ミュウと過ごす楽しいポケモン世界   作:初手零度

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閑話.とある少年たちの会話記録

 

☆マサラタウンとタマムシシティに暮らす少年二人の通話記録

 

『それで、この間送ったマトマの実の出来栄えはどうだ?姉貴が自信作だって言ってたぞ。俺も実験したが問題なくポケモンに割り振った素早さがリセットされたことを確認したぜ』

 

『ああ、すごく美味しかったよ。やっぱりマサラタウンの気候で育つ木の実は一味違うな。グリーンのお姉さんの腕がいいってのも当然あるんだろうけどさ』

 

『なんでお前が食ってんだよ!!ポケモンに割り振った能力値をリセットする効果が本当に現れるのかのテストだって言ったじゃねーか!!』

 

『いやー、孤児院のチビたちに見つかっちゃってさ。「食べたい食べたいっ!!」ってみんな言うから、つい。ガラルのキバナさんが公開してる「子供も楽しめる新感覚☆甘辛マトマカレー」のレシピ通りに作ったんだけど、これが子供たちに大人気でさぁー。ちゃんとお金払うから今度また送ってくれると助かるよ』

 

『………今度木の実の詰め合わせ送ってやるよ』

 

『グリーンのそういうところ好きだぞ』

 

『うっせーよ!!ちゃんと試験結果も送れよ!!』

 

─────

 

『しかしポケモンの性格によって能力値の成長補正が変わるってのは薄々感づいてはいたが、ここまで精確なデータが揃っているとはな。こんな情報どこで仕入れたんだよ』

 

『んー、秘密。それより、ミントの育成状況はどんな感じなの?』

 

『ああ、とりあえず

 "いじっぱりミント(攻撃↑特攻↓)"と"ひかえめミント(特攻↑攻撃↓)"の二種類だけ姉貴に栽培してもらってるぜ。今のところ成育は順調らしいが種類を増やすのは場所的にも人手的にも厳しそうだな。幸い収穫数は結構な量になりそうだからある程度収穫して保管したら別のミントに切り替える予定だ』

 

『了解。パルデアから苗を取り寄せるのは時間が掛かるから早めに教えてくれると助かる。あと無事に収穫できたらサンプルでいくつか送ってくれ』

 

─────

 

『おう、ちょっくらジジイの親戚の伝手でアローラに行ってくるわ。王冠マニアとかいうどっからどう見ても怪しいオッサンだが、ポケモンの画期的な訓練方法を編み出した人がいてな。その人の元で学んでくるわ。最低でも一年はカントーに戻らねえから木の実とミントの件は姉貴と直接話してくれ』

 

『へー、グリーンも遂に「すごいとっくん」が出来るようになるのか。カントーに戻ってきたらうちの子たちにも「すごいとっくん」してくれよ』

 

『……チッ!!内容は画期的なのにクソみたいなネーミングセンスしやがって……』

 

『ごめんて。でも真面目な話、能力値を限界まで引き上げてくれる特訓は凄いけど、混乱した時の自傷ダメージとか"イカサマ"の被ダメ抑えるために、攻撃力をダメダメにする「ダメなとっくん」とかも覚えてもらえると凄く助かるんだけど』

 

『………クソッ!!理に適ってるのが一番腹立つ!!

 いいぜっ!!「すごいとっくん」だろうが「しょぼいとっくん」だろうが全部マスターして最強のポケモンを育成してやるよォッ!!!』

 

『ごめんて………』

 

 

──────────

 

☆マサラタウン・とある少年少女たちの会話

 

「やっぱり攻撃を受ける時には瞬時に"ひかりのかべ"か"リフレクター"を貼れるようにならないとね!!……あっ!!"リフレクター"を足場にして空中移動とか出来たら面白そうかもっ!!……ああっ!!"リフレクター"を足場にするなら海の上も"なみのり"できるかもっ!!」

 

「ミュウ……一人で盛り上がってもダメだぞ。レッドとピカチュウの本人たちが目指すところから地道に積み重ねないとだな……」

 

「……大丈夫。やれる?ピカチュウ」

 

『ピカァッ!!』

 

「そうそうその意気だよっ!!あとは"かげぶんしん"と"みがわり"も覚えなくちゃだねっ!!あっ、あと攻撃技は"くさむすび"は絶対覚えた方がいいよ!!前の戦いもマスター内心ではヒヤッヒヤだったからねっ!!あとは"エレキネット"と"エレキボール"で遠距離攻撃手段を増やして……、"エレキボール"が散弾みたいになったら面白そうかも〜!!」

 

「こらこら、いくつ技を覚えさせるつもりなんだ。お前(伝説)と一緒にしちゃダメだぞ。ピカチュウにどんな魔改造を施すつもりなんだよ」

 

「……大丈夫。やれることは全部試したい」

 

『ピッカァッ!!』

 

「あとはあとは〜!!"かみなりパンチ"は当然として"ボルテッカー"も使えるようにならないとだねっ!!接近戦するなら特性の"せいでんき"を活かして触った相手を全部麻痺させちゃうってのはどうっ!?攻撃するたびに相手の動きを鈍くさせる高速アタッカー……すっごいロマンあるよね〜〜!!」

 

「ミュウ……、流石に詰め込みすぎだぞ」

 

「……大丈夫、やってみる。師匠」

 

『ピカピッカァッ!!!』

 

「師匠っ!?」

 

─────

 

「うんうん、いい感じに仕上がったね〜」

 

「……ありがとう、師匠」

 

『ピカァッ!!』

 

「えぇ……。本当に全部出来てるじゃん……。というか、なんで技を四つ以上使えてるんだ……?」

 

「……戦闘中に新しい技を覚えただけ(・・・・・・・・・・)だよ?」

 

『ピッカァッ!!』

 

「……俺の夢がこうも簡単に実現されると逆に困惑するんだけど……。まあレッドさんなら仕方ない、か……」

 

「ふふふ……、よくぞ今まで厳しい修行に耐えてきました!!最後にめんきょかいでんの試験をします!!最終試験は……コレッ!!じゃ〜ん!!雷の石〜♪」

 

「……?師匠、僕たちは進化は選ばない。ピカチュウのままで上を目指すって決めたから」

 

『ピッカ』

 

「え?知ってるよ?そんなことよりっ!!最終試験の内容はぁ……『第六感(シックスセンス)鬼ごっこ』です!!今から私がテレポートでピカくんに雷の石をぶつけます!!直感で全部かわしてくださいっ!!逃げれなかったら罰としてライチュウに進化させます!!」

 

「『──!?!?』」

 

「凄いよ、お前は……誇っていいぞ、ミュウ。レッドとピカチュウに戦慄顔(こんな顔)させる奴なんて後にも先にもいないだろ……」

 

「それじゃあ、スタート〜♪」

 

「……走れピカチュウ!!"かげぶんしん"っ!!後ろだっ!!

───いや上だっ!?」

 

『ピカァッ!?』

 

『ミュミュミュ〜♪♪』

 

「終わる頃には波動に目覚めたルカリオみたいなピカチュウになってそうだな……」

 

 

 

 





ポケモンはトレーナーに似るらしい。
才能を秘めたピカチュウを見つけてついつい色々仕込みたくなったそうで……。
最終的には逃げ回るのではなく、目を瞑って静止し、直感で最小の動作で躱す領域に至りました。

ついでにグリーン君は「しょぼいとっくん」をマスターできませんでした。
素早さ低いほど強いポケモンなんかも割といるのでゲームでも実装して欲しいくらいですね……。
「すごいとっくん」はマスター出来たそうなので、いつでも頼めば個体値を最大にしてくれます。

次話以降は少しずつ執筆していますが、いつ投下できるかは分かりません。(ハイラルを救う勇者業が忙しくて……)
気長にお待ち頂けると幸いです。
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