王様が言いました。
「この虫は我が国を害する邪悪な毒虫。踏み殺した者の勇気を称え、次期の王となる」
しかし、毒虫を前にして王子様は恐怖で震えていました。
この毒虫は猛毒です。踏み殺せば、とっても苦しい思いをします。
小さな王子様が躊躇っていると、横から小さな足が毒虫を踏みつぶしました。
この国のお姫様、王子様の妹の足でした。
そして彼女はこう言いました。
「お父様、これで私が次の王様ですよね?」
懐かしい夢を見た。
「これより、踏虫の試練を始める」
生まれ育った王城の中庭で、父上や家臣たちに見守られ兄は緊張した表情で立っていた。
これは王家に代々伝わる伝統行事のようなものだ。
その内容は──。
「ひッ!」
当時十歳の兄はそれを見て小さく悲鳴を上げた。
彼の目の前には、家臣がトングで箱から取り出した醜いイモムシが置かれたからだ。
王城は常に清掃が行われ、庭師たちだって日々美観の維持に尽力している。
こんなイモムシを見る機会など、私達には無い。
「さあ、我が子ぺトリオよ。
その毒虫を踏み殺しなさい」
父は我が子に向けてそう言った。
兄は青ざめた表情で、蠢くイモムシを見下ろしていた。
そして彼は、側に控える医務官が治療用のカバンを下げていることに確認した。
そう、これが我が国の伝統行事。
毒虫を素足で踏み殺す王位継承の為の儀式のひとつ。
「我が子よ、お前は時期国王だ。
国政とは王の采配にて動く。
だが、時にはその決定は誰かの犠牲の上に成り立つこともある。
その痛みをお前は知る由も無いだろう。
だからお前は知らなくてはならない。
その毒虫を踏み殺し、その痛みを知りなさい」
王者としての心構えをこうやって学ぶらしい。
だけど、兄は震えるだけで動こうとはしなかった。
「お兄様、やらないの?」
私は母の側で儀式を見守っていた。
だけどいつまでたっても動こうとしない兄を見て、私は。
「えいッ」
私は、兄の代わりに毒虫を踏みつぶした。
黄緑色の毒々しい体液が飛び散る。
「ね? お兄様、簡単だよ?」
周囲の家臣たちが慌てて駆け寄って、手当てを始めようと大慌て。
この毒虫の毒は、十歳以上じゃないと命に係わるらしい。
この時私は、五歳。みんな気が気じゃなかったみたい。
だけど、私はこの時兄が信じられないモノを見るような目で私を見ていたことに、後から気づいたのです。
§§§
「魔王様、また赤字です」
「またぁ?」
ペスカ姫が魔王の私室でマンガを読んでいると、魔王はほむべぇの報告に面倒そうな視線を向けた。
「何がしか状況を改善しなければ、資金の投入だけでは後手後手に回ります」
「あなたが何とかしてよ、メアリース様の使徒でしょ?」
「なりません。あくまで魔王様の指示でなければ、多様性の実現が成されません」
「かったるいなぁ」
二人のやり取りを聞いたペスカ姫は、ぱたんとマンガを閉じた。
「魔王様、とりあえず資金の捻出して継続的に利益を上げられる体制を作ればよろしいのですね」
「まあ、そうみたい」
「でしたら、魔王様。他国から上納金をせしめればよろしいかと」
魔王の視線が、ペスカ姫に向いた。
「名目は、そうですね。“安心料”なんてどうでしょう?
魔王様がいらっしゃれば、どこも大規模な戦争は起こせない。十分なお題目かと」
「じゃあどれくらい払わせる?」
「その国の国家予算の半分なんてどうでしょう」
あまりに法外な価格設定に、しかし魔王はニヤリと笑った。
「メアリース様はこの世界の文化の継続的発展をお望みだ。
搾取し、衰退させるだけなんて方法は私の評価に関わると思わない?」
「ええ、なので払えない場合、別の条件を呑ませるのです」
「聞こうか」
魔王が興味を持ったので、ペスカ姫も本格的に語り始めた。
「魔王様は資金も権力もお持ちなので、安心料を払えなかったその国にはその財力で人と土地を買い取り、大規模な農場や加工工場を作るのです。
そうして出来た製品をこの国に安価で売らせればいいのです」
「なるほど、私の所有している物件があれば、実質的にその地域に攻め込むことはできないから、代わりにはなると」
「はい。同時に、魔王様の降臨を祝して独自通貨の発行などなされてはどうでしょう。
魔王様の所有する物件の従業員の給料をそれで支払い、それが使用できる商業施設が娯楽施設を周辺に作るのです。
そうすれば、長期的に利益の回収は可能かと」
「なるほど」
魔王はほむべぇに視線を向けた。
「事業の安定化まで人員の教育などが必要ですが、現実的なプランかと」
「魔王様は愛されたいと仰った。
このプランが成されれば、誰もが魔王様を愛するほか無くなるかと」
力ではなく、経済力による支配。
奴隷の鎖ではなく、インフラという蜘蛛の巣で絡め取る。
実に悪辣で、効率的で誰も不幸にならないし、経済的に発展もする。
そうして、誰も魔王の支配に逆らえなくなる。
「愛されるには、まずは魔王様がカネで彼らを愛する姿勢を見せることが必要かと存じます」
魔王はその視線をペスカ姫から彼女の手元のテーブルの上へと移した。
そこにはいくつかのマンガが積み重なっていた。
タイトルはこうだ。
『異世界経済学~底辺から成り上がり~』
『よくわかる!! マンガで学ぶ経営術』
『帝王学無双 国民ゼロ人の王が世界を統べる』
『世界の童話 オズの魔法使い』
『女神メアリースの伝記上巻 100%マンガで解説⁉』
『賭博福音書カイン 第4巻』
「ハウザーに好きな本を取り寄せてやれとは言ったけど」
そのラインナップに、魔王は苦笑するほか無かった。
「まるでネット小説みたいのお約束みたいだ」
多くの場合、異世界転生物に代表されるネット小説では主人公には有能な相棒が存在する。
現代地球出身の主人公がちょっと知識を与えるだけで、主人公より有能に成ったりするパターンである。
「私の眼に狂いは無かった。
最初にあなたを誘拐してよかった」
「私も、あの窮屈な城でただ婚姻を待つばかりよりずっと良かった」
ペスカ姫は特に感慨を見せずにそう返した。
「魔王様、一つ聞いてもよろしいですか?」
「なに?」
「人間の目的は安心だと説いた悪役の吸血鬼。
彼は支配こそ満足感だとも言った。魔王様は今、満足ですか?」
元ネタを履修したペスカ姫の問いに、魔王はいいやと首を横に振った。
「私の身体、知恵、命。その全てがメアリースに与えられたモノ。
私だけじゃない。この世界の全てが、あなた達の命を含めてメアリースの所有物。
私の満足は、支配なんかじゃ得られない」
魔王の答えを、ペスカ姫は黙って聞いていた。
「独自通貨……新通貨の単位はモエで行こう。
私の名前だわ。アキバ モエ。
この世界を支配する単位に相応しい」
ニヤニヤと笑う魔王は、ペスカ姫に笑いかけた。
「これからは私の事をモエちゃんって呼んで良いわよ」
「身に余る光栄です」
ペスカ姫は従僕のように頭を下げた。
「魔王様。その方針がこの世界でどこまで通用するかテストする必要があります。
安心料の取り立ては別として、農場や工場の設置場所と運営を試験運用したいと思います」
「この国で試せば良いじゃない」
「いえ、この国は魔王様のお膝元です。
周辺諸国とこの国の扱いは分けるべきかと」
ほむべぇの提案に魔王は話を進めようとするが、ペスカ姫が口を挟んだ。
「扱いを変えるって、反感を買うんじゃない?」
「はい。ですが、その扱いの差が羨望を生むのです。
別にそこまで露骨に差を開ける必要もありません。
ほら、ここにこんな記述があります。
奴隷は自分が奴隷であることも気づかず、自らの鎖を自慢するそうです。
その錯覚こそが、魔王様に対する畏敬となるのですよ。
そして、是非その運用試験に我が祖国をお使いください」
なるほど、と魔王はマンガの内容を引用するペスカ姫に頷いて見せた。
「ペスカ姫。あなたは私なんかより、ずっと邪悪で悪辣で悪魔的な人間だよ」
「いえ、魔王様ほどでは……」
§§§
ペスカ姫はこの国では他国の姫君で、役職なんて存在しない。
しかし、魔王の“お気に入り”だと言うのは城内に知れ渡っており、その扱いは誰もが困っていた。
だから彼女はマンガを読み疲れた時は、暇潰しに好き勝手に城内を歩き回っている。
「いったいいつまでこの状態が続くのだ!!」
王城のサロンに寄った彼女は、重臣たちが集まっているのを見かけた。
「暗殺の方はどうなった?」
「メイド曰く、『次はもっと刺激的なスパイスをシェフに所望しておけ』とのことだ……」
「あれ以上の劇毒などこの世に存在しないぞ……」
「化け物め……」
同席していたペスカ姫はすぐに昨夜の夕食の事だと気づいた。
どうやら魔王の食事には毒が入っていたらしかった。
彼女は思わず溜息を吐いた。無駄なことを、と。
「暢気なモノだ」
そんな連中を軽蔑するような声を投げかけたのは、将軍だった。
「貴様らは宮廷貴族は気楽でいいな。私は領地が心配だ」
今のところ王都周辺は魔王の結界によって守られているが、当然王都周辺だけが国土ではない。
領地を持つ貴族は将軍と同じような表情をしていた。
「陰謀ごっこを楽しむのは良いが、我らは巻き込むなよ」
「貴様は前王に冷遇されていたからそのように言えるのだ!!」
「あの無表情の女のせいで、我らがどれだけ肩身の狭い思いをしていると思う!!」
「それはお前たちが前王に傍に寄生して血を啜る虫だったからではないか!!」
武人の一喝に、老人たちはたじろいだ。
「マシュー将軍、貴様はあんな化け物に仕えて嬉しいのか?
あんな人を人と思わぬ怪物に従えと?」
「勘違いするな。私の忠義はこの国と、王族に対してだ。
魔王様は将来ディジー様が王位を継ぐと約束して下さっている。
それまでの間、あの御方の庇護を受けるのは悪い話ではない」
「所詮は口約束ではないか!!」
「では聞くが、平和を語り実行する怪物と、魔王様を人を人と思わぬとほざきながら毒殺を企てる俗物。どちらの方がマシだ?」
将軍は吐き捨てるようにそう言うと、席から立った。
「貴様らは、薄汚いと言っていたダークエルフより汚らわしいぞ。己を顧みることだな!!」
ペスカ姫は彼が立ち去るのをこっそりと見送った。
「我らとて、恩ある前王への義理立てをしたいのだ……」
「前王の仇も討てず、何もできず……無力な我らにどうしろというのだ」
そしてサロンの中を見ると、そこに居たのは王宮に住まう魑魅魍魎ではなく、変化に付いて行けない憐れな老人たちだけだった。
「皆様……」
ふらり、とサロンの中にペスカ姫が入る。
「こ、これはペスカ姫……」
「ご機嫌麗しゅう……」
小国とは言え、他国の王族に敬意を払うくらいの理性は彼らにはあった。
ましてや彼女は、魔王の“お気に入り”である。
「魔王様の辣腕に不安になるのも分かりますわ。
いつ不興を買って命を奪われるやもしれぬ、と言うのも」
「……」
「……」
人の言葉を話し、議論できたところで、結局は魔王は怪物に過ぎない。
邪魔だと思われれば排除される、そいう言う根源的な恐怖が彼らにはあった。
「ですがそれは魔王様にとっても不本意なはず。
あの御方は我らに安心を下さると言われましたわ」
「し、しかし、我らは既に同胞を失っている……」
「他国との争いを根絶すると言っても、そのすぐ傍に居る我々は気が気でない!!」
「ですから」
ペスカ姫はやわらかく微笑んでこう言った。
「私と、お友達になりましょう?」
「もしあなた方が魔王様の不興を買っても、私が口添えをして助けて差し上げます」
「あなた方はこの国の重鎮、魔王様はこの国を支え続けてきた実績を考慮して下さっておられるのです」
「ですから、魔王様が後見人の任を終えた時、世界の覇者となったこの国と即位なされたディジー様を支える役目があるのをお忘れなく」
重臣たちは、孫ほどの若い娘の語り口に圧倒されていた。
暴威しか見せない魔王とは全く別の、本物のカリスマだった。
彼らは、ただただ頷くほかなかった。
「ところで……教えてくれませんか?」
色々と知りたいことが有るのです、とペスカ姫は柔和に微笑んだ。
§§§
それから数日後。
「魔王様、ドゥラスノ王国から使節団が来ています」
玉座でジュースの入ったコップのストローに口を付けて下で弄んでいた魔王に、ハウザーが報告する。
「どこ、そこ?」
「私の祖国です」
横で『異世界コンサルティング』というマンガを読んでいるペスカ姫が答えた。
「ふーん、じゃあ通したら?」
かつてその国の王城を襲撃して王族を誘拐したのにも関わらず、魔王はどうでも良さそうにそう言った。
程なくして、高齢の老人を筆頭に文官を引き連れて来た使節団を見て、ペスカ姫が驚きの表情を見せた。
「お父様!?」
「ペスカよ、無事だったのか!!」
ペスカ姫はマンガを置いて、老人に駆け寄って抱き着いた。
「なぜお父様自ら使節団に?」
「王位はぺトリオに譲った。
魔王が現れたのは国王の不徳故と言われぬ為にな」
「そんなのは迷信です……」
災害が起こった時、度々その当時の王の治世が悪いからだと言われることが有る。
そんなのは根も葉もない言いがかりではあるが、王族も評判の商売なのだ。
「私も隠居をする暇も惜しかった。
お前からの連絡があったからな」
「ええ、子細は手紙に書いた通りです」
「それで、親子の感動の再会は終わったの?」
誘拐犯はふてぶてしい態度で親子に尋ねた。
「失礼しました、モエちゃん」
ペスカ姫の父は彼女が魔王の側近のように傍に戻ったことに驚いた。
「……手紙通り、文官たちを連れてきた。
彼らも納得して、この国に仕えるそうだ。
だから我が娘を返してくれ」
「だそうだが」
父親の懇願に、魔王は横目でペスカ姫を見やる。
「申し訳ありません。お父様。
私はもう少し魔王様の下で御力に成りたいのです」
「なにを、何を馬鹿な……!?」
「話は変わるけどさ」
魔王は再び親子のやり取りに横槍を入れる。
「文官だけ貰ったら悪いじゃない?
だからあなたの国に善意で援助をしてあげることになったから」
魔王が顎をしゃくると、あらかじめ用意されていた資料をペスカ姫が父親に渡した。
「お前の娘の発案だよ」
彼が資料に目を通すと、信じられないようなモノを見る目で我が娘を見た。
「だ、だが、これを実現するほどの巨大な農場は前例がない。
そもそも、対応できないほど魔物の被害が予想される」
彼も元為政者としての視点で問題点を指摘した。
「じゃあ、これをあげる」
魔王が虚空に手を翳すと、魔力が集結して紫色の結晶体が形成された。
「これがあれば、半径十キロ以内の魔物は寄り付かなくなる。
……他に問題はあるの?」
「……」
彼は即座に利益と損失を脳内で計算し。
「王家の存続は、お許し頂けるのですね?」
「まあ実権は殆ど奪うけど、国の象徴として残してあげる。
まあ外交官みたいな感じで上手くやってよ。私の故郷がそんな感じだったし、何とかなるでしょ」
彼は政治感覚が皆無の魔王から己の娘に視線を向けた。
ペスカ姫は無言で頷いた。
「分かりました。魔王様のご随意に」
老いたかつての王は、疲れたように頭を下げた。
ペスカ姫は久しぶりに祖国へ帰ってきた。
とは言っても、城から殆ど出たことの無い彼女には、馬車の窓から見える自分の故郷の景色は見慣れたものではなかった。
「踏蟲の儀式は覚えているか、ペスカ」
「はい、三日三晩ベッドで苦しみましたから」
「あの時の違和感が確信に変わったよ。
お前が男児に産まれていたのなら、お前に王位を譲ったものを」
「買いかぶりですわ、お父様。
それではお兄様に示しがつきません」
車窓を見ている我が子に、彼は何かを言おうとして、口を閉ざした。
「ねえ、踏虫の儀式ってなに?」
なぜか帰国に同行している魔王の存在もあって、居心地が悪かったのもあった。
「ああ、あれはですね……」
ペスカ姫は魔王に幼少期の思い出を語りだした。
ドゥラスノ王国の王城に戻って来たペスカ姫一行は、今の王である彼女の兄に謁見することとなった。
「こ、こんな馬鹿な話があるか!!」
そして、報告を受けた若き王は妹の提出した資料を読み、声を荒げた。
「王家から実権を奪うだと、我らを蔑ろにしてこの国を乗っ取るつもりか!!」
「しかしぺトリオ兄様。魔王様は王家を存続を約束してくださります。
民は潤い、何も知らぬ彼らの尊敬は我ら王家に向けられることでしょう。
国政に関われないとは言え、王族の責務は何も変わりません」
「黙れ、魔王に魂を売ったか、この売女め!!」
「別に」
ぼそっと、騒がしい男の錯乱気味な姿を見て、魔王が言った。
「トップの首は貴方じゃなくても良いのだけれど」
「魔王様ッ、どうかそれだけは御許しください!!
あんなのでもかわいい息子なのです!!」
前王が魔王の前に立ち、頭を下げる姿に現国王は打ちのめされたような表情になった。
「お兄様」
ペスカ姫が、玉座に座る兄の側に歩み寄った。
そして、震える顔に手を添えた。
彼の眼に、微笑む妹の表情が見えた。
「知っていましたよ。
お兄様が私の事をずっと怖がっていたのを。
私が王位を簒奪するんじゃないかって。
でも、私はそんな気なんてこれっぽっちもなかったんですよ。
一番近くに居た私のそんなことも分からなかったなんて……」
王族の長男に産まれたこと以外、何もない男に妹は語り掛ける。
「ペスカはこれ以上、お兄様の醜態を見たくありませんわ」
若いこの国の王は、玉座に体を預け力無くうな垂れるように頷いた。
「もう、お前の好きにせよ……」
その言葉を引き出したペスカ姫は、くるりと身を翻した。
「それでは魔王様、次は候補地の視察に参りましょう」
「それ、明日にしない?
このお城を取材てがらに探索してみたいの」
わかりました、とペスカ姫は魔王の言葉に頷いて見せた。
久々の自室。何一つ変わらない己の私室に戻ってきたペスカ姫は、すっかりだらしない生活が身に付き、ベッドに飛び込んだ。
仰向けに横になったペスカ姫。
程なくして、くぐもった声が漏れ始めた。
ぽすぽす、とふかふかのベッドに両手足をじたばたするように叩きつけ、全身で愉快さを表現する。
「あははは!! あははははははははははは!!
あはははははははははッ────!!!!」
彼女の笑い声が、しばらく止むことは無かった。
アンケートの結果通り、今回はペスカ姫の御話でした。
本当な彼女の内面も描写したかったのですが、それではここまで気づいた彼女の印象を崩しかねなかったので、彼女主体のお話にしました。
読者の皆様におかれましては、彼女の得体の知れなさをもっと味わって頂きたく思います。
それでは、高評価や感想を楽しみにしています!!
また次回!!
この中から誰視点が読みたいですか?
-
勇者サイド
-
ペスカ姫サイド
-
一般人サイド