ヒロインに幸せになってほしいと思うのは間違っているだろうか   作:炎龍王アキラ

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5話目です。本日のゲストはこの方!


「よう!この作品の主人公、御劔 颯だ」


……あの何故颯さんがここに?今日のゲストはレイさんのはずでは?


「そんなの決まってるだろ?こんなに投稿が遅れた作者にお仕置きしなきゃ行けねぇからな」


……こうなったらジョースター家に伝わる秘技!逃げるんだよォォーーー


「逃がすわけ無いだろ?」


フォア!や、やめろーブロリー!


「出来ぬぅ!!エア、エヌマ・エリシュ!」


デテーーーン!


「ふぅ。こんな作者だがこの作品のことこれからもよろしくな!」


5話 正義が絶対悪と再び出会う時

 

 

 

Side フィン

 

 

フィン「それは本当か?リヴェリア?」

 

 

僕は今ギルドの会議室でリヴェリアから信じられない報告を聞いていた。それはハヤテがアルフィア、ザルドの両名とは直接戦闘しないという事だ。

 

 

リヴェリア 「ああ。アルフィアがそう言っていた。本人に聞かなければ真偽は分からないがな」

 

 

フィン 「そうか。もしそれが本当だとしたらマズイどころの話では無いな」

 

 

唯一、このオラリオで勝てる可能性が高い冒険者であるハヤテがアルフィア達の相手をしないということになれば厳しいどころでは無い。それにハヤテがアルフィア達の相手をしないということはレイや朔夜も相手をしないという事だろう。

 

 

フィン 「リヴェリア、君は明日ハヤテにその事について聞いてきて欲しい」

 

 

リヴェリア 「了解した」

 

 

幸いなのはこの話が本当だとしてもハヤテが相手をしないのはアルフィアとザルドの両名だけだと言うことだ。昨日の被害も考慮すると、民間人の救助や闇派閥(イヴィルス)の相手はしてくれると言うことだろう。

 

 

リヴェリア 「それにしても何故ハヤテはそのような事をするのだ?」

 

 

フィン 「それは分からない。もしかしたら何かあるのかも知れない。アルフィア達はハヤテの所によく言っていたようだしね」

 

 

リヴェリア 「だとしてもだ!今のアルフィア達はオラリオを滅ぼそうとする敵だぞ」

 

 

フィン 「だが、彼が意味の無いことをするとは考えられない」

 

 

もしかしたらハヤテは何か別の理由でそうするのかも知れない。

それこそ()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

Side フィン Out

 

 

 

 

 

アストレア•ファミリアとの晩餐の翌日、未だに闇派閥(イヴィルス)の襲撃は続いている。それはまさしく現在進行形でだ。

 

 

闇派閥「死ね!冒険者が!」

 

 

颯 「そう易々と死ねないんでな!」

 

 

相手の剣を真正面から受け止める。力で押し込もうとしている様だが、レベル差がある相手にそれは効かない。相手の剣を逆に押し返す。

 

 

闇派閥「くっ!」

 

 

相手の姿勢が崩れた瞬間に胴体目掛けて剣を振るう。振るった剣は相手の胴体をしっかり捉え血飛沫が舞う。切られた闇派閥(イヴィルス)の団員は最期にこちらを見て何かを口ずさむ。声は聞こえなかったが口元の動き的に『ありがとう』だろう。それを最後に動かなくなる。相手が死んだのを確認して剣を鞘に収める。

 

 

颯 「お前達がやろうとした事を理解するつもりも無いし、したくもない。だが次は良い奴に生まれ変われよ」

 

 

つい先程切り捨てた相手に対して少しでも来世は良い奴になるように祈りを捧げる。こんな事をやるのは今回が初めてだ。今までのヤツにはこんな事をしなかっただが、コイツには何故かしようと思った。もしかしたらまた出会うかもしれないな。もしこの世界で再び会う事が出来たのなら聞いてみたい。何故感謝を敵であるはずの俺に述べたのかを。

 

 

颯 「っと、それを考えるのは後にして他の襲撃されている場所に行かねぇとな」

 

 

考えるのを一旦やめ未だ襲撃されているであろう他の場所に向けて歩を進めるのだった。その時丁度ここから西の場所から爆発音がした。あの方角は……

 

 

颯 「相変わらずの威力だな。一先ず向かってみるか」

 

 

その先にいる人物の事を考えながら、俺は爆発がした方向に向かうのだった。

 

 

 

Side ライラ

 

 

ヤツが魔法を放った瞬間に爆発が起きた。アタシは確かに直撃を避けたはずだった!だが一撃、しかも間接的なダメージを受けただけで立つのがいっぱいなほどのダメージを受けている。輝夜もギリギリだ。

 

 

ライラ 「(耳と鼻、目から血‥‥‥視界がグワングワン鳴ってやがる!平衡感覚もぶっ壊れやがった!)」

 

 

ライラ 「今の衝撃波、風でも閃光(ひかり)でもねぇ。音か!」

 

 

アルフィア 「ロキとフレイヤの眷属から何も聞いていないのか?私の魔法はただ、音の塊で殴りつけるのみ。一思いに燃やしてやることも、凍てつかせてやることもできん。醜悪な肉塊に変えてしまうだけのものだ。他の理由もあるが、私はこの魔法が()()()()()。まあある事がキッカケで多少は嫌悪感が少なくなったがな」

 

 

ライラ 「何を‥‥‥言ってやがる。(余波だけで上級冒険者を屠る威力に加え超短文詠唱!おまけに初動は速く、射程(レンジ)も長え!魔法の撃ちあいじゃまず勝てねぇ!)」

 

 

ライラ 「その上接近戦もこなすだと‥‥‥!無敵じゃねぇか、畜生!」

 

 

そこまで言うとアタシの身体は限界だった。立つ事もままならない。だが()()()()()()

 

 

エレボス 「圧倒的、凄絶、無慈悲。どの言葉を贈れば良いか迷うな。だがこれでは『蹂躙』では無く、『瞬殺』の方が正しい。(と言うかこのアルフィアですらハヤテには勝てないのか。アイツが1番化け物だな)」

 

 

アルフィア 「蹂躙が見たければ、相応の輩を用意しろ。‥‥‥それにまだ、終わっていない。死体の真似事が上手いな、小人族(パルゥム)。薄汚い場所を生き抜く鼠の知恵か?」

 

 

っ!‥‥‥流石にバレてるか。コイツはマジの化け物だ。

 

 

アルフィア 「能力(ステイタス)Lv.2(レベル•ツー)といったところか‥‥‥加減したとはいえ、よくも死を遠ざけた。姑息で臆病。『勇者』を名乗る小僧とは正反対だな。ザルドはお前のような者が好きそうだ。が、私は面倒を嫌う。暫し眠れーーー」

 

 

まだだ、まだその時じゃねぇ!時間を稼ぐ。それが今出来る最善の手だ!

 

 

 

ライラ 「ーーアタシは、よぉ‥‥‥チビで、弱っちぃから‥‥‥何でもするように、しててよぉ‥‥‥」

 

 

アルフィア 「……何?」

 

 

ライラ 「死んだ振りもするし、爆弾なんかも作る……仲間(ファミリア)の足を引っ張らないように、これでも苦労してんだわ……だから……ホントは、やりたくねぇんだが……『囮』なんかも、務めることがあってなぁ……」

 

 

言葉を吐き出しながら立ち上がる。ほんの一瞬、刹那の希望の一太刀をヤツに浴びせるために!

 

 

ライラ 「つまりだなーーくたばった振りが上手ぇのは、アタシだけじゃねぇ!」

 

 

輝夜 「居合の太刀ーー『双葉』」

 

 

叫ぶと同時に輝夜が仕掛ける。が、アイツはこれを当然のようにかわした。その時僅かに違和感を感じた。

 

 

アルフィア 「全身の骨ごと、刀も砕いてやったが……『二刀の小太刀』。まだ武器があったか」

 

 

輝夜 「はぁ、はぁ……!!当然のように躱すな、化け物めっ!しかしーー斬ったぞ、L()V()7()

 

 

奴の身体からほんの少しの血が垂れる。輝夜の全身全身の技がヤツを傷つけた。

 

 

輝夜 「掠り傷に過ぎずとも、確かに斬った!私の一刀は貴様に血を強いた!貴様は強い、いっそ人智が及ばぬほど強い!まさに最強だ!だが、()()()()()()!なにせ貴様の言う小娘のごとき存在が、傷をつけたのだからなぁ!ははははっ!ざまぁないなァ!」

 

 

何だ?何なんだこの違和感は!アタシは何か大きな事を見逃してるのか?私はただひたすらにヤツの方を見る。一先ずここから離脱するのを優先だ!

 

 

アルフィア 「ーー雑音は終わりか?ならば潰えろ」

 

 

ライラ 「いや、させねぇわ。ーーそらよっ!」

 

 

持っていた炸裂弾をヤツ目掛けて投げる。その隙に輝夜を背負って離脱する。アタシは違和感を抱えながらあの化け物から輝夜共々逃げ切った。

 

 

Side ライラ out

 

 

 

俺が爆発が起きた場所に着くとそこには輝夜を背負って逃げるライラと煙が見えた。恐らくアルフィアから逃げ切るために投げた炸裂弾だろう。

 

 

ヴィトー 「魔道具(マジックアイテム)……いえ、手製の『炸裂弾』」

 

 

エレボス 「片方が囮になり、片方もまた撤退のための時間を稼ぐ。いいコンビだ。まんまと逃げられた」

 

 

ヴィトー 「手負いも手負い。追えばすぐに見つかる。私が行きましょうか?」

 

 

アルフィア 「……いや。見逃してやる」

 

 

ヴィトー 「よろしいので?『雑音』が貴方の耳を煩わせるやもしれませんよ?」

 

 

アルフィア 「自身の『傷』など久しく見ていなかった。知れず女神(ヘラ)のように女王を気取っていたようだ。慢心の愚かさを思い出させた褒美……くれてやる。小娘ども。ハヤテ以外の冒険者に傷をつけられる訳がないという慢心をな

 

 

ヴィトー 「しかし」

 

 

アルフィア 「くどい。貴様から先に肉塊になるか?」

 

 

ヴィトー 「……分かりました」

 

 

アルフィア 「それに追ったところで返り討ちにあっていただけだ」

 

 

ヴィトー 「それは私が手負いの彼女らに負けると?ファミリアの主力が揃っても倒せなかったのに?」

 

 

アルフィア 「いや。あんな小娘どもよりももっと強いやつにだ。そうだろうハヤテ?」

 

 

どうやらアルフィアにはバレていたようだ。まあバレるように気配を完全には消していなかったんだが。

 

 

ハヤテ 「ああ。アイツらを追うんだったら俺が倒してたからな」

 

 

ヴィトー 「貴方は」

 

 

ハヤテ 「一応自己紹介をしておくか。オーディン•ファミリア団長、ハヤテ•ミツルギだ」

 

 

ヴィトー 「!?貴方が彼女の所属するファミリアの団長でしたか!」

 

 

ハヤテ 「彼女?……ああ、もしやレイが撃退した冒険者ってのはお前の事か」

 

 

ヴィトー 「ええ。彼女には辛酸を舐めさせられましたからね。是非とも次の機会が欲しいですね」

 

 

ハヤテ 「それは無理だな。今のお前じゃレイには勝てない」

 

 

ヴィトー 「ッッ!言ってくれますね!貴方で試しても良いんですよ!」

 

 

エレボス 「やめておけ、ヴィトー」

 

 

ヴィトー 「……何故止めるのですか、主神よ」

 

 

エレボス 「ハヤテは表向きはレベル3の冒険者だが、アルフィアもザルドも敵わない冒険者だ。挑んだところで、アルフィアの言うように返り討ちにされるだけだ」

 

 

ヴィトー 「!?何ですって!」

 

 

ハヤテ 「そう言うことだ。まあレイと再戦がしたいと言うなら止めはしない。俺からも言っておこう。だが、その時までは待ってもらおうか」

 

 

ヴィトー 「……良いでしょう。再戦が出来るのならば願ったりです」

 

 

ハヤテ 「エレボス、お前はこれから『正義』について聞くんだな、リューに」

 

 

エレボス 「ああ。俺が見初めた彼女に聞か無くてはな」

 

 

ハヤテ 「それはを止めはしない。『契約』だからな。俺がここにきたのは偶然だからな。次に会うことになるのは決戦の時だな。……ああそう、アルフィア」

 

 

アルフィア 「何だ?」

 

 

ハヤテ 「お前が輝夜の攻撃を受けたのワザとだろ」

 

 

エレボス 「……マジ?」

 

 

アルフィア 「……やはりバレるか。そうだ。小娘どもの攻撃は()()()()()()()()()()()なら普通にくらっていただろう。だが今の私ならあの程度の攻撃は簡単に避けられた。言っただろう。褒美だと。正確には傷を見せた褒美ではない。あの小娘どもが冒険者としての姿を見せた褒美だ」

 

 

ハヤテ 「まあだろうな。L()v().()8()のお前ならな」

 

 

ヴィトー 「Lv.8!?Lv7では無くですか」

 

 

ハヤテ 「それは前までのアルフィアだな」

 

 

アルフィア 「もうその話はいい。ハヤテ、お前はもう行け。エレボスの面倒ごとにお前まで付き合わされるぞ」

 

 

ハヤテ 「それは嫌だな。それじゃあな」

 

 

そう言い、俺はその場から離れた。リューが原作同様の答えを出せるかだな。アーディの死無しに同じ答えを出すのか。それともまた違う答えでエレボスを満足させるのかどちらだろうな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




いかがでしたでしょうか?先ずは後書きにて謝罪を。5ヶ月間投稿をせず申し訳ありませんでした!
活動報告でも申し上げたとおりリアルが忙しいのもありましたが、少し構想を練り直していました。読者の皆様には多大なご迷惑をおかけし重ね重ね申し訳ありませんでした。こんな素人感丸出しの小説ですがこれからも見ていただけると幸いです。それではまた次回!

オーディンとのオリジナルデートの回は必要?

  • 必要
  • 必要じゃない
  • どちらでもいい
  • なんなら各ヒロイン分書いてくれ

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