陰実二次創作   作:邪道ガーディアン

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初めまして、邪道ガーディアンです。
さて、今作はアレクシア誘拐事件の時にシドも一緒に教団の研究施設で捕まっているところから始まります。理由は英雄の子孫の疑いがあるクレアの弟だからです。原作ではシドが誘拐事件の犯人候補として拷問されていましたが、今回の場合は別の人(ヒョロかジャガ)がその立場になっています。ここで分岐することによって色々と変わっていくと思います。

当方、あまり文章が達者な方ではなく稚拙な部分もあるかと存じますが、下にお進みください。なお、今回は少し短めですが次回からは平均して3000字くらいになることを目指して参ります。


1、モブも道連れ

 

 

僕達は帰り道に誘拐された。犯人の目的は下級貴族の僕なんかじゃなく、一緒にいたアレクシア......のはず。ここで断定できないのはなぜか僕まで捕まえたからだ。

 

効率を考えるんだったらアレクシアと僕の帰り道が別れた頃合いに彼女だけ誘拐して、最後に一緒にいたであろう僕に罪を着せるはず。なんでそうしなかったんだろうねぇ。

 

「ねぇ、ポチ」

 

「何だい、おうにょ」

 

「何か面白い話して」

 

「何その無茶振り」

 

「だって退屈で死にそうだもの」

 

言葉とは裏腹にアレクシアの口調はいつもの性悪王女のものだった。精神面は余裕そうだ。

 

「その様子はとても死にそうには見えないなぁ。それに、人は退屈ってだけじゃ死なないよ」

 

あ、でもストレスをためると胃とかやられるから、一概にそうは言えないのか。

 

「そんなことは分かってるわ。比喩よ、比喩」

 

アレクシアはやれやれと言わんばかりに首を横に振った。

 

「はぁ、あなたと居るせいか目眩がしてきたわ」

 

「血を抜かれてるせいじゃない?」

 

「まぁ十分なご飯もないし。でも、あなたは平気そうね。ここ数日、何も食べてないのに」

 

平気だ。だってアレクシアが寝ている間にこっそり抜け出して食べているからね。けどここはあえて

 

「平気そうに見える?」

 

質問に見せかけた否定をする。子どもの頃から割とよく使っている手だ。姉さんに嘘がばれると首を絞められるけど、こうやって言えば僕が嘘をついたことにはならない。モブの演技のためにはある程度姉さんとも関わらないといけないけど、めんどくさいことは避けるに限る。

 

「少なくとも顔色は悪くないわね。いつも辛気くさい顔してるから見分けがつかないのかしら?」

 

「息をするように罵倒するなんてさすがおうにょ。そっちこそ、こんな状况なのに平気そうじゃないか」

 

「......正直言うと、あなたが一緒にいて助かってるのよ」

 

「え?ごめん。空腹のあまり幻聴が聞こえたみたいだ」

 

「ブレないわね......。でも、今の話は本当よ。私1人だったら退屈を持て余してひたすら寝てたわ」

 

「さっき退屈って言ってなかった?」

 

「それでも1人よりはマシよ。話し相手、それもある程度気心が知れた人がいるもの」

 

「そっか。ところで、これいつまで続くの?」

 

「さぁ?王女の私が失踪しているんだから、今頃総力を上げて捜索していると思うけど」

 

アレクシアは紛れもなくネームドキャラクターだ。その彼女がこうしてここにいるということは、メインシナリオは進行していないんだろう。だから、陰の実力者プレイには何の影響もないわけだ。

 

「その割にはもう4日も経ってる」

 

「4日ってなんで分かるの?」

 

「腹の虫がそう言ってる」

 

本当は食事を取るために抜け出した時、カレンダーを確認したから知っているだけだ。僕の腹の虫はそんなに器用じゃない。

 

「聞いた私がバカだったわ......」

 

そんな時、檻が開いた。そして白衣の男が入ってくる。

 

「王族の血、王族の血、王族の血」

 

王族の血、なぜか毎回そう言って入ってはアレクシアの血を注射器 3本分ぐらい抜いていく。血で興奮するなんてとんでもない変態さんだ。しかもたまに僕の血も抜くから謎だ。

 

「あまり抜かれると困ってしまうわ。私まだ死にたくないもの」

 

「わ、分かってるさ。き、君の血、血はずっと抜けるようにし、してるから。だ、大丈夫だよ」

 

本当に分かっているのかな。さっきはああ言ったけど、アレクシアの顔色はよくない。食事も大して栄養のないものだし、きっとどんどん貧血状態に近くなってる。多分目眩がするっていうのも本当だ。

 

「き、今日は、ききき、君の血、血も採らせてもらうよ」

 

「前から思っていたんだけど、アレクシアはともかく僕の血は何に使うの?」

 

「そ、そりゃ、もちろん、ま、魔人復活の、た、ためさ」

 

白衣の男が初めてアレクシアの血を抜いた時、彼女の血は魔人の血、みたいなことを言ってた。あと、英雄の子孫がどうたらって長々と話してたけど、その設定ってこんなとこまで広まってたんだ。

 

そういえば昔、姉さんが盗賊に捕まった時に、彼らが姉さんに英雄の子孫の疑いをかけている、みたいなことをべータが言ってた。そんなわけがないんだけど、どうやらこの男も同じようなムーブをしているようだ。

 

でもさ、そういうことはもっと楽しそうな表情でやりなよ。同じ設定を使い回しすぎてマンネリ化してるんだったら、新しい設定を考えればいいのに。

 

 

 

 

ひとしきり血を抜き終わると白衣の男は出て行った。しばらくしてアレクシアも寝たので、本日の食事タイムが当来した。ここ最近1日1食という極めて不健康の食生活をしているけど、仕方ないよね。

 

こっそり魔力封じの錠を外して、一切の音を立てずに檻を開ける。さらに見張りの人の目をかいくぐって、階段を上る。ここまでは今までの4日間の中で慣れた流れだ。

 

ただいつもと違ったのは、地下から地上に出た時にフードを被った人物が立っていたことだ。僕はその人物を知っている。

 

「やぁ、アルファ。久しぶり」

 

 

 

 

 

 

誘拐事件解決後のアレクシアとシドの関係についてのアンケートです。ちなみに1を選ぶとローズとシェリーにフラグが立たなくなる可能性が高いです。3が存在するかどうかは分かりませんが、それを選んだ場合は感想欄にて書いて頂きたいです。

  • 1、恋人関係続行√
  • 2、死体のない殺人事件√
  • 3、その他
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