異世界から帰ってきたら天使様に世話された。   作:たかたけ

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書いてる途中俺がドキドキした…。コーヒー欲しくなったわ。

2023/05/05 1:24少し最後らへん変えました。一回全部消えちゃってて書き直したんだけど急いでたから結構無理矢理な所あったので、できるだけ直したので見てみてください。


手料理と名前。その2

天使様にお返し宣言?をされて次の日の朝、俺の家にチャイムが鳴り響いた。俺が玄関のドアを開けると、

 

「おはようございます、神坂さん」

「…おはよう、椎名」

 

なぜ椎名が俺の部屋の前にいる理由はと言うとその理由は単純で、俺の部屋の隣が椎名真昼の部屋であると言うだけだ。

 

ちなみに、俺の部屋は503号室椎名は502号室だ。

 

「あー、何で俺の部屋の前にいるんだ?」

 

それだけが疑問だった、なぜ椎名がこんな朝に俺の部屋に来たのかだ。

 

「いえ、良ければですけど今日お弁当作って来たんです。昨日のお礼と言うことで受け取ってくれませんか?」

 

俺は椎名から差し出された弁当箱をそっと受け取る。

 

「あー、ありがとうな。大事に食べるよ」

「っ!はい!」

 

椎名はふわっと目尻を下げ微笑を浮かべる、胸の前で手を握る姿は何故か様になる。美少女は何でもありだな…。

 

そんな事を思いつつ俺は学校に行くための支度を整え出した。…朝食は良いか。

 

俺の食事への価値観は異世界に行ったことによってかなり変わった。異世界の料理の発展は全く無く、調味料で雑に味をつけたりしたものだったりが主流だった。だが魔王討伐の旅の途中はもっと最悪だった。あって硬い辛い旨くないの三拍子付きだ。それがなくなれば何も食べないなんてザラにあった。飢えを凌ぐためにそこら辺に生えてた草を食った時もあった。

 

いや、実際には食べる必要もそんなに無かった。何故ならば栄養面などは回復魔法で全て済むからだ。ついでに言うなら俺の料理センスが壊滅的だったって言うのも理由の一つにあるのかもしれない。

 

そんなことを考えながら用意を完全に済まして俺は外に出る。俺はエレベーターに乗ろうと歩き出すと、すぐすぐ側に椎名が姿勢良く立っていた。椎名は俺にすぐ気づいた様で天使様の様な柔らかな微笑を浮かべてこちらに駆け寄って来た。

 

「椎名、どうしたんだ?もう行ったものだと思ってたんだが」

「いえ、出来ればで良いんですけど神坂さんと一緒に登校したくて…」

 

椎名は絹の様な亜麻色の髪をふわりと揺らし、目は少し潤んだようで唇は不安げにぎゅっと閉じられている。小首を傾げながら上目遣い気味でこちらに視線を送られると、“うん”と簡単に答えてしまいそうだ。

 

「ダメ、ですか…?」

「…。人目につかないとこまでなら」

 

不安げに揺れたか細い声を聞いたらもう俺はダメだった。彼女は大輪を咲かせたようにふにゃりと笑う。そんな彼女に俺はしばらく見惚れていた。

 

「神坂さん?」

「ああ、何でもない」

 

俺と椎名はどんな食べ物が好きか、とか最近の趣味は?とかありきたりな話をしていた。その間椎名はずっとニコニコと笑顔だったが俺には何が楽しいのかは分からなかった。

 

✴︎ ✴︎ ✴︎

 

学校の昼休憩、俺は椎名から貰った弁当箱を広げた。お弁当の中身は色とりどりのおかずや、白米で埋まっている。俺はいただきますと心の中で言い。箸を持つ。

 

まず選んだのは卵焼きだ。綺麗な焼き目で巻くのがよっぽど上手いのか隙間の一つすらない。一口齧れば冷めているにも関わらずジュワッと口いっぱいに出汁の風味が広がる。

 

「うっっま」

 

俺はついそう溢してしまった。俺はそっと周りを見回す。どうやら俺の呟きは周りには聞こえていなかったようだ。出来れば目立つことを避けたい俺からしたらラッキーだった。

 

俺は次に唐揚げを頬張った。その次はその次はそうしているうちに俺は弁当を食べ終わっていた。異世界での事があってから初めて飯食って上手いって思ったなと思いながら、弁当を丁寧に包みに戻した。その後外をぼーっと眺めていたら急に睡魔に襲われ、俺はそのまま机に突っ伏して目を閉じた。

 

 

 

目を覚ました時には放課後になっていた。俺に友達なんていないので当たり前だが起こしてくれる奴はいない。そのことを少し寂しく感じたりしたが、俺は素早く荷物をまとめて教室を後にした。

 

✴︎ ✴︎ ✴︎

 

俺は家から近い最寄りのスーパーに来ていた。そこで俺は昨日から切らしていた15秒チャージを買いに来た。カゴに底が見えなくなるくらい埋めレジへ向かおうとすると、見知った背中が見えたのでつい声をかけてしまった。

 

「椎名?」

「!神坂さん…どうしてここに?」

 

椎名は後ろに俺がいたことに少しビックリしたようで決まりきったような質問をしてきた。そこで俺は軽くカゴを持ち上げて椎名に見せる。

 

「何って買い物に決まってるだろ」

 

しかし俺が持ってるカゴの中身をを見た瞬間、椎名は俺を責めるような、呆れたような怒っているような視線を向けてくる。

 

「…。何ですか、それは」

「何って、15秒チャージ」

「もしかして、夕ご飯それだけですか?」

「まあな」

「食べ盛りの高校生がそれだけって、良く今まで体調崩しませんでしたね」

 

椎名から放たれる言葉は今朝よりも硬く、俺に向ける視線がさっきより厳しくなった気がする。

やがて俺はその視線に耐えきれなくなり俺は少し強引に話題を変えた。

 

「そう言えば、この弁当めちゃくちゃうまかったよ。毎日でも食べたいくらいには」

「ま、毎日ですか!?」

「あ、いや、毎日ってのはひy「わかりました」…は?」

「聞こえませんでしたか?毎日お作りしますよ」

「いや聞こえてたんだがs「あ、夕飯も一緒にお作りしますね」ちょ──」

「一人分作るより2人分作った方が材料も余らなくて楽なんです」

 

何だかただの比喩表現からとんでもない事になってしまった。しかし弁当が美味かったって言った時の椎名はどこか嬉しそうで、その止められない雰囲気の中彼女は話してくるので、

そんな彼女の提案押し切られる形になった。こっちとしても魅力的すぎる提案だったので強くは止めることは難しく。しかしそんな中にもそんなことをしてもらう罪悪感などがあったので、俺も何とか材料費は割り勘ってことにしたが、どう考えても俺が貰いすぎだと思う、そう椎名に行っても「私は仮は返す主義なのです」との一点張りでまるで聞く耳を持たなかった。

 

「あ、それ全部戻して来てくださいね」

「いや、でm「はい?」…何でもありません」

「ふふ…」

 

いつもの可憐な笑みが今は悪魔の微笑みに見えた。俺は15秒チャージを全て元の場所に戻しつつ、今の俺は椎名に完全に尻に轢かれているなと漠然と感じていた。

 

「はい、これ入れておいて下さい」

「みりん…?」

「はい、おひとり様一本40%引きなんです」

「へえ、意外と節約屋なんだな」

「イメージと違いましたか?」

「あー。まあな、もちろん良い意味でだが」

 

椎名は目をぱちぱちとさせ、ふわりと微笑を浮かべた。椎名から尻尾が生えてパタパタ尻尾を振っている幻覚が見えた。

 

優しくて、節約家、そして圧倒的なまでの美貌。よく見せてくれる“天使様”と打って離れた少女のような笑みは惹きつけるような魅力を持っている。「こんな嫁さんがいたらなあ」と思うくらいには。

 

「ん?椎名?どうかしたか?」

 

俺は前にいる椎名が少しおかしいことに気づいて声をかけた。その椎名の顔を前から見ようとするがプイッと顔を背けているのでその顔は見ることができなかった。しかし、後ろから見た椎名は何故かプルプルと震えて何かに耐えるような素振りを見せている。

 

「し、知りませんっ!」

「そうか…?」

「……。ばか…」

 

いまいち椎名の言ってることが理解出来なかったがこれ以上聞くと本気で拗ねてしまいそうなのでこれ以上の詮索はやめておく。その後俺と椎名は無事にお会計を済ませて帰ろうとする、その一瞬の隙を突いて俺は椎名の買い物袋を奪った。

 

「ちょ、ちょっと神坂さん!?」

「俺も男だしな、作ってもらうんだから荷物持ちくらいやらせてくれ」

「……じゃあ、お任せします」

 

椎名はどこか諦めたような、歓喜しているような、そんな雰囲気が見られた。俺は荷物を持って先頭を歩く。すると後ろから小声で「ありがとうございます」と言う溢れたような声が聞こえて来た。異世界で鍛え上げた俺の耳を誤魔化すことなんてできない。椎名の綻びのようなものを見つけてしまった俺は、そこを揶揄ってみたくなった。

 

「その言葉、もう少し大きな声でしょうめんから言ってほしかったな?」

「え!?き、聞こえてたんですか!?」

「俺の耳を舐めてもらっちゃ困るな」

 

俺の耳は異世界仕込みだ!と誇らしげに言うと。椎名は恨めしそうな顔でうう、うぅ、と言いながら俺の背中をぽこぽこと叩いてくる。その行為自体には痛みはなくただただ椎名のいじらしさと可愛さが伝わってくるだけだった。…今顔が見れないのが残念だな。いや、本当に、

 

「…ゆ、ゆ、ゆう君のばか!」

 

俺は衝撃を受けた。椎名が俺をニックネームで呼ぶなんて、おそらく椎名にはニックネームで呼び合う仲の友人はいないだろう、そして男にも。俺は今だけ椎名を独り占めしているようなそんな錯覚に陥った。

彼女なりの意表返しのつもりでのニックネーム呼びだったのだろうが男の俺は嬉しいだけである。

 

「─!ゆ、ゆう君、顔赤いですよ?」

 

椎名はいつの間にか俺の前に回り込んできて俺の顔を見つめていた。顔が赤いと椎名に指摘されてからさらに赤くなった気がする…。ふふ、とした椎名の余裕のある表情が何だかうざくてその顔を崩してやろうと考えた。まずは仕返しに椎名のことを名前で呼んでやろう。

 

──真昼。

 

俺の正面に回り込んでいた真昼は不意打ちで名前を呼ばれたからか頬をポッと顔を赤くして、俺の背中に隠れてしまった。俺は荷物を持っていて隠せないのに真昼が隠れられるのはずるいと思う。

 

「お、おい!俺は顔隠せないのに真昼だけずるいぞ!?」

「し、知らないです!ゆう君のばかばかばか!」

 

俺に顔を見られないためか俺の背中の服をギュッと握っている真昼の顔はどんなに頑張っても見られない。

 

「ちょ、ひっつくな!」

「ゆう君がずるいのが悪いんですからね!」

「それ、理不尽じゃねえか!?」

 

俺たちはマンションに着くまで顔を赤くしながら2人で歩いて行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




天使様かわいいよお。もっと二次創作増えてええ!

やっぱりオリジナルの回って欲しい?

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  • 要らない
  • どっちでも
  • まひるんに手を出すなカス
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