少年「ありがとう、ラモーヌおばさん」皇帝「えっ」+α 作:狸より狐派 ハル
・・・え?食費?
・・・ちょっと考えさせて。
2023,6,1。AM11:52追記、楽曲使用のためのコードを入力し忘れていたため、記入いたしました。
3
「そうだ!あなたも歌ってみてください!そうすればウマ娘たちの気持ちがわかるはずです!」
えっ。
なんとか慰めたかと思ったら、急に歌えと言い出した。そして細江純子にこう言う。
「ええ!マスター!ここにカラオケボックスはありますか!?」
「ええ、あそこに。ちょっと待っててね」
「はい!では歌ってみましょう!そうしましょう!ね!?」
少年の両肩を掴んで説得するライトハロー。この人自分が何をやっているのかわかっているのか。ハッキリと言うと彼女、実はスタイル抜群の
そんな女性に迫られたら成人はもちろん、色々多感な学生にはかなりの毒である。
・・・まあこの少年はそんな
「ま~そのなに、機嫌取りも兼ねて歌ってみなさいよ」
「準備できたわよ~」
「さあ歌いましょう!なにを歌いますか!?」
そんなこと言われても、少年は曲とかに詳しくなかった。聞いたことある歌はあれど、ホントにメロディと言うか、とにかく歌詞は知らないのばかりであった。
そのことをライトハローに話すと、今度は彼女がこう言ってきた。
「では一緒に歌いましょう!そうすれば歌いやすいはずですから!マスター!《うまぴょい伝説》を流してください!」
待って!あんなハズイ歌歌いたくないんですけど!?
少年はそう突っ込んだ。
この歌、少年でもある程度知っている曲で、おもにクラブの少女たちが歌っていることをきっかけに知った。動画投稿サイトにて確認したところ、えっこんなん歌ってんの?恥っず・・・と思った。
うまぴょい伝説と言う曲は一言で言えば電波ソングである。下記はニコニコ大百科(仮)より一部抜粋。
『リスナーに「中毒」「依存症」を引き起こすほど極めて印象的な楽曲。
1.「予想だにしないフレーズ」で一般常識から乖離し、奇異ではあるが、それゆえ際立った印象を与える楽曲。
2.特定の専門領域でのみ用いられる専門用語、テクニカルタームを多用した楽曲。
3.同じフレーズの繰り返し。
4.ヲタ芸との相性が良い楽曲。』
つまり癖が強く、頭になんかこびりつく曲と言うものである。
思春期の男子中学生にこんなの歌わせないでください、一生もんの黒歴史になるでしょうが。と説得する少年。が・・・
「え・・・う、歌ってくれないんですか・・・?」
あー、もうまた泣きだしそうになった。なんだこの二十代児。
このままだとまた泣きそうなので、選曲を変更してもらうことに。
「じゃあ
今度は知らない曲名を言われる。
「知らないんですか?ええっとですね・・・これです!」
ライトハローはスマートフォンを取り出し、その曲を流す。トリプルティアラと呼ばれるG1レースを勝ち抜いた先のライブで、全体的に明るく華やかな演出と優しさと優雅さ溢れる歌詞により、女性らしさを特に強調した一曲である。
そう、
歌詞(サビ)は下記のとおり。
『ドキドキってもっと Phsntasia
手を伸ばし つかもう
きゅんとぎゅっと鼓動が こんなに苦しい
ねえ やっと逢えたこの時間(とき)
素直にありがとう
ずっとずっと待っていた
わたしは
と、言った感じのものである。
少年は言った。チェンジで。
普通の思春期迎えてる少年が人前で歌いたくない曲である。だからせめてカッコイイ曲を頼んだ。
「う~わかりました!では《本能スピード》を歌いましょう!」
この曲名に関しては少年も知っていた。なんでも、初めて聞いたウイニングライブがこれであるらしい。だから特に印象に残ってる曲だとか。
「そうなんですか!では歌いましょう!」
細江純子からマイクを二本受け取り、内一本を少年に手渡すライトハロー。と、今さらこんな不安が。この少年、実はまともにカラオケをしたことがなく、これが初めてらしい。
「確かにアンタの歌ってるところって、何気に聞いたことなかったわね」
「まあそうなの?けど何事にも初めてはあるから、まずは歌ってみましょう。それじゃあ流すわね」
音楽が流れ始めた。曲名が曲名なだけあってテンポが速く、また使っている楽器もカッコイイ感じに演奏されている。これなら心置きなく歌えそうと思った少年はマイクを口に近づけて発音しようとした。
そして少しし盛り上がるサビに入ったとき、事件は起きた。
誰⤴よ→り↓今⤵、強く~⤴駆↑け↓抜→け↑たら↓、一番ッ先で笑顔になれる~⤴本能スピード⤴⤵、熱く身体を滾⤴って↑く~!!↓
「うわあああああああ!ものすごい音痴いいいいいいい!!」
少年は歌がん~も~~~~んのすごく下手過ぎた。
そもそも事件自体、歌い始めたときからとんでもないことになっていた。テンポにはくらいついてる、特に噛んでもいない、が音程を取るのが余りにも下手すぎた。
一番の歌詞が終わり間奏時、少年はどうだと聞いた。
「いやもう想像をはるかに絶するほどの音程だったわ!!声が大量破壊兵器並みのデカさじゃないのがせめてもの救いだよ!!」
ええええええええ!?あっやべ!二番の歌詞始まる!!
「あっちょ、細江さん止めて!もう結果見えてるから!アタシの思い入れの曲をコイツのせいで汚さないで~~!!」
おま俺を何だと思ってやがる!?誰がジャイアンだネイチャああああ!!
4
ナイスネイチャの合図により強制終了となった少年の歌。彼は現実にうなだれてしまった。まさか自分がここまで歌が下手だとは思わなかったのである。
道理で小学生のころ合唱コンクールにて周りから口パクで頼むと濁して言われたのがやっとわかった。
「いやその時から気付いときなさいよ!?むしろ良く
「ちょっと今のは・・・ブホォwww」
なにわろてんねん!少年はそう言った。
一方のライトハローはと言うと・・・
「い、いえ!その、なんと~言うか~その、あれ、あれです!独特で良かったな~って思ってますよ!?はい!!」
どう聞いても下手だと遠回しに言っているだけである。
「あ~ビックリした。ここまで下手だったとは・・・今回ほどアンタがウマ娘じゃなくてよかったと思ったことはないわよ」
全くである。仮に彼が公式レースに出場し勝ってしまったら、どうあがいても公開処刑の放送事故である。バックダンサー以上の恥さらしとか、よほどのマゾヒズム以外一体誰が好き好んでやってくれるのだろうか。
「えっえっと・・・じゃあ発声練習をやりましょう!まずは音程を理解すれば歌も上手になるはずですですから!!」
「あ~ライトハローさん、ちょっともう時間が無いんじゃないかしら?この子たちはもう帰る時間よ」
時計を見るともう夜中になっていた。
「あちゃ~さすがにこの時間だともう帰った方がいいかな~私たちは。先生もアンタに心配してるはずだし」
「え~!!は、発声練習はどうするんですか~!」
「今回ばかりはもう無理ですね~」
「そ、そんな~・・・」
今度は彼女がうなだれた。う~、とうめくと顔を上げてまた別の提案をしてきた。
「それじゃあ別の機会に発声練習をしましょう!ちょっと待ってください!」
そういうとライトハローはメモ帳を取り出し、何かを書いて紙の切れ端を千切って少年に渡した。それは電話番号であった。
「できる限りこっちも出たいと思いますので、気軽に掛けてくださいね~!」
「あら~・・・その、よかったね」
本当に良かったんだろうか、ひとまず今日はこれでお開きになったのであった。
その三日後、公共レース場に向かう途中ナイスネイチャから連絡があった。
『あ~もしもし?実はライトハローさんからお願いがあって・・・ちょっとかわるね』
『あの~・・・かわりました、ライトハローです・・・えっと・・・そのですね・・・
先日は本っ当~に申し訳ありませんでしたぁ!』
なんでもその日の翌日、酔いが覚めたライトハローは自身がとんでもないことをしでかしたことにやっと気が付き、顔面が蒼白になった。
未成年に強要などと、なんてことを・・・と思った彼女は一体どうやって謝罪しようかと、二日の休日分使って悩みに悩んだとか。
まあ彼女も別に悪気があってあんなことをしたわけじゃないのを、少年も理解しているのですぐに許した。そして一言付け加えた。金曜に発声練習しよう、と。
『・・・!はい!』
こうして彼女は立ち上がってくれたのであった。
・・・とういうことを、メジロラモーヌに話した。
「ふ~~~~ん」
・・・そんなに羨ましいのだろうか。自身がほかのウマ娘と絡むことが。
「別に?気にしてないわ」
こりゃまた面倒くさいことになったな、と少年は思った。
THE END
ちょっと短めだけど許して。
次回は誰を書こうかな~
ご愛読ありがとうございました。また次回お会いしましょう。それでは!
おまけ
ライトハロー:後日実際に発音練習をやった。練習自体上手く言ったため「やった!」と思ったのも束の間、歌いだすと一気になる音痴になる少年の才能のなさに絶望した。
ナイスネイチャ:何気に某コナン並みに音痴な人を初めて見た。
細江純子さん:思い出し笑いのネタになってしまった。
メジロラモーヌ:つまらないわね・・・(。-`ω-)ツーン