第二十一話でございます。
一応補足すると、
あの二人はまだ付き合ってないです。
約一名がクソボケ気味なのは許してね。
では、どうぞ!
ルビー達が動画撮影をする一週間前………
アクアside
「私……、もう『今ガチ』辞めたい………」
『えぇ!?』
今日も今日とて収録が始まったが、鷲見が突然辞退を申し出た。
これには流石に俺達も驚きを隠せなかった。
「こんな途中で!?」
「何でそんな事を!?」
森本と熊野が問い詰めるが、理由は些細なものだった。
「最近ね、学校の男子とかがからかってくるんだ。「お前はこういう男が好きなのか」って」
「自分の『好き』って気持ちを、こんなに怖いと思った事は無いよ………。始めるまで全然わかんなかった。大勢の人に注目されるって、良いことばかりじゃないんだって………」
「………メムも自分のチャンネルで色々バカやってるから少し分かるよ………。まぁ、実際にバカなんですけど………」
これは流石に同情するしかない………。
だが、そんな鷲見に待ったをかける者がいた。
「……だったら俺がいつでも話を聞くぞ!それにゆきが辞めるなら、俺も辞めるからな!?」
「ノブくん………」
「だからさ、そんな事言わないで続けようぜ!!」
………熊野は、チャラ男ではあるがその反面、アツい奴なのかもな………。
ルビー達が動画撮影をしてた頃………
その後、今回の鷲見の発言はネット上でニュースとなり、学校でもかなりの噂となった。
そして、当の本人はというと………、
「おー見てみて!私、ちょっとは視聴者獲得に貢献出来たかな?」
「………まぁ、そーだな」
この反応である。
話を聞くと、鷲見自身は自分の気持ちを少し膨らませて話しただけで、
辞めるつもりは無いとのことだ。
初めて喋った時に強かな奴だと思ったが、ここまでとはなぁ………。
本当に策士だなこの女。
(だが、しばらく番組を一緒に撮影して打ち解けてくると、それぞれのキャラクターが見えてくるな………)
メムや鷲見の場合は、キャラが上手い奴。
熊野の場合は、裏表はないが、味のあるキャラをした奴。
黒川や森本は、番組映えが悪く、出番が少ない奴って所だな。
そう考えていると、熊野から飯を食おうぜと誘われた。
最初は断ろうと思ったのだが………。
「えー、行こうよ!」
「メっさんが焼肉奢ってくれるってよ!」
「言っとらんが!?」
「焼肉か……」
「知ってるよ〜、最近登録者が増えてウハウハなんでしょ?」
「それに、仕事の取り分も5対5なんでしょ?」
「良いなぁ、私の場合多くても2割なのに………」
「………で、アッくんはどうすんの?」
「………行く。他人の金で食う飯ほど、美味いモノは無いからな」
「決まりだね!」
「嘘でしょ!?」
その後、俺は今ガチのメンバー達と焼肉を食べ、家に帰るのだった………。
ちなみに、外食する事は事前におじさんに伝えてある。
おじさんのご飯を食べたかったが………、焼肉の欲には抗えなかった。
数時間後………
「ほーう、焼肉とは豪勢ですなぁ……。可愛い子達を眺めながら食う肉はさぞ美味しかったんでしょうねぇ」
焼肉を食べ終えて解散した後、帰宅してゆっくりしていると、ルビーから憎まれ口を叩かれた。
「いや、ただの付き合いだし………」
「嘘つけ!顔の脂の乗りが堪能感を物語ってるぞ!!」
とはいえ、ルビーの言っている事は半分は間違っていない。
この体は前世と違ってめっちゃ若いからなぁ、
脂っこいのをいくら食べても全然胃もたれにならない。
最高過ぎるなぁ。
「そういえば、母さんとおじさんはどうしたんだ?」
「え!?えっとぉそのぉ………」
「言え、何があった?」
「………実はですね」
数時間前………
ルビーside
「痛ッ!?クッソ、やっぱり痛ェ………!」
「無茶したらダメですよ浩司さん!?後は私がやりますから!!」
「いや、流石にこれくらいは「ダメです!」あぁ、ちょっと!?」
「そうやって頑張り過ぎるのは浩司さんの悪い癖ですよ!浩司さんは休んでてください!」
「そんなぁ!?」
クソッタレが!
私は今、目の前の光景に悪態をついていた。
私達は既に夕飯を食べ終えて後片付けをしていたのだが、
おじさんは
まともに片付けが出来ないでいた。
それでもなんとか続けようとしていると、おじさんはママに止められてしまい、仕事を取られてしまったのである。
何でこんなやりとりしてて付き合ってないんだろう。
(まぁ、こうなったのは私達が悪いんだけどね………)
『何で浩司さんも巻き込んだのかな〜?』
『………』
『こっちを向きなさい!!』
『ハ、ハイ!!』
あんなに怒るママは初めて見た。怖かったな………。
私とロリ先輩は少し注意されただけで終わったけど、
ぴえヨンに対しては物凄い怒ってた。
『稼ぎ頭の一人である貴方がスタッフを巻き込んでどうするんですか!?』
『す、すいません!!』
『しかも理由がノリと勢いで巻き込んだとか何考えてるんですか!?』
『ハ、ハイイイイイイ!!』
『今後はこんな事が無いように!良いですね!?』
『気を付けます!!』
アクアside
「……っていうことがありまして」
「バカなのかお前達は!?」
おじさんはただのとばっちりを受けただけじゃないか!?
しかも、おじさんもおじさんで何を無茶してんだ!?
アンタは家事だけじゃなくてスタッフも兼業してるんだから、
間違いなくいつか体調崩すぞ!!
「ルビー、母さんとおじさんは今どうしてる?」
「部屋の方で休ませてるよ。仕方ないから今日は泊まるって」
「そうか………」
本当にたまに危なっかしいなあの人は………。
というわけで、第二十一話でございました。
これからもゆっくり更新していきますので、
どうぞ宜しくお願いします!