若干死にかけた浩司が怒られる話です。
あと、搾られる事は無いのでご注意くださいませ。
では、どうぞ!
浩司side
(………ん?)
ここは……、どこだ?
目を開けると、真っ白な天井が視界に広がった。
そうだ、俺は怪物をぶっ飛ばして、そこから意識が飛んだんだったな………。
そんでアクア君の声が聞こえた………。
という事は、アクア君が救急車とかを呼んで搬送してくれたのか?
(だとしたら、ここは病院なのか………)
ナースコールの機械ってどこにあるかなぁ〜?
そんな事を考えながら体を起こそうとすると、
(ッ!?クソッ、流石にまだ痛みはあるよなぁ………!)
全身から痛みが走ってきた。
それはそうだ。なんせノーガードで銃を乱射する敵に突っ込んでいったのだ。
割と本気で死ぬ可能性もあったからなぁ………。
そう考えていると、病室のドアを開ける音が聞こえた。
「浩司さーん、お見舞いに来ま……え?」
「あ、星野さん」
「浩司さん………!」
お見舞いに来たのは星野さんだった。
俺が目を覚ましたのを皮切りに、涙を流しながら抱きついてきた。
それも思いっきり強く。
まぁ、そんな事をすれば俺もダメージが出てくるわけで………。
「浩司さあああああああああああああん!!!!!!」
「痛アアアアアアアアアアアア!?」
このザマである。なんということでしょう!
おそらくズタボロだったであろう俺の体が、更に酷いことになるではありませんか!
「良かった……、本当に良かったです………!!」
「あの、星野さん!痛いから!マジで傷が開くから、放してお願いだ
から!」
「うわあああああああん!!!」
「アアアアアアアアアアアア!?」
数分後………
「ほ、本当にごめんなさい………」
「まぁ、こっちも心配かけたのは事実なんで………」
あの後、大声を聞いて駆けつけた看護士さん達によって、
何とか星野さんは落ち着いた。落ち着いたのだが、
自分がやった事を思い起こしたのか、顔が真っ赤になってしまった。
『可愛いなぁ』なんて呑気な事を考えていたのだが、それは一瞬だった。
次の瞬間、星野さんの顔は頬を膨らませてこちらを睨んできた。
そして瞳の星模様も黒く染まっている様な気がする。
「えっとぉ、星野、さん………?」
「………私は前に言いましたよね」
「え?」
「言いましたよね!『あまり無茶はしないでくださいね』って!!」
「あぁ……そういえば………」
そういえば言ってたなぁ………。
確かアクア君がドラマに出るから尾けて見ようと思ってたら、星野さんにバレた時だっけ………?
(第十三話参照)
「アクアから聞きました。怪物とはノーガードで戦ってたって………」
「アクア君、隠れて見てたのか………!」
「もっと自分を大事にしてください!貴方が搬送されたって聞いてどれだけ心配したか………!」
「す、すいません………」
まぁ、実際だいぶやらかしたなぁっていう自覚はある。
なんせ下手したら死ぬかもしれなかったんだ。
今回のアレは流石に俺が全面的に悪かった。
それだけ冷静じゃなかったって事だからなぁ………。
そんな反省をしていると、
「浩司さん、貴方にはこれから罰を与えます!」
「罰……?」
えぇ、痛いのは勘弁してくれよぉ?
また傷が開いて入院が長引くのは嫌だし………。
「貴方に与える罰は、『今後、私のことをアイと呼ぶ事』です!」
「………え?」
え……、たったそれだけ?
もっと何かこう、重いペナルティが来るのかと思ってたけど………。
あ、でもこの場合って………、
「もしかして、プライベートでもアイって呼ばないとダメなんですか?」
「そんなの当然じゃないですか」
「いや、『何を当たり前の事を?』って顔をされても困るんですけど………」
もしそれですっぱ抜かれでもしたら困るの俺ら事務所側なんですよ?
まぁ、やらかしてる側の意見なんざ通る訳が無いので………。
「………わかりました。それで済むのであれば、喜んで呼びますよ………アイさん」
「………できればさん付けも無しで呼んで欲しい所ですが、今回はこれで良しとします」
若干不満そうな顔をしていたが、どうやら許して貰えたようだ。
そっかぁ、これからは下の名前で呼ばないといけないのか………。
マジで大変だなぁ。
あ、そういえば
「そういえば、アクア君たちはあの後どうなったんですか?だいぶ時間が経ってるはずですけど………?」
「あ、その事についてなんですけど………」
数分後………
「………っていう事がありまして」
「良くやってくれたなアクア君………」
どうやら炎上の件は、沈静化の方向へ向かっているらしい。
なんでも、いろんな人達に根回しして頑張ってくれたようだ。
危ない賭けにも出た様だけど………。
(さて、おそらくあの人はこっちに来るだろうなぁ………)
そんな事を考えていると、病室のドアが開く音が聞こえた。
ドアの方を見ると、赤いライダースーツに革ジャンを着た男が現れた。
「噂をすれば何とやら、やっぱり貴方が来ましたか………」
「フッ、そういう君は彼女と語らいを行っていた様だな」
「少なくとも彼女では無いですね」
「(彼女……!)あ、あの!どちら様でしょうか………?」
「失礼、自己紹介が遅れた」
「風都警察署、超常犯罪捜査課の
という訳で、第二十四話でございました。
照井が出てきたのは、
まぁ、出て来れるとしたらこの人しかおらんやろ
と思って出しました。
いつか一緒に戦う話とか作れたら良いな………。
感想と評価、お待ちしております。