異世界から帰ってきたら天使様に世話された。   作:たかたけ

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皆さんお久しぶりです。テストが終わり、ニセコイの小説を投稿したバカが帰ってきましたよ〜。いや…ニセコイがおもろいのが悪いんや!俺は悪くない!!(100億%自分に過失)あ、ついでにドクターストーン一気に3期8話までみました。(テストあったよ?本当だよ?)クロムってカッコよくね?

まあこの作品選り好み分かれると思うんで…。今更ながら周×真昼カプ推し勢の方は見るのを推奨しません。


鍋とプレゼント。その14

 

クリスマスも終わり、世間も一気に年末ムードに染まってきていた。クリスマス用のイルミネーション自体は撤去はされていないものの、和を感じる飾りがよく見掛けられるようになっている。

 

「──後は…肉だな」

 

俺は買い出し用のメモを見てそう呟く。今現在俺は自宅のマンションから少し遠めの大きいスーパーまで来ていた。

 

「豚肉ロース200gと鶏もも肉200gに鶏メンチを200gください」

「はい、豚ロース200鶏もも200鳥メンチ200ですね」

 

そう、俺がわざわざこのスーパーまで来ていたのはこの精肉店があるからだ。確かに普通にパックなどで買うよりも少し高めだが品質的に言えばこちらの方が軍配が上がる。

 

「(真昼は普通のパックでいいって言ってたんだがな…)」

 

俺は精肉店の人が手渡してくれた包を受け取りその場を後にする。

 

「(あ、後ラーメン買うか)」

 

俺はそう考えて踵を返した。買い物用メモには載っていないが、俺が楽しむために買うものだ。真昼も食べれるならそれでも良いだろう。

 

俺は鍋の〆に使うラーメンをカゴに入れレジへ行く。会計をし、真昼に渡されたエコ袋に籠の中身を全て入れる。

 

「(コレって慣れるまでちょっと難しいんだよな… ミスったらグシャって真ん中が出っ張るんだよ。バランスよく、かつ綺麗に入ったら達成感あるんだけどな)」

 

俺はどんなどうでも良いことを考えながらバックに食料品を詰め込む。うん、異世界で鍛えた空間識別能力は今日も絶好調だな!我ながら綺麗に入れれたんじゃないだろうか。

 

俺はそのエコバックを持ち上げて食料品を入れたカゴを纏めている場所に重ね、そのスーパーを出て家への帰路についた。

 

 

 

✴︎ ✴︎ ✴︎

 

「ただいまー」

 

俺はそう言いながら玄関を開ける。そうすると、奥からパタパタとスリッパが擦れる音が聞こえてきた。

 

「あ、ゆうくん、おかえりなさい。荷物持ちますよ?」

「ああ、良いよ。重いし、力仕事は俺の仕事なんだからな」

 

そう言って俺はキッチンまでバックを持って行き、床に置く。

 

「では、私はコレを治しておくので、ゆうくんは手洗いうがいをしてきてください」

「別にそんなことをしなくても、俺は風邪引かないぞ?」

「それでもです!手洗いくらいはして来てください」

「まあ、それもそうか」

 

俺は真昼の言葉に従い洗面所へ行き、手を洗いうがいをする。備え付けられていたタオルで手の水気を拭いてキッチンに戻る。そこにはほぼ食品を冷蔵庫に直し終わった真昼がいた。

 

「もう片付けたのか?流石に早いな…」

「ええ、最低でも3日に一回はしているので…」

 

コツは普段から冷蔵庫を整理しておくことです…!と、どこか自慢げな様子の真昼を見て少し笑う。それを見た真昼はムッとしてジト目で俺を睨んでくる。

 

「………。どうして笑うんですか…」

「いや…。ごめんごめん…。ドヤ顔が子供っぽかったから面白くて」

「……………」

「ごめん、ごめんって!だから無言で脇腹突かないで」

 

俺は無言で脇腹を人差し指でついてくる真昼をたなしめる。落ち着いた真昼はぷりぷりとまだ少し怒った様子で「ゆうくんはリビングにいてください!」と言って俺をキッチンから両手で押して追い出した。。コレに関しては完全に俺が悪いので素直に真昼の言うことを聞く。

 

「あ、そう言えばゆうくん。どうして遠い方のスーパーまで行ってきたんですか?」

「ああそれは……いや、やっぱり夕飯食べ終わった後に言うよ。まあ良い肉を買うためかな?一つの理由としては」

「……。そうなんですね」

 

真昼は俺の隠し事に少し不満げだが夕食後に話すと言ったからかとりあえず納得してくれた。俺はそれを誤魔化すように別の話題を持ってくる。

 

「ああ、そう言えば鍋の〆の為のラーメン買って来てたんだよ!真昼も食べるか?」

「…頂きます」

 

とりあえずは誤魔化せたようだ。このまま真昼の機嫌を損ねたままだと俺の心がもたない。

 

「あ、そう言えば。真昼は正月何か予定あるのか?友達と年越しとか」

「特にありませんよ?家に帰っても意味ないですしね」

「ああ…それなら良かったよ」

「??……そう言うゆうくんは何かご予定はあるんですか?」

 

俺の反応に真昼は疑問を持った様だったがさっき同様に満足のいく答えをもらえないことを察したのかそれ以上は聞いて来なかった。

 

「俺か?俺は…特に何もないな。強いて言うなら実家に顔を見せに行くくらいか?…めんどくさいが」

「もう!ゆうくんったらそんなこと言っていたら幸子さんに叱られますよ?」

「いやでもなあ…。どうせ帰ったら真昼のこと根ぼり葉ぼり聞かれるんだぞ?」

「そうなんですか?いつもいっぱい話してるんですけどね…?」

「……。俺は真昼と母さんがいつの間にそんなに仲良くなってたのかが驚きだよ」

 

真昼は俺がそう言うと目をぱちぱちさせて何かを思いついたように微笑を浮かべる。

 

「それは…内緒です」

「ええ?そんな風に言われたら逆に気になるだろ?」

「ゆうくんがさっきイジワルしたお返しなんですからダメです!」

「意地悪って…」

 

寒い冬でも潤いが保たれた唇を尖らせながらそう言う真昼に俺は苦笑いを浮かべる事しかできなかった。

 

✴︎ ✴︎ ✴︎

 

俺と真昼は並んでソファに腰をかける。真昼は膝に俺の部屋に置いているぬいぐるみを乗せて軽く抱きしめている。

 

「……、本当にラーメンを2玉も食べてしまいましたね…」

「ああ、おかげで腹一杯だ」

 

そう真昼に言われ、俺は満腹で胃が張ったお腹をポンポンと叩く。

 

「あ、そう言えばなんで遠い方のスーパーに行ったかって理由だったよな?」

「あ……。そうでしたね」

「忘れてたのかよ」

「う…うるさいです!そ、そんな事よりなんでか教えてください!」

「(誤魔化したな)」

 

これ以上何を言っても取り合ってもらえなさそうな様子だったので俺は本題に切り出す。

 

「まあ、向こうのスーパーに行ったのはとある買い物をする為だったんだよ」

「買い物…ですか?」

「まあな、結構高かったんだけどな。──コレだよ」

 

俺は異次元倉庫からあるものを取り出した。

 

「………振袖…ですか…?」

「ああ」

 

俺が取り出した振袖を凝視する真昼。その振袖は雲間からのぞじゅ宮廷風景が描かれたものらしく。肩と袖に流れた巻物紋様、その巻物につけられた紐や、天に目指して伸びやかに描かれた枝、それぞれが素晴らしいものだ。店員さんが言うには【光輝麗日】と言うものらしい。

 

やがて俺と着物を交互にチラチラ見るようになった真昼は覚悟を決めたように俺に話しかける。

 

「コレを…私に…?」

「ああ、正月の時に一緒に参拝行ってくれるかなって思ってな。……嫌だったか?」

「そっ…!そんなことありません!とっても嬉しいです!」

「お…おう、それなら良かったよ」

「本当に……。本当に嬉しいです…!」

 

真昼の満面の笑みを間近で受けた俺は頬を掻いて急いで顔を逸らす。何故なら俺の顔は現在進行形で真っ赤だろうから。

 

「あ…あの…!今、着てきてもいいですか?」

「え?あ、ああ俺は良いぞ。振袖姿の真昼は見てみたかったしな」

「じゃあ…!着替えてきます…!」

 

そう言って真昼はパタパタと自分の部屋に戻って行った。振袖って1人で着るのって難しいんだよな…?大丈夫か?俺は少し真昼のことが心配になったがとりあえず待つことにした。

 

─40分後─

 

俺はソファに座って電子書籍を読んでいるとガチャリと玄関を開く音が聞こえた。

 

「ああ、真昼。着物の着付けって1人じゃ難しいって聞いたけど大じょ…う…ぶか………」

 

俺が振り返って真昼を見ると俺はあまりの衝撃に言葉が出なくなってしまった。

 

「あ…あの…。どうですか…?似合っていますか…?」

 

恥ずかしげに頬を染めた真昼は綺麗に着付けられた振袖も相まって6割マシで綺麗に見える。着物は地色の透明感をより引き立たせてくれるようなクリアな白の帯を合わせていて、少し冷たさのあるブルーの振袖を華やかに見せてくれるように、帯の配色や小物には、あたたかみのある明るい色を使っている。髪はいつもと違って後ろ髪だけをお団子にし、ほんのり化粧もされているようだ。俺はそれをみて見惚れてしまったのだった。

 

「………」

「あ…あの…?ゆうくん…?」

「…あ、ああ。ごめんめちゃくちゃ綺麗で見惚れてた」

 

俺は本心からそう言った。それは真昼にもそれが伝わったのかさらに真昼は頬を染める。

 

「あ…ありがとうございます」

 

今は髪を耳にかける仕草さえも今は輝いていて、掛けきれなかった髪がさらりと重力に従う姿は扇状的にも見えてしまう。

 

「こ…これ。レンタル料金いくらだったんですか?物凄く良いものに感じるんですけど…」

「ん?それ?買った」

「────か…買った?え、えーっと…着物は買ったらどのくらいのお値段に…?」

「確か……200万くらい?」

「にひゃっっ!?!?」

 

振袖にかかった値段を言うと体をビクッとさせてそのまま動かなくなってしまった真昼に俺は不思議に思った。

 

「…どうしたんだ?」

「─どうしたもこうしたもありませんっ!こ、コレはお返しします!!!」

「え!?なんでだ!?やっぱり俺と参拝に行くのが嫌だったとか!?」

「ち、違います!こんな高いもの受け取れないと言うことです!!」

「ああ…なんだ、そう言うことか…」

「何ホッとしてるんですかぁ!」

 

珍しく声を荒げて怒る真昼に俺は少し困ってしまった。

 

「でもなあ…それは真昼に着てもらいたいから買って来たのであって返されてもどうしたら良いのか…」

「そ…それは…どうにかできないんですか?幸子さんにあげるとか…」

「うーん…母さんは父さんから貰った振袖大切にしてるし…他に渡す人もいないぞ?」

「じゃあ!将来のためにゆうくんが持っているとか!」

「え〜。将来って誰のためだよ…。俺は真昼に似合うって思って買って来たんだが…。後俺着物の管理方法知らないし」

「うぅ…う〜!」

 

真昼は涙目で俺を睨んでくる。怖くない。

 

「まあ、棚から牡丹餅?ってことで貰ってくれ。俺なんかが持ってるよりその着物も良いだろ」

「…………はぃ」

 

まだ納得しきれていない真昼に俺は少し笑う。真昼は俯いて何かを呟いている。

 

「──…やっぱり……」

「ん、どうしたんだ?真昼?」

「…ゆうくん。少し…しゃがんで頂けませんか?」

 

真昼にそう言われた俺は素直に従って膝を曲げる、

 

「ああ…良いけど何を─

 

─ちゅっ

 

─へ?」

 

俺は突然の出来事に素っ頓狂な声を上げる。真昼に至っては顔を真っ赤にしながら振袖をギュッと握って俯いている。

 

「ま、真昼…何を…」

「お…お礼です…。取り敢えずはですけど…」

「お…おう…。そっか…」

 

俺と真昼には気まずいような小っ恥ずかしいような沈黙が流れた。そしてその空気を我慢できなかったのは真昼の方だった。

 

「じゃ…じゃあ今日は帰りますね?」

「お、おう…おやすみ」

「おやすみなさい。ゆうくん」

 

俺は真昼が部屋から出ていったのを確認してからその場に座り込む。そしてさっき真昼の唇が触れた場所に触れて、

 

「いきなりは…反則じゃね…?」

 

そう呟いた。

 

け今日はもうしばらく眠れなさそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ども。楽しめましたか?楽しめたら良かったです。コレからはニセコイとこれの交互での投稿になるかも。まあ受験生のストレス発散目的に付き合ってくれや…。

じゃ、次回お楽しみに〜。次回は元旦の話になるかな…。そのまま参拝部分も書くかも?基本的に4000〜くらいの文字数目指してるんで。

やっぱりオリジナルの回って欲しい?

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  • どっちでも
  • まひるんに手を出すなカス
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