烏の戦士の奮闘記   作:クロロンヌ

28 / 28
はい、第二十五話でございます。

二人が事情を聞く話でございます。

では、どうぞ!


第二十五話 加速する刑事に話を聞き、烏の彼は退院する

浩司side

 

彼の名前は『照井 竜(てるい りゅう)

風都と呼ばれる街の警察署にある、『超常犯罪捜査課』という部署の課長を務めている人だ。

そして、俺と同じ仮面ライダーである。

ちなみに階級は警視らしい。とんでもねぇな。

 

「そこは『俺に質問するな』じゃないんですか?」

 

「え、どういう事ですか?」

 

「この人、他人に詮索されるのが嫌いなんですよ」

 

「あ、そうなんだ………」

 

「すまない、余計な混乱を招くだろうと思ってな」

 

「いえいえ………」

 

そんな感じで話していたが、俺はある事を思い出した。

 

「あ、そういえばあの後怪物はどうなったんですか?」

 

「あぁ、今回はその件について話をしに来たんだったな………」

 

すると照井さんは事の顛末を話し始めた。

どうやら、怪物に変身した男の状態は深刻な精神的ダメージを負っているらしい。

 

『黒いチェーンソーが……あぁ、迫って来る………!やめろ、やめてくれええええええええええ!?』

 

そんな感じで錯乱状態になってしまった為、取り調べどころではなくなった様だ。

その後、一応拘束して警察病院で監視しておく事が決まったらしい。

ヤッベェ………、明らかに俺がやり過ぎちまってるじゃねぇか!?

どうしよう……、これ俺も捕まるとか無いよね?

そう考えていると、照井さんは察したのか、

 

「大丈夫だ、この一件で君が捕まる事は無い。それに君は被害者として挙がっているからな」

 

「え、そうなんですか?」

 

「君が気を失っている間に、あの二人が事情を話していたからな」

 

アクア君、あかねちゃん、いつか必ず飯奢るわ。

とりあえず俺は一安心するのだった。

 

「だが、この事件は妙な所がある」

 

「妙って、いったいどういう………」

 

「『ミュージアム』が潰された今、『ガイアメモリ』は裏ルート等で手に入れるしか方法が無い」

 

「『ミュージアム』?『ガイアメモリ』………?」

 

「アイさん、『ガイアメモリ』っていうのは、俺が戦ってた怪物になる為のアイテムで、『ミュージアム』は、それを流通させてた組織の名前です」

 

「あ、そうなんだ!」

 

「おそらくだが、何者かがガイアメモリを集めてばら撒いている可能性がある。どうか気をつけて欲しい」

 

「「分かりました」」

 

「俺はこれで失礼する。どうかお大事にな」

 

「あ、私もそろそろ行かないと!」

 

そう言って照井さんは病室を後にした。

そして星野さんも時間が迫ったのか、帰る準備を行なっていた。

 

「それじゃあ私も失礼しますね」

 

「はい、ありがとうございます」

 

そして、アイさんも病室を後にした。

一人になってしまった……、少し寂しいなぁ。

まぁとりあえず今日は寝とくか。

そう思い俺は、眠りにつくのだった。

 

 

 

 

 

数日後………

 

 

 

 

 

 

「あぁ〜外の空気は気持ち良いもんだなぁ〜!」

 

入院してから数日が経ち、俺は退院する事になった。

ゾンビフォームの回復力が無かったら更に長引いてだと思う。

 

「あ、そういえば事務所に連絡してたっけ?」

 

一応目が覚めてしばらくして連絡してあるはずだけど………

もう一度連絡しておかないとまずいよな………。

とりあえず確認のために事務所の方に電話を入れる事にした。

 

prrrrrrrrrrrr………♪

 

『はい、苺プロダクション社長、斉藤です』

 

「あ、壱護さん、烏丸です」

 

『あぁ烏丸さん!今日退院でしたっけ?』

 

「はい。一応明日から出勤するので、その連絡をと思いまして……」

 

『明日ですか………。分かりました、それじゃあ明日からよろしくお願いします』

 

「はい、ありがとうございます失礼します………」

 

pi!

 

「ふぃ〜………」

 

スパイダーフォンの画面を閉じ、何とか連絡が取れたので一安心した。

あぁでも、また書類整理とかスケジュール確認とかしておかないとなぁ………。

 

「さぁて、明日から大忙しだぞ〜!!」

 

まぁ、あの人達と一緒に過ごせるんだから、俺も幸せ者なのかもな?

そんな事を思いながら、俺は家へと足を運ぶのだった………。

 

 

 

 

 

数時間後………

 

 

 

 

 

「ただいまー!」

 

「あ、お帰りなさい浩司さん!」

 

「え?」

 

家に辿り着き、中に入ると、そこにはアイさんがいた。

しかも何故か知らないけど俺の荷物が纏められている。

 

「えぇっと、アイさん?これはいったいどういう事ですか………?」

 

「あぁ、浩司さんの家の荷物を私の家に移動しようとしてるんです!

 

「………ファッ!?」

 

アイさんから放たれた言葉は、唐突な引っ越し宣言であった。

本人の知らぬ所でとんでもない事が実行されようとしている。

あまりの衝撃的な展開に驚くしかなかった。

 

「何故、そんな事を………?」

 

「いえ、いつまでも浩司さんがこっちに来てから出勤というのもどうなのかと思ったので」

 

「それで態々……!?」

 

たまにではあるが、この人の実行力には驚かされるばかりである。

そして荷物を運ぼうとしていたのか、アクア君達が汗を流しながらこっちへやって来た。

 

「ああおじさん、帰って来てたのか」

 

「ごめんおじさん!悪いけど少し手伝ってくれない?」

 

君達はどういう神経を持って手伝いを要求してんの?

 

俺は君達のその胆力に恐怖を覚えるよ。

 

(あぁもうめちゃくちゃだよ………)

 

あ、その本棚は中の本をボックスとかに入れてから壊してね。

それとパソコンは後でデータの確認とかしたいから俺が預かるから。

全てを諦めた俺は、大人しく引っ越しの準備を手伝うのだった。




という訳で、第二十五話でございました。

どうやら世間は許してくれなかったみたいですね………。
思考のブレーキは必要ということがよく分かりましたね。

活動報告でネタの募集をしております。
「こんな話を作ってくれ」というものがありましたら、
出来る限りで作ろうと思っております。

感想と評価、お待ちしております。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。