ポケットモンスター 新たなる冒険   作:malco

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アンケートの結果、スピネルのメガシンカポケモンはフーディンに決定しました。皆さん、ご協力ありがとうございます!

8/21 スパーダの異名を「裏社会の法」から「裏社会の帝王」に変えました。その方が色々と都合が良さそうなので


フィールドワークpart2

 

「成程……古の冒険者ルシアスに六英雄、幻の楽園ラクア、そして現代に蘇ったテラパゴスか」

 

 フィールドワークに出る為、テーブルシティを後にしたジン達は、その道すがらこれまでに冒険で得た情報の全てをレホールへと話した。興味深そうな様子で聞いていた彼女は、突如として体を震わせながら笑い始める。

 

「うっひょぉ!貴様たちの古き物を探求する冒険、俄然、興味が湧いて来たぞ!」

「どうです?何か一つでも心当たりはないですか?」

「ラクア、それならばかなりマニアックな歴史書の記述を見た事がある。あれは確か……」

 

 レホールは記憶を辿って、その記述を思い出そうとする。しかし、その瞬間、先頭を歩いていたゾロアークが何かに気付いた様だ。

 

「ゾロアッ!」

「ん?皆、少し静かに。耳を澄ませてみろ。近くにお目当ての財宝がいるかもしれん」

「いる?」

 

 ロイなどはレホールの言葉に目を輝かせているが、それとは対照的にリコやジンは財宝があるではなく、いるという発言に少し引っ掛かりを覚えていた。

 

「……ん?あの音は…‥」

 

 耳を澄ませていると、木々が生い茂っている周辺からコインがぶつかり合う様な音が聞こえて来る。

 

「財宝って、もしかしてポケモンの事?」

「でも、どこにも見当たらないよ?」

「いや、よく見て見ろ。あそこに何かいるぞ」

 

 ジンの指さした先、木の木陰に生えている草むらで何かが動き始めていた。ロイがゆっくりと近づき、草むらをかき分けるとそこには、ダウジングマシンの様な触角をもつ灰色の小人の様なポケモンが姿を現す。

 

「見た事ないポケモンだ……」

 

 ロイはスマホロトムを取り出し、早速、目の前のポケモンについて調べ始める。

 

『コレクレー 徒歩フォルム たからさがしポケモン ゴーストタイプ コインに染み付いた人の思いから生まれた 古いコインを背負って彷徨う』

 

「珍しいな。この徒歩フォルムのコレクレーはパルデア地方で一度も捕まえた者はいないと言われているってのに」

「本当に!?じゃあ、僕が!アチゲータ行くよ!」

「アチゲッ!」

 

 アチゲータが足を一歩踏み込んだ瞬間、コレクレーはその場から高速の速さで動き姿を消してしまう。そのあまりの速さには、ロイは勿論の事、ジンでさえも見切る事は出来なかった。

 

「な?あいつら小さい上に直ぐに逃げるから、運よく見つけてもゲットできないんだ」

「成程……大した逃げ足だな。その上、気配の消し方も上手いと来てる。これは相当、念入りに準備しないとゲットは難しいな」

「そんな……ん?」

 

 コレクレーが消えた場所に何かが落ちている事にロイが気づいた。近づいて確認すると、そこにあったのは先程、レホールが持っていた古いコインだ。

 

「慌てて落としたんだろう。貰っておけ」

「いいんですか?やったぁっ!」

「レホールさん、ひょっとして古の財宝というのは……」

「そう。コレクレーの集める古いコインを調査する。それが、今回のフィールドワークのテーマだ。ラクアの件については、その後に話すとしよう」

 

 その後、ジン達はコレクレーのコインを探す為、木の下、草むら、岩など小さな体を隠せそうな箇所の捜索を開始する。しかし、なかなか、思い通りに事は進まずコインは見つからなかった。

 

「パゴパ~ゴ!」

「テラパゴス?どうしたの?」

「何か見つけたのか?」

 

 そんな中、テラパゴスが岩の上に立ちながら大声を上げ、周囲にいたジン達を呼び集める。リコとジンが真っ先に駆けつけると、テラパゴスは首を動かし前方の急斜面の下の方を見る様に促してくる。

 

「ジン、あれなんだろう?」

「建物の跡地みたいだな……しかし、家にしては少々、大きい。そうなると……」

 

 そこにあったのは、煉瓦で建てられていたと思われる建物の跡地だった。既に建物は原型がなく、パルデアの歴史に疎いジンでは、嘗てどの様な形であったのか推測する事さえも難しい。

 

「あれは、嘗て人間が建てた要塞の名残だ」

 

 しかし、そんなジンとは対照的にパルデアにおける歴史の権威であるレホールは、僅かな情報から直ぐにその正体を言い当てた。

 

「要塞。成程……興味深いですね」

「パルデアの歴史に興味があるのか!?いや、この跡地を見れば興味を持つのは当然だな!後でじっくり、講義してやるから安心したまえ!」

 

 急なレホールの変化にジンも流石に戸惑う様子を見せる。歴史には確かに興味はあるが、迂闊に答えると地雷を踏みそうな予感がした為、どう答えた物かと悩んでいるとテラパゴスが斜面を下り、煉瓦の建物の跡地へと降りて行ってしまった。

 

「っ!すいません。その話は後程でお願いします」

「あぁ、そうだな。我々も行ってみよう」

「はい!」

 

 テラパゴスに続く形でジン達も斜面を下り始める。なかなか、急な斜面であった為、その途中でドットが転倒しそうになるハプニングもあったが、何とか無事に建物の場所まで辿り着く。その後、暫く建物を散策していると、テラパゴスが人では入れない程、小さな空洞を発見し中に入って行った。

 

「パ~ゴ」

「キュ?」

「カル?」

 

 中腰になり、空洞の中を見るとそこには2体のポケモンの姿があった。1体は、石の様な姿のがんえんポケモンのコジオ、そしてもう1体は子供が騎士の様な格好をした、ひのこポケモンのカルボウだ。

 

「わぁっ!こんな所にポケモンがいるんだ!」

「コジオにカルボウ、どっちもパルデア地方のポケモンだな」

「パ~ゴ!パゴパ~ゴ!」

「ルボウ!ルボウ!」

 

 ジン達が、こっそりその様子を窺っていると、テラパゴスはカルボウをその背中に乗せ、勢いよく空洞から飛び出して来た。カルボウは完璧に乗りこなしており、テラパゴスも嫌がる素振りを見せない。端から見ても2体の相性の良さが伝わって来た。

 

「テラパゴスを乗りこなしてるね」

「あぁ、まるで小さな騎士だな」

「実際、カルボウはその昔、騎士や貴族が連れ歩いたとされるポケモンだ。あの乗りこなし様は、その名残なのかもしれんな」

 

 テラパゴス達に続く様に空洞に残っていたコジオが顔を出し、リコに近づいて行く。それに気づいたリコは片膝を突き、そっとコジオの頭に手を伸ばした。

 

「可愛い~!」

「野生の割に人懐っこいな」

「コジオは何百年も前から、魔除けや除霊といった人間の儀式を手伝っていたポケモンだからな。人間には慣れてるのさ」

「何百年!?」

 

 ポケモンは人間と違い種族によっては寿命に違いがある。人間と然程変わらない者もいればコジオの様に何百年も生きるポケモンも決して珍しくはないのだ。

 

「カルボウもコジオも古よりこの地に住み、人と関わり合いながら生きて来たのだ」

「そして、人がいなくなってもポケモンの住処になってるのか……」

「どうだ?歴史とは面白いだろう?」

「はい!」

「おーーーーーーい!」

 

 テラパゴスやカルボウ達の観察を続けていると、コレクレーのコイン集めで別行動を取っていたロイとアチゲータが現れた。

 

「ん?ロイ、そのコイン……」

 

 ロイは今まで被っていた帽子を手に持っており、その中には軽く見積もっても百枚は超えるであろう大量のコインが入っていた。

 

「へへっ!財宝ざっくざくだよ!」

「こんなにたくさん……」

「凄い……でも、なんでロイだけ?」

 

 テラパゴスの動向に目を向けていたとはいえ、コインを探した時間にはそれ程の差はなかった。自分達は1枚も見つけられなかったのに対し、ロイはこの結果だ。不思議に感じるのは当然と言えるだろう。

 

「宝探し得意なんだ~」

 

 そう言われてしまえばそこまでなのだが、ロイの奇妙なまでのコインの探索能力と意欲を見たジンやフリードは何かに気付いた様子だ。

 

「フリード、ひょっとして、これはコレクレーの……」

「あぁ、多分、そう言う事だな」

 

 コレクレーには人を操る力が存在する。その力を利用し、他人にコインを集めさせ、自分の下に持ってこさせるのが彼らが良く使う手法だ。まだ確信は薄かったが、恐らくロイはコレクレーに操られている可能性が高い。

 

「……まぁ、特に害はなさそうだし暫く放っておくか」

「だな。いい勉強になると思うぞ」

 

 今後もこの様な手段で人を操るポケモンに出会う可能性は大いにある。その時に操られでもすれば、その時はコインを集める程度の優しい内容ではなく、容赦なく自分や他者を傷つけてしまうかもしれない。今後に生かす為にもロイにはこの経験を糧にしてもらうのがベストだと2人は判断した様だ。

 

「さて、そろそろ次に行くか。ゴールは近いぞ」

「ゴール?どこか目的地があるんですか?」

「あぁ、それは着いてからのお楽しみだ」

「分かりました。テラパゴス!そろそろ行くよ~!」

「パ~ゴ!」

「ルボウ!」

 

 リコに促され、テラパゴスはこちらに近づいてくる……しかし、その背中にはカルボウを乗せたままだ。この短期間でかなり仲を深めたらしく、彼らは離れようとしない。

 

「えっと……ジン、どうしよう?」

「……まぁ、いいんじゃないか。取り合えず、一緒に連れて行こう」

「う、うん。そうだね」

 

 まだ一緒にいたいのであれば、無理に引き離す事はない。今回のフィールドワークでは危険はなさそうなので、邪魔になる事はないと判断した。その後、主にロイがコインの探索をしながら、建物の跡地を進んで行くと、一際大きい塔の様な建物が見え始めて来た。

 

「物見塔、あれが今回のゴールだ。嘗てこのパルデアが幾つかの国に分かれていた時代、皇帝が隣国を見張る為に建てたと言われている」

「あっ……」

 

 物見塔を発見した瞬間、ロイの脳裏には嘗てカイデンと初めて出会った時の事が思い浮かんだ。ロイは即座にポケットからモンスターボールを取り出し、タイカイデンを呼び出す。

 

「タイカイデン、あれ見て!」

「カイ?……カァーイ!」

「君が暮らしてた場所にもあったよね?」

 

 タイカイデンがカイデンであった頃、生まれながらに体が小さい為、上手く飛ぶ事が出来なかった。更に、それが原因で高所恐怖症にまで陥るなど飛行タイプのポケモンとして致命的な欠陥を抱えるに至っていた時期がある。しかし、ロイと出会い一緒に特訓した事で高所恐怖症を克服する事が出来たのだ。

 

「嘗て誰かが作りし物に今は貴様の物語があるのだな」

「物語……」

「過去、そして歴史とは今へと繋がる物語だ。先人たちが積み重ねた時間が我々の生きる今へと繋がっている」

 

 ひょっとしたら、レホールがこのフィールドワークを通して伝えたかった事の1つはこれなのかもしれない。過去が積み重なって今があり、そして未来へ続いていく。レホールの言葉を受け、リコ達は歴史という物に興味を持つ切っ掛けになったのは間違いないだろう。

 

「いっけぇ!物見塔までひとっ飛びだ!」

「俺達も行くか。リコ、ドット、2人共、乗ってくれ」

「じゃあ、レホールさんはリザードンに乗って下さい。一緒に連れて行きますよ」

 

 今回の目的地でもある物見塔へ向かって、タイカイデンとロイが先行して空を飛んでいく。それに続く様にジンとフリードはそれぞれボーマンダとリザードンを出し、仲間達と共に物見塔の頂上へと向かう。

 

「わぁっ!」

 

 物見塔は隣国を見張る為に作られただけあり、中々、壮観な景色だ。一際、高い場所に作られた事もあり、確かにこれだけの高さからであれば、隣国を見張る事も可能だと納得する事が出来る。

 

「あっちに面白いものがいたぞ」

 

 塔からの景色を楽しんでいるとレホールが声をかけて来る。それに従い、背後を振り返るとそこには、そこには1つの箱が置かれてあった。しかもただの箱ではない。まるで絵本などで見た宝箱、それがそのまま飛び出したかの様な見た目の箱だ。

 

「これはもしや……」

「あぁ、やっぱり間違いなさそうだな」

 

 ジン達が宝箱を見て、自分達の考えを確かめ合っていると、突如、宝箱がひとりでに開き始める。その中には大量のコインと一緒に先程、姿を見失ったコレクレーの姿があった。

 

「「コレクレー!?」」

「コレ~!」

「はっ……フフフッ♪タッタラッタラ~だぁ~」

 

 

 リコ達が驚愕する間にもコレクレーは肉体から不気味な黒いオーラを発し始める。するとそれに反応したロイは鼻歌混じりに小躍りしながら大量に持っていたコインを持って、コレクレーに近づきコインを全て箱の中に納めてしまう。

 

「ロイ?いいの?」

「えっ?何が?」

「何って……折角、集めたのに?」

 

 ドットの言う様に、ロイが如何に物を探すのに優れていてもあれだけの量のコインを集めるのは簡単ではなかった筈だ。それをこうも容易くコレクレーに譲ってしまうのは明らかにおかしい。

 

「コレクレーにまんまとやられたな」

「えっ?どういう事ですか?」

「コレクレーは人を操ってコインを集めさせ、最後にそれを全て奪っちまうのさ」

「それじゃあ、今のロイは操られてるって事?」

「そうなる。もっともロイと会話が成立したから、初見じゃ操られてるなんて分かりにくいけどな」

 

 やがて全てのコインを回収したコレクレーは自ら箱を閉じるとそのまま塔の上から箱ごと、飛び降りていく。地上に降り立つと、どこかへと移動を開始した。恐らく、次の獲物を探しに向かったのだろう。

 

「色んなポケモンがいるんだね……」

「あぁ、特にエスパー、ゴースト、あくタイプには気を付けろよ。ポケモンによってはもっと残酷な事をする奴らもいるからな」

 

 嘗てあく・エスパータイプのカラマネロというポケモンがカロス地方にてジュンサーを操り、世界征服の為に利用するという事件が起きた事もある。この世には善良なポケモンが多くいるが、その様な悪質なポケモンがいるのは否定できない事実なのである。

 

(ロイには後で、個人的に精神を鍛える訓練でもさせておくか……いや、流石に旅の準備もしなくてはいけないし……時間が足りないか)

 

 今回はそれ程、悪質ではなくロイ自身も楽しんでいた様なので問題にはならなかったが、今後の事を考えれば注意は必要である。休日返上で特訓をさせようかとも考えたが、どう考えても今日は時間がない。一度、休みを言い渡した手前、今更、特訓を始めるとは言い出せずジンは渋々、脳内で組み上げた特訓のプランを白紙へと戻した。

 

「古いコインを探す事で今を生きるポケモンに出会うことが出来た。貴様たちのお陰だな」

「私も楽しかったです!」

「僕も」

「ん……あぁ、そうだ。ラクアについて途中だったな」

 

『昔々 パルデアよりも遥か遠く 百の昼と夜を超えた先にはあるはポケモン達の楽園 桃色に輝くラクアなり』

 

 レホールの読んだ歴史書にはそう記されていたらしい。その中にある、桃色という表現にフリードは興味深そうな反応を示した。

 

「やはり、ラクアとラクリウムには何か関係があるのか……」

 

 ラクリウム、それは嘗てフリードが勤めていたエクシード社という企業で見た結晶石の名前だ。永久の恵みという呼び名もあるが、その詳細は未だ謎に包まれている。

 

「誰もが御伽噺と笑い、今ではラクアという単語を知る者さえ少ない。だが、私は貴様たちの話を信じよう……オレンジアカデミーが建つ前、この地にはパルデア帝国があり更に昔には、異なる王国があった。想像して見るといい、目の前に広がるパルデアの過去の姿を。たとえ見た事が無くても過去を知れば想像できる。今に続く先人達の物語……ルシアスなる者の物語を」

 

 リコ達はレホールの言葉、そしてテラパゴスを見て、過去にルシアスと共に冒険をしていた姿を脳裏に思い描いた。彼らが冒険をしたからこそ、今を生きる自分達へと繋がっている。たとえ歴史の全てを知る事が出来なくともそれだけは間違いないのだ。

 

「過去を知る事もまた冒険だ。信じれば見つけられる。だから、頑張るといい」

 

 レホールの言葉を最後にフィールドワークは終わりを迎える。新たに歴史を過去を知る事の面白さを知ったリコ達は暫く塔の上で景色を堪能しテラパゴス達の遊びに付き合うと、翌日に備え、テーブルシティへと戻る為に帰路に就こうとした。

 

 だが……

 

「さて……どうする?」

「ルボウ?」

 

 カにカルボウがテラパゴスに乗ったままなのである。適当な所で帰るだろうと高を括っていたのだが、ここまでついてきてしまったのだ。

 

「カルボウ、それにテラパゴスも私達、帰らなくちゃいけないんだ。だから、そろそろ……」

「ルボウ!」

「パゴパゴ~!」

「う、う~ん……」

 

 嫌がるカルボウとテラパゴス、その様子を見てリコは子供の我儘を聞く母親の様に困った顔をしてしまう。その困り顔を見て、ジンは思わず楽しそうな表情を浮かべてしまうが、それに気づいたのかリコはちょっと怒った様な視線を向けて来た。

 

「ジン!楽しんでるでしょう!」

「ん?悪い悪い……リコなら良い母親になると思ったらついな」

「は、ははおや!?……って、いい加減、その手には乗らないから!一緒にどうするのか考えてよ!」

 

 以前であれば、自慢の妄想力でジンとの間に子供が出来るところまで想像し勝手に自滅したのだが、流石のリコも少しは耐性がついたらしい。その事に少し残念に思いつつもリコの要望に応え、ある提案をし始める。

 

「それなら……このまま一緒に来るって言うのはどうだ?」

「えっ?それって……」

「ゲットしたら、どうだって事だよ」

「で、でも……いいのかな?」

「それは、リコとカルボウ次第だな」

 

 しかし、リコとカルボウはテラパゴスと通じて知り合い、先程、一緒に遊んだ事でかなり気に入られたのは端から見ても理解できた。一見、相性も良さそうでリコの手持ちにするの為の最低限の条件は満たしている様に思われる。

 

「カルボウ……よければ私達と一緒に来ない?」

「カル!」

 

 リコはその場で屈むとポケットから空のモンスターボールを取り出し、カルボウへと向けた。それに対し、カルボウは迷う事なく飛び込んだ。カルボウの手が触れた瞬間、モンスターボールは開き赤い光線が体を包み込みボールの中に入って行く。

 

「あはは……本当に入っちゃった」

 

 モンスターボールに入ったカルボウは直ぐに自分の意思で外に出ると、再びテラパゴスの背に飛び移り一緒に遊び始める。新しく出来た友達が正式にリコの手持ちとなった事をテラパゴスは誰よりも喜んでいる様だ。

 

「リコ、予想外の形ではあったけどこれで4体目のポケモンだな。おめでとう」

「うん。ありがとう」

 

 リコの手持ちにはいなかった炎タイプのポケモンだ。弱点をカバーする事も可能であり、今後の事を考えればいい補強が出来たと言えるだろう。

 

「問題はどっちに進化させるかだな」

「えっ?カルボウって進化先が複数あるの?」

「なんだ?知らないのか?カルボウは現在確認されてるだけで2つの進化先があるんだ」

 

 ジンはスマホロトムを取り出し、操作する。すると画面には2体のポケモンが映し出された。1体はリコも良く知る黒い騎士の様な双剣のポケモン、そしてもう1体は黄色い甲冑に身を包んだ剣闘士の様なポケモンだ。

 

「進化先はリコも良く知ってるソウブレイズとグレンアルマの2つだ。グレンアルマは炎・エスパータイプのポケモンでテブリムとタイプが1つ被るから、俺としては炎・ゴーストタイプのソウブレイズの方が……」

「グレンアルマにする」

「えっ?」

「……カルボウの意見をちゃんと聞いてからにするけど、進化させるならグレンアルマがいい」

「そ、そうか……」

 

 ジンには分からなかったが、ソウブレイズに進化させることに対してリコは強い拒否感の様な物があるらしい。そこには恐らく、ジンがライバルと認定しているアメジオに対する嫉妬なども含まれていたのだろうが、カルボウの意見を重要視する所からギリギリ理性が嫉妬を抑え込んでいる様だ。

 

「ま、まぁ、進化の為には道具も必要になるし急いで決めるのは時期尚早か……」

 

 実際、カルボウの能力の確認やバトルスタイルの構築などする事は山の様にある。過去にはゲットしたばかりのピカチュウを即座にライチュウへと進化させた結果、スピード技を覚える機会を逃したという事例もあるので、進化先については諸々が片付いてからでも決して遅くはない。リコの変化に若干、戸惑いを見せつつもジンはそう返答しテーブルシティへと戻るのだった。

 

 

 

***

 

 

 

 翌日、応用テストについて詳しい説明を聞く為、ジン達は再びオレンジアカデミーを訪れていた。中庭には既に生徒が多く来ており、ジン達が到着すると3人の男女が近づいてくる。

 

「ジン先生!」

 

 その3人は先日の交流戦でジンとバトルをしたルカ、ライ、ボッコである。本来であればジンの事を先生と呼称して呼ぶ必要はないのだが、彼らの中でジンは既に先生として定着した様だ。ジンはリコ達に先に行くように頼むと彼らから話を聞き始める。

 

「カリキュラムありがとうございます!」

「まだ一日しか特訓してないけど、確かに強くなれたって実感を持てました!」

「それはなにより。だが、あのカリキュラムはあくまでも今の君たちに必要だと思うトレーニング方法を纏めたに過ぎない。君達に出した課題を克服できる様になったら、更なるレベルアップを目指して自分なりのトレーニング方法を確立する事を忘れるなよ?」

「「「はい!」」」

「結構。さぁ、そろそろ時間だ。クラベル校長が来る前に準備を済ませておけ」

 

 ジンの言葉を受け、彼らは元々いた場所へと戻ろうとする。しかし、そんな中、ボッコは突如、足を止めジンの方を振り返った。その表情からは緊張、そして応用テストに対する僅かな不安を抱いているのを感じさせる。

 

「ジン先生……私、合格できるかな?」

「……厳しい事を言う様だが、君は3人の中で現状、一番弱い。合格の可能性も客観的に見て低いと言わざる得ないな」

「あはは……やっぱり、そうだよね……」

 

 その事にはボッコ自身も半ば気づいていたのだろう。2人に比べて、カリキュラムを纏めた用紙の束は分厚く、ジンからの注意点も最も多かった。仲間内でのバトルの戦績も決して良くない。これで気づかなければ相当、鈍い……いや、この場合はおめでたいと言わざる得ない。

 

「だが、勝算はゼロじゃない」

「……えっ?」

「確かに以前までの君だったら、合格率は5%未満だったが、一週間も俺が指示したトレーニングをすれば25%前後までは確立を上げられると思う」

 

 実質的に四分の一程の確率で合格できるというのがジンの見立てだ。それでもまだ低い事に変わりはないが、それでもここまで来れば、十分に賭けとして成立する。

 

「25%……」

「あぁ、それだけあれば十分、賭けとして成立するだろう?」

「……うん」

「それにだ。弱いとは言ったが、それは同時に君が3人の中で最も伸びしろがあるという事の裏返しでもある」

 

 ジンは不安そうなボッコの両肩に手を置き、俯いていたボッコの顔を正面から見つめた。その瞬間、ボッコの表情が少しだけ赤く染まるが、ジンはそれに気づかず言葉を掛けた。

 

「ボッコ、短い付き合いだが君がどんな事にでも一生懸命に取り組む事ができる女性だという事は理解しているつもりだ。そんなに心配するな。トレーニングで学んだ事の8割を実践する事が出来れば、合格は見えてくる筈だ」

「でも、こんなに色々と面倒見てもらったのに不合格だったらって思うと……」

「よせ。テストを受ける前から不合格になった時の事なんて考えるな。そもそも、君たちのカリキュラムの作成は俺が勝手にした事だ。そんな事は気にしなくていい」

 

 アドバイスをする様にとは言われていたが、カリキュラムの作成までして欲しいとは一言も言われていない。あれは完全にジンの趣味と言っても過言ではないだろう。

 

「胸を張って堂々と挑んで来い。基礎テストを突破し、俺の出したトレーニングをさぼらずにこなした君にはその資格がある。大丈夫だ。君ならきっと乗り越えられる」

「……ありがとう。ジン先生」

「どういたしまして……さぁ、2人が待ってるぞ!」

「ひゃっ!?」

 

 ジンに無理やり体を回転させられ、ルカ達のいる方へと向けられるとそのまま背中を軽く押し出された。突然の行為にボッコは小さな悲鳴を上げるとバランスを崩し、その場に尻もちをつき転倒してしまう。

 

「あ、悪い……」

 

 それ程、強く押したつもりはなかったのだが、どうやら運動神経のレベルまでドットと似通っていたらしい。

 

「う~~~」

 

 ボッコは立ち上がるとお尻を押さえながら振り返り、何か文句を言いたそうな表情をしながらジンを睨みつけて来る。ジンは久々に嗜虐心を擽られたのか意地の悪そうな笑顔を浮かべそうになるが、それを理性で押さえつけ真面目な表情を浮かべた。

 

「ボッコ、頑張ってこい。どんな結果になろうとも、またここで会おう」

「……はい!」

 

 ジンの言葉でボッコは少しだけ力を貰えた気がしたのか笑顔で返事をする。未だに勝算は高くはないが、希望が出て来たのは確かだ。後はジンが言った様に自信を持ち堂々と挑めばいい。そう自分に言い聞かせ、ボッコは一歩一歩足を前に踏み出していく。

 

(少しはいい表情になったな……)

 

 ボッコの合格率が低いという事実に変わりはない。後ろ向きなまま試験を受ければ合格率は更に下がるのは目に見えていた。だからこそ、前向きになり全力で挑む事が肝心なのだ。例え結果が伴わなかったとしてもそこで得た経験は決して無駄にはならない筈である。

 

(さてと……)

 

 しかし、ジンは何時までもボッコの事だけを考えている訳には行かなかった。何故かと言えば……

 

「「「…………」」」

 

 リコ・ドット、そしていつの間にか合流していたアンの3人がジト目でジンの事を見ていたからである。どうやら、今のボッコとの一連の場面をしっかりと目撃していた様だ。

 

「……そんな目で見るなよ。ちょっとアドバイスしただけだ」

「ふ~ん?アドバイスね~」

「そんな風には見えなかったけど」

「ジンの悪癖は多分、この先もずっと治らないって、よーーーーく分かったから!」

 

 その納得のされ方はジンとしては些か不本意であった。しかし、自分の行動を冷静に鑑みると完全に否定する事も難しいのは事実だ。この評価は甘んじて受け入れるしかないのだろう。

 

「お待たせいたしました。皆さん、おはようございます」

 

 その瞬間、ジンにとって天の助けとでも呼ぶべきかクラベル校長、そして体育教師のキハダの2名が中庭に到着し朝礼台から研修生達に応用テストの内容について説明をし始める。不機嫌な様子だったリコたちも流石に冷静になり話を真剣に聞く姿勢に入った。

 

「オッス!早速だが、応用テストの説明を始めるぞ!」

 

 その内容についてだが、基礎テスト同様に決められた街でジムリーダーとバトルをするらしい。それだけならば基礎テスト変わらないが、今回は使用ポケモン2体でのバトルとなる。ポケモンを入れ替えながら戦略的にバトルしテラスタルを使いこなせるかが合格のカギとなるらしい。

 

「それぞれの担当はアプリで確認できます」

 

 クラベル校長がそう言うと、見計らったかの様に研修生達のスマホロトムに一斉に通知が来る。全員、自分の対戦相手が誰なのか気になったのだろう。説明会が終わる前だと言うのにスマホロトムを開き、対戦相手の確認をし始める。

 

「フリッジタウンのライムさんって人が相手か……」

「チャンプルタウンのアオキさん。あの人か」

「私は……ナッペ山ジムのグルーシャさんだって」

「そうなると一番近いのはチャンプルタウンだな」

「行こう!今更、ビビったりしない!」

 

 ドットの意志は強く、地理的な事情から基礎テストとは反対にドット・ロイ・リコの順で基礎テストを受けに行く事が決定した。

 

「私の相手ははコルサさんか……リコたちとは真逆の場所だね。一緒に行きたかったのに~」

 

 アンの応用テストはボウルタウンで行われる様だ。本人が言うようにリコたちとは完全に反対方向である。場所が近いのであれば共に行く事も検討したが、テスト期間も限られている以上、ここで一緒に行くのは得策ではないだろう。

 

「アン、試験が終わったらまたここで会おうね!」

「うん!皆で絶対に合格しよう!」

「頑張って」

「あははっ!皆、ありがとう!よぉっし、やる気出てきた~~!私、先に行くね!」

 

 やる気がみなぎったのか、アンは地面に置いていた荷物を背負うと1人その場から離れ、目的地であるボウルタウンを目指し旅立とうとする。しかし、校舎への入り口に差し掛かると何かを思い出したのかその場で足を止め、振り返る。

 

「あっ……リコ!応用試験が終わったら、話したい事があるの!」

「えっ?う、うん。それはいいけど、どうしたの?」

「そ、それは……」

 

 リコにそう聞かれるとアンは少しだけ頬を赤く染め、一瞬だけジンに視線を向ける。しかし、直ぐに何かを誤魔化すかの様に頭をぶんぶんと横に振り始めた。

 

「ま、まだ内緒!じゃ、じゃあね~~~~」

 

 それを最後にアンは今度こそ、姿を消してしまった。心なしかかなり早歩きで一秒でも早くこの場から逃げ去りたいという意思を感じさせる程である。

 

「アンの奴、どうしたんだ?」

「……ふんっ!」

 

 ジンがそう聞くとリコはジンの背中を全力で叩きつけた。とはいえ、リコは女の子だ。ドットよりはましではあるが、それ程の力はない。普段から鍛えているジンには大したダメージを入れる事は出来なかった。

 

「ん?どうかしたのか?」

「なんでもない!……鈍感」

「???」

 

 ジンと違いリコはアンの感情の変化に既に気づいていた。その事から自分と話したいという内容にも大凡の察しはついている。

 

(アン……複雑だけど、ちゃんと話をしようね)

 

 リコにとってアンは初めての親友だ。話し合いの結果、どのような未来が来るのかは分からないが、それでも彼女が傷つく姿は見たくない。だからこそ、まずはジンは入れずに2人だけでしっかりと話し合う必要がある。リコは複雑な気持ちを抱えつつも、強い意志の元、新たな決意をした。

 

「よーっし!僕たちも出発だ!」

 

 リコの決意など全く気付いていないロイの掛け声とともにジン達はライジングボルテッカーズの仲間の印であるハンドサインを行い、士気を高める。基礎テストよりも厳しい内容になると理解しながらも彼らの表情は明るく、この先の困難を楽しみながらも乗り越えようと意気込んでいた。

 

 

 

***

 

 

 

 ジン達が応用テストに向けて、オレンジアカデミーを後にしていた頃、エクスプローラーズに所属するハンベルはボスであるギベオンから託されていた仕事を終え、彼のいる本部に報告へと訪れていた。

 

「ギベオン様」

『ハンベルか……あの男、ジンの身辺調査は終わったのだな?』

 

 ギベオンはこの場にはいない。何時もの様に自室に籠り、通信機越しでハンベルからの報告を聞くつもりの様だ。

 

「はっ……まずは、調査が遅くなった事をお詫びいたします」

 

 ギベオンからジンの調査を命令されてから、既に数週間が経過していた。たった1人の人物の調査などはエクスプローラーズの調査力があれば数日もあれば十分な筈だったのだが、ジンの両家の祖父母が彼の両親が幼い時に亡くなっていた為、思っていた以上に時間がかかってしまったのだ。

 

『よい。それで結果はどうだった?』

「はっ……ギベオン様の推察通りの結果でした」

『では、やはり……』

「はい。ジン、彼はかの『犯罪の天才』または『裏社会の帝王』と呼ばれた男……ストーム団首領スパーダの血縁で間違いないようです」

 

 ストーム団、それは嘗て存在した犯罪組織の名前である。その名の通り、嵐の如く現れては世界中で場所を選ばずに数えきれない程の犯罪を繰り広げて、民衆からは古い伝承に準えて嵐の軍勢(ワイルドハント)と畏怖される程に恐れられた悪の組織だ。幸い、首領であるスパーダの死と同時に解散したのだが組織の残党たちは、世界中に散り渡り己の組織を作り上げた。

 

 その際、組織の運用、犯罪計画などはスパーダの模倣をしたらしい。残党の各々がスパーダの狂信者でもあったとされ、自らをスパーダの後継者と名乗りを上げて、組織を大きくしようと競い合い、縄張り争いをした結果、組織の人間だけでなく無関係な民衆も巻き込み必要以上に多くの犠牲を生み出したと言われている。一説によると、それすらも生前のスパーダの計画であったとされるが、そんな彼の最終目標は未だに判明していないと云う。

 

『……そうか』

 

 それはギベオンにとって半ば予想通りの結果ではあった。しかし、それでも僅かに自分の想い過ごしである事を本人でも気づかない内に期待していたのかもしれない。あの混沌と闘争を好む男に本当に子孫がいるとは少なくとも当時は予想すらしていなかったのだ。

 

「ギベオン様、恐れながら進言させて頂きたい事がございます」

『……申せ』

「私は、あの少年とは敵対すべきではないと愚行致します」

『…………』

 

 それはギベオンとしても同意見だった。オニキス・サンゴ・アゲートからの報告でジンのバトルの映像は何度も確認していた。純粋な強さ、未来を見通すかの様な読み、全てが驚異的だが、彼は強くなる為にどこまでも貪欲に学び相手が敵であろうとも良い所を模倣する。このまま放っておけば、益々、手に負えない相手となってしまうのは目に見えていた。

 

「その為には……彼を味方に引き入れる事、それが最良であると考えます」

『……なにっ?』

 

 その提案は長い年月を生きたギベオンからしても予想外の提案だった。ここまで、幾度となく敵対してきた人物を今更、味方に引き込むなど普通に考えれば出来る筈がない。

 

『そんな事が可能なのか?』

「完全に味方にするのは難しいかもしれません。ですが、調べてみて分かったのですが、彼はギベオン様と同じく人とポケモン、双方の繁栄を願っている存在だと考えられます」

 

 ジンは、人間やポケモン、どちらか片方に常に肩入れする事はない。状況によってはポケモンを助ける為に人間のポケモンハンターと戦いもするが、逆に人間を襲うラプラス海賊団の様なポケモンとも戦う。良くも悪くも人間とポケモンを対等に見ている。だからこそ、そこに付け入る隙があるとハンベルは考えた。

 

(スパーダ……あの男の血縁を引き込める……)

 

 ギベオンにとってスパーダは不俱戴天の敵だ。ポケモントレーナーとしての実力だけではなく、『みらいよち』の如し先見の明に加えて、敵すらも心酔させる程のカリスマ性を有していた傑物であった。だからこそ、敵ではなく味方であればと何度も思わせた人物でもある。そんな男と同等以上に驚異のある人物を味方に、それが無理でも敵対せずに済むのは確かに有難い。

 

「ラクアに眠るラクリウム……それが人間とポケモン、双方に繁栄を齎すと知れば、少なくとも我らの邪魔をして来ない可能性はある。それが彼を調べ上げた上で出した私の結論です。どうかご許可を」

『……いいだろう。お前に全権を委ねる。やってみるがいい』

「感謝します。ギベオン様」

 

 その言葉を最後にギベオンとの通信は終わりを迎えた。ハンベルはその場を後にすると、オレンジアカデミーに潜入しているアゲートに連絡を取り、リコたちの研修先を自身のスマホロトムへと送らせる。

 

「チャンプルタウン、フリッジタウン、ナッペ山……」

 

 今から向かうとなると時間的問題もある為、どこか一か所に狙いを定め、待ち伏せをするのが無難な策だ。しかも、リコたちに見つからない様にジンが1人になったタイミングで秘密裏に接触する事も求められる。

 

「全ての条件が整う場所……ナッペ山、そこがベストですね」

 





50話近く早くカルボウをゲットをゲットさせちゃいましたw

それと、ボッコが正式にヒロインに加わるかは今後のアニポケ次第って感じです

☆9
ミキト・アスカさん

高評価ありがとうございます

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