かまくろーむ*   作:羽玖⑨

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よろしくお願いいたします。


2丁目 明るい昼下り

ガラガラガラ

 

やっと着いた…教室遠い…

 


にしき工業高校

電気科、機械科、都市科の3つの分野と、

進学科という大学への進学を目的とした科を

備えた県立高等学校。

県内最高峰の設備を誇る、

鎌黒市内唯一の工業高校だ。

 


 

松村(まつむら)「おはよう」

凛「うーっす」

景さん「うん。おはよう」

 

何気ない挨拶って大事だよなぁ…

そうだ。今日の夢のことを話そうかな。

 

凛「そうやそうや、今日変な夢見てさー」

 

って、こいつら二人で話してて俺のこと

はぶってるやないかい…

 

松村「誰にも聞いてもらえなくて可哀想やな笑」

 

お前に言ってるんやけど…泣いていい?泣くよ?

 

凛「まぁいいよ。聞いてくれんくても」

もういいや。

景さん「僕は、そう思わないね。(イケボ)」

 

何だこいつ。まぁいいや。

凛「それでさー夢の話なんやけどさー」

景さん「うん」

凛「みんなで温泉旅行に行ってさー」

松村「うん」

凛「それでお前らがコンビニ行くって言って

  そのまま交通事故で死ぬっていう夢」

 

松村「それで?」

 

え?これで終わりやねんけど。

なんやこいつら。予想の斜め上の返答やな。

凛「終わり」

景さん「オチがない。ダメダメやな。才能がない。」

 

うぁぁっー!ムカつく!

なんやこいつ!

でも言われてみればオチがないよなぁ〜

起承転結の"転"までしかないやん…

 

担任「じゃぁ、そろそろ座ってくれるかー?」

 

朝の会がはじまる。

朝の会ってみんなは、なんやねんそれ

って思うだろうが、朝の会とは、

朝のホームルームと同じ意味だ。

先生が今日のお知らせと予定を話すだけである。

 

今から4限までは大きな休み時間はないから、

絶対にしんどい…

 


1限 体育

よっしゃー!

いきなり当たり授業キター!

体育は、バドミントンだ。ダブルスの

11点マッチで勝負をする。

 

相方は長嶋 駿介(ながしま しゅんすけ)

1年生の頃から友達で、俺がこの高校に来て

初めて喋ったやつでもある。駿介は正直、

あまり運動は得意ではないが、俺と同じ

陸上部に途中入部している。

 

一回戦目のペアは…。

 

げッ!?こいつらかよ!

 

中須磨&長嶋 VS 松村&長野

 

松村も長野も俺と同じ陸上部だ。

特に松村は、投擲(とうてき)種目が専門で、

腕の力や、ラケットを振るときの手首のスナップは、

とてつもなく強いため、彼の放つスマッシュは

見えない。つまり詰みである。

 

しかしッ!このゲームには必勝法があるッ!

 

松村の相方である、景さんは正直いうと、下手くそだ。

松村からも話は聞いたが、居ても居なくても

変わらないぐらい弱いらしい。

 

つまり、松村の方に羽根を飛ばさなければいいのだ。

景さん一人狙いである。

勿論、駿介もこの作戦は頭に浮かんでいる。

 

試合開始のブザーが鳴った!

 

俺らは、順調に点を重ねていった!

勿論、景さん狙いだ。

順調に進んだ、試合開始10分後、10-8!

俺らが10点の方だ。1点取れれば勝ち。

正直勝確だと思っていた。油断していた。

 

それから怒涛の巻き返しを見せた松村&長野ペアは

2点を返し、同点で迎えた10-10。

 

俺からのサーブ。

緊張の瞬間。左手から上に放たれた羽根を

右手に持っているラケットで打つ。

前を向く。

 

あれ?羽根が見えない。

どこに行った?その途端、地面に何かが

ぶつかる音がした。

 

コツンッ―

 

え?サーブミス?嘘だろ…

 

あぁ!あぁぁ!うわァァーァーァーーあーぁ〜!

 

試合終了


 

それからはあまり記憶にないが、

隣のクラスの片原と河山ペアをボコボコにして

今日の体育は、終了した。

 


 

俺はそのまま2限目の数学

3限目の物理

4限目のパソコン技術の授業を終え、

空っぽの胃袋にありったけの白米を

詰めようとしていた。

 

俺は基本的に無口でご飯を食べるし、

一人で食う。景さんも同じだ。

松村は二人で食べてはいるけど、

前に本人から聞いた話では、

話が大変つまらないならしい。

 

俺の高校は、昼休みに外に遊びに行くことは

多分できない。たまに遊んでる上級生を見るが、

合法なのか違法なのかはわからない。

 

予鈴がなり、5限目開始のチャイムが鳴った。


5限目 国語

みんなも知っての通り、5限目は、

永遠の眠気(エターナルスリーピング)

(自分の中で)言われているほど、

まぶたを閉じる回数、人数が

多い〚魔の時間〛だ。

 

実際、俺は席が1番後ろなので

前がよく見えるが、

左から一列目の岩井

   三列目の田中

   五列目の宮川

   六列目の吉口

は、もう夢の中へ旅をしている。

と思ってた束の間、景さんがウトウトしている。

最近聞いた話だと、中々夜眠れずにいて、

大体1時30分ぐらいに毎晩寝ているらしい。

 

かと言って起こさないが、

なぜなら俺も眠気がすごくて、

それどころじゃないからだ。

 

流石に、長めのまばたきと、誤魔化せる範囲では

なくなってきたので、校則違反だが、

のど飴を舐める。今のご時世マスクはつけている。

のど飴を舐めているときに、スッーっとしてきたら

口呼吸をする。すると、スッーっとした空気が、

マスクの面と平行に移動し、目元まで上ってくる。

その瞬間、クスリでもキメたように

目がバキバキになり、強制的に起きることが

できるのだ!是非みんなもためしてほしい。

 


 

キーンコーンカーンコーン―

 

やっと終わったよ…

長かった…

 

嫌いな6限目の公共を終えた俺は、

帰りの会を終えて、帰る準備をしていた。

今日は、部活がOFFの日だから、

まっすぐ家に帰れる…

 

凛「帰ろうぜ」

松村「そうやな。」

凛「景さんは?」

松村「確かに見てないな~」

 

まぁいいや。そのうちヒョコッと現れるだろう。

 

俺は行きとは真逆の気持ちで、

学校の門をくぐった。




今日のタイトルは「明るい昼下り」ですね!
今日の小話は、ドッジボール大会の話です。
小学生の頃に、ドッジボール大会がありまして…
晴天の下で汗をかきながら、ドッジボールを
していたんです。そしたら、急に警報並の大雨が
降ってきまして、先程までは太陽の光で
明るかったんですけども、雷で空が
明るくなってしまいました。
っていう小話です。

景さん「オチがない。ダメダメやな。才能がない。」
ま、まぁこんな訳で、
読んでいただきありがとうございました。
羽玖⑨
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