中央暦1640年11月23日
第三文明圏の東 大東洋
日本国 九州地方 福岡県上空
「本機は間もなく、福岡空港へ着陸致します。ご搭乗の皆様、シートベルトをお確かめ下さい。」
天の浮舟『ゲルニカ35型』のキャビンに流れたアナウンスは、神聖ミリシアル帝国先遣使節団の乗員たちにとって、悪夢のような空の旅の終わりを告げるものであった。
窓の外には、雲を突くような流線型の漆黒の巨躯—・・・ごうてん型対特殊生物戦闘護衛艦の1番艦『ごうてん』と、鋭利な灰色の鉄の翼を持つ自衛隊の『F-15J改』が、まるで巨人と鷹のごとき威容で悠然と並走している。
外務省のフィアーム外交官は、青ざめた顔でシートに深く体を沈めていた。自国こそが世界の中心であり、指導者であると信じて疑わなかった彼のプライドは、領空侵入時に叩きつけられた圧倒的な異質の武力—・・・、魔力反応ゼロで空を舞う重力制御船と超音速機によって、影も形もなく粉砕されていた。
「重力制御を・・・魔導ではなく純粋な物理法則で・・・。これが、日本の『科学』だというのか・・・。」
隣で技術研究開発局のベルーノ室長が、狂気と興奮の交じった眼光で窓外を凝視したまま呟く。情報局のライドルカもまた、フェン王国で目撃したあの恐怖の記憶を反芻し、冷や汗を拭っていた。
『ゲルニカ35型』は、滑らかな滑空の末、福岡空港の滑走路へと接地した。
タラップがかけられ、使節団一行が滑走路へと降り立つ。彼らの視界に飛び込んできたのは、ミリシアルの魔導インフラとは根底から異なる景色だった。寸分の狂いもなく整然と行き交う巨大な科学式旅客機群、魔力を一切発しないにもかかわらず完璧に制御された誘導照明、そしてどこまでも平滑に整えられた滑走路。
「神聖ミリシアル帝国使節団の皆様、ようこそ日本国へ。本日は遠路はるばる日本国までご足労頂き、誠にありがとうございます。私は日本国外務省、近藤と申します。皆様のご案内を務めさせて頂きますので、以後お見知りおき下さい。」
使節団を出迎えたのは、洗練されたスーツ姿の近藤外交官、そして自衛隊の統合幕僚監部幹部や陸海空の自衛官、Gフォースの制服に身を包んだ幹部たちであった。過度な屈服も、かといって不必要な威圧もない。日本の文官・武官が魅せる「対等な国家」としての静かな佇まいに、フィアームは思わず生唾をのみ込んだ。
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同日 福岡県福岡市
福岡国際会議場・特設会談室
福岡空港から用意された政府専用車に揺られ、使節団は福岡国際会議場へと案内された。博多湾の穏やかな海を見下ろす豪奢な会議室で、総勢30名に及ぶミリシアル使節団と、近藤外交官率いる外務省や防衛省の幹部、そしてGフォース代表団が対峙する。
上座に着いたフィアーム外交官は、ガタガタと震える手で咳払いをし、自国の権威を維持しようと絞り出すように口を開いた。
「近藤殿・・・我が神聖ミリシアル帝国は、世界の秩序と平和を司る超大国として、第三文明圏の新覇者となった貴国との国交樹立、ならびに我が国が主催する『先進11ヵ国会議』への招待を検討するために赴いた次第である。我が帝国の指導的立場からすれば・・・。」
「フィアーム大使。手前勝手な前置きは結構です」
近藤は穏やかな笑みを浮かべたまま、静かにフィアームの言葉を遮った。その背後に控える自衛隊幹部とGフォースの佐々木副司令官が、一冊の重厚なファイルと数枚の高精細カラー写真を机の上に滑らせる。
そこに映し出されていたのは、工業都市デュロの爆痕の中で培養液に満たされ、生体組織と幾何学模様の魔法回路を露出させた『ガイガン』の凄惨な下半身の写真であった。
「なっ・・・!? これは・・・!」
フィアームの顔から血の気が引いた。それまで黙っていた軍務省のアルパナ軍務次官とベルーノ室長が、フィアームの制止を振り切るように身を乗り出す。
ご存じの通り・・・と近藤は静かに続けた。
「我が国は『パーパルディア皇国』との戦いにおいて、彼らが切り札として繰り出した魔帝の遺産・・・『ガイガン』の粉砕・回収に成功致しました。さらに講和条約に基づき、デュロの研究施設跡の全調査権、ならびに皇国が保有していた関連データをすべて確保しております。」
「ば、バカな・・・! 本物のガイガンの生体残骸だと!? 我が帝国ですら歴史上ただの一度も現物を確保できなかった、あの『幻の兵器』を・・・!?」
ベルーノの叫びに対し、近藤はゆっくりと頷いた。
「我が国は『科学』の国であり、魔法の深遠な知識においては不案内です。そこで、既に対魔帝を見据えた強固な協力関係を結び、本件の解析を進めている友好国エモール王国・・・。そして、ラヴァーナル帝国の魔導解析において世界最高峰と謳われる貴国の力を借りたく存じます。我が国が提示するのは、本件に関する『日本・エモール・ミリシアル三カ国共同調査プロジェクト』への参加権です。」
使節団の誰もが言葉を失った。ミリシアル側は「文明圏外国家を審査し、上から目線で指導してやる」つもりで来日したのだ。しかし、蓋を開けてみれば、自分たちが喉から手が出るほど欲しい「歴史的遺産と解読データ」を手土産に、日本側が用意したプロジェクトへ『招待される側』に完全に叩き落されていたのだった。
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中央暦1640年11月24日
日本国 九州地方
福岡県福岡市 博多駅
博多湾を望む福岡国際会議場での重苦しい政治協議を終えた翌日、ミリシアル使節団一行は、外務省の近藤外交官や自衛隊幹部らの案内のもと、博多駅のホームに立っていた。
使節団の面々の表情には、昨日の会談で突きつけられた「ガイガン撃破」と「共同調査プロジェクト」の衝撃による疲れと困惑が色濃く残っていた。
「近藤殿・・・航空機ではなく、わざわざこの地の陸上輸送機関で移動する理由は何なのだ? 時間の無駄ではないのかね」
フィアーム外交官は、まだ微かに残るプライドをかき集めるように、少し刺のある声で尋ねた。
「使節団の皆様に、我が国の日常の姿と技術の一端を体感していただくためです。それに、空旅では見えぬ日本の風土をお楽しみいただきたく思いまして。」
近藤外交官が穏やかに微笑んだその時、ホームの線路の向こうから、鋭く引き締まった白と青の流線型の車体が音もなく滑り込んできた。東海道・山陽新幹線『のぞみ』である。
「なっ・・・! あの巨大な鋼鉄の蛇はなんだ!? 魔導回路の光が一切見えんぞ!」
ベルーノ室長が目を見開く。
車内に案内された使節団は、寸分の狂いもなく整頓された客室と、座席の快適さに驚かされた。そして列車が滑らかに加速を始めると、キャビン内に驚愕のどよめきが上がった。
時速300キロメートルという、地上を這う物体としては規格外の速度で流れていく日本の街並みや田園風景、瀬戸大橋や明石海峡大橋といった巨大な建造物。途中で差し出された「駅弁」の洗練された味わいや、日本の歴史ある風土に、使節団はただただ圧倒されていた。
しかし、真の衝撃は新大阪駅で訪れた。
新大阪駅の地下深くの空間に広がっていたのは、従来の鉄路とは完全に異なる、磁力浮上式の専用ホームであった。そこに鎮座していたのは、極限まで空力を追求した鋭利な先頭形状を持つ、異次元の列車『超電導リニア』であった。
「使節団の皆様、ここからは我が国の最先端陸上交通システムである『超電導リニア』に乗り換えて頂きます」
近藤の案内でリニアのキャビンへと足を踏み入れたベルーノ室長は、床下の違和感を察知し、目を血走らせた。
「車輪が無い・・・!? 線路から車体が浮いているというのか!? 浮揚魔石も使わずに、一体どんな力で巨体を持ち上げているのだ!?」
列車が発車すると、新幹線のそれとは次元の異なる加速度が使節団の全身を座席へと押し付けた。加速ランプのメーターが爆発的な勢いで跳ね上がっていく。
100km/h 、 300km/h 、 400km/h ・・・、そして 500km/h 突破。
「な、なんだと!? 500キロメートル超え・・・!? 嘘だろ、我が帝国の天の浮舟『ゲルニカ35型』の最高巡航速度すら遥かに置き去りにしているぞ!!」
アルパナ軍務次官が絶叫し、思わず座席の肘掛けを固く握りしめた。窓の外の景色はもはや流れる線となり、トンネルを駆け抜ける衝撃波の重低音がキャビンを微かに震わせる。
「重力や空気に縛られる空を飛ぶのではなく、磁力を制御して『地上を低空飛行』させているんだ・・・! 鉄のレールすら使わず、純粋な電磁気力だけでこの巨大な車体を弾丸のように撃ち出している! これが・・・これが日本の『科学』の到達点だというのか・・・!!」
ベルーノ室長は窓ガラスに顔を擦り付け、恐怖と狂喜で声の限り叫んでいた。フィアーム外交官は、空の王者たる自国の天の浮舟すら「亀の歩み」に思えてくるほどの超絶的な速度差の前に、完全に腰を抜かし、開いた口が塞がらなくなっていた。
ライドルカは、手元の魔導測定器が一切の魔力を感知せず、ただ科学の電磁エネルギーのみで、この弾丸のような速度を生み出している事実に、冷や汗を流しながら絶望していた。
(空では重力制御の魔船が舞い、地上では天の浮舟より速い弾丸のような車両が走る。この国に、勝てる要素など一つとして存在しない・・・。)
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中央暦1640年11月25日
日本国 関東地方
茨城県つくば市 特殊生物研究本部
リニアの超絶的な速度で瞬く間に関東へ到着し、そのまま専用車へ乗り換えた一行は、すっかり毒気を抜かれた・・・、それどころか世界感の前提を破壊された状態で、最先端技術の聖地・つくば市にある『特殊生物研究本部』へと足を踏み入れていた。
広大な地下研究エリアに足を踏み入れたベルーノ室長らは、そこでさらなる衝撃を受けることになる。
「やあ、ミリシアルの諸君! 到着が遅かったではないか!」
声をかけてきたのは、半年以上前に日本と国交を結び、対魔帝協力国となったエモール王国の竜人族魔導学者たちであった。彼らは日本の自衛隊やGフォース所属の科学者たちと巨大なホログラムモニターを囲み、スーパーコンピュータの弾き出すデータを前に、平然と高度なディスカッションを交わしていたのだ。
プライドの高い竜の民が、日本の科学者に深い敬意を払い、「対等な共同研究者」として誇らしげに肩を並べている。その光景は、ミリシアル使節団の「選民思想」にとどめを刺すのに十分であった。
「さあ、見てもらおうか。これが君たちの追い続けた『過去の遺物』の現実だ」
自衛隊とGフォース幹部たちの案内で、一行は最深部のメインドックへ向かう。ガラス越しに現れたのは、巨大なカプセルの中で特殊培養液に浸されたガイガンの下半身。切断された左腕の断面からは、生々しい肉体組織と、超高度な魔導回路、そして未知の金属骨格が異様に融合した構造が露わになっていた。
「信じられん・・・数万年の時を経て腐敗せず、なお細胞が活動している・・・! 完璧な生体サイボーグ怪獣だ!」
ベルーノ室長がガラスにへばりつき、正気を失ったように叫ぶ。しかし、彼の視線はすぐに、その巨体を無残に溶かし、引き千切った「破壊痕」へと注がれた。
「だが・・・これをどうやって撃破したのだ!? この強固な魔法装甲と強靭な生体を、一体どんな攻撃で・・・!?」
「それをこれからお見せしましょう」
防衛省幹部は静かに微笑むと、使節団を大型映像シアターへと誘導した。シアターの照明が落とされ、正面の巨大スクリーンに高精細な戦闘記録映像が映し出された。
『1640年8月1日 工業都市デュロにおける決戦記録映像』
映像が始まるや否や、ミリシアル使節団に緊張が走る。画面には、皇国海軍を薙ぎ払い、ミリシアル自慢の『対空魔光砲』すら一瞬で消滅させた海上自衛隊の超兵器・・・、ごうてん型2番艦『しんてん』の雄姿が映し出されていた。
しかし、その『しんてん』に対し、地中から出現した『ガイガン』が襲いかかる。背中の三枚の翼を激しく羽ばたかせ、慣性を無視した非生物的な急加速と鋭いバレルロールで対空砲火を全弾回避するガイガン。そして急接近した一瞬の死角を突き、右腕の『ハンマー・ハンド』を『しんてん』の艦首ドリルへ叩き落とす。
ズドォォォン!
凄まじい落雷のような破壊音がシアターに響き渡り、『しんてん』が姿勢制御を失って基地本部棟へと墜落、瓦礫の中に没していく。
「なっ・・・! あれほどの空中戦艦が撃墜されただと!?」
アルパナ軍務次官が悲鳴のような声を上げる。
(あのような超高速の三次元機動と至近距離での格闘戦を仕掛けられたら、我がミリシアル帝国の誇る制空戦闘型『エルペシオ』の一個中隊だろうと数分で全滅させられるぞ・・・。)
瓦礫の中で沈黙する『しんてん』に、ガイガンが腹部の回転鋸をギャリギャリと起動させながら迫る。絶体絶命の瞬間、画面を真一文字に切り裂いたのは、地平線から放たれた極彩色の超高出力ビーム『メガ・バスター』であった。
ドゴォォォォン!!
轟音を轟かせて降り立ったのは、Gフォースが誇る超大型対G(ゴジラ級特殊生物)兵器の二枚看板の片割れ・・・、『スーパーメカゴジラⅡ』だ。
「なんだあの巨体な鉄の竜は!? 魔力反応が一切ないぞ!?」
画面の中で、『スーパーメカゴジラⅡ』の全身に装備された指向性エネルギー兵器が、一斉に火を噴く。しかし、ガイガンはコマ送りのようなカクカクとした超高速のジグザグ軌道を描き、『スーパーメカゴジラⅡ』の凄まじい弾幕をことごとく残像を残して躱していく。
「バカな・・・あれほどの質量が、魔法陣もなしにどうして慣性を無視したかのように直角に曲がれるのだ! 物理法則が狂っているとしか思えぬ!」
ベルーノ室長が頭を抱えて叫ぶ。
接近戦を敢行したガイガンに対し、『スーパーメカゴジラⅡ』は『ローラーシステム』を起動させる。滑るように地表を高速で滑走しながら、カウンターの『メガ・バスター』を叩き込み、ガイガンの左腕を吹き飛ばした。しかし、ガイガンもまた、執念の急加速で上空へと逃れていく。
そして、決着の時が訪れた。墜落したはずの『しんてん』の艦首ドリルが、ジグザグに飛び回るガイガンへと向けられる。
『しんてん』の艦首から放たれたのは、青白く光り輝く極太の超低温レーザーであった。熱センサーに一切反応しない絶対零度の冷気が、ガイガンの背中の三枚の翼を白く包み込んでいく。一瞬にして駆動関節と魔導推進器が凍結し、あの不気味な超機動がピタリと止まった。
「あ・・・あ・・・」
ベルーノ室長の口から、掠れた声が漏れた。
「魔導熱センサーの死角を突くために・・・『熱を奪う冷凍兵器』を用いただと・・・!?」
(あれがライドルカ君の報告書にあった対象を瞬時に凍結させる魔光砲か・・・。)
推進力を失い、空中で無防備に自由落下するガイガンに向け、『スーパーメカゴジラⅡ』の全砲門が再び火を噴いた。
『全武装、一斉発射ァーーッッ!』
メガ・バスター、プラズマレーザー、四連装プラズマメーサー、そして腹部のマグナムメーサーキャノンが一体となった虹色の破壊の奔流。絶対零度で凍りついたガイガンの肉体に、数万度を超える熱線のエネルギーが直撃する。
激しい高熱とエネルギー量に耐え切れず、ガイガンの上半身が木っ端微塵に吹き飛び、空中でスクラップとなって粉砕された。
スクリーンが暗転し、シアター内に完璧な沈黙が訪れた。
ミリシアル使節団の誰一人として、声を出すことすらできない。魔法の最高峰を自負していた彼らの前で、日本の科学は、敵の能力を論理的に分析し、冷酷なまでに完璧な戦術とテクノロジーの融合によって魔帝の遺産をハメ殺してみせたのだ。
「・・・我が神聖ミリシアル帝国は、『日本・エモール・ミリシアル三カ国共同研究プロジェクト』への参加、ならびに貴国との正式な国交樹立に向けた協議を、全面的な賛同のもとで開始することを約束致します。」
サインを終えたフィアーム外交官の手は、いまだ微かに震えていた。かつては「文明圏外の未開国」を見下す立場で来日した彼女は、蓋を開けてみれば自分たちが喉から手が出るほど欲しかった歴史的遺産と解読データを与えられる「招待される側」へと完全に立場を逆転させられていた。
近藤外交官としっかりと握手を交わすフィアーム。裏では、ベルーノ室長が興奮と焦燥の入り交じった表情で本国へ向けた超緊急通信を手配し、エモール王国の魔導学者たちと共に日本の研究施設へ居残る手続きを急ピッチで進めていた。
こうして、『日本・エモール・ミリシアル三国共同調査プロジェクト』は正式に調印された。
日本が誇る最先端の科学力。エモール王国が有する幾千年の歴史に裏打ちされた高度な魔導知識。そして、神聖ミリシアル帝国が隠し持つ圧倒的な超古代の解析データ。
それぞれの持てる知見のすべてを一つに融合させ、魔帝が遺した謎を完全に剥ぎ取るための共同研究が、今ここに本格的な幕を開けた。
しかし、この時点では、彼らはまだ知る由もなかった。ガイガンの残骸から採取された細胞組織や、魔導回路の深部に隠された微細な異物・・・。
その真の解析と、ラヴァーナル帝国という文明が孕む「ガイガンの正体や光翼人の起源に関する恐るべき秘密」の全貌が、幾重もの難航する解析の末に明るみに出るのは、この共同研究が開始されてから数ヶ月後のこととなる。
地球最高の頭脳たちと異世界の魔導学者たちが手を取り合い、迫り来る魔帝の影に立ち向かうための長い長い歩みが、静かに、しかし確実に対話の歯車を回し始めていた。
その裏で、つくばの地下ドックの暗闇に静かに眠る巨獣の白骨は、来るべき決戦の日に向け、誰にも気づかれないようにひそかに青い光を明滅させていた・・・。