デクや爆豪達は、ダークヒーローについて話合を行っていた。
「ねぇかっちゃん……。前に現れたあの人は、恐ろしかったな……。」
「ああ……。ヴィラン達を血祭りにしやがった……。あんなのヒーローのやることじゃねえよ……。」
「あそこまでやるとなればむしろ殺し屋だな……。」
「轟君の言う通り、ヴィランの殺し屋となればあのヒーロー殺しのステインの正反対か?いやでも違うか……。」
「飯田ちゃんの言う通り、本当にステインの正反対の存在だとしても怖いわよ。ねえ?お茶子ちゃん。」
「そうだね梅雨ちゃん……。それにあそこまでヴィラン達を一方的に痛めつけるのも酷すぎるし……。」
「俺もあれは、怖くて動けなかったぜ……。本気でちびるかと思った……。」
「神鳴の言う通りだよ……。マジであれはバイオレンスすぎる……。あんなの殺戮マシンじゃん……。」
「しかもあの目つき、まるで怨念と殺気が滲み出てて肉食動物のごとく獰猛でしたわ……。あれは本当に悍ましかったですわ……。」
「俺、あいつと仮に敵対したら死ぬ未来しか見えない……。」
そんな噂をしてる中、相澤先生が現れてデク達に指示を出した。
「お話中のところ失礼。東京湾付近でヴィランが出たらしい。校門でエンデヴァーが待機しているから、合流したら現場に向かってくれ。俺も行きたいが今日は校舎の警備を校長からするよう指示を受けたからいけない。悪いがエンデヴァーのサポートを頼んだぞ。」
「はい!」
デク達はエンデヴァーと合流し現場にかけつけたところ、密輸と密漁を行うヴィラン達に遭遇した。
「けっ!良いとこなのにお邪魔虫が来たわね。」
「水中の中に行くぞ!」
男性ヴィランのオルケニヤはシャチの能力を、女性ヴィランのゲラージョはクラゲの能力を活かして水中に潜る。
「水中なら私に任せて!ケロケロッ!」
「梅雨ちゃん!お願い!」
「頼んだぜ!ケロッピーさんよ!」
「水面にヴィラン達が浮かんだら俺が奴等を凍らせてやるよ。」
「その後は僕等でヴィランを捕まえよう!」
「意義なし!後、今回はあのヴィランハンターが来ない内に終わらせよう!」
「そうだな。あいつが来ないウチに!」
「あの殺戮マシンがいぬ間になんとやらだよ!」
「ヴィランハンター⁈最近噂になってる奴のことか⁈」
「そうだ。エンデヴァー。ヴィラン達を標的に狩りを行うダークヒーローらしい。名前はShark Scarblade。」
「でもその狩り方が残酷ですわ!」
「この前なんてヴィランの頭を兜割りにしたり、ビーム弾で蜂の巣にしてましたから!」
「何……。ヴィラン達を兜割りや蜂の巣にするとは、惨いな……。そのShark Scarbladeとやらは……。」
八百万や峰田の言葉を聞いたエンデヴァーは、少し動揺した。
一方、ケロッピーはオルケニヤとゲラージョを追尾していた。
「これ以上好きにさせないわよ。」
「うるせえ!俺達を舐めるなよ!」
「これでもくらいな!ゲラージョテンタクル!」
「ケロッ!」
しかし、避けた隙をオルケニヤにつかれて窮地に陥ってしまう。
「オルカアタック!」
「ケロォォッ!」
「ゲラージョテンタクル!痺れなさい!」
「ケロォォッ!」
一方、デク達は八百万の個性 創造により水中カメラで様子を見ていた。ケロッピのピンチに気づいたのはウラビティことお茶子だった。そしてデク達もお茶子と共にケロッピのピンチにかけつけようとした。しかし……。
「梅雨ちゃんが危ない!」
「八百万さん!酸素ボンベを!僕も助けに行くよ!」
「その必要はない……!彼女を助けるならワシが行こう……!」
「誰だ⁈」
デクが声の聞こえた方向に目を向けた瞬間、海中からヴィランハンター Shark Scarbladeが現れた。それに対してエンデヴァーも驚いた。
「貴様がヴィランハンター Shark Scarbladeか!」
「そうだ。エンデヴァーよ。後、彼女を助けたいならワシに任せろ。その代わり、ヴィラン共は殺させてもらう!」
「待て!そんな勝手な!」
「焦凍。ここは奴に任せよう!」
「親父⁉︎なぜだ⁈正気か⁈」
「奴の実力がどれ程なのか確かめてやる。それにケロッピーを助けられなさそうなら、俺達で行くから心配するな。」
「くっ……。」
一方Sharkは、また海に潜りケロッピーの元に現れ、ゲラージョテンタクルをスパルタンブレードで斬り裂きケロッピーを助けた。
「あ、あなたは……。」
「今助けてやるからな。」
「ケロッ⁈助けてくれた⁈」
「早く上がれ……。ヴィラン達はワシが狩る!」
「ありがとう……。」
ケロッピーはそのまま陸に上がってデク達と合流した。その後、横槍を入れられたオルケニヤとゲラージョは怒った。
「テメェ邪魔するなって……、貴様はヴィランハンター!」
「Shark Scarblade !」
「シャチとクラゲか……。面白い……!」
「これでもくらいな!ゲラージョテンタクル!」
「サメみたいな奴なんて、オルカアタックでしとめてやるよ!」
ゲラージョとオルケニヤは、ゲラージョテンタクルとオルカアタックの連続攻撃をSharkに喰らわしていた。一方、ケロッピーはデク達と合流してSharkとヴィラン達であるオルケニヤとゲラージョとの戦いを水中カメラから眺めていた。
「ただいまケロ…。」
「梅雨ちゃん!」
「大丈夫か⁈」
「私は大丈夫よ。それよりも彼が!」
「奴なら大丈夫そうだぞ。」
「なぜそう言えるんだ⁈エンデヴァー⁈」
「ダイナマイトよ。Sharkの様子を見ろ。」
ダイナマイトこと爆豪はその様子を見て驚いた。
「なっ、ノーダメージだと……⁈」
一方、Sharkが反撃しないことにゲラージョとオルケニヤは余裕を見せていた。
「大したことない奴だな♪アタシが止めをさしてやるよ。」
「よし行け行け!」
ゲラージョが止めを刺そうとした瞬間、Sharkはアーミーナイフを取り出してゲラージョの腹に突き刺した。
「ゴフッ⁉︎お前動けないはずじゃ⁈」
「バカめ。貴様等の攻撃を受けたフリをしてチャンスを待ってたのだよ。おかけで1人狩れたぜ。腹ワタえぐってやるから好きなだけ血を流しやがれ!」
Sharkはゲラージョに刺したアーミーナイフをグリングリンと回して、海の中を赤い鮮血に染めた。その結果、ゲラージョは出血多量により死んでしまった。
「ガッハァァッ⁉︎」
「まずは1人。次はお前だ。」
「このタフ野郎……。ゲラージョを殺ってくれたな。」
「黙れ。お前にはこれをくれてやる。」
そう言った瞬間にSharkは追尾式ミサイル エネミーチェイサーを発射しオルケニヤの両足を吹っ飛ばした。
「うわあぁぁっ!」
吹っ飛ばされた勢いでオルケニヤは動きが鈍くなる。そこへSharkがアーミーナイフを持ち、オルケニヤの腹に突き刺す。
「ここで死ね!」
「ごっはァァァァァッ⁈」
Sharkはオルケニヤの腹に刺したアーミーナイフを何度もグリングリンえぐり、しまいには腹ワタと筋肉がスムージー状になり血と共に水中を赤く染めた。エンデヴァーとデク達はそれを見て動揺した。
「う、海が……!」
「真っ赤に……!」
「あの野郎……またヴィラン達を……。」
「正に殺し屋だな……。」
「ああ、海の中を鮮血に染める殺し屋だな……。」
「酷すぎる……。」
「助けてくれたとはいえやりすぎよ……。」
「これはやばすぎだろ……。」
「やっぱりあいつイカれてるよ……。」
「正に狂戦士ですわ……。」
「惨い……。」
その後、Sharkは海中から空に飛び出てきた。それを見たエンデヴァーは、Sharkに問いかけた。
「Sharkとやらよ。お前の正体は一体何なんだ?」
その問いにSharkは。
「今は答えん。だがいつかすぐわかるさ。その時を楽しみにしてると良い。」
と返答し、そのままどこかに飛び去って行った。