ヒロインに幸せになってほしいと思うのは間違っているだろうか   作:炎龍王アキラ

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ということで大抗争編3話目です。
前回はアーディを助けたところ位で終わりましたね。


オーディン 「作者、それはいいのじゃが妾の出番最近少なくないか?」


それはすいません 大抗争編だとオーディンと颯のイチャイチャが中々書けなくて。


オーディン 「まあ、仕方ないか。」



ということで本編どうぞ。


3話 オラリオで最も長い夜(後編)

 

アストレア・ガネーシャファミリアと共に外に出た俺らが見たのは見るに堪えないオラリオの悲惨な光景だった。

 

 

シャクティ 「クッ、一体何が起こってるんだ!?」

 

 

 

アリーゼ 「何……コレ?オラリオが火の海に。」

 

 

 

輝夜 「団長!ボサっとしてる暇は無いぞ!早く民間人を避難させねば!」

 

 

 

アリーゼ 「え…ええ そうね! 皆!民間人を避難させるわよ!」

 

 

輝夜 「お前もだ青二才!早くしろ!」

 

 

 

リュー 「か……輝夜、私は(震え)」

 

 

輝夜はリューを揺する。

 

 

輝夜 「お前が今すべき事は何だ!お前は何かを失いたいのか!さっきアーディが死ななかったのは偶然オーディンファミリアの団長が居たからだ!お前がそこでただ立っているだけで何が救える!」

 

 

リュー はその言葉で目を覚ましたのか住民を避難させようと行動する。

 

 

リューは大丈夫かね?既に原作との乖離は始まっている。原作通り自分の正義を、確固たる意思を持てるかどうか。

俺も民間人の救出に向かうか。と、その前にアーディをシャクティんとこに返さないとな。

 

 

颯 「アーディ、今からガネーシャファミリアのとこに行くからしっかり捕まってろよ」

 

 

アーディ 「う、うん」

 

 

そう言って俺はその場から離れてガネーシャファミリアの元に向かった。

 

 

              〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

Side レイ

 

私は現在マスターの命を受けて、民間人を闇派閥から守っているところです。しかし、いかんせん人数が多いので全員は守れていません。神エレボスのシナリオの一つではあるでしょうが、やはり人が死ぬのを見るのは良い気分では無いですね。ザルドとアルフィアの二人は民間人には手を出さないでしょうし、冒険者にしても殺すまではしないでしょう。まあ、殺す気で行くのでしょうが。オーディン様の側には朔夜がいますから問題ないでしょう。

むしろオーディン様に闇派閥が手を出そうものなら、マスターが怒って、闇派閥全滅させそうですが。

そんな事を考えていると目の前に赤茶色の髪した男が立ちはだかりました。

 

 

レイ 「何のご用でしょう?私はマスターの命を速やかに遂行したいのでそこをどいていただけるとありがたいのですが」

 

 

??? 「残念ながらそうはいかないのですよ。冒険者は蹂躙しなければいけないのでね」

 

 

レイ 「そうですか。……なら貴方は私の敵という事ですね」

 

 

??? 「これから死ぬ者に名乗るのも何ですが、冥土の土産に教えてあげます。私の名前はヴィトーと言います」

 

 

レイ 「ご丁寧にどうも。名乗られたなら、名乗り返すのがメイドの流儀。オーディンファミリア所属、レイ•ミツルギです」

 

 

ヴィトー 「それでは、さようなら」

 

 

ヴィトーがレイに向かっててくるが

 

 

レイ 「それでは遅すぎます」

 

 

レイはヴィトーよりもさらに速い速度で背後に回り込み、気絶させる。レイは気絶したヴィトーを一瞥した後、道の角に向かって

 

 

レイ 「神エレボス、いるのでしょう。殺しまではして無いですから早く回収してください」

 

 

そう言うと、角からエレボスが出てくる。

 

 

エレボス 「参ったな。気づかれていたとは」

 

 

レイ 「気配の消し方がお粗末すぎますよ」

 

 

エレボス 「君の気配察知が異常なだけな気が、まあ良いや。」

 

 

そう言ってエレボスはヴィトーを抱える。

 

 

レイ 「神エレボス、この惨劇は貴方のシナリオの内ですか?」

 

 

エレボス 「そうだよ。子供達には申し訳ないが、今のままの冒険者では約束の刻に間に合わず、いずれ世界は滅亡する」

 

 

レイ 「ダンジョンの秘密…ですか」

 

 

エレボスは目を見開き

 

 

エレボス 「参ったな。最早彼に知らない事ないんじゃ無いの?」

 

 

レイ 「マスターとて全知全能ではありません。事実、貴方が話していた黒龍以上の存在については知らなかったでしょう?」

 

 

エレボス 「そうだね」

 

 

レイ 「出来るだけ最小限の犠牲で済ませてください。私もマスターの命を受けているので努力はしますが、民間人全員を守りきれはしません」

 

 

エレボス 「分かってるよ。闇派閥を制御出来るとは思ってないけどね」

 

 

エレボス 「もうザルドもアルフィアも動いている。あいつらには少しずつ闇派閥を間引くように言ってる」

 

 

レイ 「そうですか。ではこちらは対局が動くまでは民間人の護衛に専念しましょう」

 

 

エレボス 「そうしてくれると助かるよ」

 

 

レイ 「貴方はこのシナリオの後、死ぬおつもりですか?」

 

 

エレボス 「どうだろうね?」

 

 

レイ 「まあ良いです。マスターから伝言ですよ『前回の飯に釣り合うものをまだもらってねえ。これは貸しだからな』だそうです」

 

 

エレボス 「ええ(困惑)」

 

 

レイ 「では私は引き続きマスターの命を遂行するため、この辺で失礼します」

 

 

エレボス 「ああ」

 

 

そうして私は神エレボスと別れ、引き続き民間人の護衛を続けた。

 

 

         〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

Side ザルド

 

ザルド 「弱い。脆すぎる。いつから冒険者は腐った果実となった?」

 

 

ザルド 「撫でただけたぞ。喰らってすらいない。前から失望はしていたが、どこまで俺を失望させる?オラリオ」

 

 

殺してはいないが、予想よりも遥かに弱過ぎて、瀕死の者はいる。

背後から猫人(キャットピープル)の男が俺を切りつける。が、俺はそれを軽々防ぐ。 中々の速さだが、力が圧倒的に足りん。

 

 

ザルド 「お前はいいぞ。風の様に速い。だが、そよ風の様に軽い」

 

 

そうして俺はそいつを吹き飛ばす。これもまた撫でただけだと言うのに。

 

 

アレン 「〜〜〜〜〜……テメェ!何をしやがった!」

 

 

ザルド 「だから撫でただけだ。冒険者ならさっさと未知を既知に変えろ。さもなければ、その首…俺が喰らい尽くすぞ」

 

 

こいつは恐らくレベル5だろう。普通なら一流の冒険者だが、俺らが求めるレベルではない。

そう思っていると見知った顔が現れた。

 

 

オッタル  「ッッッ!!!」

 

 

兜を被っているが、恐らく俺の正体に気付いたのだろう。

 

 

ザルド 「漸く見知った顔が現れたな。そいつはお前の後進か?」

 

 

オッタル 「アレン、フレイヤ様の下へ向かえ」

 

 

アレン 「ふざけんな、オッタル!こいつは俺がぶっ潰す!テメェが」

 

 

オッタル 「アレン!!」

 

 

アレン 「ッッッ!」

 

 

オッタル 「俺を少しでも団長と認めているなら、俺のためでなく、女神の為、泥を呑んでくれ」

 

 

ザルド 「相変わらずだな。その女神至上主義。いまだに乳離れ出来ていないのか、糞ガキ」

 

 

オッタル 「馬鹿な……なぜ、お前がここに居る、ザルド!」

 

 

ザルド 「何故、俺がここに居るかだと?」

 

 

ザルド 「最強の派閥(ゼウス)が消えた。ならそれに相応しい戦場を求めても不思議では無いだろう」

 

 

オッタル 「……陸の王者(ベヒーモス)の戦いから、一線を退き、すでに死んだとまで言われていたお前が、何故今になって」

 

 

ザルド 「亡霊の様に見えるか?ちゃんと地に足は付いているぞ」

 

 

俺は剣を構える。

 

 

オッタル 「嘗てはオラリオを守っていたお前が今は闇派閥と共にここを破壊しようとしている。その矛盾は一体何だ!」

 

 

ザルド 「相手が剣を構えているというのに動機が無ければ、戦えぬか」

 

 

ザルド 「なんたる惰弱、なんたる脆弱!」

 

 

ザルド 「派閥は違えど、お前の泥臭さは評価していたが、見込み違いだったか。やはり、お前らはアイツに遠く及ばん」

 

 

既に俺を圧倒出来るというのに、未だに冒険をし続ける、あのハヤテには

 

 

オッタル 「アイツ?一体誰のことだ!?」

 

 

ザルド 「いずれ知る。しかし、お前の言う矛盾に関しては答えてやろう」

 

 

ザルド 「俺の矛盾とは、今のお前に抱いたように…全て『失望』の延長だ」

 

 

そろそろアルフィアの方も始まるか。

 

 

         〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

Side アルフィア

 

全く、騒々しい。それにオラリオの冒険者は何処まで私達を失望させる?これ以上ない程加減しているが、瀕死の者が多すぎる。

私達が居なくなった後、何をしていたんだこの街は。私がここに来る時は基本的にはハヤテのホームで過ごしていた。故に冒険者のレベルが具体的にはどの位かは知らなかった。しかし、あの女神至上主義の猪と人工の勇者が都市最大戦力と聞いて、驚きを隠せ無かった。アレらが都市最強だと?

ハヤテの足元にも及ばないあいつらが?それどころか私達に傷を付けられないと言うのに。

そんな事を考えているうちに、二人の冒険者が来た。緑髪のエルフにドワーフ。ロキファミリアのあいつらか。

 

 

リヴェリア 「そこの貴様、何をしている」

 

 

アルフィア 「忌むべき雑音、だが二度と聞くことのない旋律。それに耳を傾けている」

 

 

アルフィア 「私なりの拝聴にして黙祷だ。いくら煩わしくとも、いざ失われるとなれば惜しむ」

 

 

リヴェリア 「では貴様の所業は、人のそれではない。貴様の足もとに広がっているもの、それは何だ?」

 

 

アルフィア 「瀕死の山(ガラクタ)。殺してはいないがな」

 

 

リヴェリア 「もういい、消えろ。貴様の命をもって、その非道さを償え!」

 

 

リヴェリア 「『吹雪け三度の厳冬--我が名はアールヴ ウィン・フィンブルヴェトル』」

 

 

アルフィア 「魂の平静(アタラクシア)

 

 

私に飛んできた魔法を相殺する。少し威力が上がっている?

 

 

リヴェリア 「相殺!?いや…無効化!?」

 

 

後ろからドワーフが迫ってくる。

 

 

ガレス 「うぉおおおおおお!」

 

 

アルフィア 「福音(ゴスペル)

 

 

ガレス 「ぐあああああああ!?」

 

 

ドワーフを吹き飛ばす。が、手応えが以前よりない。耐久がアップしたのか?それとも

 

 

ガレス 「この魔法の破壊力(あじ)まさか!?」

 

 

 

リヴェリア 「その唯一の異能。貴様は!?」

 

 

私はフードをとる。ようやく気づいたか。

 

 

 

ガレス•リヴェリア 「『静寂』のアルフィア!!」

 

 

ガレス 「神時代以降、眷属の中で最も才能に愛された者。才能の権化にして、才渦の怪物!」

 

 

リヴェリア 「しかし何故だ!?アルフィア、貴様はオラリオによく来ていただろう!それが何故こんな事を!お前がこうする理由は何だ!」

 

 

 

アルフィア 「『失望』」

 

 

リヴェリア 「都市を襲う理由が『失望』?」

 

 

ガレス 「何を言っている!何に失望しているというのだ、貴様は!」

 

 

アルフィア 「ハヤテ達とメーテリアを除いた全てに対して」

 

 

リヴェリア 「いくら貴様が強くても、落胆一つで都市を破壊する道理などあるものか!!」

 

 

アルフィア 「ならば、何故貴様らは私達の域に到達していない?」

 

 

アルフィア 「先程の魔法の威力、そして頑丈さ。恐らくレベル6だろう。レベル5のままで居なかったのは褒めてやる。その点は、あの猪より良いだろう。あの小人族(パルゥム)の小僧も、レベル6か?」

 

 

ガレス 「………そうだ」

 

 

アルフィア 「一応聞いておこう。どうやってレベル6になった?」

 

 

リヴェリア 「ハヤテに鍛えられた。その後私達はウダイオスを単独撃破した事でレベルアップした」

 

 

アルフィア 「何?」

 

 

ハヤテが鍛えていたのか。ならば納得だ。だが

 

 

アルフィア 「ハヤテに鍛えられたのはいつからだ?」

 

 

ガレス 「6年前からだ」

 

 

私の中で怒りが湧いてくる。

 

 

アルフィア 「貴様らは、ハヤテにそれだけの間鍛えられながらも、たった一つしかランクアップしなかったのか?」

 

 

リヴェリア•ガレス 「「!?」」

 

 

アルフィア 「貴様ら、ハヤテと戦ったのなら分かるだろう。アイツの強さを。アイツは恩恵が無い時に、既にザルドに勝っている」

 

 

リヴェリア•ガレス 「「なっ!?」」

 

 

アルフィア 「アイツは、私達とは今回戦わないそうだ」

 

 

リヴェリア 「どう言う事だ!」

 

 

アルフィア 「アイツだけが、私達の本当の目的を知っている。アイツだけが、私達の目的を達している」

 

 

ガレス 「本来の目的……だと」

 

 

アルフィア 「少し喋り過ぎたな」

 

 

アルフィア 「私達の『失望』を払拭できないなら」

 

 

ザルド•アルフィア 「「ここで果てろ。冒険者」」

 

 

そうして私は魔法を発動する。

 

 

 

 

 

 

           〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

颯 「(アルフィアが始めたか)」

 

 

アーディをガネーシャファミリアのシャクティのもとに送り届けた後、闇派閥を次々と倒す。民間人の被害はかなり抑えられている方か。レイが頑張ってくれたようだ。

問題はこの後の事だ。この後神が送還されたら『冒険者』は『一般人』となる。その場合は保護対象だ。エレボスにも確認をとっている。

最悪の場合、どちらかと戦う事になりそうだ。手加減してだが。それにさっきから闇派閥の勢いが急激に増した。理由は明白。都市最強(オッタル)がザルドに敗れたからだ。

 

 

 

ドゴーーーーーーン

 

 

……始まった。神の送還だ。

 

 

 

ドゴーーーーーーン

 

 

二つ目。その間にも闇派閥を倒していく。

 

 

 

ドゴーーーーーーン

 

 

 

冒険者 「ぎゃあーーーー」

 

 

三つ目。冒険者の悲鳴が増えてきた。くそっ、人手が足りねぇ!

 

 

 

ドゴーーーーーーン

 

 

 

ドゴーーーーーーン

 

 

 

ドゴーーーーーーン

 

 

 

ドゴーーーーーーン

 

 

 

ドゴーーーーーーン

 

 

 

ドゴーーーーーーン

 

 

 

全部で九柱の神が送還された。冒険者の悲鳴は先ほどより増えていく。

王の財宝もこんなところで使えば、オラリオに甚大な被害が出る。

そう思った時

 

エレボス 「──聞け、オラリオ」

 

 

 都市中に響いた男の声に足を止めた。エレボス、始まったな。

 

 

エレボス 「──聞け、創設神ウラノス。時代が名乗りし暗黒の名のもと、下界の希望を摘みに来た」

 

 

エレボス「『約定』は待たず。『誓い』は果たされず。この大地が結びし神時代の契約は、我が一存で握り潰す」

 

 

エレボス「全ては神さえ見通せぬ最高の『未知』──純然たる混沌を導くがため」

 

 

エレボス「傲慢? ──結構。 暴悪? ──結構」

 

 

エレボス「諸君らの憎悪と怨嗟、大いに結構。それこそ邪悪にとっての至福。大いに怒り、大いに泣き、大いに我が惨禍を受け入れろ」

 

 

エレボス「──我が名はエレボス。原初の幽冥にして、地下世界の神なり!」

 

 

エレボス「冒険者は蹂躙された! より強大な力によって!」

 

 

エレボス「神々は多くが還った! 耳障りな雑音となって!」

 

 

エレボス「貴様らが『巨正』をもって混沌を退けようというのなら! 我らもまた『巨悪』をもって秩序を壊す!」

 

 

エレボス「告げてやろう。今の貴様らに相応しき言葉を」

 

 

エレボス「────脆き者よ。汝の名は『正義』なり」

 

 

エレボス「滅べ、オラリオ。──我等こそが『絶対悪』!!」

 

 

ここからが試練の始まりだ。オラリオの冒険者は乗り越えられるか。

 

 

 

こうして後に死の七日間と言われる期間が始まった。

 

 




如何だったでしょうか?更新遅くなってすいません 
次回以降からも5000字程度を目標にしていきます。次回はもう少し更新早いと思います。
大体の構想は決まってきましたので、これからも見てくれると幸いです。
それではまた次回!

オーディンとのオリジナルデートの回は必要?

  • 必要
  • 必要じゃない
  • どちらでもいい
  • なんなら各ヒロイン分書いてくれ
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