現代に転生したけど前世で有名な曲が一つもなかったので布教します   作:ulo-uno

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第二曲

またあれから一週間が経過した。

と言うか今になって思ったがアニメなんかでよく見かける学生バンドとかの主人公たちやライバルってすごいんだなってつくづく思う。

俺だってあんな感じにキャッキャウフフみたいな感じで学業と趣味を両立したいさ。

だけどそんなのは空想でしかなくて実際は勉強に追い詰められる日々である。

前世の知識で余裕?

元々そんなに勉強ができなかった奴が今更になってもできる訳ねぇだろ!

 

と言う事で平日の殆どは勉強に費やしてほんの少し余った時間で音源なんかを作っていたりする。

今住んでるアパートには特に俺以外誰もいないので一応防音材だけ貼っている状態だ。

まぁ、多少の機材はあるがそれもこれも実家のスタジオに比べたらチープなものだ。

……まぁ、設備面でスタジオと比べる方がおかしな話ではあるが。

 

ともあれ今回は初めての生放送だ。

取り敢えずこの一週間は寝る間も惜しんで音源を作りまくったからリスナーからの要望があっても何とかなると信じたい。

じゃなきゃ俺のこの一週間の苦労はなんだったのかと言う話になる。

まぁ、今日使わなくても今後どこかで使うのだがそれは野暮と言うものだろう。

 

と言う訳で前々から予定していた生放送に移ろうではないか。

何気に雑談もしたいから取り敢えず1時間をめどにしている。

まぁ、どうせそれよりも短くなるだろうが。

今迄の曲の反応も聞いてみたいものだ。

 

さぁいよいよ配信スタートだ。

 

 

「hello~!!どもども、個人勢の紙BUKURO工房こと紙BUKUROですぅ。まぁ、今日はねチャンネル登録者10万人記念と言う事で生放送でお送りしたいと思いまぁーす」

 

コメント:お、ようやく始まった

コメント:まだ配信始めてから一分もたって無いゾ

コメント:それよりも生配信!?

 

「あれ、もう既に結構人が居る。普通こういうのって開始直後ってゼロ人からじゃないの?」

 

コメント:いや、普通はそうだけどさ

コメント:もしかしてご自身の人気具合を理解してない?

 

「人気具合?あんまりピンと来ないけど」

 

コメント:SNSとかやってないんか?

 

「やってませんねぇ」

 

コメント:まぁそらそうだわな

コメント:やってたら事前に告知してるか

コメント:頼むから次の曲がいつ出るかSNSに投稿しといてくれ

 

「あ~、そう言う風に使えるのか。あんまりなれなくてさSNSとかって」

 

コメント:それは仕方ない。これから慣れてくしかないな

コメント:それよりも何だよ動画のタイトル名10万人なんてとっくの昔に越えてるだろ

コメント:何だったらもうすぐ100万に届くまでもある

コメント:それも秒読みでナ。

 

「いや、でも本当だったらチャンネル登録者数10人で記念配信やろうと思ってたんだけど?」

 

コメント:いや、お前の歌唱力では無理がある

コメント:せめて100万からにしてもろて

 

「100万て……簡単に言うなよ」

 

コメント:もう目と鼻の先なんですがそれは

コメント:安心しろ今日の配信中には100万の記念になる

 

「いや、それは言いすぎだろ」

 

コメント:何言ってんだ絶対行くに決まってんだろ

コメント:と言うか今迄の投稿した動画に対して歌姫が絶賛してるのに何で行かないと思っているのか……

 

「歌姫ってマリア・ディーゼルの事か?」

 

コメント:そう

コメント:絶賛してたしな

 

「えぇ……マジで?」

 

コメント:マジで

コメント:マジで

コメント:マジで

マリア・ディーゼル:マジよ

コメント:!?

コメント:⁉

コメント:⁉

コメント:⁉

コメント:ほ、本物降臨っすか?

マリア・ディーゼル:本物に決まってるじゃない。なんだったら証拠上げてあげようか?

 

「え、待って待ってマリア・ディーゼル?え、何で?」

 

マリア・ディーゼル:だって今日は貴方が歌を投稿する日なんでしょ?

 

「いやそうだけど……まだ二回しか投稿してないっすよ?」

 

コメント:それはそうだけど

コメント:前回と前々回の投稿の時間が一緒だったからなんとなく察しは付いてたと言うかなんというか

コメント:それな

コメント:というか話変わるけど今日生配信ってことは雑談だけ?

 

「いや、……ああ、そういやまだ今日の企画の内容を言ってなかったな」

 

コメント:おおっ!何か来る予感

コメント:ドキドキ

マリア・ディーゼル:ワクワク

 

「ズバリ今日の企画は……視聴者参加型企画!視聴者の好みのジャンルをその場で収録していこう!です!!」

 

コメント:うぉぉぉおおおおお!?

コメント:マジかよその場で即収録⁉

コメント:しかもジャンルってことはオリジナルの曲も当然?

 

「用意してますねぇ。と言うか限りはあるけどジャンルだけ言ってくれれば基本オリジナルを歌っていくつもりだよ」

 

コメント:ここに来て生収録

マリア・ディーゼル:今から現地集合でもいいですか?

コメント:流石にアメリカからじゃ無理がある

コメント:にわかめ今はまだヨーロッパツアー中だ

コメント:どのみち無理だろ

マリア・ディーゼル:自家用ジェットで行けば……

コメント:何時間この配信やるつもりだよ

 

「と言うかそもそもツアー中なのにこの配信みてて大丈夫なのかよ……」

 

マリア・ディーゼル:それだけの価値があなたにはあると言う事よ

コメント:確か明日も予定が入ってたはずなんですが

 

「いや、明日に響かないのかな、と」

 

マリア・ディーゼル:一日ぐらい平気よ。それよりももうオーダーしていいかしら?命のEnglish.verなんてできるかしら?

コメント:English.ver?

コメント:流石に無理じゃね?

 

「分かりました、命English.ver」

 

マイクの前に立つ。

それだけ。

それだけでいい。

English.ver?

歌えるのかって?

勿論歌えるに決まってるじゃないか。

前世の俺がどれだけ沼にはまっていたと思うんだ。

海外の人が英訳した歌なんてとっくに履修済みなんだよ。

だから後俺にできる事はマイクに向かって思いを届けるだけだ。

 

「━━━~♪」

 

コメント:おお……スゲー

コメント:即興!?

コメント:ちょっとリズムを変えてラップ風に一部を落とし込んだのか

コメント:確かに言葉の壁がある分そのままのリズムで収まるのは難しいがこれは即興で済ましていいのか?

コメント:駄目に決まってるだろ

コメント:でも実際にはできてる

コメント:そこがまずおかしいんだよなぁ……

 

「━━━~~♪」

 

近藤 剛:マーベラス!!素晴らしい才能だ!!

コメント:!?

コメント:!?

コメント:!?

コメント:え、?どういう事?

コメント:マジの近藤 剛来た?

 

「~~♪……ふぅ……以上命English.verでした」

 

マリア・ディーゼル:素晴らしい、即興でこれだけの仕上がり……なんだか私も歌いたくなってきたわ。今からお邪魔してもいいかしら?

近藤 剛:それなら私も同席させてもらおうかな?何この後のスケジュールは開ける

コメント:なんかしれっととんでもないメンツが居るんですが

コメント:世界のマリア・ディーゼルと日本の音楽プロデュースの重鎮が同じ時間同じ配信を見てるとか超凄い瞬間なんじゃ……

 

「いや、なんですか開けるって……なんか怖いんですが。あとマリア・ディーゼルさんはいくら何でも無理があるでしょ」

 

コメント:確かに開いてるじゃなくて開けるって言ってるもんな

近藤 剛:それだけの価値がMr.紙BUKUROにはあると思っている。どうだね?今年のサマーソニアに出てみないかね?

コメント:こんなところでヘッドハンティング!?

マリア・ディーゼル:あら、それなら私も今年は参加しようかしら?

コメント:!?

コメント:⁉

コメント:え、うそ。来るの?アメリカの歌姫マリア・ディーゼルが?

 

「えっとサマーソニアって言うと確か国内では最大規模のライブイベントじゃん。そこに来るの?マリア・ディーゼルが?俺今年は見に行こうかな……」

 

マリア・ディーゼル:勿論あなたが参加することが条件よ?

近藤 剛:おお……マリア・ディーゼル君の枠を開けておこうかな?

コメント:これ参加してくれー!!

コメント:マジで頼む

コメント:生きてるうちにマリア・ディーゼルを拝むチャンスなんだ!!

 

「やだよ、そんなにデカいステージなら紙袋で行くのは場違いじゃん。俺紙袋取るつもりはないよ?」

 

コメント:ダァァア!?

コメント:マジか……マジか

コメント:紙袋くらい被って行けばいいじゃん

 

「そうじゃなくて紙袋被ることがそもそも大丈夫なのかと」

 

近藤 剛:いいぞ

マリア・ディーゼル:なら決まりね。Mr.紙BUKURO私とデュエット組みましょ?

コメント:よし、OKが出たこれで勝つる!!

コメント:いや、それよりももっとやばいの混じってなかったか?

コメント:歌姫とデュエット?

コメント:此処は現実か?

コメント:紙BUKURO分かってるな?ハイかイエスだけだぞ?

 

「わ~‼何も聞こえませーん!!今日は10万人記念でーす!!」

 

コメント:逃げた

コメント:逃げた

コメント:逃げた

コメント:逃げた

 

「に、逃げてねーし。先延ばしにしただけだし!!」

 

コメント:それを世間では逃げたと言うのだよ

 

「そもそもサマーソニアまでの予定も立てないといけないし今即答は無理でーす。少なくとも来週までは結果が出ませーん!!」

 

近藤 剛:来週だな!!いい結果を期待する!

マリア・ディーゼル:じゃ、後はよろしくね♪明日の為に私はもう寝るわ。バイバァイ

 

「え、ちょっと待って。まだいる?おーい」

 

コメント:いませんねクォレは

コメント:まぁ覚悟キメてデュエット曲作ってどうぞ

 

「ええ、……マジか」

 

コメント:まぁいいじゃん!それよりもオーダーMEITEI知らずお願いします!!

コメント:そう言えばそんなシステムもあったな

コメント:あ、そうだまたこういう企画ってやりますか?

 

「え?そうだな……次は100万人登録者記念かな?」

 

コメント:言質取りました

コメント:ナイスだ

コメント:これで来週結果発表ができる

 

「え、どういう事?」

 

コメント:登録者数みてみ?

 

「あ、……え、マジで?100万超えてんだけど……これ来週やらなきゃダメ?」

 

コメント:やれ

コメント:腹括れ

 

「あ~あ!!分かったよもう!!やってやりますよ!来週に正式にサマーソニア出場に応募するって発表しますよ!!」

 

コメント:ナイス~

コメント:言質取りました

コメント:切り抜き作りました

コメント:早くMEITEI知らず歌ってください

 

「ハイハイ言質取られましたよ~。アッハイ直ぐ歌います。……それでは、MEITEI知らず」

 

 

to be continued ➡




筆者にこの文章量はしんどかった……ぜ。
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