから、これがあればロックマンも問題なくプラグインできるはずだよ』
「ナイス、カラードマン。ファインプレイよ!」
『でしょでしょ、褒めて褒めて』
流石は頼れる相棒だね。オペレーターの色綾まどいを差し置いて『トランスミッション』でボスを務めたナビは格が違う!
「それじゃ早速ロックマンにパスコードを送ってあげて」
『無理だよ、僕ロックマンのアドレス知らないもん、まどいが直接熱斗君に渡してよ』
そうだった、万が一繋がりがばれないよう、意図的にロックマンのメールアドレスを知らないようにしてたんだ。連絡することもないし日暮さんとナンバーマン経由の暗号回線で事足りたし。
「私は無理よ、エレベーターにそもそも電気が来てないから物理的に地下に行けなくなってるし、作戦が終わって電気システムが復旧するまで手が出せないもの」
うわっ、やばいことになっちゃった。どうしようどうしよう!?誰かに連絡取れたら済む話なんだけど内部にそんな知り合い居ないし、こっそりロックマンに直接パスコードを渡さないといけないけど、俺がアドレス知らないから、他の職員に頼んだって無理だし、困ったよこれ!
「誰かいないかしら、熱斗君と直接連絡が取れて、パスコードを渡せる人……、あっ!一人だけいるじゃない……、でも」
そう、上の階にたまたま避難することが出来て、熱斗君と直接連絡が取れる人、そして絶対に熱斗君の味方が確定している人。
「光祐一朗博士、彼なら今頃自分の研究室にいるはずだし、事情を話せばもしかしたら……」
でもはっきり言ってこれはかなり危険な賭けになる。俺がWWWの幹部であることはオフィシャルを通じて当然博士も知ってるだろうし、息子を何度も事件に巻き込んだ組織の幹部の話を聞いてくれるだろうか、もし、オフィシャルに連絡が入れば俺は捕まるし、今回の作戦もパーで、もしかしたらエレキプログラム奪取のために、WWWがなりふり構わず犠牲者をもっと出す作戦を仕掛けてくるかもしれない。
『ねぇ、まどい……どうするの?』
どうするって聞かれても、もうやるしかない。元々は俺が蒔いた種だから、それに、このままだと熱斗君とロックマン、それに大勢の人が死んでしまうかもしれない、それだけは嫌なんだ! 憧れた世界に転生したけど、この世界の人たちは文字通り一生懸命生きててゲームとは違うし、主人公とか関係なく、あんなに一生懸命頑張ってる熱斗君とロックマンを見殺しには出来ない。
俺は意を決して、PETの中で不安げな表情を浮かべているであろうカラードマンのナビに話しかけた。
「任せなさい、これから熱斗君のお父さんの光祐一朗博士に話してパスコードをロックマンに転送してもらうわ」
『えぇ、そんなこと出来るの……』
「最悪、力ずくでの行動も視野に入れるから、カラードマン、もしもの時はお願いね」
『うん、任せて、まどいのためなら僕なんだって出来ちゃうよ』
本当に素直でいいナビだ。俺が色綾まどいに成り代わって、おまえが持ちナビで本当によかったよ。
「よし、行こう、光祐一朗の研究室に」
熱斗君とロックマンだって今も戦ってるんだ。俺も大人としての意地を見せてやる!
『マハ・ジャラマ』
ワイリーの右腕ともいえる存在で、プログラミングとヨガの達人。WWW唯一のSランクオペレーターでワイリーの信頼も厚い。入念に計画した最後のプログラム奪取作戦なので、エレキ伯爵とエレキマンに新しい策を授ける
『原作との相違点』
WWWが資金的と時間に余裕が生まれてしまったため、マハ・ジャラマが一般のナビがプラグインできない特製プロテクトを開発してしまう。(原作でもエレキ伯爵はプロテクトを掛けていたが、高性能なロックマンは突破出来た。ブルースも時間差で突破したようなので、それなりに高性能なナビなら時間さえあれば突破出来たのかもしれない)
『カラードマン』
幹部同士はなれ合ってないが、ナビ同士は案外仲が良かったりする。互いに戦闘をこなす実働部隊同士なので意見交換もしてたり、今回万が一のためとの名目で直前にプロテクトを突破するパスコードをもらう。
『色綾まどい』
メガネにスーツとアニメでゴスペルにスカウトされたときの衣装で科学省に潜入。自分の影響で熱斗君がピンチに。自分しか動ける人がいないので自分で動く。WWWに所属しているが、根はお人よしの善人。むしろ悪人に向いていない人。
『熱斗とロックマン』
地下の停電に右往左往、今ダストシュートで地下発電室に降りてメインコンピューター室に向かってる最中。恐らくマハ・ジャラマのプロテクトはロックマンでも突破できるか怪しい。