少年「ありがとう、ラモーヌおばさん」皇帝「えっ」+α   作:狸より狐派 ハル

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ふと思いついた単発。

文章練習もかねて書いたものだけど、見てね。


少年「ありがとう、ラモーヌおばさん」皇帝「えっ」第1章

 

 

 ウマ娘、彼女等は走るために生まれてきた・・・

 とかそのあたりのあらすじは公式サイトにて確認してほしい。めんどくさいから。

 さて、この物語の主人公はウマ娘、ではなく一人の少年に絞ったものである。

 少年は今、トレセン学園というウマ娘専門校に来ていた。

 本来なら少年は入れないが今日は違い、『ファン感謝祭(かんしゃさい)』と呼ばれる学園の催し物が開かれており、一般人の入園が可能となっている。

 春と秋の年二回あり、今日は春の感謝祭。トレセン学園には生徒よりもたくさんの老若男女がおり、基本的に彼らのお目当ては学園のウマ娘が本職としているウマ娘レース以外のスポーツ試合を観戦しに来ている。

 補足として春のファン感謝祭がスポーツ系の催しが多いのに対し、秋の方は別名『聖蹄祭(せいていさい)』と呼ばれ、文化系の出展が中心である。

 少年はこの学園に在籍している幼馴染(おさななじみ)に会うために訪れていた。

 現在少年がいる場所は正門前、露店がたくさん並んでおり無数の人だかりができていた。

 ただでさえこのトレセン学園の敷地面積はなんと東京ドーム17個分、要するに80万平方メートルもあるという頭おかしいレベルで広すぎるため、迷う人たちが後を絶たないとか。

 そのため詳しいであろう在学生、あるいは学園職員に案内してもらおうと少年は思った。

 早速後ろから横を通りすぎた、この学園の生徒制服である明るい紫色のセーラー服を着たウマ娘に声をかける。

 「ん?なにかしら?」

 まず少年は驚いた。なぜなら声を掛けたその生徒は、少女とはとても思えなかったからだ。

 青鹿毛(あおかげ)と呼ばれる綺麗な黒い髪に頭頂部から左へと垂れる白い流星(メッシュ)、髪形はシニヨンといういわゆるお団子頭にしている。

 ここまで記入すればまぁウマ娘として普通かもしれないが、問題はその顔と声であった。

 一言でいえば妖艶(ようえん)な顔つきだった。とても大人っぽく、右目下の泣きぼくろも合わさって、この時点で少女とは呼べない。

 声だって女性としては低くも凛とした発音をしている。

 再三記入するがとても少女とは言えないウマ娘であった。

 「なにか用があるんじゃなかったかしら?」

 その妖艶なウマ娘が話しかけてきたことにより、少年は正気を取り戻す。ひとまず道案内を頼んでほしいと言った。

 具体的な要件を言うと、妖艶なウマ娘は少年をじっと見つめてくる。一体どうしたんだろうと思っていると。

 「ついてらっしゃい」

 妖艶なウマ娘は急に振り返り、歩いて行った。少年も急いで後についていくことにした。

 

 

 

 

 少年は目的地の学園内第2レース場までやってこれた。ここに先ほどの幼馴染がいるためひとまず周りを見渡す。

 ここも沢山の人がいるため、一発で幼馴染を見つけることはできなかった。

 「ラモーヌ、ここにいたのか」

 案内をしてくれたラモーヌにそんな声がかけられる。その方向を向いてみると濃い緑色の軍服風のレース用勝負服を着たウマ娘がいた。

 髪はこれまた綺麗な茶髪に前髪は黒い茶色、白い流星が頭頂部から中心に垂れている。

 「あら、もしかしてその格好でずっと私を探していたのかしら?」

 「探し始めたのはつい先ほどでね、周りを見回していたらたまたま君がいたから来たんだ。それよりもラモーヌ、もうすぐ時間だから君も勝負服に着替えてほしい」

 「そう、わかったわ」

 どうやらこの妖艶なウマ娘の名前は《ラモーヌ》といい、彼女も催しに参加するらしい。

 「おーい」

 遠くで少年に呼びかける声がする。今度はそっちに向いてみると、レースコート付近にて例の幼馴染がいた。

 「こっちだぞー」

 見つかってよかったと安堵(あんど)する少年。

 「その少年は?」

 「道案内を頼まれたの。この私に、ね」

 そうだ、まだお礼を言っていない。そう思った少年はラモーヌという妖艶なウマ娘に向かってこう言った。

 

 ありがとう。ラモーヌおばさん

 

 「えっ」

 茶髪のウマ娘が驚くと同時にピシッ、と時間が止まったような、空気が冷えきったような状態になりその場にいたほぼ全員が急に止まる。

 唯一動けた、というか気づいていない少年(そのバカ)はお礼を言ったらさっさと幼馴染の方へ向かっていく。

 駆け足で幼馴染の元にたどり着いた少年は軽く声をかける。その幼馴染はナイスネイチャといい、赤っぽい茶髪をふわふわそうなツインテールにしたウマ娘である。

 「早かったね、迷わずこれた?」

 少年は道案内をしてもらったと伝える。

 「よかったね、親切な人に案内してもらってなによりだよ」

 ナイスネイチャは気楽そうにそう言う。

 「ネイチャさん、その方が先ほど言っていた幼馴染ですか?」

 彼女の後ろにいた長い三つ編みをした明るい茶髪に大きなフチなし丸眼鏡をつけているウマ娘が声を掛けてきた。

 「そうだよ。あっそうだ。紹介するね、この子はイクノディクタスっていって私のチームメイトなの。仲良くしてね」

 「初めまして、イクノディクタスです」

 丁寧にお辞儀をするイクノディクタスに、少年も頭を下げた。すると彼女の両横にいたウマ娘二人もこちらに声を掛けてきた。

 「初めまして、マチカネタンホイザです。よろよろです~」

 「ツインターボだぞ!よろしくな!」

 まずイクノディクタスの右にいたウマ娘がマチカネタンホイザという名前であり、薄い茶髪のボブカット、頭頂部から右に向かっている流星をしている。

 オシャレな(つば)付き帽子を右耳に刺すように被っており(実際に真ん中に穴が破れてるように開いており、そこからウマ耳を通している)、いかにも物柔らかな印象をしている。

 たいして左側にいたのは三人よりも一回り体が小さく、真っ青な青い髪を細く長いツインテールにしており、右目が桃色に左目が青色のオッドアイ、さらにギザギザな歯をしているという属性テンコ盛りなウマ娘ことツインターボである。

 「とまあ、普段からこんな愉快な仲間たちに囲まれながら過ごしていまーす。・・・ん?」

 ナイスネイチャがそう()めると少年の後ろ、正確には少年が元居た場所を見てあることに気づいた。

 「・・・んん??」

 「どうしたの?ネイチャ」

 「いやあれ・・・」

 マチカネタンホイザの質問に対し、ナイスネイチャはその方向に指さした。

 そこにいたのは少年が先ほどまで一緒にいたラモーヌや茶髪のウマ娘、他トレセン生に一般の方々など多数がこちらを見ていたからだ。

 「・・・なんかたくさんこっちみてるんだけど・・・なんで?」

 「いや知らないけど・・・アンタなんか変なことやった?」

 ナイスネイチャが少年に問うが、彼は横に首を振る。

 「えっ。じゃあなんであの人たちこっち見てんの・・・?しかもあれ・・・」

 「あのシンボリルドルフ会長にメジロラモーヌ先輩までこちらを見ています・・・正直に言って何かがあったからこちらを、おそらくあなたが何かをやらかしたから凝視してきているのではないでしょうか」

 「えっちょっと待って、アンタマジで何したの。あの人達になんかやらかした?」

 本当になにもしていないと言う少年だったが、ナイスネイチャはいやいやと慌てた。

 「ホントになんもなかったらあんなにこっちを見ないでしょうが!正直(しょ~じき)に言いなさい、怒んないから!」

 それ怒ってる人の台詞でしょうが、と気にする少年。とにもかくにもマジでこの少年には自分がやらかしたことに対してなんも疑問に思っていないのであった。

 

 

 /|_________ _ _

〈  To BE CONTINUED…//// |

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短編なのであと数話で終わらすつもりです。

せいぜい一桁話数かな。
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