P.S.今回分量ちょっと少なめです。
ついでにちょっと駄文かもです
追記:再執筆を予定している作品です
夏色まつりちゃん。よく戦闘系ゲーム実況をしているホロライブの清楚担当()として知られている。
でも僕にとって、まつりちゃんはどこか複雑だった。まつりちゃんはチア部に所属している。
僕は実は中学生の時に、チア部の女子と失恋した経験があった。その経験から、どこかまつりちゃんを避けている自分がいた。
でも、そんな過去なんて払拭して新たに関係を作ればいい。僕はいつもそう言っていた。
でもまつりちゃんの場合は違った。どこか自分を許せないという思いから神経質になってしまい、反応が薄くなってしまうのである。
まつりちゃん自体は元気だし、活発な子だから、僕に対しても気兼ねなく元気に接してくれる。
けど、僕が難しい顔をしてしまうことからまつりちゃんも少し元気をなくしてしまうことがある。
なんとかこの足枷から解放されて、気兼ねなく接することができたらいいのに。
それが僕の今の想いだった。
「おはようございまーす。」タイムカードを切って事務員室に入る。
挨拶はない。他の人たちはもう少し遅くに来ることが多いから大体僕が一番乗りなのだ。
でも今日は違った。「お、おはよう光流くん……。」
「まつりちゃん?」
そう、僕が気難しくしているせいで元気をなくしてしまっているまつりちゃんの姿があった。
配信では元気にゲーム実況をしているまつりちゃんだけど、今日はどこか泣きそうな雰囲気だった。
(まあ、気にせずに始めるか。)そう思ってパソコンに手をかけようとしたときだった。
「あ、あの……。」まつりちゃんが声をかけてきた。
「ん?どうしたんだい?」僕はいつも通り接してみる。
「えっと……その……まつりのこと……嫌いなの……?」
「……え?」
「だって光流くんはいつも、まつりの顔を見たら気難しそうにしてるから……。まつりのどこがいけなかったの……?」
怯えている雰囲気がある……これは僕も覚悟を決めなきゃいけないな。
「まつりちゃん。」「う、うん?」
「ちょっと長くなっちゃうけど、とある話をしてもいいかな?」
「う、うん。今日は午前中は暇だから……。」「そっか、じゃあ話すね。」
「……僕は中学時代に、とある女の子と仲が良かったんだ。その子はとても優しくて、僕の趣味に打ち込んでる姿を見るのが好きな子だったんだ。僕はどちらかというと誰にでも優しくできるような人間だったから、その子も優しさに惹かれて近づいてきたのかもしれない。何よりその子は、ADHDっていって脳の発達障害を患っていた子なんだ。そんなことで他の人と軽蔑したりせずに、同じ立場で接していたことが、嬉しかったんだろうね。言い忘れていたんだけど、彼女は小学生の頃からチアリーディングが好きな子で、中学校はチア部に所属していたんだ。そしてそんな彼女と僕の関係は1年ぐらい持ったんだ。でも、とある日に担任の先生に僕は呼ばれて言われたんだ。その子が僕と別れたいって。担任の先生はその時チア部の顧問だったから、僕らの関係も当然知っていて、よく相談にも乗ってくれた。でもその子の言う通りには、僕の過激なスキンシップがいけなかったんだって。僕はハグはしたことはあったけど、キスはしたことがなかった。でもそれがその子にとって過激なスキンシップだったらしくて、価値観の違いや理解度の違いを突きつけられた瞬間だったんだ。その時から、僕のチアリーディングに対する思いは賞賛から憎悪に変わってしまったんだ。」
「……」
「だから、まつりちゃんがチア部ということだけでどこか嫌悪感があったのかもしれない。もちろん今態度を変えたところで、まつちゃんを傷つけてしまったことは変わらない。だから、ごめんね。嫌悪感でひどく当たってしまって。」
「……光流くん、よくわかったよ……。光流くんも、過去があったんだね。でも、きっと乗り越えられると思うよ。実際まつりに言ってくれたわけだし。だから、もう大丈夫だと思うよ!」
「そっか、そうだよね。ありがとうまつりちゃん。」「うん!」
そう言って僕たちは笑い合った。まるでこれまでの関係を払拭するかのように。
それから僕たちはよく話し合うようになった。
昼休みにはわざわざまつりちゃんがお弁当を持って事務員室にやってくるぐらいになった。
すぐにそらちゃんやすいちゃんが嫉妬しちゃったから僕とお昼ご飯を食べる人を決めるのに毎朝くじ引きをすることになったのは別の話だけど。
以上、第5話でした。次は一期生ラストのフブキちゃんを予定しています。
また、次回の投稿後に主人公、0期生、1期生のキャラ紹介を投稿する予定です。
次回予告
フブキング襲来!と同時に相談を持ちかけられる光流。しかしその相談内容に、0期生全員がキレてしまい…?
第6話『事務員とゲームと相談と』乞うご期待!