下宿先がはちゃめちゃすぎる件   作:日本国民

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どうも!二羽の前半です。前回からほぼ1ヶ月ぐらいですね。アニメの方と違う部分があるかもしれませんが温かい目で見ていただけると幸いです。
ではどうぞ!


初の学校と新しい友

僕が萌香市に来てから数日が経った。明日には新しい学校に行く。

 

「おはようございます。」

 

「おはよう、ユキくん。早いのだね。」

 

僕が階段を降りるとそこにはチノさんのお父さん…タカヒロさんが居た。まだ5時30分なので二人はいない。

 

「ええ、小学校の頃からずっと続けている習慣です。」

 

「いい習慣だね。だが、無理はしないように。」

 

「ふふ、分かってますよ。」

 

僕は一通り話し終えるとタカヒロさんのいるキッチンに入った。

 

「朝食作り、手伝いますね。」

 

「ああ、すまない。」

 

「いえいえ、これからお世話になるので。」

 

僕は冷蔵庫からいくつか具材を取ると包丁で切り始めた。

 

------

 

「おはよう〜ユキ君」

 

「おはようございます。ユキさん。」

 

僕が朝早くに降りてきた階段からココアとチノさんが降りてきた。

 

「おはよう、ココア、チノさん。」

 

「ユキくん起きるの早いんだね…」

 

「朝早く起きると気持ちいいからね。」

 

僕は作った朝食を皿に盛り付けると机に置いた。

 

「ユキくんのご飯、楽しみだな〜」

 

「あまり期待しない方がいいよ?」

 

僕は二人に忠告しておいた。

 

「「「いただきます。」」」

 

「ん、美味しいじゃん!」

 

「美味しいです。」

 

僕は二人の感想を聞くと安堵した。

 

「二人の口にあったようで良かったよ。」

 

「この味なら店開けるんじゃない!?」

 

「それはないね。」

 

僕はココアの言ったことを全否定した。

 

「「「ごちそうさまでした。」」」

 

「チノさん今日から学校ですよね?食器は僕が洗っておくので、大丈夫ですよ。」

 

「ありがとうございます。」

 

僕はキッチンで食器を洗っていると何故か制服を着たココアが来た。

 

「あれ?ユキくん何やってるの?」

 

「何って皿洗いだけど?」

 

「今日学校だよ!?」

 

「…?学校は明日だけど?」

 

「え?」

 

どうやらココアは学校に行く日にちを勘違いしてたらしい。

 

「うう…恥ずかしいよ…」

 

「まあ、行かずに済んだだけ良かったんじゃない?」

 

ちなみにココアの話を僕から聞いたチノさんは呆れていた。

 

「それでは行ってきます。」

 

「あ、行ってらっしゃい、チノさん。」

 

「チノちゃん行ってらっしゃい!」

 

僕たちは学校に行くチノさんを見送ると机に座る。

 

「あ、そういえばココア。」

 

「どうしたのユキくん?」

 

「学校までの道のり、分かってる?」

 

僕はもしかしてと思い聞いてみた。

 

(いや、だけどいくらあのココアでも学校の道のりが分からない訳ないよな。馬鹿なことをき「分からないよ?」

 

僕は聞いておきながら唖然とした。

 

「……学校、行こうか。」

 

「え?だけど今日学校じゃないんでしょ?」

 

「一応下見ぐらいはしとこうよ。」

 

僕はそう言うと外出の準備をした。

 

「「行ってきます!」」

 

僕たちは明日から通う萌香町中学校に向かった。

 

「あれっ?」

 

「ここどこ?」

 

そして思いっきり迷っている。

 

「ユキくんもダメじゃん!」

 

「いや、大丈夫だよ…迷ってない迷ってない…」

 

僕はそう自分に言い聞かせた。

 

「とりあえず今どこにいるかだけでも…」

 

ちょうど近くに橋があったので欄干にある橋の名前を見た。そこには「鶴萩橋」と書いてある。

 

「えっと鶴萩橋は…ここか。」

 

僕は地図で自分のいる場所を確認した。

 

「ココア、行こう。」

 

「あ、うん!」

 

僕たちは道のりを確認すると歩き始めた。

 

「あ、ウサギ!」

 

「え?ちょっ、ココア!」

 

僕たちが歩いているとちょうど隣をウサギが猛スピードで走っていった。そしてココアはそのウサギを追って走っていった。

 

「ボールを追う犬かよ全く…」

 

僕は呆れながらもココアを追うとウサギがやたらと多い公園に着いた。

 

「はぁ、はぁ、やっと…追いついた…」

 

ココアは何かを頬張っている。

 

「ココア?何食べてんの?」

 

「私があげたの〜」

 

「え?ああ、そうだったんですね。」

 

声をした方に目を向けると和服姿の同い年ぐらいの女の人がいた。

 

ココアが食べていたものを飲み込むと口を開ける。

 

「おいしいね、この栗羊羹!」

 

「本当?ありがとう、まだあるんだけど、食べる?よかったらあなたも一緒に。」

 

そういうと和服姿の人は羊羹を差し出す。

 

「あ、ならお言葉に甘えて。」

 

僕は即答して食べる。案外とココアに似ているかもしれない…

 

「……それで高校に行こうとしたところでココアが走ったってわけです。」

 

僕は和服姿の人…千夜さんに一通り話した。

 

「それなら、二人が迷わないように今から学校に行きましょう。」

 

「いいのですか?ありがとうございます。」

 

「女神様…!」

 

僕たちは公園から出て歩き始める。

 

「そういえばユキくん。」

 

「なんでしょう?千夜さん。」

 

「私のこと、呼び捨てでいいかしら?千夜さんというのは他人行儀じゃない?」

 

「なら、分かったよ。千夜。」

 

僕に二人目の呼び捨てする相手ができた。

 

それから程なくして学校に着いた。

 

「ここなんですね。」

 

「わぁ…ここが私たちの新しい学舎かぁ…見てるだけでワクワクしてくるよ!」

 

高校は周りの雰囲気に合った西洋風の建物だったが、僕は少し違和感を感じていた。

 

「あ、ここ中学校だったわ。卒業したのを忘れて間違えちゃった。」

 

「だからか…」

 

僕の違和感はそういうことだったらしい。それに、よく見ると門に「萌香市立鴨町中学校」と書いてある。

 

その後は高校に案内してもらったあと、連絡先を交換してラビットハウスに戻った。

 

------

 

「「「行ってきます!」」」

 

次の日、僕たちはラビットハウスを出て学校に向かった。

 

「チノちゃんも一緒の方向なんだ!」

 

ココアはチノさんと同じルートであることを喜んでいた。

 

「じゃあこれからも一緒に!」

 

「行けますね。」

 

ココアの喜びが最高潮になったあとすぐ…

 

「では私はこっちです。」

 

「「早っ!」」

 

ココアのみならず僕まで驚いた。こうして三人での登校は終わりを告げた。

 

------

 

「須磨有希といいます。兵庫の神戸から来ました。よろしくお願いします。」

 

自己紹介を簡単に済ませてる時に気づいたが…男女の比率おかしくない?今の状況は男2女8だ。しかも今日は欠席なし。

 

「ねえ。ココア。」

 

「どうしたの?ユキくん。」

 

「男女の比率がおかしくない?」

 

「ああ、それね。この学年だけそうらしいよ。」

 

「嘘…でしょ…」

 

僕は衝撃の事実を知る。どうやら2年生は男の方が多いらしく、僕たちの学年だけこんなに男女の比率がおかしいのだそうだ。

 

「まあ、そんなショック受けなくても。」

 

「うん、そうだよね。」

 

「なあ、お前。」

 

「ん?」

 

ココアと話してると声をかけられた。声がした方を見るといかにもスポーツが好きそうな男子と女子がいた。

 

「俺は鎌倉ルイ。ルイって呼んでくれ。」

 

「ボクは美濃楓。カエデって呼んで。」

 

「よろしく、ルイ、カエデ。僕は須磨有希。ユキって呼んで。」

 

「私は保登心愛!ココアって呼んでね!」

 

「ああ、これから3年間よろしくな。ユキ、ココア。」

 

「よろしくね!二人とも!」

 

僕たちは簡単な挨拶を済ませた。

 

------

 

下校時刻になると僕は先ほど仲良くなったルイ、カエデと一緒に帰った。ココアは千夜と帰るらしい。

 

「それにしても、なんでお前ここに来たんだ?神戸なんて遠いとこから来なくてもいいんじゃないか?」

 

早速ルイに質問される。

 

「まあ、うん、そうなんだけど…」

 

「…?」

 

「お父さんがね。『お前ももう高校生だ。旅をしてきなさい。』って言ってここに決まったんだ。」

 

僕の言っていることは本当だ。ただ場所は選ばしてもらった。まぁ、兵庫のみならずその隣県の高校を禁止されたのはちょっと厳しすぎだろと思ったが。

 

「そ、そうなのか。」

 

「なんか厳しいね。」

 

「そういう君たちはなんでここに?」

 

「ああ、校則が緩かったっていうのが一番の理由だな。」

 

「ボクは近いから。」

 

「確かに緩いよね。説明を聞いた時はびっくりしたよ。」

 

僕たちがこれから3年間通う萌香町高校はかなり校則が緩いのが特徴。例えば染髪可だったり、メイクなども生徒の判断に委ねたり、バイトに関しては学校側が強制的に許可しているようなものだ。

 

「そういえばユキって将来の夢はあるの?」

 

「夢?うーん…サラリーマンかな。」

 

「マジかよ。人の夢にとやかく言う権利なんてないがそんなこと言うやつ初めて見たぞ?」

 

「それ小学校の時も言われたよ。」

 

僕は夢が無いとよく言われる。この前もココアに言われたし、小学校や保育園の先生にすら言われたことがある。

 

「じゃあ君たちの夢はなんなの?」

 

「俺か?俺はイラストレーターだな。」

 

「ボクは看護師。」

 

「へぇ、ルイがイラストレーター、なんか意外かも。」

 

僕のルイのイメージはスポーツ大好きって感じだから何かの選手になりたいのだろうと思っていた。カエデは…妥当かな。

 

「あ、俺のことスポーツ少年だと思ってるだろ。」

 

「ルイって心読めるの?」

 

「本当にそう思ってたのか…それで俺はスポーツは好きだけどあくまで趣味ってつもりだから夢にはならないな。」

 

「そうなんだね。」

 

そんなことを話しているとルイとカエデが止まった。どうやらルイたちはこっちらしい。

 

「俺たちはこっちだからな。」

 

「そうなんだね。それじゃあルイ、カエデ、じゃあね。」

 

「じゃあな、ユキ。」

 

「じゃあね。ユキ、また明日。」

 

------

 

ラビットハウスのバイト中、ココアが話しかけてきた。

 

「ねえ、ユキくん。」

 

「ん?なに、ココア。」

 

「ここってオーブンあるのかな?」

 

ココアがいきなり質問する。

 

「それだったら僕よりチノさんに聞いた方が早いと思うけど。」

 

そう言うとココアはそれもそうかという顔でチノさんの方に向かう。どうやらチノさんの祖父が買ったものがあるらしい。

 

「ほんと!?今度のお休みの日みんなで看板メニュー開発しない?焼き立てパン美味しいよ!」

 

「焼きたてパンか…いいね。僕は賛成だよ。」

 

「話ばっかしてないで仕事しろよー」

 

リゼさんがそう言って通りかかった時にリゼさんの腹の虫が鳴る。当の本人は顔が赤くなっていた。

 

「焼き立てってすごく美味しいんだよ〜。」

 

ココアが追い打ちをかけたことにより再度リゼさんの腹の虫が鳴る。リゼさんの顔はトマトの如く真っ赤だった。




ということで終わりです。前回から大体一ヶ月ぐらい空いたかな?次はすぐに出すかも…しれません。ルイとカエデの紹介を載せておきます。

鎌倉ルイ(かまくら ルイ)

佐世保から萌香市に下宿に来た新高校生。年齢は15歳。下宿先は千夜の働く甘兎庵。趣味はスポーツ全般の典型的なスポーツ少年。

美濃楓(みの かえで)

萌香市に住む新高校生。性別は女性。年齢は15歳。ボクっ娘。趣味は話すこと。ルイとは小学校の頃から仲が良い。

ではまた次回!
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