ホロメンと事務員兼マネージャー   作:超気まぐれ星人

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今回は幕間、恋心に気づくAちゃんととあるホロメンの野望の始動編だよ〜
次回からホロメンの登場順が変動するよ〜(聞いてないよって思った奴は人物紹介の後書き見てね)
前半はAちゃんメインで、後半にあのホロメンが登場するよ〜


第7話 ある事務所の1日(友人A・?)

「おはようございまーす。」「おはよー。」「……徹夜ですか?」

 

「まあね……時計見たら1時とか回ってて。」

 

「手伝いますよ。どれから取り掛かればいいですか?」「え、いやいいよ……。」

 

「……やらせてください」

 

「……そうだね、光流くんにも頼らないといけないよね。じゃあここらへんお願いするね。」

 

「りょーかいです。」A先輩から書類を受け取り、自分のパソコンを起動して仕事を始める。

 

しばらくして時計を見るとお昼時になろうとしていた。「先輩休憩しませんか〜?」

 

「まだ、いいかな。」先輩はかなりの仕事量をこれまで1人でこなしてきた。

 

でもそれだから体調を崩したんだけどな……。

 

「じゃあ先輩終わるまで待ちますよ。何なら渡された書類も終わったので手伝いましょうか?」

 

「いや……仕事しなきゃ……。」何かがおかしい。A先輩が少しフラフラとしている。

 

「僕が言えることじゃないですけど無理しすぎですって。」「大……丈……夫……」「先輩!?」

 

まずい、A先輩が倒れてしまった。「大丈夫ですか?」「うぅ……いつもあることだから……。」

 

「今日で徹夜6日目って言ってましたし休みましょう。その方が体にいいですよ?」

 

「いいよこれしき……仕事もあるし……」「先輩っ!!」「!?」

 

僕は思わず大声を上げてしまった。

 

「先輩の体調面が何よりも大事ですって!!体調が悪かったら仕事もうまくいきませんよね!?」

 

「そ、それは……そうだけど……。」

 

「先輩が倒れたから僕が雇われたんですよね!?どうして全部抱え込もうとするんですか!?」

 

「あ、あの……。」「僕はこれ以上先輩に無理をしてほしくないんですよ!!」「……。」

 

「……すみません、頭ごなしに怒ってしまって……失礼します。」「待ってっ!!」

 

先輩が声を上げる。

 

しかし僕は先輩の声に耳を傾けず、「ごめんなさい先輩……」と呟き事務室を後にした……


私は1人になった事務室で後悔していた。

 

光流くんはかつて私が仕事による過労で倒れた際、社長と相談して増員したスタッフメンバーだ。

 

他にも働くことを志願していた人々はいたものの、激務に耐えれたのは光流くんただ1人だった。

 

光流くんは一部のホロメンとも交流を始めていて、そらに至っては馬乗りになるレベルだった。

 

でもそんな光景を見てどこか心苦しさを感じていた。この言葉にできない気持ちは何だろうか。

 

昨日もまた、終電を逃して徹夜しつつ作業を進めていた。なのに……なのに……。

 

『これ以上先輩に無理をしてほしくないんですよ!』

 

彼が人に対して怒るなんてことはホロメンたちからも聞き覚えがなかった。

 

いや、あれは怒ってなんかない、心配してくれてたんだ。私のことを。

 

私のことなんかを……。あれ、どうして涙が出てくるのだろう……?

 

涙が次から次へと溢れてくる……どうして……?

 

「おはようございまーす♪あれ、Aちゃん!?」この声は……。

 

「Aちゃんおはよう……どうしたの?」「そら……。」私は堰を切ったように思いを告げた。

 

「……そっか、Aちゃんもなんだね……。」「えっ……?」

 

「一回考えてみて……光流くんが知らない女の人と楽しそうに手を組んで歩いてる姿をさ。」

 

私は言われた通りに頭の中で姿を思い浮かべる。

 

光流くんが目の前で知らない女性と手を組んで歩き、笑っている。

 

とっても……心に棘がささったかのように痛い、苦しい。

 

「やっぱり、苦しいでしょ?じゃあさ、今度はその女の人を自分に置き換えてみて。」

 

もう一度頭の中で姿を思い浮かべる。私と手を組んで歩き、笑う光流くん。

 

それを思い浮かべた時に、自然と口角が上がっていきそうになる。それくらい、心地いい。

 

「気分がいいでしょ?それが、『恋』ってものだよ!」「これが……恋……」

 

これまで、社長のそばでただただ仕事をこなすしかできなかった私にも……恋ができるんだ……

 

「でも、光流くんを取り合うライバルである以上、手加減はなしだよ!」「……もちろん!」

 

光流くんを手に入れるのは、絶対に私だから……!

 

「ところで光流くんは?」「あっ……どこ行ったんだろう……?」

 

そしてそらと2人で光流くんを探しに行ったのだった……。


僕は事務室をあとにしてラウンジで1人考えていた。

 

A先輩を心配しての発言だったが、頭ごなしに言ってしまったせいで傷ついたかもしれない……。

 

「こんぺこ〜!あれ、なんか浮かない顔してるぺこね?」「ぺこらちゃん……。」

 

ホロライブ3期生(ファンタジー)の寂しがりの少女、兎田ぺこらちゃんが僕の前に現れた。

 

「何かあったように見えるぺこ。ぺこ〜らなら相談に乗ってもいいぺこだけど〜?」

 

「……じゃあ、ちょっと聞いてもらっていい?」「いいぺこ!」

 

そして僕はさっきの出来事を話し始めた。ぺこらちゃんは終始頷きながら聞いてくれた。

 

「……っていうのが経緯なんだけど、どう思う?」「事務員さん悪くないと思うぺこ。」

 

「そ、そう?でも……先輩黙り込んじゃったし……。」「自分の行動に自信を持つぺこよ!」

 

「で、でも……。」「自分の行動に自信を持つこと、ぺこ〜ら事務員さんに教わったぺこだよ?」

 

「えっ!?」「よくそら先輩とかすいちゃんとかから聞くぺこ。」「そっ、そうなんだ……。」

 

「そんな事務員さんの言葉から自信を持ったこそぺこ〜らは今年とあることをするぺこ!」

 

「何をするの?」「事務員さん、今年は何年ぺこ?」「今年?今年は……卯年だね。」

 

「そう、12年に1回しか来ないぺこね?」「そうだね。」

 

「だから卯年、ぺこ〜らの年!みんなを兎にすることにしたぺこよ!」「ええっ!?」

 

「だから事務員さんにはその実験に付き合ってほしいぺこ!」「なんか……嫌だけど……。」

 

「ええっ!?こんなに可愛いぺこ〜らとのデートのチャンスを取り消すぺこか!?」

 

「いやデートじゃないじゃん!連れ去られて実験って……どっちかって言うと誘拐じゃん!」

 

「ぐぬぬ……確かにそうぺこね……。」「……まず裏方スタッフを実験に使うのもどうかと思うよ。」

 

「確かに……お仕事頑張ってくれるから支障出ちゃうぺこよね……。」

 

「でも声をかけるだけでもぺこらちゃんは偉いと思うよ。」

 

そう言って僕はぺこらちゃんに向き合い頭を撫でる。「じ、事務員さん!?」

 

「ダメ元でもよくぺこらちゃんは色んな人に声をかけてるよね。たとえ断られても、ひどく言われても、諦めずに粘り強く声を掛け続ける。僕も尊敬しちゃうな。僕だったらきっと、2回は声をかけるかもだけど3回断られたら流石に辞めちゃうもん。」「……///」

 

ぺこらちゃんは恥ずかしがりながらも僕の話を聞いている。

 

「ぺこらちゃんは自分で味方を作る天才だね。寂しがり屋の性格を粘り強さでカバーできてると思うな。」「そ、そうぺこ……?///」「もちろん。僕が保証してあげるよ。」

 

「……ねえ事務員さん。」「何?」「……もうちょっと、甘えてもいいぺこ?///」

 

「褒めた途端にデレちゃって、可愛いなぁ。」「う、うるさいぺこ!///」

 

「はいはい。ほら、甘えていいよ。」

 

そういうとぺこらちゃんはぼそっと何かをつぶ焼いた後、満面の笑みで僕の胸に飛び込んできた。

 

「……抜け駆けはダメだよ、光流くん。」「ひっ……そらちゃん……それに、A先輩も……。」

 

「……1人の女性を恋する乙女にしておきながら、自分は他の女に逃げるつもりなの……?」

 

「1人の女性って……え?」「……鈍感なんだね、光流くんは。」「先輩?」

 

すると先輩が僕の目の前にやってきた。「私のこと、責任とってくれないと許さないから……」

 

「せ、責任……」やばい何の責任か全くわからない……。「せ、責任って……何ですか?」

 

「……1から10まで言われないとわからない?まあでも言ってあげるね。」

 

そういうとA先輩は僕の目の前に近づき、「光流くんに、惚れちゃった❤️」と言ってきた……。

 

……いや、え、え?そらちゃんは分かるけど先輩まで?えちょ……これハーレムやん……

 

「あ〜え〜……。」これどうするのが正解なのだろう……。




光流にみんな惚れすぎじゃね!?と声を頂くことあるんだけど(まだない)、実は光流の持つとある趣味がホロメンを惹きつけているという設定。

後2話ぐらい書けたらいいんだけどな……。
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