基本、不定期です。
主が艦つくで作った戦艦を艦これの世界に呼んでみたかった。ただそれだけ…
2030年 8月7日 ミッドウェー泊地
「比叡姉さま準備は大丈夫ですか?」
「うん、大丈夫だよ。霧島こそ大丈夫?」
「ええ。大丈夫よ。」
「今頃、金剛姉さまはサイパン島にいる頃かなぁ」
「金剛姉さまなら、確実に勝利を刻むはずよ。」
「そうだね。」
現在、私たちは2週間前に行われた「AL/MI作戦」で解放したこのミッドウェーを第十一戦隊の子たち一緒に防衛を担っています。
私たち第三戦隊第一小隊は敵航空機の攻撃を受け損傷したため、サイパン・ラバウル防衛戦に行くことが出来ずにいました。そのため私たちは第十一戦隊に編入しこうしてミッドウェーを防衛しています。
サイパン・ラバウル防衛戦は何度も攻防戦が起きていまして、金剛姉さまや長門といった各鎮守府の主力艦隊が参加し沖縄まで来ないようにしています。
主力艦隊が出なければならないほどの激戦海域。近々ソロモン海域開放作戦が発令されるのですが、今の私たちの戦力ではこれ以上の戦線拡大はよろしくないと思っています。それこそ、大和や武蔵、大鳳といった超弩級戦艦、装甲空母を中心とした戦略打撃群を複数作ればいいのですが、そんな余力も今の日本にはありません。
アメリカ、オーストラリア、中東とのシーレーンが閉ざされたため、石油や作物といった資源が輸入できず国民の生活もかつかつ。空中輸送をして食料を輸送しようとすれば、深海棲艦の戦闘機に迎撃される。
アメリカのアリューシャン列島開放作戦が成功していればアラスカ経由で物資輸送が可能となっていたでしょう。ですがその作戦も米海軍のハワイでの壊滅によって潰えました。
現状、西太平洋の島々にある深海棲艦の集積所を強襲し物資を獲得しています。
これ程苦しい思いをしたのは、太平洋戦争以来でしょうか。
金剛姉さま、榛名、武運願います。
「さて、近海警備に行きますよ」
「気合、入れて、参ります!」
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1965年 8月7日 ミッドウェー 近海
「こちら対馬、阿蘇兄さま聞こえていますか?」
「こちら阿蘇、感度良好、よく聞こえるぞ」
「こちらHQ、雷雲が迫っているこの先は嵐となる注意されたし」
「こちら阿蘇、了解した」
雷雲か、いやな思いでしかないな。
あの時もっと前に私が出ていれば、霧島姉さんは……
ダメだ終わった話だ…今頃こんなこと考えても、霧島姉さんは戻ったりしない…
…さま、…兄さま、阿蘇兄さま! 聞こえていますか!」
「あっあぁ、聞こえているぞ、対馬」
「突然、黙り込んでびっくりしました。また考え事ですか?榛名姉さまのカウンセリング受けすか?」
「いや、大丈夫だ。気にすることではない」
「ホントに?」
「あぁ」
「阿蘇兄さまがそうおっしゃるなら…う~ん…」
俺ら第四戦隊第六小隊は現在ミッドウェー海域の哨戒に出ていた。ミッドウェー上空は晴天で太陽が照っていた。あの悪夢のような戦争”大東亜戦争”が終わってから今日まで、アメリカ海軍はアリューシャン列島から排他的経済水域ギリギリの威嚇行為が頻発していたそのため、各方面に戦艦を中心とした戦隊を展開、退役した戦艦や重巡洋艦といった旧式艦を修理し配備した。俺もその一人で竣工は1915年だが未だに現役である。大和や長門といった戦艦は原子力機関に換装しており、隼人の盾を装備しているそうだが、俺にもほしいものである。
ザザッ ザザー ザザッ
「うん?なんだ?」
「阿蘇兄さま、どうしました?」
「電探に変なノイズが出てる」
「電探に?ほんとだ」
「全艦、警戒」
「了解です」
「こち…ら…H、聞こ…る…、応…答せ…」
「こちら阿蘇、ノイズがひどい。もう一度頼む」
「こち…Q、お…せ…よ」
「こちら阿蘇、通信が悪い、モールス信号に切り替えてくれ」
「ザザ。ザザー、ザザ。ザザッ」
「くそ、なんなんだよ。」
「阿蘇兄さま!」
「どうした、こんな時に」
「空が!空が!」
「空がどうした。今嵐の中だから空なんて見え...るわけ...ない...だろ」
「オーロラ!?何故!?」
「こちら阿蘇、こちら阿蘇、HQ!聞こえるか!」
なんだ!? 何が起きているんだ!HQの通信が途絶えるは、嵐の中にいたのに、空にはオーロラが出ているし。なんなんだこれは!
「阿蘇兄さま、対馬怖いです」
「俺の手、握ってろ。何があっても兄ちゃんが守るからな。」
ぐわん、ぐわん
くっ、今度は意識が、頭がくらくらする、いったい…何が…、
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「こちら霧島、異常なし。」
「こちら大淀、了解しました。雷雲が近づいていますので今回は引き返してください。」
「こちら霧島、了解しました。」
「さて、比叡姉さま帰投しますよ。…比叡姉さまどうしました?」
「あそこ、何かいない?」
「う~ん、何でしょうか。偵察機で見てみましょう」
「そうだね、偵察機発艦はじめ!」
ガタン、ガーー、バン!、ブ~~ン
「!電探に感あり!この反応、深海棲艦ね!」
「合戦用意!気合、入れて、まいります!」
「こちら霧島!敵発見これより戦闘にはいります!」
「こちら大淀!敵戦力数は!」
「戦艦1、重巡4、軽空母1、です!」
「了解!第三迎撃隊を出します!到着するまで持ちこたえてください!」
「こちら霧島!了解!比叡姉さま、援軍が来るまで持ちこたえろと命令が来ました!」
「了解!」
「シズメテヤル!イマイマシイ、カンムスドモメ!」
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私たちは、ネームドシップだった。つまり主力級のエリート艦で多くの戦艦級を相手にしてきた。今回の戦艦ル級だって沈めたこともある。しかし、このル級だけは違う。何故か傷一つ付かない。周りの深海棲艦はすぐに沈めれたというのに。
「こち...ら霧...島、比叡、霧島、共に、中...破で...す」
「こちら大淀、援軍到着まであと10分です。持ちこたえられそうですか?」
「私の...計算、では...無理で...すね。」
「くっ!」ギッ!
「ハハハ!シズメ、シズメ!」
「...了解しました、提督と協議します、その間撤退準備をお願いします。」
「了...解しま...した」
「比叡...姉さ...ま、撤退...準...備をと」
「...霧島...私をおいて...先...行ってて...」
「!比叡姉さま、何を...」
「私...殿...するから...」
「イヤです!比叡姉さまを...おいてだなんて!」
「妹を...守...るのが姉...の務め...でしょ」
「しかし!」
「いいから!いって!」
「イイ シマイ アイ、デモ、ニガサナイ」
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「...くっ...ふぅ」
「対馬、大丈夫か?」
「はい、大丈夫です」
何が起きているんだ?オーロラは気付けばなくなっており、嵐から出ていた。おそらく、気を失ったところから、そこまで流されてはいないようだ。一応、嵐をぬけたことを報告するしかない。
「こちら阿蘇、HQ聞こえるか」
「ザザ、ザザー」
「こちら阿蘇、HQ聞こえるか?」
「ザザー、ザザ、ザザー」
「ダメだ、繋がらない。対馬、HQと繋がるか?」
「ダメです。繋がりません」
「そうか、衛星通信もできない。一体どういうことだ?」
取りあえず、予定通りミッドウェーに帰るしかないか。
「よし、対馬取りあえず、ミッドウェーにかえ...!」
「どうしました?お兄さま...!」
「「霧島姉さん(さま)!」」
「なぜ、霧島姉さんが!」
「比叡姉さまもいらっしゃいます!」
「どちらも中破してやがる!取りあえず、助けに行くぞ!」
「はい!阿蘇兄さま!対馬、参ります!」
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「はぁ...はぁ...はぁ...」
「モウオシマイ、シズメテアゲrドゴォォォォォォォオオオオオ
「グハァ!!」
「比叡姉さん、霧島姉さん後は私にお任せください」
「次弾装填、フォアイヤー!」
ドゴォォォォォォォオオオオオ
「グフゥ!!...キサマラァァァア!」
「一体...何が...」
「え...」
「対馬!今!」
「はい、お兄さま!あたってぇえ!」
ドゴォォォォォォォオオオオオ
「ゴホォ!!」
「シズメ...シズメ...シズメテ…ヤr「お前が沈めやクソ野郎」
ドゴォォォォォォォオオオオオ
「シズム...ワタシガ...アハハ...アハハハハハ!」
「沈んだな、よし。対馬、被害報告」
「はい!対馬、被害なしです!比叡姉さま、霧島姉さまが大破です!」
「よし。さ、ミッドウェーに帰るぞ」
「はい!姉さま方の曳航はお任せあれです!」
「霧島姉さんは俺が曳航するから、無理するな」
「えへへ」
「貴方がたは...誰ですか?」
「「へ?」」
「誰って、比叡姉さま、ひどいですよぉ~、あんなに私の事、可愛がってたのに~」プンプン
「?」
「ホントにお忘れなのですか、比叡姉さん。俺たちですよ、阿蘇と対馬ですよ。」
「誰...ですか?」
「「...」」
何故、比叡姉さんは俺たちを忘れて...いや待て。なぜ退役して内地にいる、比叡姉さんが今ここにいる?
比叡姉さんが再就役したと情報など聞いてない。比叡姉さんが、そんなこと隠さないはず。
それに、霧島姉さんが生きている...霧島姉さんが生きてる!!
どういうことだ!!霧島姉さんは第四次ソロモン海戦で!なぜ!?
...もしかして、並行世界に迷い込んだ?
昔読んだことがある。この世界は誰かが選択を迫られた際、世界が分岐して違う結果としてできると。もしかすると、この世界では、俺らが建造されなかった世界なのだろうか。
とにかく、俺らは姉さんたちを曳航してミッドウェーに帰るしかない。
「...わかりました。取りあえず、今はミッドウェーに帰りましょう。ミッドウェーについたら自己紹介をします。とにかく、帰りましょう。姉さんたちの傷を治さないと。」
「お兄さま...そうですね、またお姉さまを失うわけにはいけませんからね」
「ミッドウェーに通信をつなげてくれますか?どういうわけか繋がらないんです。」
「報告は...私が...するから」
「しかし、霧島姉さんは今、大破しているわけですから、体に負荷をかけては」
「貴方たちが...やっても、向こうは...わからないでしょ」
「...すみません」
「こちら霧島...敵を撃破...しました。これより...帰投します」
「こちら大淀、了解しました。工廠を開けています、帰投したらすぐに入渠をしてください。」
「了解...しました」
「しかし、どうやって撃破を?」
「見知らぬ...艦娘に救われたの...いま、彼女らに...曳航して...もらっています」
「!了解しました!提督の方に報告しておきます!」
「お願い...します」
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2030年 8月7日 ミッドウェー泊地
「ここが、ミッドウェー泊地なのか?」
「ええ...そうよ...」
俺の目に映ったミッドウェー泊地は、戦中時代を思い出すものであった。
あちこちがボロボロで、司令部と思われる場所は木造でできており、飛行場は舗装されていなかった。
工廠と呼べるものはトタンでできた小さな建物、入渠スペースは狭いだろう。
これは、泊地と呼べるのだろうか。急いで作ったのか、それとも物資がないのか、そのどちらかであろう。
「霧島姉さん、どこが波止場ですか?」
「あそこ...です」
霧島姉さんが指さす先には木でできた橋場。しかも根っこが少し腐って見える。これが波止場?
この世界の日本はどうやら物資が足りないのだろうな。確実にそう言える。波止場すらコンクリートで作れない。
「わかりました。」
隼人の盾
日本版イージスシステム
史実では、アメリカが開発した防空兵器システムであるイージスシステム。
彼のいた世界では日本がアメリカと共同で開発したシステムとして日本、アメリカ、中華民国が保有している。