五つ子のガールズバンド   作:ローマン

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 昨日は五等分の花嫁記念日だったそうです

 日付は1年を五等分した日なんだとか…!

 今回はアニメで言う2話のお話です、こんな小説にもお気に入りやしおりをくれる方が居てくれて嬉しい…! 頑張ります…!





果たし状と責任

 

 

 

三玖「おはよう。」

 

麗音「おはよう! 今日は遅かったね。」

 

三玖「うん、足止めされたから。」

 

麗音「何? 先生に注意されたの?」

 

三玖「違う、フータローに。」

 

麗音「フータローって…上杉くんに!?」

 

 

 

 上杉くんってナンパとかするキャラだったんだ…

 

 そんなイメージ全くなかったんだけどな〜…

 

 

 

三玖「しかも、フータローは私たちの家庭教師だった。」

 

麗音「え!? 家庭教師だったの!?」

 

 

 

 さすが学年一位の秀才…!

 

 けど、その生徒が三玖ちゃんたちって…そんなことあるんだ

 

 

 

三玖「レインは勉強得意?」

 

麗音「う〜ん、国語と英語だったら得意かな? あとはそんなに出来ない。」

 

三玖「そっか。」

 

 

 

 うん? 何の質問だったんだ…?

 

 

 

先生「お前ら〜、席につけ〜。」

 

 

 

 あぁ、今日は1時間目から社会か〜…

 

 苦手なんだよなぁ…

 

 

 

 

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 そんなこんなでお昼休み…

 

 

 

風太郎「よ、よぉ、三玖。」

 

麗音「あ、上杉くん! こないだはありがとね!」

 

風太郎「え? あ、あぁ、2人とも今、昼ご飯か?」

 

麗音「そうだけど?」

 

風太郎「え〜っと、350円のサンドイッチに…ん?」

 

 

 

 お、上杉くんも気になったみたいだね

 

 

 

麗音「それはね、抹茶ソーダって言うんだよ!」

 

風太郎「抹茶…!? 逆に味が気になるな…」

 

三玖「意地悪するフータローには飲ませてあげない。」

 

 

 

 上杉くん、あんまり五つ子から良く思われてないのかな?

 

 なんだか、距離置かれてる感じだし

 

 

 

風太郎「1ついいか? 今朝の問題なんだが…」

 

三玖「…!」

 

 

 

 三玖ちゃんが何かを言いかけたその時…!

 

 

 

四葉「上杉さん!!」

 

風太郎「よ、四葉!?」

 

 

 

 わぉ…! 元気だね!

 

 

 

四葉「これ見てください!! 英語の宿題…全部間違えてました〜!!」

 

 

 

 四葉ちゃんよ…それは笑顔で言うことではない…

 

 

 

一花「ほら、邪魔しちゃ悪いよ。」

 

四葉「そうだ! 一花も勉強見てもらおうよ!」

 

一花「私はパスかな〜、ほら私たちバカだし。」

 

風太郎「お前、だからって…」

 

一花「それにさ、高校生活勉強だけなのってどうなの〜? もっと恋とかしたくないの?」

 

風太郎「恋…!」ゴゴゴ

 

 

 

 ふぁ…? 上杉くんから黒いオーラが…!

 

 

 

風太郎「あれは学業から離れたもっとも愚かな行為だ、そいつの人生のピークは学生時代となるだろうがな。」

 

一花「この拗らせ方…!」

 

麗音「完全に手遅れだ…!」

 

四葉「いや〜、恋したくても相手が居ないんですけどね、三玖はどう?」

 

三玖「…! い、居ないよ…!」

 

麗音「あ、三玖ちゃん。」

 

 

 

 三玖ちゃんは顔を赤らめると、そそくさとどこかへ行ってしまった

 

 

 

麗音「あの表情…!」

 

四葉「姉妹の私には分かります!」

 

一花「間違いないね!」

 

一花&四葉&麗音「三玖(ちゃん)は恋してるね(ます)!!」

 

 

 

 そしてお昼を食べて教室に戻ると、何やら三玖ちゃんが机の上でガサガサしてる

 

 

 

麗音「何やってるの?」

 

三玖「ひ、秘密…////」

 

 

 

 ほほう〜、分かっちゃったぞ〜!

 

 三玖ちゃんは、上杉くんにラブレターを書いてるんだな?

 

 

 

三玖「これ、フータローの机に入れてくる。」

 

麗音「ふふっ、いってらっしゃい。」

 

 

 

 さてと、授業まではまだ時間あるし、私は新曲の構想でも練ろうかな〜

 

 

 

 

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 〜翌日〜

 

 

 

麗音「三玖ちゃん、おはよう。」

 

三玖「おはよう。」

 

 

 

 あれ? 思ったよりリアクション薄いな

 

 もしかしてフラれちゃった?

 

 

 

三玖「今朝登校したら、こんなものが…」

 

麗音「うわ…何これ!?」

 

 

 

 三玖ちゃんの机に入れられてたのは、墨で西昇降口で待つと書かれた紙だった

 

 しかも差出人は上杉くん!?

 

 

 

三玖「昨日、戦国武将の知識で負けたことがよっぽど悔しかったんだろうね。」

 

麗音「へぇ〜、三玖ちゃん、戦国武将に詳しいんだ。」

 

三玖「だ、誰にも言わないって約束できる…?」

 

麗音「え? うん、いいけど?」

 

 

 

 戦国武将が好きなこと、周りには隠してるのかな?

 

 この感じだと、姉妹にも明かしてない感じだな

 

 

 

三玖「放課後、フータローの所に行ってくる。」

 

麗音「ええっ…何かヤバそうだよ?」

 

三玖「フータローのことだから、また戦国武将の知識で勝負したいんだと思う。」

 

 

 

 三玖ちゃん…ご武運を…!

 

 

 

 

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 〜翌日の放課後、図書室〜

 

 

 

風太郎「はぁ…残り4人もお前くらい前向きならな…」

 

四葉「声はかけたんですけど…」

 

風太郎「それと、何で星野はここに居るんだ?」

 

麗音「お、名前覚えてくれたんだ、ありがとね! そうだなぁ〜、人を待ってるって言えばいいかな?」

 

四葉「あ…! 上杉さん、残り4人じゃなくて…」

 

三玖「…////」

 

四葉「3人ですよ!」

 

麗音「ねっ! 三玖ちゃん!」

 

風太郎「おぉ…! 来てくれ…たのか…?」

 

 

 

 上杉くんが声をかけようした時、三玖ちゃんは方向を変えて本棚の方へ歩いていってしまった

 

 本棚の前まで来ると、一冊の本を取り出し、パラパラとめくり始める

 

 

 

三玖「フータローのせいで考えちゃった、私にも出来るんじゃないかって、だから…!」

 

 

 

 三玖ちゃんは私たちの方を振り向き

 

 

 

三玖「責任…取ってよね…!」

 

風太郎「…! あぁ! 任せろ!!」

 

四葉&麗音「はっ…!」

 

 

 

 この時、四葉ちゃんと私はある結論に導き出した

 

 

 

麗音「三玖ちゃんの好きな人って…!」

 

四葉「もしかして上杉さんじゃ…?」

 

三玖「…!!////」

 

麗音(あれ? 今外に桜の花びらが見えたような…?)

 

 

 

 もう初秋なのに、桜…?

 

 見間違いかな?

 

 

 

三玖「ないない。」

 

 

 

 そう言う三玖ちゃんの表情は笑っていた

 

 そうか、きっと三玖ちゃんにも春が来たんだね…!

 

 

 

 

 






※作者がこの小説を描くことにした理由


 この小説描くきっかけになったのが、2年ぐらい前にあった五つ子のガールズバンドイラストなんですよね

 あれ見てたら作者の創作意欲が湧いて描いてみたというわけでございます




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