「ここはどこだ?僕は確かツーリングをしていたはず。」
男は気がつくと真っ白な空間にいた。
また男が気がつくと同時に白服をきた老人男性が現れ男に謝罪した。
「本当に申し訳ない。」
それに対して男は老人に聞いた。
「え?なぜ謝るのですか?」
老人はことの経緯を話して謝罪し、転生を男に勧めた。
「私の手違いで君を死なせてしまった。君がバイクでツーリングしてる中、トレーラーとすれ違っただろう?実はあの時トレーラーが横転して、君はそのトレーラーに潰されて即死してしまったんだ。因みにあのトレーラーの運転手は実は飲酒運転だったんだ。それを懲らしめようとしたら誤って君を巻き込む結果となった。本当にすまない。のミスのお詫びとして、もう一回生きてみないか?」
それを聞いた男は老人に尋ねた。
「つまり貴方は神ということですね?もういいですよ。じゃあ、転生させてください。欲しいのは、スパロボの様なチート能力(ゲッターロボやマジンガーの様なオーバースペックとZZガンダムの様な多彩な武器)で。あと、転生する世界についても教えてください。」
神と名乗る老人は答えた。
「わかった。君の望みを叶えた上で好きな様に生きてくれ。転生先は僕のヒーローアカデミアだ。後ろの扉を開けば転生できるぞ、」
男はそれを聞いて承諾し神と別れた。
「わかりました。それでは失礼します。」
「グッドラック。」
こうして男は、鮫島凱として転生することになった。
凱の父親である博希と母親の美沙は、3歳の息子を溺愛していた。
「凱ちゃんは読み書きもできる!天才だ!」
「貴方!凱ちゃんができるのは読み書きだけじゃないわよ!私の個性であるテレパシーもできるし貴方の個性である読心もできるのよ!この前なんて私達の結婚式の写真をどこにあるかを私達の心を読んで探し当てられた時は恥ずかしかったわよ//////」
「マジか///////流石俺達の息子だ!」
「ご褒美にリンゴジュースあげるからいっぱい飲んで大きくなってね!」
「リンゴジュ〜ス〜♪」
また鮫島凱は家族だけでなく近所の緑谷引子とも仲良くなり、正に姉弟の様な感じだった。
「引子姉ちゃ〜ん♪抱っこ〜♪」
「凱くんは、可愛いね♪よしよし♪」
鮫島凱はこんな穏やかな生活がずっと続けば良いと思っていた。
5歳の誕生日が来るまでは。
それは凱が5歳の誕生日を迎えた日に美沙は夫である博希を迎えに行くため、引子に凱を預けた。その後、博希を迎えに行き息子の凱の誕生日プレゼントとしてサメのぬいぐるみを買い家に帰っていたが、その途中でいきなりチンピラ風の姿をヴィランが現れて博希と美沙を襲いかかった。
「よおよおお二人さんよぉ。何ラブラブしてんの?」
「い、いえ別に…。」
「私達は用事がありますので失礼します…。」
「待てよ!逃がしゃしねえぞ。俺はよお、幸せな奴を殺さねえと満足できないんだよ!因みに俺の個性は体から鎌を作り出せるから鎌使いのコルカスなんだわ!つーわけでおめえら、自己紹介できたんで今から殺しまーす♪」
そう言った後、鮫島博希と美沙は鎌で首や手足をひたすら斬られて死んでしまった。それからオールマイトがかけつけて退治したものの、鮫島凱の心に大きな傷を残してしまった。
「父さん……母さん……。」
そんな中鮫島凱の祖父で美沙の父親である水原源太がかけつけ抱きしめる。
「凱ちゃん!辛いのはわかる!でも前に進むしかない!今、わしらにできることはそれだけじゃ!大丈夫!凱ちゃんは1人じゃない!じいちゃんもいるから一緒に頑張ろう!」
「おじいちゃ〜ん!うわぁぁぁ〜ん!」
「よしよし……。」
凱は泣いた。両親を殺された悲しみとその恨みを晴らせないやるせなさに傷つき泣いた。そんな凱を祖父の源太が優しく抱き寄せ頭をぽんぽんと撫でて励ました。その後に凱は引子に祖父と一緒に暮らすことを伝えて引っ越すことにした。
「また遊びにおいで!凱くん!貴方は私にとって弟の様に可愛いんだから元気でね!」
「ありがとう引子姉ちゃん。僕、おじいちゃんと暮らすよ。父さんも母さんもおじいちゃんが僕を引き取ってくれたことを喜んでくれてるからね。」
引子と別れ源太と暮らすことになった凱。両親はいないとはいえ優しい祖父との暮らしは、幸せそのものだった。祖父と温泉旅行に行ったり、遊園地に行ったりもした。そんな祖父に凱は小遣いを貯めて、祖父にステンレスのマグカップや革ジャンなどをプレゼントし祖父の源太を喜ばせた。中学に上がり凱は高校受験勉強を頑張ってる時、祖父の源太は夜食を作り応援していた。その後、受験に合格し高級料亭で合格祝いを行った。
「凱ちゃん!合格おめでとう!ワシはうれしぃぞ!うおおぉぉ〜ん。」
「おじいちゃん泣きすぎだよ!」
「これが泣かずにいられるか!今日の酒は美味い!それに父さんも母さんもさぞ喜んでるじゃろう!」
「そうだね!おじいちゃんこ言う通り、きっと父さんも母さんも喜んでるよね!」
その後も高校生活を楽しみながらスーパーの品出しでバイトもし、バイトで稼いだ給料で祖父の源太をラーメン屋に連れて行くなど親孝行も行い、幸せに生活していた。しかし、そんな生活もある日終わりを告げる。
鮫島凱が高校3年生になる前の春休みに、凱の祖父源太は散歩をしていた。その時、近くの公園で爆発が起こった。その爆発の原因が、なんと赤いアフロの男がアフロから爆弾を放出して周囲を爆破させたことだった。
「ドゥン♪ドゥン♪爆破♪ドゥン♪ドゥン♪爆破♪皆んなで爆発ハッピータイム♪そんな俺様アフボン様の爆破でアボボボン♪」
源太はそれを見るとすぐ警察に通報した。しかし通報後に離れようとしたがヴィランであるアフボンの放った爆弾の爆風に巻き込まれて身体を地面に何度も強く打ち付けてしまう。その後、警察とオールマイト含むヒーロー達の活躍で制圧され源太含む被害者は、病院へ搬送されヒーロー達も病院へ同行した。鮫島凱は、祖父の源太が病院にいる事と爆風により被害を受けたことを知り駆けつけたが、源太は虫の息だった。
「おじいちゃん!」
「凱……ちゃん……。来てくれたのか……。」
.「おじいちゃん!大丈夫⁉︎しっかりして!」
「すまんな……。凱ちゃん……。ワシは、もうダメみたいじゃ……。あの時の爆風に巻き込まれて吹っ飛ばされて身体をなん度も地面に打ち付けられたからのう……。」
「そんな……!嫌だよおじいちゃん!僕を1人にしないで!おじいちゃんがいなくなったら僕は1人ぼっちだよ!」
「凱ちゃん……。本当にすまんのう……。ああ……。ワシもそろそろ限界みたいじゃ……。最後に孫の顔が見れて幸せだったよ……。」
そのことを最後に源太は、息を引き取った。
「おじいちゃぁーん!うわぁぁぁぁ!」
凱は泣いた。両親だけでなく祖父も失い孤独になったことに対して酷く悲しんだ。その様子を見てオールマイトが凱に声をかける。それに対して凱はオールマイトへヴィラン達に復讐を頼むが突っぱねられてしまう。
「すまない……。私がもっと早く駆けつけていれば君のおじいさんを…
…。」
「それは、仕方がないので貴方は悪くありません……。悪いのはヴィラン達です。僕は祖父だけでなく両親もヴィランに襲われ亡くなりました。オールマイト。貴方にお願いがあります。この恨みをヴィラン達に晴らしてください!僕と同じ人間をこれ以上生み出さないためにも!」
「少年よ。すまないがそれはできない。ヒーローは復讐するためにいるのではなく、皆を守る為だ。」
「そんな……。」
凱とオールマイトが会話してる中、エンデヴァーが現れオールマイトに声を掛ける。
「お取り込み中すまないが、オールマイト!またヴィラン出現の連絡が来た!現場へ駆けつけるぞ!」
「わかった!今、行くぞ!そういうわけでなのですまない。君の望みを叶えることはできない。」
「……。」
オールマイト達が去った後、凱はヒーロー達に失望した。そして祖父の葬儀を終え、高校生活最後の冬に凱はヴィラン達への怨念と殺気、ヒーロー達への失望、家族を失った悲しみがフラッシュバックし個性を進化させる。すると鮫島凱の身体からアーマーが形成され、ヴィラン達を狩るダークヒーローShark Scarbladeに変身した。
「ヒーロー達も能力あるがアテにならん。どうせ復讐するなら、ワシの手でやるとしよう。全てのヴィラン達は、滅ぼすべきだ。死んだ家族の仇、ワシと同じ憎しみの怨嗟にとらわれた人達を救う為に!覚悟しておけヴィラン共!貴様等に地獄とは何か、絶望とはな何かを教えてやる!」
凱は高校を卒業した後、表向きは自営業として害虫駆除、本当は傭兵やヴィラン達への復讐代行を担う為Shark Scarblade と名乗り活動を始めた。Shark Scarbladeとして行動した結果、闇社会では「ヴィランハンター」として恐れられるようになった。