異世界から帰ってきたら天使様に世話された。   作:たかたけ

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適当に書いた、眠い中書いた、頑張った、おやすみなさい。


怪我とおんぶ。その4

ある日俺は、朝に真昼に買ってきてと言われていたものを学校の帰りに買ってから家への帰路についていた。

 

俺が帰る途中、マンションの近くにある公園を通ろうとすると、最近よく見た亜麻色の髪を持った女性が見えた。

 

「…真昼?」

 

俺がそう呟くと、その亜麻色の少女はこちらへ視線を移した。

 

「あ、ゆう君…」

 

いつもは強い芯を持った瞳を持った少女だが、今は少し迷ったような困ったようなそんな表情だった。俺は真昼が座っているベンチに近づいた。

 

「あー。もしかして、木の上の猫を助けようとして足を捻ったのか?」

「…」

 

真昼は見られていたのか?と言う風に眉を顰めた。

 

「無言は肯定と取るぞ」

「…猫が降りれなさそうだったので、手伝っただけです」

 

俺の事は散々世話を焼こうとしてくるのに、真昼自身は俺に頼ってこようとしない、原作から誰かに頼ったりすることが苦手としている事は知っていたが実際に感じると感慨深い。

 

「…。なあ、真昼はさ俺を救ってくれるんだろ?」

「─はい」

「じゃあさ、俺を頼ってくれ。真昼に何かあったほうが俺は困るんだからな」

 

俺は真昼に軽く笑いかける。真昼は「は、はい…」と少し顔を赤くしながら俯いてしまった。

そんな彼女に俺は来ていたフード付きのパーカーを羽尾わせて、彼女の膝裏と肩に腕を回して持ち上げる。俗に言う“お姫様”抱っこだ。

 

「ゆ、ゆう君!?」

「あ、これ俺に頼ろうとしなかった罰ゲームだから。周りに見られたく無いならフードしっかり被っときな」

「い、いや。これって罰ゲームと言うよりも……」

 

顔を真っ赤にしながらゴニョゴニョと喋っているけど俺は気にせずに歩いてく。一応フード付きパーカーには認識阻害の魔法が付与されているので彼女が椎名真昼だとは誰にもわからないだろう。

 

真昼は俺に照れている顔を見られたく無いのか、腕を俺の首に回して顔を俺の肩にうずめている。そんないじらしい仕草をされると少し心がほわっとする。

 

「…。ゆう君はずるいです」

「真昼は可愛すぎてずるいよ」

「──!!?」

 

俺の腕の中で微かな悲鳴が聞こえた。顔は見えないが多分真っ赤になっているだろう。─俺の顔も多分赤い。

 

「あ、あの!お、重く無いですか?」

 

真昼は今の状態を変えようと少し強引気味に話を変えた。

 

「ああ、羽のように軽いよ、それに最近体作り直してるからな」

「え?そうなんですか?」

「ああ」

 

そう、俺は最近体作りを始めた。真昼を助けた時などの異常な身体能力はただ魔法で誤魔化してだけだった。異世界で鍛えた肉体が反映されるなんてご都合主義はなかったようだ。

 

まあ改めて始めた理由としては真昼の隣にいて恥ずかしく無いようにする為だ。俺は身長だけはあるがヒョロヒョロだったので多少筋肉があった方がスタイル良く映るだろう。髪の毛はそのうち美容室に行こうかと検討している。

真昼にはあの事があってから学校で顔が合うたびに少ししょんぼりしたような顔をされるのでずっと心が痛かったのだ。

 

トラウマの方もだいぶマシになっていた。受け入れてくれる人が1人いるだけで人はだいぶ変わるんだなと感じた。

 

「真昼の隣にいても恥ずかしく無いようにするためだよ」

「そ、そうですか…」

 

少し驚いたような声とは裏腹に真昼から少し嬉しそうな雰囲気を感じた。

 

そんな事をしている内に俺たちは自分の部屋の前まで来ていた。

 

「真昼、俺のカバンから鍵出してくれ」

「どうぞ」

 

言う前から探してくれていたのか直ぐに家の鍵を開けてくれる。俺は真昼をお姫様抱っこしたまま部屋に入り、リビングのソファの上に座らせる。

 

「真昼、タイツ脱げ」

「は?はい!?」

「…治療行為だ」

 

俺の発言に何故か取り乱した真昼に俺は冷静に意図を伝える。俺は羽織らせていたパーカーを膝の上にかけてやり、後ろを向く。俺の言うことに真昼は素直に頷いてくれる。

 

「…脱ぎましたよ。」

 

後ろを振り返ると真昼はしっかりとタイツを脱いでいたので怪我した部分を調べ始める。やはり軽く捻ってただけだったので俺は軽く回復魔法をかけた。

 

「【原初の光よ、我が意に従え、“ ヒール ”】」

「わあ…!」

 

単純なケガなら普通詠唱が要らない簡単な回復魔法で詠唱が必要になったのは、俺が他人への回復魔法が異常に下手なことにある。まあそれは置いておいて、真昼にかけた魔法は正常に発動したようだ。俺は彼女に一回立ってみるように促す。

 

「…!すごい!全然痛く無いです!」

「…良かったよ」

 

俺の魔法を怖がる様子もない彼女に安心のような感情が生まれる。

 

「じゃあ、このまま夕ご飯の準備始めちゃいますね」

「あ、ああ」

 

真昼は立ち上がってから直ぐに夕飯の準備を始め出した。そんな様子の彼女に俺は苦笑いを浮かべながら、ふう と小さくため息を出して、彼女の様子を見守っていった。

 

おまけ

 

・悠人の筋トレ?風景(神坂ーズブートキャンプ)

 

俺は真昼が帰った後に筋トレを始める。服を動きやすいウェアに変えて外に出て軽く走って公園の中に入る。この時間だと公園には誰にも近寄らず、絶好の修行場になる。

 

俺は全身に身体強化魔法を体が壊れる寸前まで効力を上げる。そしてそのまま異世界で習った体術の方のそうようにして動き始める。

 

すると体の筋繊維がぶちぶちとちぎれている事を感じた。そこに片っ端から回復魔法をかけていく、そうすることで壊れた筋繊維はすぐに治ってより強固なものへと進化する。

 

俺は自分自身には重症であっても無詠唱で回復魔法がかけられるのでこんな無茶な事ができる。異世界でもこの鍛え方は異常、異端そのものであろう。

 

俺は一通り全ての型を終わらせた後に柔軟を始める。これが無いと筋肉がガチガチになって翌日大変なことになる。マジで。

 

そんな感じで全て済ませた後に、俺は走って家に帰る。正直異常と言える鍛え方をしているので一ヶ月もすれば細マッチョと言われるくらいの体型にはなるだろう。

 

今日も頑張ったな、おやすみなさい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




おやすみなさい。

あ、前回にあったことで悠人君は人間として余裕を持つようになりました。前回を経るまではトラウマを何とかしなくちゃと言う割と切羽詰まった状態だったんですね。まああんまり変わってないかもだけど(俺の能力不足)
今度こそおやすみなさい。

やっぱりオリジナルの回って欲しい?

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  • どっちでも
  • まひるんに手を出すなカス
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