東宝世界線の日本国召喚   作:T1001

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忙しい方向けの海戦ダイジェスト


エビラの『ハサミギロチン』! しかし攻撃は外れた!

しんてんの『冷凍ビーム』! エビラは凍り付いた!

エビラは凍って動けない。

しんてんの『角ドリル』! 一撃必殺! エビラは倒れた!!



080. 裁きの雷槌

 

中央暦1640年1月27日

第三文明圏外東方 フェン王国

首都アマノキ西 ゴトク平野

 

 

ニシノミヤコへ上陸後、皇国軍陸戦部隊はアマノキ道中にある集落や小さな村などを次々と襲撃し、金品の略奪や住民の虐殺、婦女暴行などの野蛮な振る舞いを重ねながらここまで進撃してきた。倫理観の無さでいえば、某世紀末のモヒカン連中と五十歩百歩というレベルだ。

 

しかし約9000人と軍の規模が大きいため、全員がその甘い汁を吸えておらず、約半数はフラストレーションを貯めこんでいた。そのうえ豪雨のなかの行軍を強いられ、兵たちの士気が下がりかけていた。

 

「アマノキを落としたら、日本人とその友好国の住民は全員生きた状態で連れてくるよう全ての兵たちに命じろ。外務局監査室からの命令だ、間違っても殺したりするなよ。代わりにアマノキ住民は、兵たちの好きなようにさせるが良い!!」

 

「「「「ウオォォォォォォォォォォォォォォ!」」」」

 

ベルトラン陸将の言葉を聞いた兵たちは、アマノキ陥落後のことをあれこれ想像し、下衆な顔をしながら大喜びする。傍から見ると、まさに愚連隊といった感じだ。

 

「偵察部隊より報告! 敵部隊はゴトク平野の東に展開している模様!!」

 

陸戦部隊のデオッチ隊長から報告を受けたベルトラン陸将は、全軍に指示を出す。

 

「これより我ら皇国軍陸戦隊はゴトク平野へと進撃して敵部隊を蹴散らし、そのままアマノキを落とす!! 今回は特別ボーナスもあるぞ! なんとフェン王国を陥落させれば、アルデ様から特別褒章も頂けるぞ! 皆ぬかるなよ!!」

 

「ヒャッハー!!」「WRYYYYYYYY!!」

 

兵の士気はさらに上がり、全員がやる気全開といった感じである。豪雨のなか空へと舞い上がった竜騎士隊やメガニューラ隊、カマキラスたちに続き、アンギラスや地竜リントヴルム隊、歩兵大隊は次々にゴトク平野の奥へと侵入していった・・・。

 

 

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ゴトク平野東

陸上自衛隊 現地作戦本部指揮所

 

 

「皇国軍のワイバーンロード28機が、 TC フィールド内へ侵入! その後方より小型の飛行物体100機と大型の飛行物体2機が接近中。トンボ型特殊生物とカマキリ型特殊生物だと思われます!!」

 

天野二等陸佐をはじめ、作戦本部にいる自衛隊員たちに緊張が走る。

 

「ついに陸の方でも来たな、対地・対空・対特生戦闘用意! ここを突破されるとニシノミヤコの惨劇が繰り返される。皇国兵一人、トンボ一匹足りともここを通すな!!」

 

「アマノキ臨時発電施設からの送電状態は良好、システム充電もフルチャージです。敷設されたすべての『電位差発生装置』との接続も異常なし!」

 

「『ハイパワーレーザービーム車改』は TC システム AI の管制指揮下へと移行完了。レーザー誘雷モード開始! 各メーサー車両の FCS 射撃管制システムとのリンク完了!!」

 

「『M8500TCS』起動!!!」

 

次の瞬間、ゴトク平野を進行する無法者たちへ裁きの雷槌が降り注いだ。

 

 

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部下の竜騎士を二騎撃墜されたデオッチ隊長は、先ほど謎の光線が飛んできたゴトク平野の東の方角に向かって飛行していた。豪雨のため視界が悪く、敵の正体はいまだに不明だが、第三文明圏最強の竜騎士が約30騎に加え、メガニューラとカマキラスまでいる。

 

これで勝てない相手はいないだろう! 意気揚々と飛行していたが、頭上の暗雲がピカッと光った瞬間、オレンジと白の閃光が目の前に見えた。強烈な電流が全身に流れた感覚を覚えると同時に目の前が真っ暗になり、そして意識を永遠に無くした。

 

彼とその相棒のワイバーンロードに、上空の暗雲から雷が直撃したのだ。デオッチ隊長だけではない、彼の後方を飛行していた竜騎士たちやメガニューラにも、自然現象では説明が出来ないほどの雷が雨のように降り注ぐ。

 

一般的に、落雷時の放電で発生するエネルギーは数ギガジュール、大きいものでは30ギガジュールにも達するといわれている。数億ボルトの高電圧と数万アンペアの大電流という非常に膨大なエネルギーであるが、航空機は落雷が直撃しても墜落するようなことはない。

 

そもそもが金属の塊であり、雷の大電流は機体表面を流れるだけだからである。従って、機体内部の機械や電子回路、搭乗している人間には何の影響もない。

 

一方、飛行機のように金属製のボディで静電遮蔽されることもなく、剥き出しになっている人間やワイバーンなどの生物へ、このような膨大なエネルギーが直撃すると、どういうことになるだろうか・・・。言うまでもなく感電して黒焦げになり、あっという間にあの世行きである。

 

数騎の竜騎士たちやメガニューラは飛行高度を大きく落とし、落雷から逃れようとするが、上空の暗雲からは執拗に雷が襲い掛かる。

 

初期型である『M6000TCS』で落雷を誘導することが出来たのは、電位差発生装置が設置された地面に対してのみであった。そのため、1989年の『ビオランテ事変』において二代目ゴジラが TC フィールド外へ出ようとした際には、92式メーサータンク(当時は正式配備前の先行型)をはじめとした部隊が攻撃を行い、二代目ゴジラをフィールド内へ留めようとした。

 

一方、最新型の『M8500TCS』ではこの点も改良されており、電位差発生装置の直上にいない目標についても、曲射するかのような軌道を描き、正確に落雷を誘導することが可能となっている。

 

『ハイパワーレーザービーム車改』のプラズマレーザー砲を照射し、大気中にプラズマチャンネルと呼ばれる放電が起こりやすい通路を生成させることで、擬似的に稲妻の通り道を作り出しているのだ。

 

※ レーザー誘雷という技術で、現実世界においても欧州の研究チームが実証実験に成功していたりします。

 

本来、超高高度迎撃用対空兵器である『ハイパワーレーザービーム車改』が、今回のような地上戦がメインとなる作戦で出撃していたのは、ひとえにこのためであった。

 

サンダーコントロールシステムによる雷撃に加え、メーサー砲の射程に入ったことで、『92式メーサータンク改』や『93式ツインメーサータンク改』、『95式レーザータンク改』などのプラズマ加熱ミラータイプ型メーサー車両から、鮮やかな青白い閃光の対空射撃が開始される。

 

ワイバーンロードやメガニューラは、落雷が直撃して感電死するか、メーサー砲の直撃を受けて黒焦げになって焼け死に、一騎、また一騎と次々に雨粒とともに地面へと落ちていく。

 

ワイバーンロードやメガニューラの大多数が撃墜されたことで、最悪の場所に足を踏み入れてしまったことを理解したカマキラスたちが、ゴトク平野の外へ逃げ去ろうとするが、時すでに遅し。

 

頭上の暗雲から落雷が連続して直撃し、全身が麻痺して動きが鈍ったところにメーサー部隊の猛攻が加えられた。

 

昨年7月のエジェイ西方の戦いにおいて、ロウリア王国へ貸与されていたカマキラス三匹は、『90式メーサー殺獣光線車』8両で構成された2個メーサー小隊により、引導を渡された。90式メーサー殺獣光線車以上の高出力メーサー砲が、カマキラスたちの羽を瞬時に焼き尽くし、そのまま地面へと叩き落す。落雷に撃たれ、羽をもがれたカマキラスの前には、120mm滑腔砲を向けた90式戦車中隊が待ち構えていた・・・。

 

 

・ 92式メーサータンク改

出典 : ゴジラvsビオランテ(1989年)他

 

90式メーサー殺獣光線車の誘導放出型メーサーの欠点を踏まえ、メーサー光線の発生プロセスをプラズマを発生・加熱してニュートリノを生成し、収束照射する「プラズマ加熱ミラータイプ改」へと改良した次世代メーサー兵器。

 

雨天時における光線威力の減衰や金属への効果低減などの欠点を大幅に改善することに成功し、以降メーサー兵器の礎となった。

 

89年のビオランテ事変から実戦投入され、96年のデストロイア事変まで第一線で活躍してきた名機であり、近代化改修が続いている。状況に応じてデストロイア事変において活躍した超低温レーザーを装備した冷凍仕様にも換装が可能。

 

対特殊生物兵器としては勿論、ハイパワーレーザービーム車と合わせてレーダー群との連携で弾道ミサイルの迎撃システムとしても運用されている。

 

武装:

500万ボルトメーサー砲(通常メーサー/超低温レーザー)1基

8連装ミサイルランチャー2基

 

 

※ 補足 : メーサー出力比較

90式メーサー殺獣光線車 : 15万ボルト(誘導放出型)

92式メーサータンク改 : 500万ボルト

93式ツインメーサータンク改 : 200万ボルト

95式レーザータンク改 : 1000万ボルト

 





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