ヒロインに幸せになってほしいと思うのは間違っているだろうか   作:炎龍王アキラ

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大抗争編4話目です。こっちでもゲスト方式を取ります。まずはやっぱりこの方!


オーディン 「妾の名はオーディンじゃ。よろしく頼む」


って事でこの小説のオリキャラオーディンさんです。オーディンさんは今後颯君とイチャつく事は?


オーディン 「何を聞いておるんじゃお主!?」


はい。もちろんあるだそうです!「まだ答えとらんわ!」え?じゃあ無いんですか?


オーディン 「そ……それは///」


答えが顔に出てるじゃん。それでは本編どうぞ!


4話 オラリオは檻となる

 

 

長い夜が明けた翌日。俺は街の様子を見ていた。辺りは瓦礫の山となっており、店や家なんかも多くが潰れている。

被害は建物だけでなく、建物に潰された人、闇派閥に殺された人など様々なところに影響を与えている。オラリオから出ようとする一般人もいるが、外に出た瞬間闇派閥に殺される。先程門も見てきたが、アスフィの姿も見えた。ヘルメスファミリアも鎮圧に回される程だしな。ウチからはレイに行ってもらっている。俺は見回りをしている。

 

 

颯 「被害が出過ぎたな」

 

 

原作に比べれば被害は軽いだろう。店や家は直るかも知れない。けど大切な人を失った人達には失った人は帰ってこない。被害が軽い、重いという問題ではないのだ。

 

 

颯 「全ての人を救おうなんて事は出来ない。だからこそ俺は自分の手の届く範囲だけでも守り切る」

 

 

そう思っていると、前から喧騒が聞こえてくる。何があったんだ?俺は足早にその場所へ向かう。そこにはアストレア•ファミリアと多くの民間人がいた。ただし民間人のその顔は今まで冒険者……正確には彼女達に向けてきたようなものではなくて。怒りの矛先に向けるような表情をしていた。

 

 

民間人1「……アストレア・ファミリアは正義の派閥じゃなかったのかよ?」

 

 

民間人2 「なんで守ってくれなかったの!?」

 

 

そう非難した民衆はアストレア・ファミリアに怒声を上げ、石を投げた。お前たちのせいだと。なんで守れなかったのかと。そんな本来ならアストレア・ファミリアへと向けられるものでは無いものが彼女達に突き刺さる。

 

 

リュー 「……なんだ、なんなんだ、この仕打ち!?」

 

 

輝夜 「貴様ら……!!」

 

 

リューと輝夜はそれぞれ別の感情を表していた。リューは守ってきた民から受けている仕打ちに対する困惑。輝夜は意味のない行動をする民衆に対する怒り。

 

 

颯 「(無理もないか)」

 

 

民衆の気持ちも分からなくはない。ただそれを冒険者に責めるというのは筋違いにも程がある。冒険者も元を辿れば一般人だ。恩恵を持ち、一般人より強かったとしても彼らも死ぬ時は死んでしまう。現に神の送還により冒険者から一般人に戻ってしまった者達が何人も殺された。

何も大切な人を失ったのは民衆だけではないのだ。

 

 

颯 「(これは俺にも責任があるな)」

 

 

直接は関わっていないが、エレボスの提案を知りながら、この惨状を作り出してしまった責任がある。

 

 

颯 「(だが、直接手を出してしまえば、フィンは間違いなく俺らにザルドとアルフィアの相手をさせようとするだろう)」

 

 

それでは駄目なのだ。ベル君がいくら英雄の器だと言えど、ベル君だけが強ければ良いという者ではない。既に俺の知らないイレギュラーは起きている。俺でも勝てない相手が出ても不思議ではない。そのために冒険者全体の底上げが必須なのだ。なんせ

 

 

颯 「(この世において絶対なんて存在しないんだからな)」

 

 

そんな事を考えていると民衆の怒りが頂点に達して来たのかアストレア・ファミリアに石を投げつける。その先には赤髪が特徴的なアストレア・ファミリア団長、アリーゼ・ローヴェルがいた。

 

 

颯 「(責任感が強すぎるのも考えものか)」

 

 

俺は彼女の目の前まで移動し、その石を掴む。

 

 

アリーゼ 「えっ」

 

 

衝撃が来なかった事か、目の前に颯がいる事か、はたまた両方か?どれが原因かは分からないが、アリーゼはそんな素っ頓狂な声を出していた。

 

 

輝夜 「お前は」

 

 

リュー 「アーディを助けてくれた」

 

 

ライラ 「オーディン・ファミリア団長」

 

 

輝夜、リュー、ライラは颯の事を覚えていた。颯は民衆に顔を向け

 

 

颯 「すまない。貴方達への被害を食い止められなかったのは俺達冒険者の実力不足だ。それでも少なくとも彼女達は貴方達への被害を食い止めようと頑張っていた。その事だけは分かって欲しい」

 

 

民間人に頭を下げた。颯のそのセリフはまるで自分に対する戒めのようにも思える。

 

 

民間人3 「けど、それでも俺は娘を失ったんだ!」

 

 

颯 「重ね重ね言うがそれについては申し訳ない。だがこれだけは覚えておいて欲しい。大切な人を失ったのは貴方達だけでは無い。愛する眷属達を失った神々、親しい人を失った冒険者、主神を失い、一般人に戻り仲間を失ってしまった者。冒険者達だってそういう思いをしている人達がいる。」

 

 

そう言うと民衆達は自分達のした事を冷静に考えたのか彼女達に謝った。

 

 

民間人1 「すまなかった。あんたらだって辛いんだよな」

 

 

民間人2 「ごめんなさい。八つ当たりみたいな事をしてしまって」

 

 

アリーゼは慌てて、しかし何かを決心した目で

 

 

アリーゼ 「いえ。私達こそ申し訳無かったわ。次は被害を食い止めてみせるわ」

 

 

民衆達にそう言い放った。それを聞いた民衆は「頼んだぞ!」と言って去っていった。俺もその場を去ろうとすると

 

 

アリーゼ 「待って!」

 

 

アリーゼに引き止められる。

 

 

 

アリーゼ 「さっきはありがとう」

 

 

 

颯 「気にするな。ただ団長だから責任を取らなきゃいけないって訳じゃ無い。しっかり団員を頼れ」

 

 

 

アリーゼ 「ええ、そうするわ」

 

 

 

輝夜 「それにしても随分早いんですなー」

 

 

 

颯 「俊敏性(アジリティ)には自信があるんでな」

 

 

 

リュー 「差し支え無ければレベルを教えてもらっても?」

 

 

颯 「レベル3だ」

 

 

ライラ 「嘘だな。レベル3ならアタシらが見えないはずがねぇ」

 

 

颯 「そうは言っても本当なんだが」

 

 

アリーゼ 「それならアストレア様に確認して貰えば良いじゃ無い!」

 

 

ライラ 「団長。分かってんのか?いくら助けてもらったとは言ってもこいつは男だぞ?」

 

 

 

輝夜 「そうですね。男は皆獣ですし」

 

 

颯 「猫被りながらも毒は吐くんだな」

 

 

輝夜 「何のことでしょう?」

 

 

颯 「別に猫を被らなくても良い。先程怒っていた時のが素なんだろ?」

 

 

輝夜は少し間をおき

 

 

輝夜 「はあーー。ならこれで良いのか?」

 

 

颯 「正直猫被られるとゾッとしてたからな。」

 

 

輝夜 「初対面では無いが失礼な男だな」

 

 

颯 「それは悪いな。で?俺はどうすれば良いんだ?」

 

 

アリーゼ 「やっぱり来てもらっても良いかしら?」

 

 

颯 「了解した」

 

 

そうしてアリーゼ達について行き、アストレア・ファミリアのホームに着いた。

 

 

輝夜 「変な事をしたらその瞬間胴体と首が離れると思え」

 

 

颯 「ああ。その時はそうしてもいい。最も落とせるかは知らんが」

 

 

輝夜 「ほおーー なら今すぐ落としてやろうか?」

 

 

リュー 「か、輝夜。やめた方がいい。貴方も煽らないで下さい!」

 

 

颯 「こう言う噛み付いてくる奴は久しくいなかったからな」

 

 

アリーゼ 「開けるわよ」

 

 

アリーゼがドアを開ける。中には胡桃色の長い髪をたなびかせた女性がいた。

 

 

??? 「お帰りなさい。今日も無事に帰ってきてくれたわね。その子は?」

 

 

アリーゼ 「昨日の闇派閥襲撃の時や先程民衆の不満が爆発した時に助けてくれた人です」

 

 

颯 「初めまして。神アストレア。オーディン・ファミリア団長ハヤテ・ミツルギです」

 

 

 

アストレア 「そう。オーディンのところの。改めてアリーゼ達を助けてくれてありがとう」

 

 

颯 「気にしないで下さい。こんな事態ですしね」

 

 

アストレア 「ありがとう。ところで何でこの子を連れてきたの?」

 

 

リュー 「実はハヤテさんにレベルを教えてもらったのですが、彼はレベル3と言いました。ですがその速さは私達には見えませんでした。とてもレベル3には思えずlハヤテさんの許可を得てアストレア様に確認してもらおうかと」

 

 

アストレア 「成る程ね。ハヤテ、貴方のレベルは?」

 

 

颯 「レベル3です」

 

 

アストレア 「嘘はついていないわね。どうやら本当にレベル3のようよ」

 

 

ライラ 「まじかよ」

 

 

輝夜 「それであのスピードですか。なら何かのスキルか」

 

 

アリーゼ 「まあ、スキルなら詮索はしない方が良いわね」

 

 

颯 「(スキルじゃ無くて素の身体能力なんだが、黙ってた方が良さそうだな)」

 

 

アストレア 「それよりオーディンは元気かしら?しばらく会って無かったから」

 

 

颯 「元気ですね。本人自体も神の力(アルカナム)無くても槍の扱い上手すぎますからね。たまに教えてもらってます」

 

 

なお、槍を使うとレイが少し不機嫌になるが。

 

 

アストレア 「そう。よかったわ」

 

 

颯 「ところで聞きたいのですが?」

 

 

アストレア 「何かしら?」

 

 

颯 「先程から漂うこの匂いは?」

 

 

そう中に入った時から何故か漂ってくるこの匂い。まるで暗黒物質を作ってしまった時の匂いのような。アストレア様は顔を背ける。

 

 

 

輝夜 「アストレア様、またやりましたね?」

 

 

アストレア 「な、何の事かしら輝夜」

 

 

ライラ 「いや、これは誤魔化すの無理でしょ」

 

 

颯 「もしかしなくてもだが」

 

 

ライラ 「お察しの通りだ」

 

 

アストレア様まさかの料理出来ない人だった。こうしてみると女神で料理できる人どのくらいいるんだ?なおオーディンは一応出来る。

 

 

アリーゼ 「どうしましょう。これだとキッチン使えないわね」

 

 

ライラ 「使えたとしても団長とリューとアストレア様はキッチンに行かせないがな」

 

 

それ綺麗に料理出来ない面子だよな。

 

 

颯 「ならウチに食いにくるか?」

 

 

アリーゼ 「え?でもここに居る人数だけでも結構な数よ。食材とか」

 

 

颯 「構わねぇよ。それに味は保証するぞ」

 

 

アリーゼ 「なら良いかしら?」

 

 

輝夜 「待て団長。そんなあっさりと」

 

 

ライラ 「けどよ、昨日の今日でやってる店なんてないぞ」

 

 

輝夜 「………致し方あるまい」

 

 

颯 「じゃあ行くか」

 

 

そうして俺はアストレア・ファミリアを連れてホームに戻った。

 

 

 

 

 

 

 

 

颯 「って訳で連れてきちゃった」

 

 

オーディン 「成程のぅ」

 

 

事情を説明したらオーディンは秒で理解した。

 

 

 

リュー 「あ、あの神オーディン?いささか納得するのが早すぎるような?」

 

 

 

オーディン 「アストレアの不器用さは天界でも有名じゃったからな。まあ、まともに料理できる知り合いが少ないってのもあるが」

 

 

アストレア 「え?私の不器用さってそんなに有名だったの?」

 

 

オーディン 「むしろおんしが知らんとは思わんかったわ」

 

 

天界でもアストレア様って不器用で有名なんだ。ってアレ?今って死の七日間中だよな?何でこんなほのぼのしてるんだ?

 

 

レイ 「出来ましたよ」

 

 

アリーゼ 「早くないかしら!?」

 

 

アリーゼが即座にツッコむ。無理もない。なんせ帰って来てからまだ10分も立っていない。いつもより人数が多いのにこの短時間で完成するとは普通は思わないだろう。

レイはそんなツッコミをスルーしつつ全員の前に料理を置いていく。

 

 

 

全員 「いただきます」

 

 

各自料理に手をつける。ちなみに今日のメニューはざるそばだ。

 

 

アストレア•ファミリア 「美味しい!」

 

 

アリーゼ 「これすごい美味しいわ!今まで食べた中で1番」

 

 

輝夜 「極東の料理を出してきた事にも驚きだが、美味すぎるな」

 

 

ライラ 「これは美味いな。結構簡単そうだが」

 

 

レイ 「一から麺を作ろうとすると中々手間がかかります」

 

 

ライラ 「そうなのか」

 

 

レイ 「ええ。極東では作られた麺が売っていましたがオラリオでは無いので」

 

 

輝夜 「確かに売っていたな」

 

 

アストレア 「これなら麺があれば私でも作れるかしら?」

 

 

 

アストレア•ファミリア 「絶対にやめてください」

 

 

アストレア 「皆して否定!?」

 

 

そんな雑談をしながら、二日目は終わった。

 




如何だったでしょうか?更新遅くなって申し訳ありません!


颯 「何があったんだ?」


ちょっとここ1週間立て込んでいて、上げられても一作品しか無理だったのであらかじめ作っておいたハイスクールだけあげました。


颯 「次からなるべく早く投稿しろよ」


はい。肝に銘じます。それではまた次回!

オーディンとのオリジナルデートの回は必要?

  • 必要
  • 必要じゃない
  • どちらでもいい
  • なんなら各ヒロイン分書いてくれ
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