それは、唐突に話題に上がった。
「ところでさ、ディジーの母親はどうなったの?」
ぱりぼり、とポテトチップスを退屈そうに咀嚼しながら魔王はハウザーに問うた。
ディジーとは、魔王が後見人をしているこの国の王であるあの幼児のことだった。
「はっ、目下調査中であります」
「普通さ、名乗りでるでしょ。私に取り入ったりするにしても。
それとも私がそんなに怖いの?」
「前王の後宮を調査しますか?」
「一応調べておいて」
「御意に」
魔王の指示に、ハウザーは頭を下げた。
「噂によりますと、前王に正妻は居なかったとか。
ディジー様はかなり曰く付きの子なのかもしれません」
魔王と違って優雅なテーブルで紅茶を飲んでいるペスカ姫がそんなことを口にする。
「まあ、別に何でもいいわ。
事実は小説より奇なりって言うし、私のマンガのネタになればそれでいいし」
「魔王様、それについてわたくしから提案がありますわ」
「ん? なーに?」
魔王がポテトチップスの袋を逆さまにして残りカスを口に放り込んで、空袋を魔法で消滅させて彼女に視線を向けた。
そんな時である。
「し、失礼します。魔王様に面会希望でございます!!」
城の衛兵が玉座の間の扉を開け、緊張の為か上ずった声でそう言った。
「あっそ、通せば?」
「し、しかし、あれらを神聖な王城に通すのは……」
「なに? 私に出向けって言うの?」
「そ、それが、何分大勢でして」
「大勢? どういう意味?」
衛兵は魔王の圧に滝のように汗を流しながら、こう言った。
「それが、面会を希望しているのはダークエルフの武装集団でして……」
§§§
面白そうだから通せ、それが魔王の命令だった。
ついでに反応も見たいから将校や重臣たちも呼べ、とのことで城内は慌ただしくなった。
当然、この国は人間の国である。
国民は95%以上が人間であり、王都に人間以外は殆ど見当たらない。
しかし世界的にエルフや獣人等々、種族は多種多様で各地に住んでいる。
「この世界でもダークエルフは差別の対象なの?」
玉座の間と言えば、王に進言する為に重臣たちが側に控えているモノだ。
無意味に並んでいる彼らを見ながら、魔王は楽し気にしていた。
「邪悪な種族、だとは聞いております」
「聞いている?」
「そもそも会ったことがありませんから」
そりゃそうだ、と魔王は傍らに立つペスカ姫の言葉に笑った。
そして、その時はやってきた。
玉座の間の扉が開き、一人のダークエルフの青年が現れた。
彼は魔王の御前にて跪いたが、その表情は強張っていた。
「名前を名乗れ」
「ラヴァルと申します、魔王様」
魔王は肘置きに腕を置いて頬杖を突いて、ふーん、と彼を見下ろした。
「それで、この私に何の用があるの?」
「……我らは魔の眷属。
恐れながら魔王様の軍勢の穂先とならんと、馳せ参じた次第です」
「なるほど、そう来たか」
要するに、彼は自分たちを売り込みに来たのである。
思わず、退屈で魔王は欠伸が出た。
彼女の関心を引けなかったことで、彼の頬に汗が伝った。
「お前たちは……」
魔王の視線がダークエルフの青年を見下ろす。
「普段何をしているの?」
「砂漠にて、ひっそりと暮らしております」
彼がそう口にした直後だった。
「嘘を申すな!!」
この城内で将軍職に就いている貴族が鬼気迫る形相で言った。
「魔王様、こやつらダークエルフどもは砂漠周辺を行商人などを襲う、薄汚い追剥どもでございます!!
そればかりか、他国に雇われ、村々を襲い働き手を連れ去り作物を略奪を行うのです!!」
私の領地の村人たちが証人となりましょう、と彼はそう締めくくった。
「で、それは事実なの?」
「…………事実です」
弁明は自分の首を絞めるだけだと悟ったのか、青年は将軍の発言を認めた。
「我ら一族は、遥か昔からどの国々からも疎まれた種族。
砂漠ですら定住できず、略奪を生業にするほか無いのです」
「ふーん……うん?」
青年と将軍の発言をまとめると、魔王の脳裏に疑問が過った。
「略奪民族なら、なぜ働き手を連れ去る必要があるの?」
「それは、我が一族は私を除いて全員が女だからです」
それを聞いた魔王は、呆気にとられた表情になった。
「聞いたことが有ります。
エルフ種は小さな集落を形成することが多く、比較的近親婚が多くなり遺伝的に性別決定の判定に異常が出やすいと。
かの最低最悪のエルフ族、“蟷螂”の一族がいい例です」
魔王の側に控えるハウザーが彼女にそう語った。
それを聞いた魔王は心当たりがあるのか、あー、とぼやいた。
「……我が一族は呪われているのです。
しかし、数百年に一度男児が産まれる。その者が一族の王となり、皆を率いる掟となっています」
「…………」
「魔王様?」
青年の言葉に何の反応も示さない魔王に、ハウザーが訝しんで声を掛けると。
なぜか魔王は部屋にある窓をひとつずつ確認した。
「ねえハウザー、この国の王家には時空を操るオカリナとか伝わってたりしない?」
「は?」
「ラヴァルと言ったわね?
手の甲に黄金の三角形の紋章とかあったりしないの?」
「はい?」
なぜか嬉々とした口調で突拍子も無い事を訊ねる魔王に、彼は質問の意図が理解できず呆けた声が出てしまった。
「採用」
魔王は彼を指差しそう言った。
「──本当ですか!!」
「私は気に入ったわ。お前たち一族全員を、この私が個人的に雇いましょう」
思わず顔を上げるラヴァルに、魔王は満足げに頷いた。
その様子を見て、ハウザーはまた悪い癖が出た、と思ったが、殆ど同じような理由で魔王にに迎え入れられた手前なにも言えなかった。
「しかし、魔王様!!
こやつらが盗賊として働いていたのは事実です!!
これでは彼奴等に殺された我が領民達が納得いきませんぞ!!」
しかし、将軍は納得いかないという表情していた。
当然の主張だった。
「……我が母なる偉大な邪悪の女神は、生きるために為す邪悪を赦す。
生きるために盗みを働き、戦場で生きるために敵を殺すことなどな。
では、ラヴァル。お前は他種族から奪い、殺すことを楽しんでいたのか?」
「そんなはず、ありません!!」
ダークエルフの青年は反射的に顔を上げた。
「我々には、森のエルフどものように狩りで糧を得ることも難しい。
商隊への襲撃はいつも命がけで、手練れの冒険者が護衛に付くことも珍しくない。
同胞が死ぬことも日常茶飯事で、割に合わないと分かっていてもそうせざるを得ない日々でした!!」
「故に、私を頼った、と」
「幾多の魔族をまとめ上げる、伝承に伝わる魔王の降臨……。
日々数を減らしていく我らには、それに縋る他なかったのです……」
若いダークエルフの王は涙ながらに訴えた。
「……まあ、いいでしょう。
将軍。彼らからの具体的な被害金額と、領民への保証金を私から出すわ。
それで納得できないなら、襲撃に参加した者達を何名か差し出させるけど」
魔王の冷酷な提案に、流石の将軍も息を呑んだ。
「部下たちを指揮していたのは常に私です。
処罰が必要ならば、この首を差し出す所存です」
「……魔王様の配下同士で、これ以上遺恨を広げる必要もありますまい。
お前たちの所業は魔王様の元での働きで償えばよい」
将軍は打算と感情に折り合いを付けて、そのように言葉を掛けた。
「わかり、ました……」
「じゃあ、これからお前たちは私の直属の部下な。
それで、他に何か異議のあるやつはいる?」
一連の話し合いに結論が出たところで、魔王は他の面々に言葉を投げかけた。
「……こ、個人的には、ダークエルフなぞを配下に加えるのは反対でございます」
「ふーん、それはなんで?」
少なくとも魔王は理性的に議論できる相手だと判断されたのか、大臣の一人が意見を口にした。
「穢れた種族だからです!!
この者も申していたでしょう!!
我ら人間社会の調和と足並みを維持する為には、この者どものような劣った連中は容認できかねます!!」
彼はそう言ってから、冷たい沈黙に気づいた。
「あっ、あくまで、これは一般論でして……」
そしてぼそぼそとそんな言葉を付け加えた。
「ふーん、そうなの?」
魔王が重臣たちを見回すと、ええ、まあ、等々消極的な肯定が見受けられた。
「だそうだ、ハウザー」
「我らの価値は戦働きにて証明致しまする」
水を向けられたハウザーは堅苦しく答えた。
「まあ、人間ってそう言う生き物よね」
魔王は寛容そうに大きく頷いた。
「だけど、勘違いしていない?」
だが、彼女は肘置きに頬杖をついて、ニヤつきながらこう言った。
「……勘違い、ですと?」
「お前たちがどの神を信奉していようと、人間全ての造物主は文明の主たるメアリース様に他ならない。
かの御方がどのように人間の来歴や能力を決めるか、知っているの?」
「に、人間は光の調和によって誕生されるとされておりまして……」
「この世界の神話じゃなくて、私はただの事実について語っているのよ」
神とは、ルール。
そこに矛盾は存在してはならない。
故に、人間を創造する神は一柱のみ。
「お前たちに前世の記憶はある?
無いなら魂がまっさらな状態で生まれたってことよ。
その場合、出自も能力もほぼランダム。数値の上限と下限の間で数値が決まり、魂の色で才能が決まる」
魔王がその大臣に指を向けると、虚空にゲームのようなウィンドウ画面が表示された。
「ほうほう、お前は才能は無いのに出自でその地位を得たのね」
この世界にはその文化は無いが、誰もが自分にステータス画面を持っている。
それは全ての人間を管理する、神の烙印でもあった。
「魔王様は、他者のステータス画面を勝手に見るのはコンプライアンス違反ですぞ」
「そう固いことを言わないでよ」
部下に諫められ、笑ってごまかす魔王。
「私の前世じゃ、一番売れてる本にこう書かれていたわ。
神はヒトの上にヒトを作らずって。
お前たちの差別意識は下らない身勝手な主観に過ぎないのよ。恥じ入りなさい」
再び沈黙が舞い降りる。
しかし、すぐに魔王が嗤い出した。
「あははは!! ハウザー!!
これは楽しいな!! 文明後進世界の連中に、上から目線で説教垂れるのは!!
道理で、下らないテンプレ展開がネット小説で横行するわけだ!!
目下の相手にマウント取るのは実に気持ちいいな!!」
その為にわざわざ無意味に重臣たちを集めさせたのだから、と一通り笑ってから彼女はスンと真顔になった。
「神はヒトの上にヒトを作らず。
────されど、ヒトの上に魔王は創った。それが事実なのよ」
「分かっているのなら、あなたも義務を果たしなさい」
誰もが、そこに視線を向けた。
魔王の玉座の隣、いつの間にか女王の席にほむべぇが足を組んで座っていた。
いや、違った。
彼女にこんな人間味は存在しない!!
魔王は即座に玉座から飛び出し、ハウザーと共に彼女の前に跪いた。
困惑するこの世界の住人に、ハウザーは横目で一喝した。
「図が高い!! 女神メアリース様の御前である!!」
彼の圧に負けて、全員が跪いた。
「魔王アキバ」
「はい、メアリース様!! 何用でしょうか!!」
まるで主人に媚びる飼い犬のように、満面の笑みで女神に尋ねた。
「ちょっと前に決まったことなんだけど、これから新しい世界に赴任した際に、特定の魂を持つ人間を抹消することになったわ」
「特定の魂を持つ人間……? わざわざメアリース様が個人を指定なさるのですか?」
それは、台風や津波がたった一人の人間を狙うような大げさなことであった。
しかし、女神の表情はこれまで魔王やハウザーが見たこと無いほど真剣だった。
「その魂の持ち主は、必ず双子の弟か妹として産まれる。
魂の波長パターンは後でそちらに送るわ。
必ず始末して、魂ごと抹消しなさい」
「わかりました」
上司の指示に、魔王は疑問に思いつつも頷いた。
「しかし、なぜそんなことをする必要があるんですか?」
「それはあなたが知る必要は無い」
それは、魔王だけを睨んだはずなのに、その場に居る全員が金縛りに襲われた。
「……まあ、どうせ失敗するだろうキャンペーンなんだけれどね。
でも試す前に失敗するなんて決めつけるのは、ナンセンスだと思うでしょ?」
「メアリース様は時間を超越した存在のはず。
結果は既に知れておられるのでは?」
「魔王アキバ」
「はい」
「それはズルじゃない」
誰も、そう、魔王アキバ含めて誰も、この女神の感性を理解できなかった。
魔王もハウザーも、彼女の性格をよく知っているからこう思った。
──相変わらず、一言多い、と。
「とりあえず、このキャンペーンは貴方の兄たちにもやってもらうことになっているから。
これから創られる、あなたの
「了解しました」
どのみち魔王に拒否権など無かった。この世界の赴任と同じように。
彼女はこの女神の、使いっ走りの道具に過ぎないのだから。
「あと、ああ……我が盟友が言った通り此度の貴女の派遣は、あなたと言う新型の魔王ユニットのテストベッドなのよ。
だから特にあなたのやり方に口出ししないわ。
たとえそれで、この世界の情勢が修復不可能になっても、失敗作としてしょぶ────」
「メアリース様!! ご用件はそれだけでしょうか!!」
ハウザーが突如として声を張り上げ、言った。
女神は話を遮られたのに、特に感慨も見せずにこう言った。
「魔王アキバ、貴女には期待しているわ。じゃあね」
言うだけ言うと、スンっと無表情になり、ほむべぇに戻った彼女は何事も無かったかのようにスタスタと玉座の間から歩き去った。
「……ハウザー聞いた!? 私に期待しているですって!!」
「左様ですね」
滅多に汗を掻かないタートルマンのハウザーはハンカチで顔の汗を拭いながら魔王に片手間に対応した。
見れば、ここに居る魔王以外全員が顔中汗まみれだった。
「じゃあ早速だけど、ラヴェル」
「……はッ!!」
玉座に座り直した魔王は、ずっと同じ姿勢の新しい配下に言った。
「今メアリース様の仰られていた仕事、貴方に割り振るわ」
「はい、このラヴァル、身命を賭しましても魔王様と神の敵を抹殺して見せます!!」
「いや、あなた達じゃ魂ごと抹消できないでしょ?
とりあえず、ここに連れてくる感じでお願い」
「了解しました」
命令を下し終えると、魔王は一息ついた。
「それにしても、メアリース様も特定の双子を抹消しろだなんて。
世の中に双子がどれだけいると思ってるのかしら」
そう呟いた魔王だったが、重臣たち……いやこの世界の住人たちはなぜか不安そうにしていた。
「……あなた達、もしかして心当たりでもあるの?」
「女神様が目の敵にするほどの双子となると、この世界において他ならぬ集団が居りますので」
「集団?」
双子は珍しいにしても数多くいるだろう。だが、それが集団を形成するのは非常に珍しいに違いない。
その集団の事を、ペスカ姫は語った。
「調和の教会の総本山たる神聖王国、そこの最強の聖騎士の部隊が双子のみで構成されているのです。
その名も、──
§§§
「やはりここも魔物どもが跋扈している。
これも魔王が現れた所為か……」
「いや、前と全然変わんないよ」
ここは調和の教会ことチョコル教会の総本山、神聖王国。
……から遠く離れた街道だった。
双子の騎士が、狼の姿をした魔物に囲まれていた。
「聖騎士様!! 聖騎士クラウス様、聖騎士ウェルモンド様!!
早く魔物を追っ払ってくださいよぉ!!」
そんな情けない声で双子を呼ぶのは、二人に護衛を依頼した商人だった。
彼は荷台に隠れて震えている。
「だってよ、兄さん。今日も楽させてよ」
「全く、仕方がない」
細身でダウナーな弟が、肉感的で野性味溢れる兄に目を向ける。
「は、早くぅ!!」
「いいから黙ってなよ」
弟ウェルモンドは悲鳴を上げる護衛対象に溜息を吐いた。
その間にも、戦いは始まっていた。
……いや、もうほとんど終わっていた。
兄クラウスの戦い方は単純だった。
→『たたかう』
クラウスの攻撃 魔物をやっつけた。
→『たたかう』
クラウスの攻撃 魔物をやっつけた。
→『たたかう』
クラウスの攻撃 魔物をやっつけた。
そんな語彙力の無い戦闘風景が全てだった。
恵まれたパワーとフィジカルとスピードによるストロングスタイルで、敵をねじ伏せたのである。
「お、終わりましたか!!」
「いいや」
商人が荷台から顔を上げた瞬間だった。
クラウスの死角となる茂みの中から、魔物が飛び掛かって来たのである!!
「ひ、ひいいぃぃ!!!」
商人が情けない悲鳴を上げた目の前で、魔物は無残にも爆散した。
荷台に座ってくつろいでいたウェルモンドの魔弾によるものだった。
「ご主人!! 魔物どもは成敗したぞ、安心しろ!!」
体育会系そのものみたいな満面な笑みを浮かべて、クラウスは商人を元気づけた。
「あ、ありがとうございます。
さすが、聖騎士様でいらっしゃいます……」
「別に持ち上げなくたっていいよ。僕らは落ちこぼれで本部から追い出された身だし」
血の臭い漂うど真ん中で、読書を始めたウェルモンドは投げやりにそう言った。
「こら、ウェルモンド!!
これは巡礼の旅だと言っただろう!!
確かに!! 本隊からは戦力外通告されてしまったが!!
これもまた立派な騎士の義務なのだぞ!!」
「わかったよ、暑苦しいな……ただでさえサーコートは暑いのに」
ぶつぶつ、と兄のノリに疲れた弟はぼやき始めた。
そうして、二人は商人を町まで送り届けた。
「お二人とも、ありがとうございました!!
……本当に報酬は必要無いので?」
「言ったはずだ、これは巡礼の旅であると。
善行を積み、“徳”を得ることが目的なのです!!」
クラウスは相場のお金を詰めた革袋を商人に押し返した。
「食費と宿代くらいは貰えばいいのに」
「滅多なことは言うな、ウェルモンド!!
だからお前は不良騎士呼ばわりされるんだぞ!!」
「そう言う兄さんは周囲から果てしなくウザがられてたよね」
結局、二人は商人から報酬を受け取らなかった。
「あー、どうするのさ。もう路銀もほとんどないじゃん」
「為せば成る、成るようになるさ!!」
「……もう、やってられないよ」
この双子こそが、後の勇者パーティの一員となるのは、この時誰も知る由は無いのであった。
高評価や感想を頂けると、更新速度とモチベーションが上がります!!
そろそろ別視点も必要かな。
なので誰視点が良いかアンケート取りますので、ご協力よろしくお願いします。
この中から誰視点が読みたいですか?
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勇者サイド
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ペスカ姫サイド
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一般人サイド